『遠くの街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「遠くの町へ―隣の芝生は青い」
こんな生活嫌だ
学校に行きたくない
家にも帰りたくない
どこへ逃げれば良いのだろう
家出しているときに ふと思った
「もっと遠くまで自分の足で行ってみたいな
もっと遠くまで逃げ出したいな」と
学校にいるときに ふと思った
「窓から抜け出して走って逃げ出したいな」と
家に行ったって私の居場所はどこにもない
義務教育とかに縛り付けられたくない
他の県へ居たらなぁ
違う学校だったらなぁ
もっと上手くいってた 全て環境のせい
いや違う 私はどこへ行っても
わがままいって 環境のせいにする
環境はとても大切 人は遺伝5割 環境5割
で性格が決まるらしい
けど 全てを環境のせいにして逃げる
こんな自分が嫌だ
いいなあのこは
あのこになりたい
遠くの街へ。
今まで見たことの無い、全く想像できない、無限のように広がる世界を夢見たいと、心から望むことがある。
私はこの1年、知らない場所、知らない人、行った事ないお店、知らない方言、寒さに暑さ、孤独に、四六時中共に過ごす仕事仲間、新しい人間関係に出会ってきた。あなたはそれを大変だと言うけれど、私にとっては只々興味のままに流れれば良いとこでしか無かった。
僕は今まで過ごしてきたこの街で、人を大切にして、仕事を大切にして、親も自分も兄弟も大切にして歩いた。見知ったあのスーパーも、あの道も、あの寒さも暑さも全て変わらない。君はそれを退屈と言うし、不変的で望ましいとも言う。
このまま、生きていていいのか。時々、ふとそう考える度に、不安になる。何も成していない自分に、自分は価値を感じられているのか。
遠くの街に、気の向くままに訪れるのは、案外簡単なのかもしれない。
同時に、見知ったあの街を思い出し少し寂しくなるのも、当然の感情なのだろう。
【215,お題:遠くの街へ】
遠くの街へ行こう、誰も僕らを知らないとこまで逃げてしまおう
君は悪くない、ほんの少し運が悪かっただけだ
君は絶対に悪くないよ、だからそんなに怯えないで
お願い、笑って
今まで貯め込んでた使い道の見つからなかった貯金たち
使うとしたらきっと今だろう
ありったけの金とスマホと、やり終えていないゲームもカバンに詰めて君の手をとって走り出した
どこまでも行こう、大丈夫二人でいればどうとでもなるさ
遠い遠いどこかの街で、誰も僕たちを知らない街で
もう一度最初からやり直したいんだ
こんな終わり方なんてしたくないから、これは
僕たちの生きていくための逃避行なんだ
何の取り柄もない私を
受け入れてくれる居場所を求めて
いつかきっと見つかると信じて
遠くの街へと旅をする
いつか、きっと――――
消えかけのろうそくの火のような
小さな期待と希望を胸に抱いて
純白の世界へ
また1歩、踏み出す
お題「遠くの街へ」
題名「最後の灯火」
遠くの街へ
多忙な日々の中、ふと遠くの街へ行きたいと思うときがある。リフレッシュのために遠くへ足を運ぶことは仕事を続けるのに必要不可欠だ。
私は3ヶ月に一度ほど、旅行をする。旅行と言っても、スケジュールを詰め込まず、温泉でゆっくり過ごすのが私の旅行のスタイルだ。川の音を聞きながら、自然に囲まれて温泉に浸かってる時、「この日のために頑張っててよかった。」と毎回思う。
仕事をして稼がねば遠くの街へ足を運ぶこともできなくなってしまう。私は、遠くの街へ旅行をするために仕事をしているのだ。
つまり、仕事を続けていくために、遠くの街へ旅行するというイベントは私に必要不可欠なのである。だから今日も私は働きに出る。
1.遠くの街へ
車を降りて地面に足をつけると私は恐ろしい感覚に襲われた。自分の故郷の地面と全くもって違う。悲しみを覚えつつ、私は一歩足を動かした。それから喉に骨が刺さったような違和感とともに私はひたすら歩く。見慣れない景色に少し興味を示しながらも、故郷から離れた悲しみを感じる。これから何が起こるかわからないが、私は新転地で生き続ける。故郷で見つけた希望を探すようにこの地でも。弟の嬉しそうな顔が続くにつれ、私の絶望感は高まってゆく。不安を抱えつつもここに身を置くことを承知し、居住場所を探すことにした。
『遠くの街へ』
ねぇ
私と一緒に
逃げようよ
すべてのものを投げ出して
誰も知らない
真っさらなところに
二人で永遠を誓おうよ
今どきはネットでなんでも調べられるし、遠くの街の観光名所も、美味しいカフェも分かる。マップ機能を使えば、まるでそこを歩いているような感覚になる。
そこで君を見つけた。パソコンの画面に映る遠い街の画像の中に
【お題:遠くの街へ】
「遠くの街へ」
憧れの遠い街まで行けたら
もうここには戻らない
過去と人間関係
ぜんぶ捨てて
そんなことができたらな…
誰もいない場所に逃げ込みたい…
誰にも見つからずに一人で生きていたい
そんなことをずっと思っていた。
政略結婚なんて嫌だ!!
