鏡の中の自分』の作文集

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鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/4/2024, 9:16:25 AM

:鏡の中の自分

ちゃんと自分だ。笑いかけてきたり、罵ってきたりしない。鏡の中にただの私がいる。ようやく普通になれたんだ。正常な判断ができてる気がする。良かった。

真面目になろうとか、普通になろうとか、一般的思考とか、そういうのを目指すだけ歪んでいくなら、いっそ開き直っておかしい自分でいるほうがよっぽどまともになれる。よっぽど普通だ。

私の普通、私のルール、私の基準。全部私には私なりの行動原理がある。矛盾してるだとか、理屈が通ってないだとか、暴論だとか、感情的だとか言われたって、なんだ、全然構わないじゃないか。私には私なりの何かがあるだけ、それに従って動いてるだけ。何もおかしくないじゃないか。漸く普通の自分になれた。

何だ、なんのズレもないじゃないか。何を以ておかしいなんて思い込んでいたんだろう。私何もおかしくない。普通じゃないか、あぁ良かった、本当に良かった。

鏡の中の自分は自分と同じことしかしない。良かった。勝手に動き出したりなんてしない。私が口を動かさない限り鏡の中の自分の口は動かないし、手を振らない限り鏡の中の自分は手を振らないし、何もしないなら何もしてこない。どうしてこんな当たり前のことに気づかなかったんだろう。

ああ良かった。ただの私がいる。

11/4/2024, 9:15:04 AM

クルリラハルリラトゥルリララ♪
キュートに無敵!メタモルフォーゼ!
甘ぁい蜂蜜召し上がれ♡プリティブリリアント!

「がんばえ!ぷりてぃぶいいあんと!」
娘がテレビに張り付く様に声援を送るのは、今期のプリティヒーローシリーズの黄色い子、プリティブリリアント。少しぶりっ子のキャラだ。ミツバチがモチーフらしい。
「心満、ほらご飯早く食べて。片付かないでしょ」
今日は義実家へ出かける予定だ。少しでも遅れると義母の小言が止まらなくなる。気が重い。
「ここちゃん、パパの隣で食べよう。ほら、ブリリアントと一緒の黄色のオムレツだよ」
夫が自分の隣へ誘導する。心満はテレビから目を外さず、ゆるゆると自席へ着いた。
その眼差しは真剣で、少しでも気を緩めると彼女らが負けるのでは無いかと思っているようだ。
負けないって。そう思いつつも、水を差すのは野暮な気もしてならない。何故なら自分も娘のように美少女戦士になる事を夢見た過去がある。
コンパクトの鏡に己の姿を映して変身。くるりとバレエのようなステップを踏んで、実家の階段から落ちたのはいい思い出だ。
「ここちゃん、ちゃんとご飯食べなきゃブリリアントになれないよ」
嘘だ。私も母からそう言われたけど、フリルトパーズにはなれなかった。黄色担当にハマるものきっと血筋だ。
だが娘は険しい表情のまま、オムレツを口に運んでいる。彼女達の戦闘の行く末を見守りながら。
夫が苦笑しつつ、目配せしてくれる。化粧の続きをやれと言いたいのだろう。
溜息をつきながら、鏡台へ向かう。ファンデーションを塗りながら、ふと手鏡の中の自分を見つめる。
現実が写っている。ああ、皺が増えた。頬も20代の頃より垂れて落ちてる気がする。なんなら母に似てきた。
あの頃…フリルトパーズになりたかった頃の私の理想とはかけ離れている。
『プリティ⭐︎ハニーランス!』
プリティブリリアントの必殺技が決まる。蜂の針に見立てた槍を滅多刺しにする技だ。結構物理的だ。
それを見届けた娘は、晴れやかな笑顔で私たちを見た。我が子の発表会を済ませた親の様な表情だ。
(この子も、いつか私に似るのを絶望するのかな)
そう思うと胸がギュッと苦しくなった。そうはなるまい。そう決意し、気合を入れて化粧を再開する。
首の角度を何度も変え、手鏡を見つめる。
(まだまだイケるじゃん)
頑張れ私。頑張れフリルトパーズでもプリティブリリアントでもない私。
鏡の中の私は、今日もなんとか笑顔を振り撒いていけそうだ。

