遠い日の記憶』の作文集

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遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/17/2024, 12:33:26 PM

丘で日が昇るのを見届けるのが好きで日課の一つだった。満天の星がポツポツと消えていき、暗がりの青い空が、輝かしい光を纏ってオレンジを含む青になっていくの姿が愛おしかった。
 優しい風が足元の草花を揺らして遊ぶ姿を見届け、私は決まった言葉を告げる。

「おはよう。マニーサル。」

 家に帰ると、朝ごはんの支度をした。コップに牛乳を注ぎ、パンをバターをつけて焼く。ヤコの実の皮を丁寧に剥いて皿に乗せた。温かいスープを零さないように丁寧に机において、椅子に腰掛けた。私は、口に食事を運び、一人で朝食を楽しんだ。
 暫くすると、教会の鐘の音が響き、街に朝を知らせる。私は鐘よりも先に起きるから、街が起きていく姿も見ることができた。この優越感が堪らなく好きであった。まるで特等席で映画を観ている気分になる。
 食べ終わると、食器を片付け、街へ出かけた。食料調達と町の人々との交流のためだ。簡単な服に着替え、街へ赴く。

「やぁ、いい朝だね。」

「やぁ、そうだね。今日もいつもと同じだろうね。」

「いつものパンが欲しいな。」

「はいよ。君はパンしか食べられないのかい?」

「あとは、牛乳とヤコの実、それから温かいスープを食べてるよ。」

「そうかい。マニーサルがそう決めたならそうなんだね。」

「そうさ。マニーサルが決めたことだ。」

 そう言って、私はパン屋からパンを貰い、軽く世間話をした後、他の場所へと向かう。いつも通り、次はヤコの実を貰う。
 ヤコの実を売っている青年の店の前に向かうと、青年は眠たそうに伸びをして、大きくあくびをしている。この光景も毎日見ているので変わっていないことに安堵する。

「やぁ、おはよう。いい朝だね。」

「おはよう。そうだね。もう見飽きたよ。雨というものも見たいね。」

「マニーサルは晴れが好きだからね。ところで、いつものが欲しいな。」

「君はヤコの実だね。少し待ってて。」

 そう言って、ヤコの実を袋いっぱいに詰めてくれた。他の実も見るけど私は食べられないので本当に眺めるだけ。ヤコの実以外にも、ユタンの実、コッタの実、アッケの実などたくさんある。

「他の実が気になるのかい。」

「あぁ、見てるだけだけどね。」

「食べてみるかい?」

「マニーサルが許さないよ。」

「ならしょうがないね。」

 はい。と青年はヤコの実を渡してくれた。感謝を伝え「また来るね」と言って私は青年と別れた。

 毎日毎日同じ日を繰り返す。同じ言葉を交わし、同じ行動をし、同じ食事を摂る。これが私達の生活だ。いつからとか、そういうのは覚えてない。覚えているはずがない。毎日同じ事件が起きても、誰もが初めて起こったかのような反応をする。いや、させられている。私たちはそうやって設定されている。

 マニーサル。
 私たちを作り出した小説家だ。数十年前、マニーサルは私達の続編を途中まで書いていたが、病に倒れ、そのまま亡くなってしまった。

 私達は、マニーサルが書いた通りに何十年も同じ日を繰り返している。いつか、続編が完成する日を待って。


No.22 _遠い日の記憶_

7/17/2024, 12:33:05 PM

今高校生になってもう一度好きになった相手が
保育園の時の初恋の人だってのは遠い日の記憶

7/17/2024, 12:32:47 PM

私の1番古い記憶

とても天気のいい日の朝
ベランダで母が洗濯物を干している
それをみていた私は突然
重大なことに気がつく

お気に入りのタオルケットがあんなところに!

いつも肌身離さず持ち歩いているタオルケットが
洗濯されてしまっていたのだ

手元にないことが悲しくて、寂しくて、
大泣き

そこで記憶は途切れるのだけれど

天気のいい日
揺れる洗濯物を見ると
よく思い出す光景

7/17/2024, 12:32:12 PM

消し去りたい、過去がある。
初めから自分をいなかったことにしたいくらいには、醜い過去だ。
その十字架を背負って今日も息苦しさを生きる。
消えたい。いなくなりたい。
死んだら海の水に帰るクラゲのように、自分の存在自体をなかったことにしたい。
存在しない存在。たぶん自分はそこに分類される。
だけど、それには限界がある。
この世の中に存在しているという事実は変えようがないし、呼吸をしているからには不可能だ。
死にたい、とはまたちがう。
消したいんだ。
油性ペンで書かれた人生は消せないことは分かっている。
死ぬ、というのは油性ペンの文字をそこで途絶えさせる、ということ。
そうではなく、書かれた紙ごと燃やして灰にしてしまいたい。

