『遠くの街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《遠くの街へ》
最近短編書く時間がないので時間がない時はできるだけ短歌を詠もうかなと思います
★ ★ ★
一言あらすじ
逃避行をする二人。遠くの街で、景色を見ています。
★
出掛けよう 二人っきりで、どこまでも 誰も付いては来れないとこへ!
走り出す 君が僕の手引っ張って 光の方へ飛び出していく
遠い場所 異国の街に二人だけ ここなら誰も、邪魔できないね
眩しいや 君がキラキラ笑ってる こんな笑顔は 僕には少し……
綺麗でしょ? 君の瞳に映ってる 空色はもう、陰ってないよ
……そりゃあねぇ、君が一緒にいるからさ、どんな景色も輝いてるよ
よかったよ、やっと笑ってくれたんだ 僕らの旅も、無駄じゃないよね
ありがとう 君が一緒にいてくれた だから僕らはここまで来れた
帰ろうか 僕らの暮らす毎日に 君がいるなら、帰れる気がする
わかったよ 僕が一緒にいてあげる だからこの先 笑っていてね
走り出す 僕らは明日に向かってく 遠くの街から いつもに戻る
2026.2.28《遠くの街へ》
結構な数になった……
まだ不慣れなのでめちゃくちゃなところがあるけどフィーリングで読んでください🙇♀️
〈遠くの街へ〉
「さよなら」
――いつもなら君が言わないその言葉に、僕は気づけなかった。
もし、あの時僕が一緒に行くと言っていれば、
君はまだ――
「ねぇねぇ! レオ、聞いてる〜?」
「聞いてる、聞いてる」
「それ、聞いてない人が言う返事!」
昼休みの屋上。
君は口をぷくっと膨らませながら、僕に抗議する。
その顔が可笑しくて、思わずふふっと笑ってしまうと、
「また笑った! 面白くない!」
と、さらに怒られる。
「で、なんの話だっけ?」
「やっぱり聞いてなかったぁ〜」
呆れたように肩をすくめたあと、君は少し真面目な顔になる。
「実はさ、私、卒業後ここに行こうと思ってて。それでレオも一緒にどうかなって……」
そう言って、スマホの画面を僕に見せてくる。
「へぇ……いいじゃん。でも、僕には無理かな」
「えぇ!? なんで?」
「お金ないしさ。両親いないから、早く働きに出たいんだ」
「そっかぁ……」
一瞬落ち込んだあと、君は急に顔を上げる。
「なら、私も全力で違うところ探して、一緒に働く!」
「すぐ働ける場所……働ける場所……」
ぶつぶつ言いながら画面を覗き込む君の横顔を見て、
こんな日々がずっと続けばいいのに、と僕は思った。
――それから数ヶ月。
卒業を少し前に控えたある日、君は遊びに行こうと僕を誘った。
「いいよ。楽しみにしてる」
そう言うと、君はどこかほっとしたように笑った。
当日、君の目は少し赤く腫れていた。
心配して尋ねたけれど、「大丈夫」と笑ってごまかされた。
ショッピングをして、ご飯を食べて、ゲーセンに行って。
帰りに少しだけカラオケにも寄った。
カラオケの帰り道、君が言う。
「なんか、デートみたいだったね!」
驚いて、飲んでいたジュースを吹き出しそうになる。
しばらく無言で歩いていると、突然、君が僕の手を引いて走り出した。
「お、おい……!」
息が上がる頃、ようやく立ち止まる。
「なんなんだよ、お前は……」
そう言うと、君はどこか泣きそうな顔で笑った。
「ありがとね、レオ」
「ステラ?」
近づこうとすると、君は一歩、距離を取る。
「それと、ごめんね。今日、私……違う街に引っ越すの」
……やっぱり。
前に見せてもらった大学の資料。
保護者欄に書いてあった名前は、君の両親だった。
「謝るなよ。仕方ないだろ」
「でも……!」
「元々、君はいい家の子なんだしさ」
