『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は今、部屋のすみっこで宿に置いてあった本を読んでいる。
何故角に?いや、特に理由があるわけでは無い。
ただ、部屋の隅は何故かとても落ち着くのだ。
そんなことを頭の片隅で考えながら本を読んでいたら、部屋の扉が開き誰かが入ってきた。
顔を上げて見ると、そこには片目を前髪で隠している少女………ロコさんがいた。
「あ、ロコさん。おかえりなさい」
「ただいま。………あの2人はまだ戻ってきてないの?」
「はい。たぶんまだ宿の庭の池にいるんだと思います。」
「まったく、明日もあるのに………」
「そ、そうですね」
(2人は寝付くのがすごく早いから、意外と大丈夫な気もするけど………)
「ところで、なんで部屋の隅で本読んでるの?」
「え?えーっと………お、落ちていくから……ですかね?」
突然聞かれた私は何故か疑問形で返事をしてしまった。
「なんで疑問形なのよ………」
「す、すみません………」
ロコさんにも呆れられてしまった……
「………まあ、わからなくはないけど」
「え?」
そういうとロコさんは私の隣まで来て座った。
「部屋の隅って、何故か落ちつくのよ。慣れているからかしら」
「慣れ………」
そこまで言われて気がついた。部屋の隅は、私にとっての居場所の様な場所だったのだ。
母が怖くて、私はいつも部屋の片隅で縮こまっていた。
だからこんなにも落ち着くのだろうか?
「………ロコさんも本、読みますか?」
「そう……ね。ちょっととってくるわ」
「はい」
そう言うと露光さんは一階へ本を読んでいたらを取りに出ていった。
(ロコさんも、いつも部屋の隅に逃げてたのかな)
そう思うと、なんだかんだ更にロコさんに親近感が湧いてきた。
(もっと、ちゃんと話してみよう)
そう、人相手に思うことができた。
ー部屋の片隅ー
リース・リリィーナ
救いの手のない部屋の片隅で、粗末な記憶に触れた。
それは針のように細く、弱々しい。だけど、確かな敵意は己の胸を突き刺して止まない。
華々しい記憶を何度も呼び出そうとしては苦しくなって、吐き気がする。
どうしてこうなってしまったんだろう。
茶褐色に霞んだフリルワンピースは何も言わずに棒のような脚を撫でている。
嵐が吹き荒れる外の世界、風雨に雷鳴の音は荘厳な鐘の音のように思えて、なんだか瞼が重くなる。
これがただの睡魔なのか、はたまた死神の差し伸べる手なのかは分からない。
少なくとも、ここで私が事切れたとて誰も気が付かないということだけは分かる。
救われない部屋の片隅で、私は無機質な瞳から覗く世界を閉じた。錆びた球体関節はもう動かない。立ち上がれない。
少しだけ口角を上げることも叶わない私は、そのまま泥のような夢に堕ちた。
目覚めるかも分からない夢のなかに。
<部屋の片隅で>
#部屋の片隅で
体育座りをしているのが好きだ。
背中を丸めて。
ぶつぶつと物騒なことを呟くのだ。
誰もいない部屋。
明かりも付けずにただひたすらに。
もしも家に居たのならば、黙って外に出て。
さも今帰ってきたかのように振る舞って欲しい。
人には見られたくないんだよ。
【部屋の片隅で】
今、家には僕しか居ない。騒がしく乱暴な同居人が居ないのは良いことだ。自分の好きなように、のんびりと過ごせるから。
部屋の片隅で同居人が買ってきたチーズを頬張る。濃厚な味わいが口の中に広がり、大きな満足感を得られた。まさに至福のひと時だ。
それにしても、だだっ広い部屋の隅っこに居るのは落ち着く。部屋のど真ん中に居るとどうにもソワソワするし、同居人とはあまり顔を合わせたくない。同居人も僕のことを嫌っているようだから、お互いに関わらない方がいいだろう。
僕がチーズの最後のひとかけらを口に入れたところで、ドアを開けたかのようなガチャリという音がした。続いて聞き慣れた足音が近づいてくる。まずい、同居人が帰ってきた。顔を合わせたくないと思い、僕は身を縮こまらせる。
「……キャーッ!!」
同居人の悲鳴で耳が痛い。部屋の隅にあるハンガーラックに上着をかけようとしたところで、僕を見つけたらしい。
「なんでまたネズミがいるの!?」
同居人がもううんざりとでも言いたげな顔で言って、何かを探し始める。いつも通り、僕を退治するための武器を探しているのだろう。
だけど、僕には素早く動ける自慢の足がある。部屋の床を蹴って駆け出せば、同居人の姿はすぐに見えなくなった。
同居人には悪いけど、僕はこれからも同居を続けさせてもらうよ。
『部屋の片隅で』
部屋の片隅を見る。
ほこりが目に見える。
私はちっぽけで片隅のような存在だ。
強い孤独を感じ
自分の存在を疑い
それでも、地面に這いつくばりながら生きている。
そのほこりをよく見てみると
周りに他のほこりも集まっている。
部屋の片隅でたくさんのほこりが集まっている。
私は片隅を一人で過ごしているのだと過信していた。
でも、そこには同じような仲間がいる。
どんなに小さな存在でも、みんな仲間がいる。
私は一つ生きがいができた。
部屋の片隅で
彼のアルバムを覗く
今はもういない彼の
アルバムをめくって
彼のことを思い出しながら
最初に会ったときは
本当に大嫌いだった
暗くて影が薄くて
私の苦手なタイプだった
部屋の片隅で
1人でいる
そんなの嫌だ
呼び出して初めて知った
あんなに優しい人
これまでみたことない
部屋の片隅に置かないで
ここにいて?
