『遠くの街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
現実逃避
お金の工面
↓
ミミのアリアにうっとり
↓
お金の工面
↓
じぶんの演奏にうっとり
↓
お金の工面
↓
小説の世界にうっとり
↓
お金の工面
****
遠くの街へ
行くことは
簡単さ
積んでる その本
開くのさ
たまにはこういうのも良いかなって思う。
計画なんて何もないまま電車に乗って、知らない駅でおりる。
自宅からだいぶ離れた場所。
いかにも田舎、というようなそこの景色は、人生への焦りを緩和させてくれた。
都会ではみんな下を向いてあるいていて、人に合わせてせかせかと足を動かす。
ここではそんなこと気にしなくても良い。
自分のペースでゆっくり歩いて、普段は気がつかないような野花に足を止める。
その度に隣で歩く君はクスクスと笑って、私の手を引く。
ああ、こんな何気ない日常が。
いつまでも続いてくれたらいいのに、と。
君と笑いあいながら願った。
遠くの街へ
遠くの街へ
行きたいわ
あなたとふたり
どこまでも
彼女は行ってしまった。
誰も彼女を知らない、遠くの街へ。
それは、悲しみを一人で背負う悲劇のヒロインだ。
「私、居なくなるんだ」
その言葉の意味が最初分からなかった。
例えば病気や寿命で死んでしまうとか、親の海外赴任がきっかけで転校を余儀なくされるとか。そういう訳じゃない。
「存在が無くなるの」
消えるんだ。
記憶からも、記録からも。文字通りの意味で。
一種の幻であったかのように。
不思議で、でも寂しくて。
信じる他無かった。
足の方が薄らと存在を否定するみたいに消えている。
「急にいなくなったら寂しいじゃない? だから、私を誰も知らない所まで行ってひっそりと消えて無くなる」
死ぬ直前の飼い猫のようだと思った。
一日、一日と時が過ぎていく。
寂しい事が、知覚できない寂しさ。
何もしてあげられない無力感。
そして───。
「あれ……ぼくは何を考えていたんだっけ」
書く事を忘れた。だからここで終わる。ただ心の一部が抜け落ちたような、喪失感だけが、ぼくの胸の中で蔓延り続けていた。
遠くの街へ
私はよく色々な街に行く
それは仕事でだ、だから車で行く
2時間走ると、結構な遠く迄行ける、
3時間走ると、まあまあ疲れるし、距離もいい感じ!
せっかく遠くまで来たのだから、ちょっと観光と思ったりもするが、
思い入れのない場所に行っても、なかなか何処かに寄る事はない
仕事が済んだらトンボ帰りだ、
そんな中でも、昔好きだった人が住んでいた場所とか、今ハマっている人の出身地、などに行った時は、住所がわからなくても、ちょっと嬉しくて、気持ちだけは豊かになる
その一つが、千葉の松戸!
松戸と言う大まかな場所だか、行くたびにウキウキする
そしてまた、松戸に仕事が出来たので、近々行けるかもしれない
何ともぼんやりな感情たが、ただ仕事として行くのではなく、楽しみでもある
片道2時間、混むと、3時間
長い道のりだが、好きな音楽を聴きながら、ドライブ気分だ
子供の頃は
隣の町がひどく遠くに感じた
この川の向こうは何があるんだろう?
大人になり
車の免許も取れ
川に橋が出来、車で向こう側へも行けるようになった
向こう側は、普通に民家が並ぶ
何処にでもある風景がひろがっていた
お題
遠くの町
遠くの街へ
私は今日旅に出る。大好きな人と一緒にこれから遠くの街へ行く準備をして買い物をしに行くのあぁ
綺麗な青空だな。私は生きていて良かったなって思う。これから頑張らないと行ってきます。
今日は、姉さん、テイちゃん(兄)、オレ(末っ子)
の姉弟三人で、街に来ました♪︎
酒爺ちゃん家の洗濯機が壊れたので、テレビに出てた最新の洗濯機を買いに来たのです。
オレ達の住んでる山村は、見た目田舎だけど、
家電が壊れる度に最先端の物に買い替えるので、
何気にハイスペック村(?)なのだ。
テイちゃんが洗濯機の入った段ボール(大)を、
片手で持つモンスターギャグをかましている間に
オレが折り畳み式の台車を用意。
姉さんは手続きカウンターに置いてある、
ご自由にどうぞカゴの飴を食べ尽くしてから、
テイちゃんの隣に走って来た。
ずっと大人しいのが謎です。
目的達成感に浸りながら、久しぶりの街の景色を楽しんでいたその時、静かだった姉さんが
テイちゃんの手を掴んで路地に突入しようとしたが、テイちゃんがその手を引っ張って、姉さんは
アーチを描いてテイちゃんに抱き抱えられた。
190cmのテイちゃんに150cmの姉さんの、その
やり取りは、まるでヨーヨー技を見ている様。
「都けぃの…ラブフぉ!……」
テイちゃんが姉さんの口を体で塞いだ。
この姉は、倫理的にやや問題がある…。
「あ~ぶ~ほぉぉぉ~……」
テイちゃんが駄目言うたら駄目なのです。
大型を二つ抱えて帰ることになりました…。
#45 『遠くの街へ』
遠くの街へ明日から旅立つ
全く縁もゆかりも無い土地だ
近くの店で今日は飲み明かそう
明日からは遠くの街となるこの場所で
「私の故郷はね」
昼の休憩時間、美味い低糖質ケーキを見つけたから奢ると手を引かれて、外出した先のオープンカフェ。