その言葉で、また気まずい沈黙が落ちる。
僕たちは昔から、こうなると何も言えなくなる。
「……ごめんな」
そう呟いて、僕は君の前を通り過ぎた。
「バイバイ……さよなら、レオ」
振り返ったとき、君はもう背を向けて走り出していた。
――それ以来、連絡は取っていない。
今ごろ、何をしているだろう。
あの時、「一緒に行くよ」と言えていたら。
君はまだ、隣で笑ってくれていただろうか。
今度の出張先は、君のいる街だ。
これは、謝るチャンスなのかもしれない。
そう思ってしまうのは、きっと後悔のせいだろう。
許してもらえなくてもいい。
顔が見られるだけでいい。
僕は、君に会いに、遠くの街へ向かう。
若いうち(特に学生時代)に国内外問わず色んなところに行ってみるといい。
「行ってみたい」と思ったところはなおさらだ。
年をとってテレビやネットで見知らぬ街の光景を見て
「あぁ行ってみれば良かった」と思ったところで
たいていの場合、行けない。
経済的には「行ける」かもしれないが、
仕事・家庭などなど何かしらの制約がつきまとう。
もし行けたとしても戻ってからのことが頭をよぎる。
若さを美化するつもりはないが若い時にしか感じられないものが旅にはある。
電車にゆれて今日も行く
遠い街へ行く
長い長い時間と道のりを
今日も行く
身体が死んでも
私の命が尽きるまで
この世界がほろぶまで
"遠くの街へ"
片付いた床のへこみと花咲かす
100リットルの箱の参勤
誰もいない公園のベンチに座り、何をするでもなく辺りをぼんやりと見ていた。
幼い頃によく遊んでいた公園も、今ではすっかり寂れてしまっている。人口が減るばかりの故郷に残っているのは、年寄りばかりだ。
寂しいなとは思う。けれど同時に仕方がないことだとも理解している。
何もないこんな辺鄙な場所よりも、何でも揃っていてどこにでも行ける街の方がいい。それにここに居続けたくはないと、口には出さないだけでほとんどの人が思っていることだろう。
少なくとも自分たちの世代で残っている者はいない。刻まれた恐怖や喪失感が、ここに留まることを拒ませ、皆遠くの街へと引っ越してしまっていた。
自分も戻るつもりはなかった。今回は祖母の葬式による一時的な帰省だ。
すでに葬儀は終わり、同じように帰省していた人は皆、自家用車でここを出て行ってしまった。自分もすぐに出ていくつもりではあった。
「もーいーかい?」
無意識に溢れ落ちた言葉に、返事はない。
当然だ。他に遊ぶ子供たちはおらず、あの日遊んでいて残った友人たちは今も遠くの街で暮らしているはずだ。
「もう、いいかい?」
目を閉じて、繰り返す。繰り返し思い出す。
いつもと変わらない日だった。いつものように皆と遊び、最後に隠れ鬼をした。
ゆっくりと十数えて、振り返る。遊具の裏、草むらの陰、木の上まで探して、次々と皆を見つけていく。
けれど最後の一人が見つからなかった。皆でどれだけ探しても、見つかることはなかった。
「もう、いいかい?」
繰り返しながら立ち上がり、のろのろと遊具の方へと歩き出す。滑り台の向こう側、小山の作られたトンネルの前で、立ち止まる。
このトンネルに入っていったと、見かけた子たちは言っていた。けれど覗いてみてもトンネルの中には、誰の姿もなかった。
屈んでトンネルを覗き込む。丸く切り取られた向こう側が見えるばかりで、人影は見えない。
目を伏せ、溜息を吐いた。このトンネルが人喰いトンネルと恐れられるようになった経緯を思い出し、気持ちが沈んでいく。
その隠れ鬼を最初に、トンネルと潜り抜けた子がいなくなるということが度々起こるようになった。
手を繋いでトンネルを潜った子の一人が消えた。順にトンネルを抜けたというのに、真ん中の子だけがいなかった。
