『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「雨に佇む」
ワールドニュースを見ていて知った事だけれど、記憶がおぼろげで、アメリカのどこかで、誰かの話としか思いだせない。いまのような夏の出来事だったかもしれない。よく言われる話だけれど、雷が近づいて来るときは大きな木の下にいてはいけない。私は「大きな木に雷が落ちるからだ」その程度の事しか知らなかった。
雷が鳴り始め、ある三人のアメリカ人は、大きな木の下で佇んでいた。たまたま偶然居合わせた三人で、突然の雨に驚き、おそらく傘は持っていなかったのだろう。夏の雷雨だったかもしれない。それなら、雨は案外早く止むと三人はそう考え、そんな話をしていたかもしれない。そして、雷はその三人が佇んでいた木を直撃した。
二人は即死、残る一人は意識不明の重体だった。かろうじて助かった、その一人(女性)は、奇跡的に回復して、その時の事を語った。木を直撃した雷の電気は木という導体を伝わり、地面の根から上に立っていた三人の足に伝わり頭から放電したのである。電気とは、そういう伝わり方をするのかと本当に驚いた話だった。
雨に佇む時、雷が鳴っている時は、建物か車の中が安全である。また何もない開けた場所に立っていると自分自身が避雷針となる。大きな木の下はさらに危険だ。遠くから雷鳴が聞こえ始めたら、すぐ安全な行動をとる必要がある。
お互いに初デート
前日までは準備を、当日は気配りを、
バッチリと脳内で繰り返し
予習は完璧な筈だった
「「なんか、ごめんね」」
遊園地に到着する寸前までは快晴
到着した途端にゲリラ豪雨
雨に佇みながら…
雨男に雨女は、2人同時に頭を下げた
#雨に佇む
今日も
雨は
降り続く。
頑張りの成果を
見せる場を
年に
たったの1回しかない
機会を
わたしたちから
奪った
雨。
目標が
流れてしまった
今
これから
どうしたらいいんだろ。
#雨に佇む
雨に佇む
古龍は思い出していた。
雨に濡れて歓喜に踊る村人を。それを微笑み見守る友を。
友は古龍に礼を言った。分厚い鱗を小さく柔い手で撫でた。それは古龍にはほんの些細な刺激に過ぎなかったが、何故だか全身が温かくなったのだった。
遠い日を懐かしむ古龍の下に、旅人たちがやってきた。彼等は古龍に礼を言った。その顔は、かつての友と重なって見えた。
彼等の誘いを古龍は固辞した。
そして、小さく柔い雨の雫を静かに受け止め続けた。
私の日記帳
日記をつけ始めたのは、かわいいペンをもらったからだった。大人になるとペンを使う機会もなくて、字も下手になるし漢字も忘れるし、だから練習がてら、と。
書いてみると凝り出して、かわいいノートを買ったり、マステやフレークシールで飾ったり、絵なんか描いてみたりして。誰に見られるわけでもないから、好きに書いてた。
そのうち、日々の記録が愚痴とか夢とかに侵食されて、空想が始まって。
私じゃない誰かの物語になった。
向かい合わせ
一時期はガラガラだった通勤電車も、もうすっかり元通りの混雑具合。友人はあれ以来テレワークに完全移行したと言っていたけど、こっちは当時も通勤を余儀なくされてた身。当然現在も満員電車に乗らなくてはならないわけで。
(気まずい)
押し合いへし合いの結果、男性と真正面から向かい合うことになってしまった。オジサンじゃなくて年下っぽいのは、良かったのか悪かったのか。
(しかも何か良い匂い……痴漢じゃないですごめん)
やるせない気持ち
どうしてこうなったんだろう。
力なく床に座り込む。
いつになく浮かれていたんだろうか?
震える両手を見下ろす。
特別何かがあったわけではない。ただ、ほんの少し気が向いた。それだけだった。
それがこんな惨状を生むなんて。
一体なんて言い訳したら。いや、潔く謝るしかない。それでどうなる? もう手遅れじゃないのか?
コイツ--無惨にも床にぶちまけられたプリンは。
俺はただ、たまにはプッチンして食べようと思っただけなのに。
漢字が読めませんでした。
ところで鬼レンシャン見てる人居ますか?
雨が降るという天気予報だったが、
腫れていて30度越え、暑い日が続いております。
熱中症対策しっかりしましょう!!
「お腹空いた〜、何か食べ物あるかな~」
冷蔵庫を開けてみると、スッカラカン。
「そういえば、最近買い物行ってなかった…」
雨がザーザー降ってる中、傘をさしてコンビニに向かう。
コンビニまであと50mくらいの所で、傘もささずに佇んでいる男性がいた。
その男性を避けて行こうかと思ったが、顔を見た瞬間、男性の腕を掴む。
「今まで、どこにいたの…!!ずっと…ずっと…探してたんだよ…!」
「…ごめん」
その男性は、数年前、突如いなくなった彼だった。
「体冷えてるじゃん。コンビニで温かいもの買って、私の家に帰ろう?」
「うん…」
数年ぶりに、彼と一緒に歩いた。
#雨に佇む
#9
(#私の日記帳の続きなので、もし良かったらそちらも読んでくれるとありがたいです!)
