遠い日の記憶』の作文集

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遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/17/2023, 12:18:37 PM

初恋の人がいた。
 ふわふわ柔らかな髪を揺らしながらぱちりと大きな目を潤ませて、同い年の子達よりも少し小さな体で私の後ろを懸命について来ていた可愛いあの子。突然やって来て突然ぱったりと姿を見せなくなった上に何故かその地域の学校では会えなかったから一緒に遊んだ回数は数える程だったけれど。私の手を握って安心したように微笑む顔を思い出すと、今でも胸が切なくキュンとするのだ。

「ほんとに可愛かったんだよー」
「……"ユウくん"?」
「そう。ユウくん」

 過去に思いを馳せて頬を赤らめる女に、へぇ、と男は素っ気なく返事をした。愛想の良い男の無愛想な反応に驚いたように顔を上げた女は身を乗り出してその顔を覗き込む。

「妬いてる?」

 そう言って悪戯っぽく笑った女の顔に一瞥を返して、男は手元のマグカップに口を付けた。

「ね、妬いてるよね?ね?」
「はいはい妬いてる妬いてる」
「ふふ。マサルも可愛いとこあるじゃん」

 ご機嫌に席に座り直した女は気がつかない。
 男が隠れたマグカップの奥で笑っていたことも、昔と変わらないその悪戯な笑い方を懐かしんでいたことも、再びその手に触れられた男の喜びも。
 今は全て、"優くん"だけが知っていた。



/遠い日の記憶

7/17/2023, 12:14:50 PM

遠い日の記憶…

あの日の記憶も遠い日の記憶に入るのかしら…?
でも、遠くに感じない
つい、昨日のことのよう

遠い日っていつだろう
まだ、短い間しか生きてないから、
分かんないや…

長生きしたら、わかるかな?


あの人が亡くなった、あの日も
遠い日の記憶に入るのかな?

7/17/2023, 12:12:43 PM

なんだろなー。遠い日の記憶。
実は広島に旅行に行ってから10年経つんです。まぁ、来月なんですけどねーꉂ🤣𐤔
私の誕生日を含めての旅行、わたしの短大時代からの友達と毎年行ってました!!!

7/17/2023, 12:10:22 PM

いつも記憶に残るのは
黒歴史
あの時の自分にこう言いたい
「写真とか日記とかマジ残さんでね!!」

7/17/2023, 12:09:24 PM

遠い日の記憶
過去はやり直せない。ただそこにある。
現在、意識していないだけで、記憶の片隅にそれはある。
ふとしたきっかけで思い出す、遠い日の記憶。
楽しかったこと、悲しかったこと。
もう一度、過去に遡って過ごせたら・・・
なんて考えたりしないよ。
その積み重ねた日々が、私を形作っているんだから。
こんな私も悪くないって思っているんだから。

7/17/2023, 12:08:51 PM

みんなでプール掃除をした去年の7月。
空は青く、澄んでいた。

近いようで遠い、いつかの思い出。
それは、とても色鮮やかに記憶している。


年季のある、使い古した手帳。
去年の出来事がふと、頭によぎる。あの頃も楽しかったなぁ。みんなはどうしてるんだろう。


手帳の最後のページに綴る、今年の7月の出来事。
来年の自分が何を書くのか、何を思うのか。
手帳を見返すその時が楽しみだ。

*遠い日の記憶*駄作だね☆

7/17/2023, 12:06:46 PM

『遠い日の記憶』

あの方は 行ってしまわれた

「お国のために立派に戦ってきます」

凛々しくご両親に御挨拶し

前夜 わたくしにだけこっそり

「本当は戦いになど行きたくない」

涙ながらにおっしゃっていたのが
嘘のような立派なお姿だった

「必ず生きて帰ってくる」

二人きりの約束は
遠い日の記憶

この広い海のどこかに
眠っていらっしゃる 貴方

わたくしも まもなく参ります

あの頃 待ち合わせた
カフェ―で 待っていて下さい

7/17/2023, 12:06:23 PM

お題
『遠い日の記憶』




「 んー、 疲れたぁ、! 」


仕事が一段落つき、私は大きな伸びをした。


『お〜、終わった?』


「 まだですよ(笑)先輩が渡した書類ですよ? 」
「 めっちゃ時間かかってます 」


『そーだったわ(笑)息抜きにランチ行かない?』


「 あー、やめておきます。 」


『そっか、頑張れ』


「 はい(笑)(笑) 」


先輩が居なくなってから私は深くため息をついた。
ふと、こんな時に思い出す遠い日の記憶。
遠く、とても遠い記憶だから現実かは分からない。子供の頃の空想かもしれない。
だが、内容は思い出せない。
ただ、明るい朝日が私の前を登るだけの映像が。

