やぎ

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「君と一緒ならどこだって平気だよ」

そう笑う貴方の笑顔はどこか寂しさをにじませていた。
ずっと慣れ親しんできた場所だから、離れて遠い街に行くのは寂しいし、不安だよね。

「貴方だけこっちに残っても」

時間をとって会いに来るから、というとアナタは首を横に振る。

「ありがとう・・・でも君の側にいたいから」

────それに、と君は続けた。

「君と新しい街に行く新生活だって楽しみなんだぜ!」

そう言って笑う貴方の笑顔は、不安ではなく期待に満ち溢れていた。

3/1/2023, 12:00:16 AM