「雪が酷くて、4月直前にならなければ、クロッカスも咲かなくて」
通行人の、その先の虚空に視線を置いて、田舎出身の先輩が、ぽつり、ぽつり。
「今頃はまだ、妖精さんも雪の中だ」
ミルクを落としたコーヒーを、スプーンでゆっくりかき回しながら、言った。
「妖精さん?」
「『春の妖精』。調べてみなよ。色々出てくるぞ」
「リスとか野ネズミとか?」
「私のところはキクザキイチゲが多かった」
「何それ?」
「キクザキイチゲはキクザキイチゲさ」
私の無知を、穏やかな温かさで笑って、コーヒーをひとくち。
「いつか、おいでよ」
先輩が、虚空を見たまま言った。
「遠い、何もない、花と山野草ばかりの街だけど」
遠くの街へ
タンポポの綿毛は、風まかせに飛んでいき
遠くアスファルトの街へ根を下ろす
排水溝で咲く、名も知らない小さな花も
空き家の雨樋で、根を張る植物も
場所にこだわらず、生きようとする
そんな姿に、ただただ励まされる
遠くの街へ
1人でいて、花がたくさん咲いて
動物がいるところで、一軒家のところで住みたいなぁ。
「君と一緒ならどこだって平気だよ」
そう笑う貴方の笑顔はどこか寂しさをにじませていた。
ずっと慣れ親しんできた場所だから、離れて遠い街に行くのは寂しいし、不安だよね。
「貴方だけこっちに残っても」
時間をとって会いに来るから、というとアナタは首を横に振る。
「ありがとう・・・でも君の側にいたいから」
────それに、と君は続けた。
「君と新しい街に行く新生活だって楽しみなんだぜ!」
そう言って笑う貴方の笑顔は、不安ではなく期待に満ち溢れていた。
俺宛に届いた家族の手紙。中を読めば末の弟の拙い文字で故郷の祭りの事が記されていた。
「あぁ、もうそんな季節なのか…」
故郷の春を迎え入れる祭りが始まったと。末の弟は妹や兄の助力ではじめて祭りに欠かせないクレープのような生地を焼いたのだとか。きれいなまん丸になるはずがうまくいかず、俺の見様見真似で薄く伸ばした箇所が破けて顔になったそうだ。それは便箋の隅に描かれていた。
「ははっ、本当だ。見て、俺の弟がはじめて料理をしたんだ」
君に弟の絵を見せる。顔を持って困り顔をした弟にそれを見てニコニコ笑う家族の絵。後ろから覗き込んだ君の髪の毛がかかって首をくすぐられる。次は耳も。
「かわいいね」
絵の下にお兄ちゃんが作ったのが食べたい!と書かれているのが、尚かわいい。
「俺もはじめて作った時は上手く焼けなかったよ」
「何でも器用にこなせそうなのに意外」
「諺にもなってるくらいだから、あれは通過儀礼だね」
「春のお祭りの料理が。」
「年々上手くなっていくんだ。…春が来たら大分過ごしやすくなるよ」
雪は相変わらず降るけど、寒さも和らいで長い間吹雪いたりしないし、帰り道を見失うこともない。
「君の好きな季節のうつろいがゆっくりと見られるんだ。寒がりな君をそろそろ故郷に招待したいんだけど」
肩に置かれた君の手に一回りも大きな手を重ねると弾んだ声が返ってきた。
俺の故郷。ここからは遥か『遠くの街へ』君を連れて行く日はそう遠くない。
心が痛すぎて泣き虫が毎日ついて歩いてる。
「生きる」って分かりづらい。
遠くの街へ行きたい
そう常々思っていても
それを実行できる人はどのくらいいるのだろうか
住み慣れた街から離れることができない
あしかせでもついているのだろうか
私は今日も憂鬱な空を見上げて
もう1人の自分を想像してみる
今日はなんだか学校に行きたくなくて、いつもと反対側の電車に揺られてみる。
ああ、やっちゃった。ママや先生になんて言おう……。と後悔しているのも束の間、電車はひたすら遠い街を目指して走る。
コンクリートの溢れる都会を飛び出して、窓の向こうに青い景色が目に入る
「海だ……」
どこまでも広がる雄大な海が、私の心を赦してくれるような気がした。
遠くの街へ
お題に合わせて自分の過去を想い出す。
悪く思う過去はないけど切なくなる。
なので、
お題を選んで書くことにしようかな。
知り合いのいない遠くの街へ行きたい。
そっちの方が私らしく生きていける気がするの…
「君の生まれた街に行こう」
「私の生まれた街は、ここからずっと北に行った寒い寒いところです」
「雪は降るのかい」
「ええ。深く深く降り積もります。夜は、しんと静まり返り、雪がキラキラと光る美しい景色が見られます」
「是非見てみたいな」
「けれど、私の故郷に行くのは骨が折れるんです」
「どうして?」
「昔は違ったけど、今はもう電車も通っていないし、街へつながる道路もまともな状態で残ってるものはほとんど無いんです」
「ずいぶんと山奥なようだね」
「いいえ。私の生まれた街は、とても栄えた港町でした。でも、街は、滅んでしまった。爆弾が落ちて、あっという間に人々は炭になり、土地は汚染されてしまった。人が住める場所じゃ、なくなってしまった。禁足地となって久しいのです」
「なんてことだ……けれど、そんなニュースは聞いたことがないな」
「ええ。遥か遠い土地の出来事ですから。私の故郷は、遠くに行ってしまった」
「どういうこと?」
「記憶の彼方。歴史の彼方。ずっと遠く、手も届かない場所に行ってしまった。追いやられてしまった。そういうことです」