誰かにとっては最高の日でも、また他の誰かの中には、やまない雨が降っているんだ。
ある日、雨宿りしている君を見かけた。
私の事、気づいてないみたい。一緒に帰りたいけど、きっと「風邪引くよ、送ってくから走ろう!」って言うんだろうな……。それじゃ、せっかく会えたのにすぐ別れちゃう。
「うーん……。あ、そうだ。郷に入っては郷に従え。なら、私もびしょびしょになればいい」
傘はカバンにしまって……よし。
「おーい! 衣舞紀君も傘忘れたの?」
びしょ濡れのSSR衣舞紀君を見れるとは……。
これは、私が雨でびしょ濡れという名の課金をしてもいい……。
「私、彼氏できたんだ」
バイトの帰り道、偶然会った幼馴染にそう言われた
「大学のサークルで会った人でね、私から告白したらOKしてもらえたんだ」
照れ混じりで頬を赤らめながら彼女はそう言った
「...そっかおめでとう。大事にしろよ。その彼氏」
「うん。ありがとう。あ、じゃあ私こっちだから、じゃあね!」
彼女はそう言って背を向け、歩いて行った。
「...彼氏、か」
そう呟いた時、俺の頬に冷たい感触があった
これはきっと、雨のせいだろう
「初恋、叶わなかったか...」
『雨に佇む』
「雨に佇む」
あそこで何かの撮影やってるな
雨に佇むヒロインのシーンか
あのヒロインに何か悲しいことが起きたんだろうな
後日ウォータープルーフマスカラのCM撮影だと発覚する
雨に佇む
ずっと、ずっと
濡れたまま拭えない
耐え続けるのが私の罰
決して
幸福なんて望んじゃいけない
そう思っていたのに
それなのに
どうして
どうして
私を選んじゃうの?
苦しくて、辛い涙で濡れたまま
今度は嬉しくて、幸せな涙に
濡れちゃうの
私に心は、雨に佇むように
ずっと、ずっと
色を変え、形を変えて濡れたまま
クスッ笑えば
あなたの笑顔もそこにある
なぜだか…わからないけれど
たくさんの人の中で貴女だけが
そこに存在しているように見えたんだ
夕暮れ時の交差点は、帰路を急ぐ人で
あんなにも溢れていたのに…
急に降り出した雨を楽しむかのように
空を見上げて微笑んだ貴女は
あまりにも美しく過ぎて
雨に佇む貴女に僕は心を奪われた
もう一度…貴女に逢いたい
貴女は…今
どこにいますか?
雨に佇む
あなたは、雨の降るなか佇んでいます。
傘は持っていますか? 隣に誰かおりますか?
そこは、どこですか? 雨が降ってくるのを
見上げているのか、それとも、雨が地面で
弾けるのを見ているのか。
どんな雨でも、どんな状況でも、
あなたのペースで、一歩踏み出せたらいいな。
「雨に佇む」
雨の中に佇むなんて
あわれで不幸せなシーン、
だと思ってた。
あなたの部屋で話し込んでいるうちに
外は土砂降りになっていた。
「小雨になるまで、まだいたら?」
あなたの言葉に
まだ何か伝え残したことがあったのだろうかと
訝しんで思い出す。
「ありがとう」と
たどたどしく応えるわたし。
まだたりない。
感謝を伝えきれていない。
なかなか止まない雨に
「帰るなら、これ、使って」と
レインコートを差し出すあなた。
ありがとうと言って受け取ったけれど
指先がでないくらいブカブカで
笑顔になる私たち。
雨の中、家から出て二階を見上げると
手を振る笑顔のあなた。
その笑顔を目に焼き付けたいのに
涙で滲んでしまう。
雨の中に佇むなんて
あわれで不幸せなシーン、
だと思ってた。
冷たい雨にうたれているのに
この温かさはどうだろう。
この嬉しさはどうだろう。
「雨に佇む」
どうする?
先に進む?
そうだね
お茶でも飲んで
虹の先を思い描いていようか
“雨に佇む”
誰もいない駅前の小道
肌に刺さる痛いほど強い雨
私はもうどこにも逃れられない
友人から?借金取りから?警察から?
違う
罪悪感からだ
世界中の人が私の犯した罪を本当は知っていて
この雨のように鋭い視線を
今も向けているのではないかとそう思わせられる
罪を犯した瞬間は虚しさも罪悪感も感じなかった
私が壊してしまったあの人は好きでも嫌いでもない
ただのお金をもった老人
しかし今はどうしようもない後悔に苛まれている
ゆっくりと止まっていた足を動かす
結局私はどこまでも中途半端な人間だ
もう逃げることも考えることも疲れた
自首してしまおう
突然、雨が降ってきた
知らない街で一人、僕はそこに突っ立っていることしか出来なかった
もう全てが、どうでも良くなっていたから
雨に濡れて頭を冷やしたかった
「お前…大丈夫か?」
その瞬間、雨はピタリと止んでいた
#雨に佇む
雨がふってきたら傘をさして
広場に 佇んでみる
傘は雨の音が聞こえる機械だ
街の音を あちこちから拾ってきて
奏でる雨のオーケストラ
人々の喧騒、足音でさえ
切なさを運んでゆく風のように
孤独を癒やす音楽となる
#雨に佇む
長いまつ毛が濡れてる
視線の先は行き交う人々
雨に佇む君は
ただ真っ直ぐあの改札を見て
愛する人を待ってる
そんな君を毎日見て
僕も同じ気持ちになる
お願いします
愛する人よ、帰ってきて
抱きしめて、モフモフしてあげて
ワン!て嬉しそうな声聞くまでここに通うよ