したくない。
そう思っていた時に気づいたのは
誰もいない遠くの街に逃げることだった……
しんどいかもしれない。
辛いかもしれないけど
でもこの場所で生きていくよりかは
マシだ……
「さようなら。お父様。親不孝な
娘をお許しください……」
そう告げながら私は遠くの街に行く為に
家を出た……
遠くの街へ行ってみたい
知らない景色を見てみたい
遠くの街へ行ってみたい。まだ見たことない景色を
この目で、そのために今を頑張る。辛くても、苦しくても必死に耐えて頑張る。そうすればいつか必ず行けるはず。今を頑張ろう!
空から見たら、人間は何と小さいんだろう。遠くの街へ行ってもわずかに移動しただけなんだろうなー。
遠くの街へ
君は1週間前、遠くの街へと飛び立った
とってもとっても遠い街
僕らはずっと一緒って約束したのに
君は急に僕の元から離れてく
僕の手の届かない、会うことの出来ないとてもとても遠い街に
でも君がいない毎日なんてつまらない
なんでだろうね
君の笑顔 君の怒った顔 君の悲しんだ顔
いつもどんなときも君のことを思い出してる
すぐに会いに行くからね
君は「しばらくは来ないでね」って言ってたけどそれは無理だ
君のいるとこが僕のいるところ
君がいる世界が僕の世界
愛してる
今までもこれからも
300字小説
見知らぬ駅
平日の駅。案内板の観光ポスターに遠くの街に行きたくなって、Suicaの残高をつぎ込んで切符を買う。途中、乗り換え駅のホームを間違えて迷い、やってきた無人の電車に乗った。
終点の駅名板のみの、白いホームに佇む。360度、見渡す限り青い海。遠くで大きな蛤が口を開けて虹を吐いた。
人のざわめきに我に返ると私は帰宅の学生で混む、夕刻の電車に乗っていた。かたとん、かたとん、線路の音が聞こえるなか、耳元で
『無事、現世に連れて帰られて良かった。気を付けろよ』
聞き覚えのある優しい声が聞こえる。
「……お父さん……」
心配して側についていてくれた。夕日が見慣れた景色を赤く染める。
「……明日はちゃんと学校に行こうかな」
お題「遠くの街へ」
「遠くの街へ行きたい。誰も私のことを知らない場所へ。」
ベッドに横たわる彼女が、やつれた頬をほのかに綻ばせながら、か細い声で囁いた。ああ、まただ。彼女は最近こんなことを頻繁に言うようになった。この言葉が私には死を予感しているようにしか聞こえないし、微かな笑みを浮かべた表情は自分の運命を悟った者のそれに見えてしかたない。喉がきゅっとなって目頭が熱くなるけど、そのことに気付かれないように、彼女の前で泣かないように、私は極力明るい声を出して言った。
「病気、治ったら行こうね。絶対!」
いつもはここでこの会話は終わるけど、今日は違うのだ。したり顔をして、私はパンパンのリュックから10冊以上の『地球の歩き方』を取り出した。中国、スペイン、アメリカ、インド、フランスなどなど。彼女はここ最近で一番の笑い声をあげた。
1ヶ月して彼女は死んだ。結局病院のベッドから降りることはなく。きっと彼女も自分の運命を知っていた。私だって、病気が治ることを信じていたかったけど、それは地球がひっくり返ってもあり得ないことだと医者の診断書は告げていた。運命に抗えなかった私たちだが、せめて約束は果たさなくては。
白い骨壺をリュックに入れ、スニーカーを履く。2人で読み尽くしボロボロになった『地球の歩き方』を手にとって、アパートのドアを開ける。
「さあ、行こうか」
年に一度俺は三重へ行く
そこには大きい友達がいる
正月俺は自力で関東から三重まで自転車をこぐこぐこぎまくる。
お菓子 おせちを ドミノ 寿司などを食べまた自転車をこぐどんなに遠い所だって俺は必ずたどり着く絶対に(´・ω・`)
遠くの街へ
遠くの街へ
滅多には近寄らない
そんなに街中を
ほとんど理解していない
近場でも遠い
必要がないと
距離に関わらず
果てしない
遠くで
街で
この辺りからになると
交通費がエグい
どれくらい遠く
どれくらいから近い
遠近感覚しだい
どのあたりから街
これも疑問です
遠くの街へ
それなら県外になる
気楽に行けるほど余裕はない
近場でもそれなりにする
多分、道中は楽しい
目的は道中になりそう
なんもない予定のある時間
これが割と楽しいんだよ
街に辿りついて何をするの?