部屋の片隅にある昔の栄光に触れて
戻りたいようなそうでもないような
過去を見て、未来に怯え、今が揺らぐ
手を離し、ベッドに横になる
部屋の片隅で
純愛小説を、読んだ。
現実は違った。
#部屋の片隅で
息が乱れる日が増えたから。
ケチケチの財布をこじ開け
思い切って模様替えをした。
部屋の角には家具を設置するものだと言う固定観念をぶっ壊し、
棚を移動させ、
ヨガマットを敷く。
600円。
ハハッ、
気が引ける様なピンク。
の、割に。
壁沿いに敷いたからか、かなり居心地がいい。
「意外、」
そんで、失礼して壁に両足をあげる。
5分そのままでいると気が付く。
呼吸が浅くなっていた事に。
イケナイ、
良いジャンプは良い助走から。
良い余裕は、良い呼吸から。
だいじなのは腹式呼吸。
「出来たっ。」
真っ白な部屋の片隅に犬がいる。
ぷるぷる震えている。
白い毛並みが、振動とともに恐怖に震えている。
時折聞こえる、大砲の音が彼をそうさせるのだ。
ここは、銃後である。
だが、この戦争は長く続いて、両国の市民を辟易させている。
兵役に入る時に猫を連れ込んだ男の話を聞いて、このサモエド犬を持ち込めないかと企てた友人が、結局兵舎には連れ込めない(猫は吠えないが、犬は吠える)のでと、預けて出ていった彼は、部屋の隅から離れようとしない。
たとえば、彼を愛すことはできる。
餌をやったり、撫でてあげたりすることはできる。
だが、彼は戦争の恐怖に怯えている。
寂しさに肩を震わせて明るい顔を見せない彼に、私ほ心配を隠せない。
大砲の音は、私をも不安にさせる。
かかずらっている暇はない。彼は私を必要としていないのだ。
もはや、その問題はこの部屋を揺らす爆発音とともに、白く固まった埃のように部屋の隅に座っている。
今日のお題、
ふと思う。
そう言えば。
隅っこが大好きな
隅っこ族(勝手に命名)
なんか、
よく似たキャラクターがありましたよね
職場の休憩室。
いつも、
片隅で休憩している人達がいる。
大体が
男性だ。
職場の人たちとの会話を
聞いていると、
そんな
隅に行かなくも〜と
声がかけられていた。
その男性は
(いや、家でも
大体、隅っこにいるから、
つい、癖で😅)
なーるほど‼️
世の
パパたちは
新婚当初は
ラブラブで、
部屋の居場所など、
どこでも良い。
ただ、
年月を重ねて、
普段仕事で居ない
パパの
居場所は
いつしか
隅っこに
追いやられ。
休日でも、
掃除するから
邪魔だとか〜
とにかくママの
機嫌を損なわず
平和な休日を過ごすため、
部屋の片隅に、
パパの
居場所を
確保する。
そうして、
パパたちは、
隅っこ族と化する。
頑張れ
パパたち‼️
いつか、
堂々と、
部屋のソファを、
占拠する日を
夢みて‼️
何も出来ないが、
健闘を祈る。
部屋の片隅でボーっとしてみる
部屋の片隅で眠ってみる
部屋の片隅で泣いてみる
世界ってこんなに静かなんだな
部屋の片隅で。
部屋の片隅で
2人で
イケナイ事を
しよう。
誰の目にも
触れないように。
部屋の片隅でじっと考える。
本当にこれで良かったのか。
他にもできることがあったんじゃないか。
いくつものたらればが頭によぎる。
けれど、きっと正解なんてないんだろう。
だってこれは私の自己満足なのだから。
『もしも願いが叶うなら』
もしも願いが叶うなら、
お母さんとずっと一緒にいたい。
もしも願いが叶うなら、
お母さんにずっと笑顔でいて欲しい。
