夢見 妖

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一瞬、目が合った気がした。
鏡に映る自分を見ているのだから当たり前だと言われそうだけど、そうじゃない、そうだけどそうじゃないのだ。

私は突然、得体の知れない恐怖に襲われる。

これは…誰なのだろう…
鏡に映る姿は確かに私だ。だけど違う。
上手く言えないが何かが違うのだ。

違和感の正体が掴めず、食い入るように見つめていると、鏡の中の私が私を指さしながら笑った。
「今度は私がそっちに行くから」


『鏡の中の自分』

11/4/2024, 8:20:16 AM