7/17/2023, 12:06:23 PM

「遠い日の記憶」

私は、昔から嫌なことがあったり、死にたいと思った日に夢を見る。
その夢には、アパートのような部屋の窓と、黒く変色した爪が出てくる。
音はなく、ただその2つが写真のように出てくるのだ。
最近になってその夢のことが少しわかった。
この記憶はまだ私が小さかった頃のものだった。
この夢は、なくなったお父さんが見せているのかも…
もしくは、私の過去への執着かも…

7/17/2023, 12:05:36 PM

遠い日の記憶


まだ幼稚園にも行ってなかったあの日‥わたしは勤めにでていた母の代わりに、叔母と家で過ごしていた。


ある日、裏口に人が訪ねてきた。物乞いだつた。叔母は、何かを渡してもう来てくれるなと言っていたと思った。


少し離れた物陰からそれを見ていたわたしは、心の中でこれは一生忘れてはいけないと思った。
何故かは分からなかったけど。
遠い日の記憶です。


大人になり、世の中がだんだんわかってきたころ、あの風景を思い出した。


あんなこと、本当はあっちゃいけない事、ってあの日、わたしの魂が伝えたと思えた。


そんな世の中、今も続いている。どうにかしなきゃと思うわたしと、どうにも出来ないと思うわたしがいる。

7/17/2023, 12:05:27 PM

お題『遠い日の記憶』

 コンサバトリーで、赤ちゃん用の靴下やミトンを編んでいらっしゃる主様のお世話をした。
 担当執事は俺なのに、よくフルーレを呼んでは主様は裁縫談義に花を咲かせていた。時々ナックも立ち寄って刺繍の話をしていくこともあった。
 俺だって裁縫関係の本に目を通したことがある。でも、実際に針を持つことはほとんどないし……。これが嫉妬という感情だと気づいた時には居た堪れなくなって「少し席を外します」と言いかけた。しかしそこで主様に呼ばれた。
「ねぇ、フェネス」
「……なんでしょうか、主様」
 感情を押し殺した笑顔でお応えすれば、ちょっとこっちに来て、と手招きされた。一歩二歩と近づいたところで右手を取られ、そのまま主様は自分のお腹にあてがった。
「あ、ああ、主様!?」
「ふふふ、そんなに慌ててたら赤ちゃんがびっくりしちゃう」
 手のひらに、ぽこん、ぽこん、と何かが当たった。
「今日は相当ゴキゲンなのかしら。よくお腹を蹴ってるの」
 そのままくすくす笑いながら、この子は幸せ者ね、とおっしゃった。
「生まれた時からとんでもないイケメンがいるんだもの。しかも博識でこの上なくやさしいときた。他の男なんか目に入らないわね、きっと」
「そ、それは……」
 まさか俺のこと? そんな馬鹿な! でも主様は俺に向かってにっこり微笑んだ。
「とんでもないお転婆母娘だけど、よろしくね」
 ああ、主様。今あなたの掴んでいるその手の持ち主は、とんでもなく矮小で、醜い感情の塊なんです。なのにそんな風に……。
「そんなことはないです。俺の方こそよろしくお願いいたします」
 嫉妬の塊を飲み込んで、俺は今日も和やかな仮面を貼り付けた。



「……さん、フェネスさん」
 過去の日記を読み返しながら、やはり俺はあの頃と何も変わっていないと凹んでいたところだった。
 そこに今の嫉妬の対象が書庫にやってきて俺のことを呼んでいる。
「どうしたの、アモン」
 咄嗟に笑顔を貼り付けて、何でもないかのように振る舞う。こういう癖がついてしまったのは一体いつからだろうか。
「主様が呼んでるっすよ」
「え……主様が? 俺を?」
 一方的に俺に休みを出し、アモンにべったりだった主様が、今更何の用だと言うのか。
 俺の心中に気づいているのかいないのか、アモンはへへっと笑っている。
「早く行ったほうがいいっすよ」
「え? あ、うーん?」
 事態が飲み込めない俺の背中をアモンがほらほらと押してきた。
「いいっすか、フェネスさん。これで貸しひとつっすからね」
 よくわからないけれど、俺は急かされるがままに主様の部屋へと向かった。

