未華

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3/3/2023, 6:40:32 AM

何をしてもダメで

取り柄なんてなくて

可愛げもないし

性格悪いの分かってる。

みんなに好かれないのも

自分を好きになれないのも

どうしようもないことなんだって

いつしか諦めてた。

でも、

それでも君だけは、

側に居続けてくれた。

だから私は

いつまでたっても

曖昧に

この人生を繋いでしまうの。

3/1/2023, 10:29:08 AM

カランカラン
「県大会行けますよーに!!」
「彼氏できますように!!」
「ねぇそれはさーww」
カランカラン
「健康に過ごせますように。」
カランカラン
「…今年こそ、認められますように。」
多種多様、十人十色、様々な願い事がある。
彼ら彼女らが切に願っていても、僕らはその欲
望を叶えることはできない。
運命とは、そういうものだから。
干渉せずに見守るのが掟。
カランカラン
「受験、受かりますように…!」
ここに来て何を言っても未来は変わらないとい
うのに、どうして欲望を口にするのだろう。
カランカラン
「あの人が、私を、好きになってくれますよう
に…。」
まぁ、ただ、欲望の幅には驚かされる。
よくもそんなに思いつくものだ。
まったく、人間は面白い。
これだから僕は、仕方ないとため息をつきながら、彼ら彼女らに、多少の加護を与えてしまうのだろう。
窮屈なこの身分も、悪くはない。
たまには僕も、その欲望とやらを口に出してみようか。
「あの子達にどうか、幸せな未来がありますよう…」

3/1/2023, 3:58:41 AM

たまにはこういうのも良いかなって思う。
計画なんて何もないまま電車に乗って、知らない駅でおりる。
自宅からだいぶ離れた場所。
いかにも田舎、というようなそこの景色は、人生への焦りを緩和させてくれた。
都会ではみんな下を向いてあるいていて、人に合わせてせかせかと足を動かす。
ここではそんなこと気にしなくても良い。
自分のペースでゆっくり歩いて、普段は気がつかないような野花に足を止める。
その度に隣で歩く君はクスクスと笑って、私の手を引く。
ああ、こんな何気ない日常が。
いつまでも続いてくれたらいいのに、と。
君と笑いあいながら願った。

2/27/2023, 11:47:29 AM

「ねぇほんと無理かっこいい尊いって…」
ペンライト持って、推しの無観客ライブのアーカイブを見る。
「こっちだけ見てくれればいいのに…なんてね。」
限界オタク?そんなの分かってる。
ガチ恋だって同担拒否だっていいじゃん。
好きなのには変わりないんだからさ。
「あ待って今のとこちょーかっこよかった!」
全てがキラキラして見える。
人生変わる瞬間が君なの。
本当は会って話したいけど…今のご時世、少し難しいよね。
だから、こうやって応援してるよ。
辛いことも苦しいことも全部忘れて、現実逃避して、君のためにペンラを振るね。
「手を振るのはズルいってぇ!!!」
キャーキャー言いながら推しを眺めていると、部屋のドアが開いた。
「あんた宿題やったのー?」
あーもーさいあく。
学校のこと思い出させないでよー。
現実逃避してたのにさ。

2/26/2023, 1:01:39 PM

目が合う、惹かれ合う、通じ合う。
突き放す、浸る、塞ぎ込む。
そうやって私は生きてきて、けっきょく、一人になってしまった。
ねぇ、未来の私。
…あなたは今、幸せですか?
好きなことはありますか。
趣味はありますか。
夢はありますか。
努力、してますか。
……生きるの、辛くないんですか。
ああ別に、死にたい訳じゃないんです。
ただ、自分の生に価値を見出だせないだけで。
いや、自分が不幸だとは、思ったことがないんです。
あなたも分かるでしょ、私なんだから。
母さんも父さんも元気にしてます?
まぁ、興味はないんですけれど。
薄情だって?
数年前までは、あなたも同じだったくせに。
話し合えば分かるって…。
それは、今のあなただから言えることであって、私には出来ないことですから。
大丈夫です、未来の私が生きていることは分かったので。
とりあえず、あなたの見えている世界に行くためにも、生きてみますね。
あなたという価値が、多分、私をそこまで連れていってくれると思うので。
頑張って…ふふ、そんなこと久しぶりに言われました。
なるほど、良い言葉ですね。
言う人によるんでしょうけど。
まぁ、頑張りますね。
…あなたも、今を満喫してくださいね。
次会ったとき、同じ質問しますから。


それじゃあ、また。

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