とある村の平凡な商人。その村は小さいが、真ん中にはこの村のシンボルである大きな樹木があり、意外にも旅人が行き来している。そしてついでに私の店によってきてくれる旅人がいるため多少は稼げている。特別やりたいこともなかったので親がやっていた仕事をそのまま引き継いだわけだが案外悪くない。親が商人をやってくれていたのは感謝しかない。その親だが隣町に仕入れをしようと行ったきり帰ってこなかった。隣町までの道のりには魔物がよく出るのでそいつらが殺ったのだろう。普通はギルドに依頼して護衛してもらうのが定石だ。だが私の親はどちらもケチだ。自分たちの命より依頼料で取られる金のほうが大切なようだ。その性分が原因となってあのような結果を招いたのだ。もちろん私の肉親を見るも無惨な姿にした魔物たちが憎い、だが自業自得とも言える。そんな親のもとで生まれた私だが想像していたよりも依頼料は高い。ケチりたくなる気持ちがよく分かる。さすがは親子だ。私はたった今隣町に仕入れに行っているところ。隣には誰もいない。そうだ。ギルドに依頼しなかったのだ。でも親とは違う。決定的に違うところがある。私は運が良い。類まれな運の良さだ。まるで常に神様が全力で私をハグしてくれているように運が良い。なんて鼓舞している自分が虚しくなってくる。はぁ~思わずため息が出る。すると突然、草むらからわずかにザッザッと音がした。体に電気が走ったかのようにびくっとする。風は吹いていない。なので草がざわめくのは明らかに生き物の仕業だ。俺も親と同じ運命をたどるのか?そんな不安が頭をよぎる。同じ未来にはならない。そんなことを思考している間に体が勝手に動いていた。それは俺の意思ではない。無意識とかじゃない。背中に激痛が走る。どんどん意識が遠のいていく。最後に朦朧とする意識の中盗賊が私の袋の中を漁っているのが見えた。目が覚めるとそこは見慣れない光景をしていた。あまりにもハイカラな世界。周りの人間は小さな箱をこちらに向けていた。
誰もがしがらみの中に生きている。
生まれと育ちがあれば、それは一生当人に付随する呪いだ。
しかしそれは、そこに生きていればこその話だ。
女子中学生、少女二人。彼女たちは自分たちの地元である島のテトラポットに居た。海水漬けローファーを、日射が白色に照らしている。
彼女たちにとって「死にたい」は流行病のようなもので、希死念慮は普遍的に誰もが持ち合わせている社会の理だった。
「しがらみから逃れるには死ぬしか無いんだよ」
「うーん」
「きっとそれは最終手段じゃなくて、他の選択肢があっても選んでしまうほど合理的で……」
そこで少女は口をつぐむ。コスパ、タイパにおいての最適解は無論それだが、もうひとりの少女は逆説から言葉を紡ぎ始める。
「でも、この街で死んで、新しい街でやり直す方が楽しそう」
「……引っ越し的な?」
「それじゃあまた育ちのしがらみが増えるだけだよ」
私達を知らない場所で、私達が知らない場所で、何にも属することなく好きなことだけして暮らすの。
「……お前、ばかだなあ」
翌日、少女二人は自信の通帳を持ち寄って、学校行きの船で島を出た。
その後行方不明となった彼女らの遺骨が、イタリアの自治体から日本に届く。小さな少女の骨を映したセンセーショナルさに世間は「親の監督不行届がこの結果を招いた」とコメントした。
【遠くの街へ】2024/02/28