遠い日の記憶
まだ幼稚園にも行ってなかったあの日‥わたしは勤めにでていた母の代わりに、叔母と家で過ごしていた。
ある日、裏口に人が訪ねてきた。物乞いだつた。叔母は、何かを渡してもう来てくれるなと言っていたと思った。
少し離れた物陰からそれを見ていたわたしは、心の中でこれは一生忘れてはいけないと思った。
何故かは分からなかったけど。
遠い日の記憶です。
大人になり、世の中がだんだんわかってきたころ、あの風景を思い出した。
あんなこと、本当はあっちゃいけない事、ってあの日、わたしの魂が伝えたと思えた。
そんな世の中、今も続いている。どうにかしなきゃと思うわたしと、どうにも出来ないと思うわたしがいる。
7/17/2023, 12:05:36 PM