≪鏡の中の自分≫

11/4/2024, 9:14:47 AM

鏡の中の自分



朝起きたら

鏡の中の自分に「おはよう」

私の顔は毎日変わる

肌の調子、むくみ、目元の明るさ

でも ずっと変わらないことは

「今日も笑顔がかわいいね」

11/4/2024, 9:14:29 AM

鏡に映る自分と他人から見た自分。どっちが本当の自分なんだろう。鏡は左右反転するから本当の顔じゃないとも言える。他人から見た自分の顔が本当の顔?でも、実際には見たことないし、写真写りは悪いし、鏡で見る顔に慣れてるからやっぱり鏡に映る自分がいい。
そう考えてはみたけど、どっちも本当の自分かもしれないし、どっちも本当の自分とは言い切れないかもしれない。

11/4/2024, 9:08:07 AM

数日前に亡くなったおばあちゃんの形見に貰ったドレッサー。経年により飴色に変わった木の色は、温かみを感じさせる。たくさんの引き出しがついた机の上に、木に縁取られた大きな丸い鏡が鎮座している形だ。昔におばあちゃんが使っているのを見て、憧れていたものだった。


お葬式やらいろいろと終わって、今日から仕事に復帰した。
疲れ切って帰ってきた夜、私は何の気なしにそのドレッサーの鏡を覗き込んだ。当然疲れた私の顔が映るだけ、のはずだったのだが。

「なっちゃん、お疲れさま。大丈夫かい?」

鏡の中の私が、私を呼んで、微笑みかけてきた。
声は耳から入ってくるのではなく、頭の中に響く感じで私の声に聞こえた。
目と耳を疑った。気のせいかと思って、1回天井へ視線を外してから、もう一度鏡へ戻した。

「なっちゃん、無理してないかい?」

鏡の中の私はまた喋った。幻覚だろうか。
私は眉を顰めた。確かに疲れてるけど、幻覚を見るほどだった?

不思議なのは、私の顔で私の声なのに、何だかすごく懐かしさを感じたこと。微笑み方が、口調が、おばあちゃんに似ている気がして。おばあちゃん家に遊びに行くと、こうして話を聴いてくれたことを思い出した。

「おばあちゃん?」

私は鏡の中に語りかけた。鏡の中の私(?)はただ微笑みを深くしただけだった。
それが、おばあちゃんの微笑みに本当にそっくりで。

「疲れたよ。おばあちゃんいなくなっちゃって悲しいし寂しいしつらいのに、仕事頑張らなきゃいけなくてきつかったよ」

思わず、本音が口から溢れた。
鏡の虚像は、微笑んで「うん、うん」と話を聞いてくれる。
涙も溢れて止まらなくなって、私は鏡に向かって話しながら、子どものようにわんわん泣いた。


その日から、私は、毎日仕事から帰るとその日あったことを鏡の虚像に話すようになった。完全におばあちゃんに話している気分だった。最初の頃は毎日泣きながら話した。こんなのおかしい、やめるべきだ、そう思ってもやめられなかった。
私、本当はおばあちゃんともっともっといっぱい話したかったんだなあ。一週間くらい経った頃、やっとそう気づいた。


「あのね、今日はね――」

おばあちゃんの四十九日の前夜。その夜も私は鏡に話していた。虚像は相変わらず微笑んで、「うんうん」「よかったねえ」「大変だったねえ」と相槌を打ってくれた。
だいたい話し終えた頃。

「今日も聴いてくれてありがとう」

いつものように私はそう言った。いつも「また明日もきかせてね」と微笑んで、ただの鏡に戻るのに、今日はそうじゃなかった。

「なっちゃん、最近よく笑うようになったねえ。もう大丈夫だねえ」

虚像は、少し寂しそうに微笑んでそう言った。私はぎょっとした。

「な、何のこと?いつもみたいに『また明日』って言ってよ」

声が震えた。虚像は静かに首を横に振る。

「なっちゃん、なっちゃんはもう大丈夫なんだよ」

優しい微笑みだった。『また明日』はもうないんだと私は悟ってしまった。

「やだやだやだ、いかないで。ずっとここにいて」

涙と駄々をこねる言葉が出てしまう。胸がぎゅうっと締めつけられる思いだった。虚像は困ったように首を横に振るばかりだった。

ひとしきり駄々をこねた後、私は乱暴に涙を拭った。意を決して、鏡に向き直る。

「わがまま言ってごめんなさい。ありがとう。もう大丈夫」

私は、少し無理をして笑ってみせた。虚像は深く微笑んで、一筋涙を流したかと思うと、ただの鏡に戻ってしまった。もう、泣き腫らした顔の私がただ映るだけだった。


それから、鏡は本当にただの鏡になって、もう話すことはできなくなった。
それでも私は、夜に鏡を覗き込んでいる。
そして、「私は大丈夫」と口に出して、鏡に向かって笑うのだ。
同じく笑う鏡の中の自分を見て、明日への勇気を湧かせるために。