噂は広がり、面白半分でトンネルを潜った上級生も、噂を検証すると他所からきた大人もいなくなった。それだけではなくあの日遊んでいた子たちもまた、十日、一月と過ぎる度に姿を消してしまっていた。
残った子たちは家族で引っ越し、連絡も取れない。遠くの街で暮らしていると思っているが、今も元気でいるのかは分からなかった。
「もう、いいかい」
トンネルに向けて、呼びかける。他の子のようにトンネルを怖がるよりも寂しさが勝るのは、きっとあの隠れ鬼でいなくなった子が自分の初恋の子だったからだろう。
明るく活発で、誰よりも優しかった子。困っている時には必ず一番に気づいてくれて解決してくれる、ヒーローのような子だった。
彼がいないことが寂しくて、何度もこのトンネルを潜り抜けた。家族と共にここを出るまで公園に通い、今になってもまだ彼を想っている。
もう一度トンネルを潜り抜ければ、今度こそ会えるだろうか。正しく終わらせることのできなかった恋は、じりじりと胸を焦がし今も消えることがない。一目だけでもいい、会うことができたならと、熱に浮かされたような曖昧な思考で、トンネルを潜ろうとさらに身を屈めた。
「もう、いいかい」
呟いて、足を踏み出す。トンネル内で声が反響し、幾重にも重なり歪んでいく。
もう一度、呼びかけようとした時だった。
「もう、いいよ」
不意に、耳元で声がした。びくりと肩が震え、硬直する。
聞こえた声を、懐かしいと感じた。振り返り声の主を確かめたいのに、確かめるのが怖くて動けない。
「もう、いいよ」
腕を掴まれ、後ろに引かれる。突然のことにバランスを崩し、そのまま後ろへと倒れ込んだ。
咄嗟に目を瞑り、衝撃を待つ。けれど固い地面の感覚は訪れず、代わりに暖かな何かに包み込まれていた。
「――え?」
「大丈夫?ごめんね、ちょっと強く引っ張っちゃった」
恐る恐る目を開けると、目の前には心配そうな顔をした彼がいた。じわりと涙が浮かび、彼が戸惑うのにも構わず強くしがみつく。
「そんなに恐かった?本当にごめんね。ようやく見つけられたから、必死だったんだ」
「見つけ……られた……?」
意味が分からず、顔を上げて彼を見る。彼は優しく笑って、そうだよと囁いた。
「いつまで経っても探しに来ないから出てきてみれば、皆が行き違いになったって言ったから、色々な所を探してたんだ。手分けして、まだ見つかってなかった子たちは全員見つかったけど、鬼だけが見つからなくて大変だったよ」
見つかってよかったと、彼は笑う。そこに違和感を感じるのに、宥めるように頭を撫でられればすぐに分からなくなってしまう。
首を傾げて辺りを見る。心配そうに、安心したように笑う友人たちの顔を見て、さらに分からなくなってくる。
いなくなったのは彼ではなかっただろうか。それにここにいるのは、いなくなったはずの人たちだったような。
「ようやく全員見つかったけど、次は何して遊ぼうか?もう探さない遊びがいいだけどな」
混乱している自分を置き去りに、彼が友人たちに声をかける。ブランコや追いかけっこなど、皆がそれぞれ好きな遊びをあげていくのを彼の腕の中でただ聞いていた。
夢でも見ていたのだろうか。遠くの街へ引っ越して、大人になって戻ってきた。彼がいない寂しさを抱きながら、終わらない隠れ鬼をしていた。そんな長い夢を起きたまま見ていたのか。
「どうしたの?少し疲れちゃったかな……じゃあ、ベンチで休もうか」
背を撫でられ、促されてベンチへと一緒に歩いていく。周りの揶揄い混じりの視線に恥ずかしくなって、頬が熱くなるけれど、今は彼と離れたくはなかった。
「大丈夫。一緒にいてあげるから。眠いなら寝てもいいからね」
