静かな夜、ベランダでじっと空を見上げている。眠れない、目を閉じても不安が足元からのぼる。じっと横になっているのが辛くてそっと布団から出てベランダに出た。明日の予定はないのだから夜ふかしを自分に許した。指先の感覚が消えていくのがわかる。足元がひどく冷たい。それでも置きどころのない思いをそのまま抱えてひたすらに寒さを感じる。不安な心が冷えて指先の感覚のように鈍くなればいいと思いながら、雪でも振らないだろうかとじっと空を見る。暗い夜空は星すら見えない。
12/15/2023, 1:04:01 PM