そんなことを考えていた、遠い日の記憶。


─遠い日の記憶─ #5

7/17/2024, 12:31:25 PM

遠い日の記憶

小さい頃仲がとても良い異性の友達がいた
小学校卒業までは家まで行って遊んだり一緒に昼寝したりしていたのに
いつの間にか距離が離れて名前呼びから苗字呼びに変わってしまっていた

今は連絡も取れていない
取って冷たかったら怖いから

君とのたくさんの思い出はもう遠い日の記憶になってしまったね

7/17/2024, 12:30:42 PM

遠い日の記憶

遠い日
それはいつの事だろ

1年前から何一つ変わってなくて
遠いって感じじゃないから
3.4年前とかかな?

4年前はね
ネット始めて1年くらい経ったかな?
結構慣れてきたといえば慣れてきた?

Pinterestで1人kさんって人と話してただけなんだけどね
その人めちゃ優しかった

だからか他のアプリはじめたてで
年上の人にためで話してクソ怒られた( ᐛ )

だからそれから初対面で敬語の時多い
コメントする時はための時あるけど

DMとかだと敬語多め。。oO

その時の人ごめんなさいね

遠い日の記憶貴方は何を思う?
めちゃ気になるよ
メモしてたら見に行きたいね!!!!

7/17/2024, 12:29:03 PM

ふと思い出す

あのとき毎日泣いていた

夜になると泣いていた

誰か助けて
誰か気づいて

愛されたいと愛に飢えていた
つまらないと諦めていた

きっと未来のわたしが助けてくれるとも
想っていた

生きていて良かった

過去に助けに行きたいな
大丈夫だよって教えてあげたい

7/17/2024, 12:27:56 PM

あの日の記憶

どこおけばいいの



忘れられない

でも、忘れたいかも分からない


頭の片隅においとけばいいの?

ずっとずっと中心においてればいいの?


これからもいろんなことがあるから

いつまで記憶が残っているか分からない



でも─

きっと忘れないよ


頭のどこかで

忘れないでって思ってるから












「遠い日の記憶」






恋愛漫画では定番のアレ。
先に言いますが、やらしいやつでは無いです。
漫画だけだよーって思ってましたけどね。
3年前...やっちゃった記憶がある..
やんちゃでうるさい陽キャ男子なので、誰かに
チクんなよ..って思ってます。自分に、夢だよね?(コロナの時期でもあったから)マスクしてたよね?と
言い聞かせたり。
もう忘れたい。けどこの記憶は片隅に残しといた方がいいのか..まさにこの文章ってわけです。

最近告白もされて、上の通り”アレ”もやって。
だんだん恋をしている(?)10代です☆

7/17/2024, 12:27:27 PM

掴んだ手があたたかくて、視界が滲んで、記憶がこぼれ落ちて、声が分からなくなって。
なにかひとつだけでも覚えていたい。

そんな夢を見た。
遠い日の記憶をときどき思い出す。
しかたないなぁ、と困り眉で愛おしそうに笑う表情を朧気に覚えている。
誰だったのかとか、どうして泣いていたのかとか。
何度この夢を見たか分からないのに思い出せない。



(遠い日の記憶)

7/17/2024, 12:26:23 PM

消えかかっている
遠い日の記憶が
7月の雨の匂いで
蘇る

7/17/2024, 12:25:56 PM

鮮血の香り。
甘酸っぱくて優しい腕の柔らかさ。
伸ばした指の間に残った、長く黒い髪。
上で交わされる、異様に声を顰めたやりとり。

遠い、遠い日の記憶。
まだ私が人でなかった時の。
遠い日の記憶。

潮のように眠気が引いていく。
静かに目を開けて、
まただ。またあの遠い日の夢。
しっかりしなくちゃ。
私には私の仕事がある。

着慣れたスーツに腕を通す。
何度も羽織ったジャケットは、動きやすいスーツ以上にまるで自分の身体の一部のように馴染む。

今日の仕事は、この辺りの組の諜報。
タチの悪い反社会勢力と名高い組だ。
タチの悪い、とはつまり、警察や政府の弱みや内部情報を手に入れ、悪用すると脅す力を持った、タチの悪い奴等のことだ。

奴等の握っている情報と情報を仕入れた情報源を探れ!というのが、今回、生まれながらの無戸籍諜報員である私に課された仕事だ。

ネクタイを締め、変装用具を纏める。
靴と暗器の調子を確かめて、スパイ用具を仕舞い込む。

私は物心ついた時から、国立極秘のこの施設で、戸籍の無い諜報員候補として育った。
猫の子のように人通りの多い場所へ捨てられ、コインロッカーに押し込められた私を拾ったのが、なんの因果かこの施設の人間だったのだ。

