「雨に佇む」
ワールドニュースを見ていて知った事だけれど、記憶がおぼろげで、アメリカのどこかで、誰かの話としか思いだせない。いまのような夏の出来事だったかもしれない。よく言われる話だけれど、雷が近づいて来るときは大きな木の下にいてはいけない。私は「大きな木に雷が落ちるからだ」その程度の事しか知らなかった。
雷が鳴り始め、ある三人のアメリカ人は、大きな木の下で佇んでいた。たまたま偶然居合わせた三人で、突然の雨に驚き、おそらく傘は持っていなかったのだろう。夏の雷雨だったかもしれない。それなら、雨は案外早く止むと三人はそう考え、そんな話をしていたかもしれない。そして、雷はその三人が佇んでいた木を直撃した。
二人は即死、残る一人は意識不明の重体だった。かろうじて助かった、その一人(女性)は、奇跡的に回復して、その時の事を語った。木を直撃した雷の電気は木という導体を伝わり、地面の根から上に立っていた三人の足に伝わり頭から放電したのである。電気とは、そういう伝わり方をするのかと本当に驚いた話だった。
雨に佇む時、雷が鳴っている時は、建物か車の中が安全である。また何もない開けた場所に立っていると自分自身が避雷針となる。大きな木の下はさらに危険だ。遠くから雷鳴が聞こえ始めたら、すぐ安全な行動をとる必要がある。
8/27/2023, 12:17:10 PM