たまにはこういうのも良いかなって思う。
計画なんて何もないまま電車に乗って、知らない駅でおりる。
自宅からだいぶ離れた場所。
いかにも田舎、というようなそこの景色は、人生への焦りを緩和させてくれた。
都会ではみんな下を向いてあるいていて、人に合わせてせかせかと足を動かす。
ここではそんなこと気にしなくても良い。
自分のペースでゆっくり歩いて、普段は気がつかないような野花に足を止める。
その度に隣で歩く君はクスクスと笑って、私の手を引く。
ああ、こんな何気ない日常が。
いつまでも続いてくれたらいいのに、と。
君と笑いあいながら願った。
3/1/2023, 3:58:41 AM