ベンチに座り、彼の膝に頭を乗せられる。頭を撫でられれば、すぐに眠気がやってきて、ゆっくりと瞼が閉じていく。
何か大切なことを忘れている気がした。けれど眠気には勝てずに、沈む意識と共に焦りも端から解けて消えていく。
「起きたらまた、たくさん遊ぼうね」
楽しそうな笑い声。皆の声が重なり合い反響する。
まるでトンネルの中にいるみたいだ。そんなことを夢現に思う。
トンネルなど入ったことはないのに。この村にはトンネルはなく、村を出ない自分は実際に見たことはない。
この公園には昔、遊具のトンネルがあったと聞くが、今は埋められて遊べない。
「ようやく捕まえた……おやすみ。大好きだよ」
そんな思考も、囁く声と頬に触れる熱に解かされ消える。
後にはもう、何も残らない。
ただ深く深く、沈んでいく。
20260228 『遠くの街へ』
『遠くの街へ』
いつもありがとうございます。
スペースのみです💦
遠くの街へ
扉の呼び鈴がチリン、と揺れた。
本を読んでいた私はふと入り口に視線を移す。
身長は160cm後半、少し老け顔の男性が立っていた。
「いらっしゃい」
店の店主が男性に向かって声をかける。
男性は無言で店主の方へと向かった。
「何か、お探しで?」
店主がそう聞いても男性は事を発さず、ただ黙ってメニューを見ている。
その横顔はどこか寂しげな表情を浮かべていた。
「……カフェラテを、砂糖なしで」
それと、と男性は続ける。
「この近くにバス停はありますか?」
「バス停?」
店主は怪訝そうな表情を浮かべる。
そうなるのも無理はない。だって、バス停は店を出てすぐそこにあるのだから。
「バス停なら目の前にありますが…?」
店主が窓の外を指差しながら答えるが、男性は首を横に振った。
「ソトに出るバス停です」
「外…?」
店主は更に怪訝そうな表情を浮かべた。
かくいう私も聞き耳を立てながら同じような心境に陥った。
『遠くの街へ』
馴れきった居場所に疲れたから
私は一人旅立った
日常からはみ出した
希望だけを掬い取って
『遠くの街へ』
唐突に旅がしたくなった。
電車を乗り継いで、辿り着いたのは知らない街。
穏やかな日差しに囲まれて、のんびり散策をする。
風で草木が揺れ、花がぽつぽつと咲いている。
遠出をしたくせに普通の散歩とあまり変わりないなぁ
そんなことを思いつつ、道の端に造られたベンチへと座った。
暖かい日差しのせいか、少し眠い。
そういえばここはどこだろうか、と少し疑問に思ったのでスマホで位置を確認するために鞄を漁ることにした。
そうすると、餌でもくれると思ったのか、野良猫が一匹こちらを見ている。
思わず手を止め、少しのあいだ見つめ合ってしまった。
動いたら猫が驚くと思い動けない私と、何故かこちらを見ている猫。
さて、どちらのほうが根気強いのか。
しばらくものあいだ息を殺してじっとしていたら、ようやく猫が動き出した。
先程こちらを見ていたとは思えないほどあっさりと、身を翻して去っていく猫。
私が動かなかった意味とは、と思いつつ、ほっと溜息をついた。
残るは、穏やかな日差しと、少しばかりの緩やかな風。
スマホで時間を見ると、もう1時間も経っていて
そろそろ帰るか、と思い、その場を後にした。
遠出をしたと言っても、少し遠くの街ていどだが
まあ、猫を見かけられたのでよしとしよう。
遠くの街へ
毎年の様に来る手紙。お元気ですか?とか当たり障りのない文しか書かれていない此処までならなんともないが差し出し人の名前は見覚えのない名前で地域も知らない地域だった。不気味でもありどきどきやワクワクもあったその手紙を書いた人の正体を知りたくてたまにその場所に行って探している。今は好奇心で埋め尽くされたその手紙を見ながら電車に乗っている。次第にこの遠い街でも知り合いが出来たり好きな店が出来た。今日も何時もの様に目的地に着いたらその人の正体を知る為軽い足取りで慣れた様に遠くの街へ歩き出す。