11/4/2024, 9:07:53 AM

『鏡の中の自分』

 鏡を見つめている時、ふと思う。鏡の中にいる自分は、何を思っているのだろうと。僕と同じ動きをするけど、鏡の僕の思考は違ってたりして――なんて、ぼんやり考えたりする。
「あーあ。目の下のクマがくっきり……」
 休日の朝、洗面所で顔を洗う時に鏡を見たら、僕の顔はひどいものとなっていた。昨日、徹夜で受験勉強をしたからなのだが。寝不足だからかなり眠たいし、疲労が僕に掴まっている。でも、僕は受験生だ。甘えなんて許されないのだ。
「勉強、やらなきゃ……受験、落ちる……」
 本物の僕は、そう口を漏らす。でも、聞こえてくる。目の前から、僕に呼びかけるのだ。
 ――俺は眠てぇぞ!
 僕の前にあるのは、鏡の僕。動きは変わらないのに、僕自身なのに、まるで違うのだ。
 ――少しでもいいから寝ちまえよ! ぶっ倒れても知らねーぞ!
 おせっかいのように、鏡の僕が怒鳴ってくる。それはダメ。僕は受験生なんだよ。受験生は、ガリガリと勉強しまくるものだろう? それをやめたら、僕はシャープペンシルを持とうとしなくなる。目の前の問題に逃げてしまう。僕の人生が、暗転する。
 ――余計、真っ暗だぜ。このままだと。
 うるさい。何が分かるんだ。お前なんかに、僕の何を理解してるってんだ!
 ――分かるよ。俺は、『お前』なんだぜ?
 同じ動き、同じ表情。間違いなく、そうなのだ。でも、僕には、鏡の僕が、微かに微笑んでいるように見えた。
 ――ほら、早く寝ろ。母さんが心配してっぞ。
 いつの間にか僕の後ろにいたのは、近所で美人で有名な、僕の母さんだ。母さんは顔を青くして、僕を見ていた。
「あっ、母さん。僕、少しだけ寝てくるね」
 安心させようと、僕は言う。しかし、母さんの表情は変わらない。それどころか、泣いている。
「大丈夫だって。寝たら、すぐに……」
 僕が一歩前に踏み出した、その時。僕を貫通して、母さんが通り過ぎた。それに気づいた瞬間、若かったはずの母さんが、白髪にシワだらけのお婆さんに変化していた。
「あっ、あ……」
 ――【その姿】で後悔したって、遅いぜ。
 後ろから声が聞こえて、振り向く。そこには、泣き崩れる老婆の母さんの姿しか映っていなかったのだった。

11/4/2024, 9:07:21 AM

自分を見て

今日も

いい!