7/17/2023, 11:55:42 AM

📕遠い日の記憶📕
学生時代、部活や委員会に打ち込んで
後輩ちゃんの面倒を見たり、廊下、教室、
黒板、掃除など。よく周りはやっていないことを
1人で黙々とやっていた。先生や友だちは
外に行ったり、他のクラスに行ったりしていた
私は何もせずただ、ひたすら掃除に打ち込んでた。
するとある日、仲良くなった先生から、
いつもありがとうね。学校をキレイにしてるの
せいらちゃんだったんだね!ありがとうね。
せいらちゃんっていうんでしょ?
よく真面目な子だって言われてるよ?
すると、その先生の近くにいた
小学部の可愛い男の子が
せいらお姉ちゃん、ありがとう!
と、小さな手を差し出してくれた。
かわいすぎて、ありがとう。
しょうちゃん。ありがとうね、その日から
会う度に、せいらお姉ちゃんー!!
と寄ってきてくれた。あ、しょうくん!
おいでー!せいらだよー!!というと、
私の後をてちてち着いてきてくれた。
学校をキレイにするのが自分の役目だと思っていたから。よく、言われてた
せいらちゃんが卒業したら寂しいな
キレイにしてくれる子がいなくなっちゃう
って。私はお節介かもしれないけど
キレイな母校が好きだから。
今は分からないけど
後輩達にはしっかり
人生で学ぶことはきちんと学び、
人と関わり、マナーや礼儀をたくさん
学んでたくさん勉強して
恋愛してたり、親友と仲良くしてほしい。
私には幸せがなかったけれど、
今やっと心の居場所ができたんだ。
ここに記す
人は何歳からでも変われるし
男の子、女の子、
男女問わず
自分の努力で変われる
私は過去に誹謗中傷にあった。
ひどい言葉をたくさん言われて、
リスカとかした。罵詈雑言。
ひどかった
19〜21の間に色々あって
ダイエット開始して
ファッションやメイクなど。色々やって。
➖20kgになった。
今でも頑張ってる
もう、罵詈雑言や
誹謗中傷されたくない
もし、誹謗中傷する人がいて、私の大切な人を
傷つけたら容赦しない。
もちろん私自身傷つけられたら
容赦しない。
❌🈲誹謗中傷禁止です❌🈲
色んな意味で、ありがとう過去の
私の記憶たち。
せいら。

7/17/2023, 11:55:30 AM

『遠い日の記憶』

シャーベットの、歩道

歳の離れた姉と、母が

私の手を、握る


まだまだ、小さな手で

姉の手は、しっかりと。

母の手は、カサカサと。




つるんっ…。



ガシッ。


姉の顔を見た

笑ってた。


母の顔を見た

笑ってた。


私も嬉しくて

しっかり、ギュッと手を握った



幼稚園の帰り歩道。

7/17/2023, 11:51:42 AM

7/17 お題「遠い日の記憶」

 真夏。久しぶりに訪れたプール。
 水の中に沈んでいると、思い出す。
 生まれたばかりの自分は、水底を流されるばかりだった。
 さまざまな生き物の気配がした。日を陰らせるほど大きなもの、ごく小さな自分よりもさらに小さなもの。
 世界は活発で、しかし静かだった。
 どのくらい経たか、ヒレのようなものを動かすことを覚え、泳ぎ、捕食され、あるいは子を残し、また生まれ。
 水は、全ての記憶をつなげる。ふとした拍子に、この身が記憶とともに溶けてしまいそうになる。
 水の中は、懐かしい音がする。いつまでも聞いていたい、音。

(所要時間:9分)