施設で教育を受け、訓練を受け、親ナシの私は、普通の子どもよりもずっと恵まれた環境で、養育された。
初めて仕事が回って来たのは12歳の時。
諜報に入る大人の諜報員の補助という名目で、親子として潜入調査をしたのだった。

施設はいつでも私に優しかった。
施設はいつでも私を尊重してくれた。
私は施設に恩がある。
だから、どんな仕事でもこなしてきた。
施設に拾ってもらった命と、いただいた知識と技術を用いて。

もちろん、この施設に来る前_普通の世界にいた時のことなど覚えていない。
覚えていないはずなのだが…

眠っていると、時折、遠い日の記憶が、夢のように脳の中を掠める。
どういうわけか、コインロッカーの苦しさでも、子猫のように捨てられた時の絶望でもなく。

産まれ落ちた時の、妙に凪いだ、甘い記憶が。

一緒に転がり出た、鮮血の香り。
甘酸っぱくて優しい、実母の腕の柔らかさ。
原初反応で握った指の中に残った、実母の黒い髪。
望まない子の誕生に戸惑い、周囲の目に触れぬように声を顰めて言い争う、大人たちの声。

空気の味。
なぜか甘く安らぐような、空気の味。

私が猫の子でも人でもなく、ただの厄介者だった、けれど初めて世界を見たあの日。

遠い、遠い、あの日の記憶。

懐かしくて、遠くて、なぜか安らぐその記憶が、
今も、私の海馬の隅に陣取っている。

息と一緒にその甘い雰囲気を吐き出す。
さて、仕事の時間だ。
産みの親よりも育ての親。
育ての親への恩返しの時間だ。

私は靴を履き、ドアノブに手をかける。
朝日がカーテンの隙間から、わずかに漏れ出ていた。

7/17/2024, 12:25:13 PM

あれは多分、、、
遠い日の記憶
今はもう思い出せない記憶
でも、、、捉え方は人それぞれで
思い出したくない人もいれば、、思い出したくて仕方ない人もいる
その捉え方はその人が幸せな人だからとかではなくて、、、
その人の心の違いだと思うんだ
その人の心が綺麗で、、、すっごく楽しい思いなら、、貧乏でもそれは思い出したい記憶になるんじゃないか、、

、、、私?私は、、、記憶なんか全て忘れてしまいたいよ

お題『遠い日の記憶』

7/17/2024, 12:24:48 PM

遠い日の記憶
これはどこかに家族でおでかけしていた日のこと。
確か私は小学生になるかならないかだった。
元より私は方向音痴で(今も)
はぐれないためにしっかりと後ろをついて行っていた。
「見てみて〜お馬さんだよ〜」
とても見たかった。
でも、人が多くて見にくい。
私はそのうちきょろきょろと周りを見た。
皆んなはお馬さんを見てるから少しなら大丈夫と思って。
私の目に飛び込んできたのは
お土産屋さんのペロペロキャンディー。
食べたことがないな。食べてみたいな。
普通の飴よりも大きい!
気になる。……でも、きっと駄目だろう。
私は目線を戻した。
いなかった。すぐ隣にいたはずの家族が。
「あれっ、え?
おかあ、さん?おとーさん?」
はぐれた。この事実だけは理解した。
でも、案内図なんてわからなかったし、
誰かに助けを求めるのも苦手。
とりあえず適当に歩いた。
だんだん怖くなってきて、一生会えない気がして、
走り出した。
泣きそうだった。なんとか途中までこらえた。
でも、方向音痴の勘が当たるわけが無かった。
誰か、助けて欲しかった。
早く、家族の元へ戻りたかった。
怖い。一人じゃ何もできないから怖い。
私はついに泣き出した。それも大声で。
当時、私は大声でしか泣けなかった。
そして、その声は家族の元へ届き、無事合流。
あの迷子になった時の恐怖は今でも覚えてる。

7/17/2024, 12:24:01 PM

遠い記憶を思い出すのは難しい
遠くて印象に残らない日が積み重なっている
でも記憶の中で生き続ける日がある
日時も覚えてないけど
そういう日が走馬灯になるんだろう

7/17/2024, 12:23:59 PM

友と訪れた居酒屋
手を洗いに席を立つ
ミックスフルーツの香りのハンドソープ
泡を手に乗せ
揉み込む

ふわり
香りが感覚神経を刺激する
ふうわり
祖父の飼っていた犬が
亡くなったあの時を
悲しみで泣きはらして
洗面所にたったあの時を
微かにあの情景が頭に浮かぶ

楽しかった気持は残っているのに
同時に悲しみを想起する
水で泡を流す
鼻に手をやる
手に残る幽かな香りを
すーっと吸い込み
友の待つ席に戻った

〜遠い昔の記憶〜

7/17/2024, 12:21:05 PM

“遠い日の記憶”