と思えるように

なった。







昔から
まぶたが
コンプレックスで。

一重が
嫌で

メイクしたら
と期待したけど

メイクしたら
もっと
一重が
気になってしまう。



痩せたら

二重になって



すごく
嬉しかった。



今日も

ステキな

わたしで

いよう。


#鏡の中の自分

11/4/2024, 9:05:49 AM

鏡の中の自分が1番私のことをわかっているのかもしれない。

本当は笑うのが苦手なこと。本当は毎日辛いこと。本当はあの子のことが好きなこと。

私もわたしが誰でどんな人なのか分からなくなる。好きな物や得意なこと、全部偽物なんじゃないかって。

本当はあの時辛くて、胸が苦しくて、笑いたくなかった。でも、あの時が1番上手に笑えてた。本当は笑うことが苦手なはずなのに。

これからもずっと嘘をつき続ける。ずっと嘘を吐き続ける。

いつか本当の私を、本当の気持ちを、出せるようになるといいな。鏡の中の自分以外に。

11/4/2024, 9:04:52 AM

鏡に映るのは私

     それ以上でも、それ以下でもない。

     どんなに汚くても、美しくても、

     私であることは変えられない。

11/4/2024, 9:04:26 AM

『鏡の中の自分』

他人は自分を映す鏡、という。
人が自分を見て怯える素振りを見せたらコワモテに見えているし、にこやかに笑いかけてきてくれたら愛嬌のある顔って意味だろう。
このように他人から自分がどう見えているかを客観的に把握するのをメタ認知という。
たとえば自分では目つき悪いなぁと思っていても人からすると目の細い人くらいにしか思われていない。
自画像と他人に描いて貰った絵では受ける印象に大きな違いがあるのもそのせいだ。それくらい自分で思っている自分の顔と他人から見た自分には隔たりがある。
さて、偉そうに語っている俺はどうだろう。
俺は洗面所に行って鏡を覗き込んで絶望した。
「はあ……」
溜息が出る。
「ハイエナみたいな顔だ。よく言ってもチベットスナギツネか……」
自分の顔を動物に例え、やはり絶望する。端的に言うと無愛想を極めたような顔だ。表情がいけないのだろうか。
試しに鏡に向かってニヘラ~っと微笑んでみる。
「うわっ、胡散臭い詐欺師みたいだ。目が笑ってないし、これはキツイな……」
笑ってはみたが、やっぱり駄目だった。自分の顔にツッコミを入れる。
「ってか、なんか……なんだ……結構あれだな……」
アレ、とは、『結構キてる』という意味だ。年齢的に。
男がスキンケアをするなんてダサいときめつけて一切やってこなかった俺だが、ここ数年前からはさすがに肌の劣化を感じて化粧水をつけたりしている。それでも、結構キていた。
二十代前半の頃の肌のツヤとハリがつきたてのお餅だとすると、今の俺の肌はお正月がだいぶ過ぎた後の鏡モチみたいだ。悲しいことに水に浸したところで元に戻らないし、レンジでチンでふっくらさせることもできない。
「つーか、なんか、クマも酷くないか……?」
まじまじと鏡を見ていると、どんどん自分の顔の気になる箇所が浮き出てくる。

「やばいな……」
やばかった。切実に……
鏡から目をそらすと、俺は洗面所を出てパソコンの前に座り、ネットの通販サイトを開いた。
「とりあえずBBクリームってやつを買ってみるか。目の下のクマを隠さないと、何日徹夜してんだよって感じだもんな」
なんかブツブツ呟きながら、その場しのぎのアイテムを通販サイトでポチる。原因療法ではなく、あくまで対症療法でいくのは俺らしい。
考えてみると少しおかしくなってくる。
若い頃は美容になんか何一つ気を遣ってなかったのに、歳をとってからは全盛期の自分に近づける為に必死で筋トレしたりスキンケアをしている。
誰が見てるわけでもないというのに、『鏡の中のみっともない自分』を一番許せないのは、ほかでもない俺自身なのだろう。

11/4/2024, 8:55:30 AM

今の自分の表情はどんな表情をしているんだろうか。
無表情か。それとも、喜怒哀楽のどれかだろうか。
 鏡を見なければ分からない。手鏡すらこの部屋には無い。
 鏡を見れば分かるのだろうか。鏡の中の自分の姿を見れば。
いや、顔を見れば良いのか。表情を知りたいのだから。
 というか、どうして私は自分の表情を知りたいのだろうか。鏡を見れば答えは見つかるというのか。魔法の鏡じゃあるまいし。
 もし、鏡を見つけたとして、そこに私が探し求めている答えが見つかるのだろうか。
分からない。けれど、知りたい。知りたくてたまらないのだ。何が分からないのだろう。
 冷静な自分と衝動に駆られる自分。二つの自分がごちゃ混ぜになっているように思える。でも、鏡を見れば答えは明白だ。
 私は部屋中を探し回って、ようやく鏡を見つけた。そして、自分の表情を知った。
 そこにあったのは何の変哲も無い自分の表情であり、無表情の自分が映っていたのだったーー。

11/4/2024, 8:53:57 AM

先日、辻村深月氏の「かがみの孤城」を
もう一度読み直した。やはり、
主人公と私は似ている。
私も、目覚めたら何か変われないか、
そう思いながら眠りについたり、
ベッドから起き上がったり。
鏡の中の自分は、やっぱり今日も同じまま