7/17/2023, 11:51:34 AM

『遠い日の記憶』2023.07.17

 確かまだ子どもの時分だったと思う。
 これぐらいの暑い日だった。叔父上が遊びにきて、縁側でなにかしらの書を読まれていた。
 あの御曹司様の前ではトゲトゲした空気をまとっているが、こうして家にいると雰囲気は柔らかい。
 構ってほしくて傍によると、叔父上は叔父上にしては優しい笑みを浮かべ手招いてくれた。
「この書は読んだか?」
 そんな問いかけに、まだ読んでいないことを伝えると、叔父上はたしなめることなく、なら読んだ方がいいと言った。
 差し出された書の一頁目を開く。
 背中に叔父上の体温を感じながら、読み進める。難しいところは、叔父上が優しく教えてくれた。
 そのうち、あたたかい眠気が襲ってくる。
 ときおり吹く涼しい風と、叔父上の心地よく響く声がまるで子守唄のよう。
 船を漕いでいるのを察した叔父上が、ひざ枕をしてくれた。
 骨ばった硬い膝だが、今はそれが嬉しい。
「起きたらまた一緒に読もう」
 誘いを聞きながら、夢に落ちていった。
 そんな事を、ふと思い出した。
 手元にあるのは、その時の書である。
 あの大火の折に慌てて持ち出したので、焦げてもいないし煤けてもいない。
 それを久しぶりに読んだために、あの夏を思い出した。
 そんな、遠い日の記憶である。

7/17/2023, 11:48:27 AM

お題
遠い日の記憶

僕の一番古い記憶。それはもう一人の僕。顔立ち、体型、外見は全て僕だ。でも、そのもう一人の僕は明るく声をかけてくる。
「にぃちゃん!」
僕にはいない、弟の記憶。

7/17/2023, 11:48:01 AM

遠い日の記憶

『だれか助けて。助けてよ、お願い。美来(みく)を助けて。僕ははどうなってもいいからこの子だけは。この子だけは助けて・・・・・・・』
人通りの少ない公園でみくという女の子を抱きかかえながら4歳ぐらいの男の子は泣きながら祈っていた。



「みくー、早く支度しなさい〜。
遅刻するわよー」
上からそんな声が聞こえてきて時計を慌ててみると電車ギリギリの時間だった。
あーもう、最悪!久々にあの夢見たと思ったら寝坊しちゃった。ほんとついてない。
何故か小さい頃から1ヶ月に1回ぐらいのペースで今日みた男の子が女の子を抱えて祈ってる夢を見るんだよね。
何でだろう。
その夢で朝方の4時ぐらいに起きちゃって、まだいいや
って2度寝しちゃった結果がこの有様だ。
焦りながら全力で廊下を走り家を出る。
それから汗だくになりながらも全力疾走したら何とか電車に乗ることができた。
学校近くの駅で下ろしてもらってそこからまた激走だ。
あー、やばい!きつい〜
「セーフ!!間に合った〜」
なんとか間に合った〜
「間に合ったっていうかほんとにギリギリだけど」
まなが苦笑いしながらも声をかけてきてくれた。
まなは小さい頃からずっと一緒でなんでも言い合える親友なんだ。でも同い年って言ってもまなのほうが全然しっかりしてるし、頭いいんだけどね。
だからよく相談に乗ってもらうんだー。
「あっ、まな!おはよー!!そうなんだよー
寝坊しちゃって全力疾走で走ってきた!」
おかげで朝から汗だくだよー
「もっと余裕持って起きなよ?」
「はーい。」
まなと話しているといつもよりみんなが騒がしいことに気づいた。
どうしたんだろう?今日なんかあるのかな?
「ねーねぇ、何で今日はこんなにいつもよりみんなうるさいの?なんか教室全体が浮気立ってるっていうか」
まなは知ってるかな?
「あんた知らないの?
今日転校生が来るらしいの。男子か女子かはわからないけど。」
「転校生?こんな時期に?」
今は2学期中場ぐらいだ。こんな時期に転校生が来るなんて、なんか事情があるんだろうか?
「そうなのよね。こんな中途半端な時期に何で来るのかしらね?」
まなと話しているとチャイムがなって先生が入ってきた。その後ろに転校生?もいる。男子だ。
「おはよー、お前ら席につけー
なんかもう伝わってるみたいだか、転校生だ。
おい、羽矢。自己紹介。」
先生が促すと転校生は頷いて言った。
「羽矢 洸夜(はねや こうや)です。よろしく。」
羽矢くん?が挨拶をすると一斉に教室が騒がしくなった。
理由はめっちゃ顔が整っていてかっこよかったから。
クールで、でも決してそっけなくはないから親しみやすい雰囲気の男子だ。
その時
羽矢くんと目が合った。
懐かしい・・・・・・・・・・・・・・。
会ったこともないのに何故か無性に懐かしい気持ちになった。
なんだろう。この気持ち、心が温かくなるような。
羽矢くんはこっちを向いて固まっていた。
目を大きく開いてびっくりしているように見える。
私は目がお互いに離せなくて、時間が止まったように固まっていた。
「・・・・・・ふ・・・ゃ・・ぉい!古屋!」
わっ!何?呼ばれてる?
我に返って、前を見ると先生は困った顔で私を見ていた。
「はっ、はい!何ですか?」
「まったく、しっかりしてくれ。何回も呼んでるのに古屋返事しないから。お前の後ろ空いてるだろ?そこを羽矢の席にするから羽矢に分かるように名前呼んだんだ。」
全く、気づかなかったな。
羽矢くんが私の後ろに?
私が色々考えているうちにも話は進んでいてもう羽矢くんはこっちに向かって歩いてきているところだった。
こんなにドキドキしたのは人生初なんじゃないかって思うほど、心臓が高鳴る。
だからと言って羽矢くんの方をずっと見ておくなんてことは出来なくてただ、ドキドキしながら前を向いとくしかない。
すると
「ごめん。」
えっーーーー
羽矢くんは驚くべき行動をとったのだ。
いきなりわたしの前にしゃがみ込んでギリギリです制服で隠れている二の腕を確かめるように見てきたんだ。
「ちょっと、なにっーーーぇ?」
何してんのよーって言おうとして羽矢くんの顔を見ると
羽矢くんはすごく真剣そうな泣きそうな顔をしていた。
びっくりした。
けど、真剣な顔をみたら怒るなんて出来なくて羽矢くんが離れるのを待つしかなかった。
ちょっとしてから羽矢くんは離れて
「いきなりこんなことしてごめん。」
と、泣きそうなホッとしたような優しい笑顔で言った。
「ううん、大丈夫。」
もう、何がなんだか。
結局、何がしたかったんだろうか。
私はみんなの視線を感じながら前に立っている先生の方を向いた。