 最近、いろいろなことをすぐ忘れてしまう。特に、想い人との会話。大切なはずなのに、好きすぎて忘れてしまう。あの時、何を話していたんだっけ、何を言ってもらえたんだっけ…。確かにその時は見つめあっていて、言葉を交わして、互いに笑顔だったのは覚えている。けれど…内容が思い出せない。話している時は、「大好き」という気持ちが溢れ、頭が真っ白になってしまう。
まあ、こんなのだから忘れてしまうのだろう。

      けれど、これがあれば…♡

 彼の声を好きな時に、そして何度でも聞くことができる。これはもう、魔法道具すぎる。トーマスエジソンが頑張って発明した蓄音器が段々と進化し、音声を録音できるようになり、今の私の幸せがここに眠っている。本当にありがとう…。

 しかし、そんなトーマスエジソンにはもっと甘えさせてほしい。これは来世で構わないが、その日の服装や髪型、その時の気持ちを記憶できる道具を残してほしい。そのような世では是非、彼のその日の全てのコンディションを記憶した機器を堪能し、脳内で完全再現できるような休暇を作りたい。

7/17/2024, 12:17:21 PM

夏になると、祖父が決まって
栃木県の烏山へ行くのが恒例で、
私もいつからか一緒に連れていってもらうようになった。

鮎を食べたのも、
蛍を見たのも、
初めての体験がそこにつまっている。

お祭りの屋台では、当時流行っていたサッカーチームのユニフォームが欲しくなりねだって買ってもらった。
祖父と二人、お揃いのユニフォームで記念撮影した。

先日、アルバムの整理をしてみつけた写真。
びっくりするくらい、2人ともいい笑顔をしていた。

・神輿をかつぐ人々の熱気、太鼓の音
・美味しそうな焼きそばやお好み焼きのソースの匂い
・人が溢れて少しだけ歩きづらかったこと
・怖がりながらも、大きな大人しい犬をわしゃわしゃしたこと

一気に記憶がよみがえってきた。

あの頃に戻りたいような、
もう戻れないからよけいに愛しい思い出なのか。

あまりに無邪気な自分の笑顔をみていたら、
少しだけ涙が出た。

106:遠い日の記憶

7/17/2024, 12:16:55 PM

「まったく馬鹿な子ほどカワイイというが……」
「先生、ぼくのこと可愛くないって事ですか!?」
「……これだもんなあ……」

 これが父と恩師の会話だ。実話である。父は恩師の命日に強い酒をのみながら、目を細めて語っていた。私にはそんな恩師が存在しないので、とても羨ましいと思ったのを覚えている。

              【遠い日の思い出】

7/17/2024, 12:16:54 PM

色々な人の愚痴を喉に酒を流し込みながら吐き捨てたり、
一緒に、夕闇染まる街の中で明日の予定を立てながら
手を取り合い、歩いたことも、
すべて思い出す。
でも遠い日の思い出になりつつあるのが、僕の嫌な考えであり、真実でもある。
2日会ってなかっただけで、彼女は涙を流してくれた。
だけど今は2日どころか、既に1年は経っている。
彼女はLINEの既読をつけたまま、なんの返信も返してくれない。

嫌ながらも俺は、だんだんと感じていた。
彼女が日々を重ねる事に笑顔から本当の笑顔が消えかけていたことが。
無理して笑っている。

病死だ。
俺はその事実を受けいれてもなお、LINEの返信が来てないか、毎日習慣化するくらい確認している。

段々とあの思い出が遠くなっていくのが嫌だ。
何ならすべて忘れ去りたい。
遠い日の思い出になんて、なってほしくないよ……

7/17/2024, 12:13:53 PM

「遠い日の記憶」

今日、同僚と若かりし頃観てたドラマの話をした。
きっかけはそのドラマに出演してた女優さんの訃報。
同僚とドラマと女優さんの話をしてたら、
遠い日の記憶が蘇ってきた。
私は本当にドラマが好きで
毎週楽しみでしょうがなかったこと、
亡くなった女優さんより
準主役の女優さんが好きで憧れてて、 
どうやったらその女優さんの髪型になるかな?
なんて考えたり、あとはドラマのダメだし。
主役2人がいなくなってもドラマは続いてた、とか。
本当に好きだったな、面白かった。

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