もしも願いが叶うなら、
お母さんに私の寿命をあげたい。
もしも願いが叶うなら、
私が旅立つその時に、いのちとして存在した瞬間に戻りたい。そして神様にこう聞いて欲しい。
「このままお母さんのお腹から出て生きますか?」
「それとも、あなたの物語といのちと引き換えにお母さんを守る天使になりますか?」
もしも願いが叶うなら、
私はお母さんを守る天使になりたい。
家の片隅の
ドアの奥のその隣
この部屋の片隅に
あなたの成長をずっと見守ってきた
わたくしはずっと見守ってきたのです。
毎年冬にサンタが来る頃
わたくしは飾られる
キラキラのオーナメントを
あなたにつけてもらって
あの頃届かなかった場所も
今では簡単に届くようになりましたね。
大きく成長しましたね。
『部屋の片隅で』
散らかった部屋の片隅で
丸まって爪を切るのは
もうおしまい
明日あたしはボストン一つで
置き手紙なんかせずにここを出ていく
そうして始発の電車で
ここから一番遠い海の町に行く
もう会わない
会わないよ
さよならだよ
唯一の心残りはといえば
タバコで潰したあんたの声の
悲しい歌 恋の歌
その通りに出てってやるから
心残りすらも置いてって
裸ん坊の かつてのあたしで
さよならなんだよ
そうしてあんたは
泣きながら今更を悔やむだろう
そんなあんたを
あたしの欠片は刺すだろう
半円の尖ったあたし
赤い三日月の爪
さよならだよ
さよならだよ
丸まって
子供みたいに
泣くといいよ
(部屋の片隅で)
私は引きこもりだ。
中学二年生の頃、悪口などのいじめを受け、不登校になっている。
そしてこの引きこもり生活はずっと続いた。
私が中学を卒業する頃。
「今日は卒業式か⋯」
そんなことを思いながらシーンとした部屋を見渡す。
「⋯」
花びらのように散らかっている洋服に、いつ貰ったか分からないキーホルダーに、買った記憶すらないマスコットが散らかっていた。
「あ〜あそろそろ片付けなきゃ、、!」
黙々と片付けていく。
(今頃皆は泣いて、私のことを忘れて、今までの事を思い浮かべて、懐かしい気持ちになってるのかな⋯)
「ふぅ〜!片付け終わった!⋯ あっ。」
その瞬間部屋の隅に隠れていた入学式の時の写真が目に入る。
「懐かしいなぁ。この時は皆仲良くしてくれたんだっけ。笑」
今日は卒業式。なんだか懐かしいな。みんな元気かな⋯
そんなことを思いながら私は小雨のように涙を流す。
部屋の片隅で
部屋の片隅でジメッとしているのは嫌だったので
おそらの見えるお庭に出て
カバンには普段何入れますか?
うさちゃんは カバンいっぱいに
桜餅もいいけれど
ファジーネーブルの瓶を沢山カバンに詰めるか
ききました。
レオナちゃんは カバンいっぱいに
人間になるための 夢をいっぱい 入れておきたいと
いいました。
うさちゃんと みぃちゃん、カラスさんそれぞれに
人間さんになるために
何が必要か ききました。
ひとつには お空へ行くための 羽が必要と
誰かが言うので、
空に飛ぶには 羽が必要と みんなが思って
そうだねと 言うと
それでは 色々な姿に 変身できる
お洋服が必要かたずねました。
すると、きっと 神様は いずれも 綺麗な羽や
洋服を持っているように 言ったので、
しばらく空が 青いのを 見計らって
白い雲はカバンいっぱいに詰められないか
話し合い、
帝が降りてくる 円盤はどのようにできてるか
話し合いました。
((ヾ( ◍´꒳`◍ )マタネー