                     続く

読んでくれてありがとうございました。

7/17/2023, 11:46:13 AM

【遠い日の記憶】

真っ白な光の中、暖かい手が私を包み込んだ。優しく抱きしめてくれてた。けど顔は見えない。でも分かる。たぶんこの手は―、

アラームの音で目が覚める。いつもは寝起きが悪いけど、今日は何故か気持ちよく起きられた。コーヒーを2つ入れる。
「おはよう」
1つは仏前へ。飾られてるのは1枚の写真。幼い私を抱っこしながら微笑む母の姿。いつも優しく、料理が上手だった母。朝、時間がある時にはこうやってコーヒーを2ついれる。
今日はお供えするお花を買ってこよう。母が好きだったひまわりにしようかな。

幼い頃、毎年夏にはひまわり畑に行っていた。私より背の高いひまわり。いつも行くその畑は、ひまわりが迷路のように植えられていて、母の手を引いてひまわりの中を探検した。たくさん写真を撮ってくれ、私もひまわりが1番好きな花になった。

まだそのひまわり畑はあるんだろうか。今度の休みに行ってみよう。母が使っていたカメラを持って。

7/17/2023, 11:42:27 AM

今後悔したことも、
今悩んだことも、
今泣いたことも、
今死にたくなったことも、
いつか全部、遠い日の記憶になる。

懐かしいと思える日が来るから。
大切な人と笑い合える日が来るから。
だから今、少しだけ頑張りたいと思った。

7/17/2023, 11:39:57 AM

遠い日の記憶

子供の頃から焼肉といえばジンギスカンだった。
田舎では焼肉屋さんに行く機会もなかったし、牛は美味しくない。と親に聞いていたので食べたいとも思わなかった。

19歳の時、焼肉屋さんに行ったことがない。と友達に言うとビックリされ、パチスロで勝ったお金で連れてってくれた。

謎の部位、カルビ。
780円

震えるほど旨かった。

あれから26年経つが震えるほど旨いものに出会わない。

壮大な最高のスパイスをかけてくれた両親に感謝。

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