遠くの街へ
転勤に伴い、遠くの街へ引っ越して来た。
電車移動の方が車よりも早い都会から、時間がのんびりと過ぎるのどかな場所へ。
引っ越す前は、いろんな不安があった。職場に慣れるか、土地に馴染むか。
けど、引っ越して1ヶ月経った今では、忙しなく動く以前の職場よりも、今の職場の方が肌に合っている。
きっと上司は、僕の性質を見抜き、異動を促したのだろう。
そんな上司の気遣いを有り難く思いながら、仕事に励もうと思うのだった。
ニュース番組で流れてくる街の名に、思わず顔をあげる。今までその街の名前も知らなかった。行ったことのない遠くの街。君が行ったから、知ることができた。
街の様子が映る。どこにでもあるような日本の街並み。そこで歩く人たちがいる。思わず、いるはずないのにと思いながら、君の姿を探す。
その道端に水仙の花が咲いているのが見えた。遠い場所だと思っていたけれど、映像の世界は、すぐ近くにあるような気がする。
家の窓に目をやる。今までよりも明るい日差しが差し込んでいる。ふと、旅に出ようかと思う。あの街の春を見てみたくなった。
「遠くの街へ」
旅行シーズン。
大学生や高校生が最後の思い出にと楽しそうに笑顔で歩いていく。
参道沿いのお土産屋で働く私には、この季節は嫌いで尊い。
嫌いな理由は忙しくなるから。
尊い理由は旅行者のキラキラな笑顔が見られるから。
「これください」
「わー、美味しそう」
「こんなもの選ぶの?」
「こういうところに来たからでしょ。案外気に入ってくれるかも」
お土産物屋だからこそのラインナップに様々な声が店内で聞こえる。
そのどれもがにこやかで、誰も悲しい顔をしていない。
遠くの街にきて非現実を味わう人の顔を見るのが、私の日常だ。
2/28『遠くの街へ』
「君が好き」
「愛してる」
「君だけだよ」
「君のほかには何もいらない」
とあるアプリ。
「本物より『本物』!?」のキャッチフレーズに惹かれてインストールしてみた女性向け恋愛アプリ。
ぬるぬると動く画像と無名ながら(私は知らなかった)演技力のある声優のボイス付き。
メッセージも送れて、定型文とは思えないほど多岐にわたった返信の数々は、彼氏の数年いない私をのめり込ませるのには十分だった。
そう、彼氏のかわりくらいならよかったのだが――。
『ただいまー』
『そうなの、今日上司がこんなこと言ってきて』
『ずっと一緒にいてね』
仕事から帰宅するやいなや、すぐにアプリを立ち上げる。
友人との遊ぶ予定やせっかく入れたマッチングアプリの人とのデートの約束もキャンセルした。
現実の人間なんて、私を傷つけるだけの関係はもういらない。
起ち上げたアプリのメッセージ欄に『愛してる』と文字を打つ。
2/27『現実逃避』
—愛の誘拐—
大きな家を見上げて、インターフォンを鳴らした。
「はい」男の声がした。
「宅急便です」
俺がそう言うと、男は出てきた。
「こちらにハンコを」
男がハンコを捺すために俯く。
俺はそのタイミングを見計らって、瞬時に相手の口元にハンカチを押し付けた。
バタリとその場に倒れ、意識を失った。
俺は帽子を深く被り、マスクを付け直し、中へ進む。
「誰?」
部屋に入ると、一人の女がいた。
夕日に照らされ、長い黒髪が淡く揺れている。まるでどこかの国の姫であるかのように、儚く、美しい。
「あなたを誘拐しにきました」
俺の声を聞いたその人は、驚かなかった。
「どこに連れて行ってくれるんですか?」
むしろ、笑みを浮かべていた。