「鏡の中の自分」

11/4/2024, 8:52:35 AM

「今日も優奈ちゃんは可愛いねぇ。」
「優奈ちゃんは優しいねぇ。」
「優奈ちゃんは本当に偉いなぁ。」
そうでしょ?私、偉いし、優しいし、可愛いでしょ?
だって、お母さんがそういったもの。
可愛くて優しい子になりますように。そんな思いを込めて優奈なんだって。そう、言っていたもの。
だからね、私、優しくて偉い子になるの。
困っている人には手を差し伸べて、いつでも笑顔で。
勉強は常に学年1位をキープする。
可愛さだって、手を抜かずに毎日努力してる。
ねぇ、お母さん。私、お母さんの望むような子になれた?
鏡の中の私は、少し淋しげないつも通りの笑顔だった。

11/4/2024, 8:46:43 AM

鏡の中の自分は、現実の自分よりも上手く笑ってみせる

同じように笑おうとしても、顔が固まって笑えない。そんな時期があった。何をしても楽しくない。好きなもののはずなのに、楽しくない…

笑顔の練習をするために毎朝鏡を見る。
鏡の中では一人でしっかり笑っている自分がいた。

まだ時々失敗するけれど、最近は少しずつ笑えるようになった。

出かける前に鏡を見て、中に写る自分にいってきますを言う

11/4/2024, 8:45:48 AM

さぁ、この鏡を覗いてごらん。

 戻れない過去の姿。
 叶わなかった夢の残滓。まばゆい青春の日々。

 なりたい未来の姿。
 はるか遠くにかすみそびえる憧れ。輝かしい幻の日々。

 愛おしい現在の姿。
 隣にいる誰かの温もり。永遠には続かない愛おしい日々。

 あなたの心に映るのは、どんな自分でしょうか。

#鏡の中の自分

11/4/2024, 8:35:23 AM

鏡中の私は嘘で出来ていた誰かの為の嘘で出来てた


「鏡の中の自分」

11/4/2024, 8:34:55 AM

鏡の中のあたしは何を考えているんだろう

あたしと同じことかしら 

それとも真逆のことを考えているかしら

いつも見ているはずなのに

いつもとなんか違うあたしが鏡にいる時

ふと思う

現実に存在する人にはあたしはどちらの顔なんだろう

現実のあたし?それとも鏡の中のあたし?

11/4/2024, 8:31:53 AM

出掛けてから帰った後、鏡の中の自分の姿をじっと見るのがいつからか癖になってしまっている。

 妖怪サトリの血を引く俺には周囲の人間の頭の中がわかる。この能力、ハッキリ言って最悪だ。
 オンオフができないから常に頭の中に誰かの声が聞こえてくる。成長とともにだいぶ力が弱まったとはいえ──人混みに行った後はしばらく頭の中がグチャグチャして、自分が誰なのかさえ怪しくなる。

 だから、鏡の中の自分を見つめて言い聞かせる必要がある。

 俺は俺だ。
 彩樫高等学校2年生。問間覚だ。



出演:「サトルクエスチョン」より 問間覚(トイマ サトル)
20241103.NO.92.「鏡の中の自分」

11/4/2024, 8:22:12 AM

鏡の中の自分

鏡…
私はアリスになったのだろうか

鏡の国に入り込んだ 
憐れなアリス

トランプ兵も
女王も

みんな可笑しい

なんて…
おかしいのは元々だ

………


路地裏の鏡を
ぼんやり見ていた

うるさい

消えて

…消えちゃダメ

鏡映しのように
私は反対の世界に取り残された

目を覚ますと
アリスになって

いつか…
『あっち』の世界に帰れる

そんなんだったら
幸せだなぁ

笑っているのは
私にそっくりな女

私とは違う
明るいステージの上
楽しそうに歌っている

私は…
真っ暗な路地裏
おまじないの為に口ずさむ

大丈夫

目を閉じれば…



ワーと大きな歓声
たくさんのファンと
活動仲間

過保護な家族
あと、暖かい居場所

「歌って!」
渡されたマイク

みんなが私を待っている
望んでいる
そして、支えてくれる

そうだ



「「支えてくれたみんなに!ありがとう!」」



      ほら 繋がった

11/4/2024, 8:20:16 AM

一瞬、目が合った気がした。
鏡に映る自分を見ているのだから当たり前だと言われそうだけど、そうじゃない、そうだけどそうじゃないのだ。

私は突然、得体の知れない恐怖に襲われる。

これは…誰なのだろう…
鏡に映る姿は確かに私だ。だけど違う。
上手く言えないが何かが違うのだ。

違和感の正体が掴めず、食い入るように見つめていると、鏡の中の私が私を指さしながら笑った。
「今度は私がそっちに行くから」


『鏡の中の自分』

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