「それは、教えられません。私は誘拐犯ですから」
俺は、ハンカチを彼女の口元に優しく押し当てた。
彼女の体から、スッと力が抜けてゆく。思ったよりも早い。
彼女を支えて、抱き抱える。
その時にチラッと見えた腕の痣。
「どこか遠い街で、二人っきりになれる場所で。私が必ず幸せにしてみせます」
俺は白馬の王子でも、魔法使いでもない。
けれど、彼女を愛する者として、俺は彼女を救い出したい。
俺は、彼女の左手薬指にはめられた、ダイヤの指輪を投げ捨てた。
彼女を抱き上げ、家を駆け出した。
お題:遠くの街へ
「……やっちゃったの。」
目の前が霞んで、上手く前が見られない。白昼夢のようにぼやけた世界は、どこか浮世離れしていて、現実味に欠けていた。
手にべっとりと残った血潮も、足元に転がる何かの肉片も、何が起きたか分からない。記憶にノイズが走って、今日丸一日の記憶がすっぽりと抜け落ちてしまったようだ。
「……隠さなきゃ、だよね……」
ぽつりと目の前の彼が零した言葉だけが、白けた世界の中ではっきりと響いた。
彼は、最近免許を取ったのだと自慢していた。大きめの新車は、きっと僕らで出掛けるためにわざわざ選んだものなのだろう。
その広いトランクに、ブルーシートでぐるぐる巻きにして包んだ肉塊を積み込む。実家が近いのは幸いだった。田舎にある僕の実家は、広々とした畑を有していた。その倉庫から、ブルーシートを拝借して来ることができたのだ。
「……行こ。……なるべく、遠いところ……」
誰も彼もが寝静まった深夜に僕らの街を出て、2人とも無言でひたすら車を走らせた。真新しい車内には、心なしか鉄錆のような匂いが漂っている。せっかく新しいんだから、この匂いが染み付かなければいいね、なんて、頭に少しだけ残った冷静な部分が囁いていた。
4、5時間車で走り続けて、辿り着いたのは海のある街だった。まだ朝焼けには程遠く、大きく虚のような口を開いた海が静かに唸っている。
ブルーシートを縛っていた紐を解いて、詰め込めるだけ砂と石を詰めて、近くの駐車場にあった鎖まで盗んできて、それでぐるぐる巻きにした。
随分重たくなったそれを、2人がかりで海に運ぶ。いくら春になったって、まだ3月頭の海は冷たかった。
冷えた手足がじんと痺れるのも無視して、2人でブルーシートをできる限り沖に持っていった。海が急に深くなる沖まで辿り着いたら、最後にそれを力いっぱい放り捨てて、それで僕らの業は終わった。
黒々としていた海が、一瞬だけ赤茶けた色になって、それからすぐに黒がまた赤を飲み込んだ。
濡れた服を絞って、寒いくらい薄着になって、僕らはまた車で元の街に戻る。
帰りの車の中は静かで、微かな鉄臭い匂いも、潮の匂いに綺麗さっぱり塗り替わっていた。
静かに静かに手を重ねて、海水で冷え切った指先を温め合うように、指を絡めて、夜間ラジオの静かなクラシックを聞いていた。
テーマ:遠くの街へ
旅に憧れがない私
いつも近場で満足
遠くの街 行くなら一週間ぐらいのんびりと行きたいなぁ〜
遠くの街へ
先輩の結婚式……。
昨日、ゲームで先輩の結婚式がありました。うわぁ〰️、なーくんって、呼んでられる。
おめでとうございました😃とは、言ったもの、仲よしにされている所を見るのが、チクン。
先輩の親切な後輩さんや、古参のお姉さんがいる❗️
一昨日は、身体がしんどくて寝込んでいました。
先輩は、半グレという、ん!?仕事かな??😅されていました。みなさんの中で活躍されていた先輩は、何処か今までと、逸脱した感じでした。このコンテンツの壮大さを思い知りました。
私の1人称は、ボクですが、先輩は、オレでした。
先輩の親切な後輩さんが、先輩の結婚式や、プロポーズのことを教えて下さいました。💒
教会の前に、前で先輩の車は止められて。先輩は、親切な後輩さんと連絡を取られてられた。
私は、その後輩さんが『先輩の結婚式を行くのやめとこかな??』と、言われていて、私はすごく不安になった‼️
絶対にいてほしい‼️神木くんではありませんが、『後輩さん、宜しくお願いします‼️』一生のお願い🤗なんては、言わない。
私の中で、後輩さんは絶対に先輩の傍らにいてほしい‼️前提だったの。
冒険みたいなゲームの中での先輩の結婚式💝新婦さんのドレス姿今風で、何処素敵でした✨新婦さんは元気いっぱいで何時も明るくて、リードして下さる方なの💝素敵だな……💝
私の希望は、もう一人の先輩の同期のお姉さんと先輩なら、ホントに心から祝福出来るのにな……。私の独り言です。気にしないで下さい。
教会で、ギリギリの時間に先輩の車はついた。新婦さんは『なーくん!!』と、言った。神父さんもいて、お二人の立会人もいらして。うわうわと、いう場面が広がった💞大好きなお世話になっている後輩さんがいている。
結婚式という素晴らしいフィナーレをみせて下さりありがとうございました😃だよね😆💕でも、雨の日の片頭痛のような気分だった、私。
古参の優秀なファンの方や、他のリスナーさんは、どんな気分かな??と、
私は想いを巡らせた。少なくても、私より心の広いリスナーさんのみなさんだよね〰️??きちんと最後まで見守られたことでしょう😊
私とはみなさんは違うから……。(ーー;)
私は、これ以上見たら、眠れなくなるのが確定です。(ーー;)
だから、私は、静かに幕を下ろした。
優秀な古参のお姉さんたちや親切な後輩さんに、私の想いを託してーー⭐️✨
先輩、新婦なお姉さんおめでとうございます💞お幸せに🍀✨😆
これで、私は結婚式💒のシーンが描けますよね??💫
笑は、今、映画の音楽を聴きながらこの作品といえば😅いいのかな??
書いていますφ(..)
先輩、新婦さん、最後まで見届けられなくてごめんなさい…。😓
私は、デフォルトの生活を大切にしなきゃ、ネ💝
私のことを笑わないで下さいネ〰️🙏😅草🤣
れいんくんに、お返事を書かなくちゃ💌
終わり
※コレは、ボツにすべきかな??
最近、またツィッターのXの私のフォローさん増えたもんなぁ〰️。(ーー;)
今の私の心境だもん❗️😖
関係者各位:
春の日差しの麗らかなる本日、当方の10年来の片想いの相手に想い人がいることが判明し、これによって当方の失恋が確定しました。
ついては、今後の人生で彼の姿を絶対に見ることのないどこか『遠くの街へ』拠点を移すことを決心しましたので、この告知書にてご報告させていただきます。
なお、皆様への個別の挨拶等行き届かないことをどうぞ、皆様の寛大なるお心を持ってお許しくださいませ。
「……ほらっ、書いてやったわよ! これで文句ないでしょ、じゃあワタシは行くから」
「待て待て待て、待ってくれ! あのなぁ、Sランク冒険者のギルド移動は、国にも承認をもらわねばならんのだ、だから、」
「っ、ちょっと! さっきは、ギルド所属の他の冒険者が納得しないって、そういう説明だったわよね? だから告知書にこうやって、自分の傷に塩塗るようなことまで書いてやったんじゃないっ、詐欺よ詐欺、ギルド長のくせに詐欺なんて、恥を知りなさい!」
「落ち着けって! 大体、失恋くらいで、」
「失恋くらいで、ですって……? 」
「あっ、いや違う、その……悪かった、失言だった、すまん。だが違うんだ、言いたかったのはそういうことじゃなくて……つまり、だな。失恋には新しい恋が効く、とか……あっ、頼むから、ちょっと待ってくれ!」
「いっちばん言われたくないことを、いっちばん言われたくない人に言われて、待てるわけないでしょうっ! ……え、なんでドアが開かないのよ。って……魔法障壁?! どうゆうこと、これって、外から閉じ込められてる、ってことよね?!」
「あー……あいつら、本当にやりやがった……」
「心当たりがあるの? ……違うわね。要するに、ギルド長の差し金ってことかしら……?」
「違う! 本っ当に、違うから! ただあいつらは、俺のためを思って、だな……」
「っ、もう! こーなったら、力ずくで……」
「わあああっ! 抜剣、禁止! ギルドを半壊させる気かあああっ!」
◇
「……おい。扉の向こう、なんか言い争ってるようなんだが?」
「よーし、そろそろ警戒しておかなくちゃだな。オレたちはとにかく、この扉を死守しなくてはならない」
「魔法使い3人の三重障壁なら、たとえアイツが何かしらの理由でキレて、扉をぶっ壊そうとしても、持ち堪えられるだろ? ……たぶん」
「Sランクのアイツの剣気を、魔法使い3人以外のメンツで剣気使って受けて魔法使いたちの盾になる、って算段にもなってるわけだし、まぁ数分は……」
「ってかさぁ、ギルド長の奴! とっとと告白しろよなぁ、なんで言い争いになっちゃってるわけ?」
「大体、アイツの失恋ってのも誤解なんだし。どこでどうやって知ったのか、ギルド長に想い人がいる、って……」
「あああ〜クソッ、その想い人ってのはオマエだ、オマエ! って、声を大にして言ってやりてぇ〜!」
「あと、アイツの10年来の片想いの相手はオマエだよ! って、奴にもな〜!」
「にしても二人とも、なんでそれに気づけねぇんだ? なんなら、この街の人間の全員が知ってるってのに」
「それも、10年も……」
「そりゃ、奴らが自力で気づけてたらこんな、「告白しないと出られない部屋」なんて、必要ねぇだろ」
「まぁ、確かにな」
「っ、おいっ! 扉の向こう、いま「抜剣禁止」って、奴がっ!」
「全員、防御態勢! あんのクソ馬鹿野郎が、まさか、まだ告白出来てねぇのかよーーー?!」
帰り道
私の名前は千羽颯
アニメが大好き。良く友達の愛來と杏菜と色んなアニメの話をしている
今日もいつも通り3人で話している。
千羽颯「2人ともまたね〜!」
愛來「ばいばーい!」
杏菜「ばいばい!」
私はニコッと笑って家に帰り始める。
帰っている途中に少し眠くなり目を擦っていると肩に何かがぶつかる
「ん…?」
目から手を離し前を見ると
???「おや、ぶつかってしまったようだね。ごめんね。」
千羽颯「…え?」
そこには茶色の長いコートを羽織っており、「完全自殺読本」と書かれている本を持った人物がいた。その正体は、文豪ストレイドッグスの太宰治だった
千羽颯「(まって、太宰さん
…?え似てるだけだよね…さすがにね…?)」
千羽颯「ご、ごめんなさいっ!」
ぶつかった事に謝りその場を離れようとすると
中也「おい!手前!置いて行くんじゃねぇ!」
自分は振り返ると思わず大きな声を出してしまう。
千羽颯「え!?…」
太宰「あぁ、中也、ずいぶんと遅かったじゃないか」
中也「手前が置いてくからだろ!…ん?、何だこのガキ」
千羽颯「ひっ…ご、ごめんなさいっ」
太宰「謝る必要は無いよ。」
中也「なんかあったのか?」
太宰「少しぶつかってしまってね」
千羽颯は口を手で抑えて
千羽颯「(え?まって、何この状況、やっぱ本人?でもアニメだし…)あ、あの…もしかして…太宰さんと中也さんですか?…」
太宰「よく知っているね。」
中也「ああ、そうだぜ」
千羽颯「(え?え?本人?)わ、私!ファンなんですっ…!」
太宰「そうなのかい?それは嬉しいよ。(ニコッと笑う)」
中也「そうか。(それだけ言って目を逸らすが、顔は嬉しそうにしている)」