『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#過ぎた日を思う
懐かしい匂い
懐かしい風
温度や光
全てが記憶
思い出が蘇る
過ぎた日を思う
かすれた記憶
切なくなる
悲しい記憶
嬉しい記憶
懐かしい匂い
思い出が蘇る
過ぎた日を思う
色褪せた記憶
ざわつかせる
「過ぎた日を想うと」
10代の人生の選択
当時は、必死に悩んだひとつひとつが
今となってはなんてことはなくて、
笑ってしまうようなことでもあったりする。
恋愛にしても学業にしてもひとつひとつが初めての経験でとても刺激的なものであった。
20代になって、あの頃は青春ってどんなものかわからなかったけど、過ぎた日を想うと全てが青春であって、
今も「それ」は続いている。
「やばいやばい、早く帰らないとドラマ間に合わない!」
「終わった!行こ行こ!」
バタバタとフロアをでる同僚を視界の端で見送って、息を吐き出す。
彼女達が推しているアイドルと昔同じダンススクールにいたと言ったら、彼女達はどんな反応をするだろうか。
当時仲の良かった友達に誘われて入ったダンススクール。そこに彼はいた。
同じ時期に入ったはずなのに、圧倒的な才能と努力で気づけば彼はスクールの発表会でセンターに立っていた。俺はといえば可もなく不可もなくで、立ち位置は後ろの方。
誰が見たって差は明らかなのに、100人に聞いたら100人が彼の方が上手だと言うのに、彼は俺の踊りを「しなやかで綺麗だから好き」と真っ直ぐに俺の目を見て言うのだ。
だから、辞められなかった。気づけば彼と共に10年も踊っていた。それなりのルックスも幸いして、立ち位置も彼の隣になっていた。
それでも彼との差は明確だった。
どこまでも俺と共に羽ばたこうとする彼が嫌になって、彼の足枷になっている自分が嫌になって、俺はダンスをやめた。
思っていた以上にあっさりとした終わりだったと、自分でも思う。
そもそも敵ばかりだったから10年続けた割に別れを惜しむ仲間も少なかったし、隣にいた彼も去るもの追わずのスタンスだったから。
それ以来、かつての仲間とは会っていない。
時折1人で踊る事もあるが不完全燃焼感が否めず、ずっと自分の中で何かが燻っている。
それだけ、あの日々は俺にとって大切だった。
それだけ、あいつへの憧れは強烈だった。
「──。」
ため息に混ぜてあいつの名前を吐き出して、過去への想いを振り払う。
俺は文字が並ぶ画面へと向き直った。
(5 過ぎた日を想う)
『過ぎた日を想う』
私は病気だ
明日が来れば奇跡
その奇跡を毎日手にする
また明日
奇跡に手は届くかな
彼は帰宅し、過ぎた日を想う。
何でこうなってしまったのか。
噂の老人。
考えても考えても答えは見つからない。
そんな中、今日見たペルセウス座。
何故か無性に気になってしまう。
彼はペルセウスについて調べてみる事にした。
そうして気づいたのである。
なんでこうなってしまったのか‥
もう感傷に浸るのはあきあきした
いつまで大して身に覚えもない悲劇を
自分の物語にして言い訳にしているんだろう
もうあきあきした
未来は明るいと信じてすすむ
#過ぎた日を想う
それは、賞味期限をとうに過ぎていた。
まだまだ先の話だったでしょう?
「心配しすぎ、ほら大丈夫だよ」って言ってくれたじゃない。
(過ぎた日を想う)
過ぎた日を想う
落ち葉のように
枯葉のように
けど実はあたためてたりする
白の雪解けから見える景色は
きっと、
✳︎過ぎた日を想う✳︎
題:過ぎた日を想う
次の日になってから、前の日に後悔する。
だから今日はこうしようって昨日と同じ誤ちをしないようにするれど、
今日は今日で、また違う後悔をする。
既に過ぎていった日を想い、
行動するのが怖くなるなら、
今日という今日をどれだけ満足いくように過ごせるかだけを考えて、生きていけばいい。
過ぎた日を想う
ふと頭に過ることがある。
汗の滴り落ちるあの暑い夏の日に、白い雲一つない快晴の空に、君の屈託のない笑顔が合わさる。
あの日が妙に頭から離れなくて、何気ないときにふと思い出すんだ。
たとえば、雨が上がった後の水がたまった水たまりを見たときに、夏の匂いが終わる涼やかな風が吹くときに、君が呼ぶ声が聞こえて。
そんな色褪せない、過ぎた日を想うんだ。
過ぎた日を想う
『希望の黄昏』
それは、何年か前に出たアニメ映画のタイトルだ
もっと言うと、レンタルDVDで見たのだ
初めは軽い気持ちだった
パッケージの可愛いかっこいいキャラクター達が目を引いた
昔、少しだけニュースで見たキャラたちだった。
とりあえず最後まで見てみよう
暇つぶしには丁度いいかもしれない
と、再生ボタンを押してみる
その時きっと自分は気づいていない
これから長い長い道のりと苦難がある事に
素晴らしい映画だった
感動的で、今まで見てこなかった事を後悔した
バトルも映像も良かった
何よりキャラクターが魅力的でストーリーも飽きなかった
ここまでは良かった。
しかし、ここで止まらない
すぐにスマホに手を伸ばす
私は他の感想が気になって気になって
仕方がなかった
そのままネットで調べてみる
すると ものの見事に映画の感想が見当たらない
少なくて他の違う情報までヒットしている
何故だ。
数年前の映画だったからか?
そこまで人気じゃなかったから…?
私は必死こいて探してみる
!あった…
ごく短い感想だが、私は少し満足した。
これは貴重だ。スクショしとこう…
なんでもいい。もっと探さねば
気づけばなぜか感想や反応が異常に気になってしまっていた
見つけた!と思ったら下ネタ…暴言…
そんな事もあった
最近、自分は過去をやたら引きずる人間
だという事を薄々自覚していた
一日に何回かは昔のことを思い出す
しかし、まさかここまで重症で
しかもこんな事に執着するようになるとは
平日も休日も隙があれば私は感想をネットで漁った
朝と昼は空き時間にコツコツと
夜は時間を目一杯使ってあらゆる手段を使って探し回った
この映画が出た年にタイムリープしたいと思った
周りの人間と感想を交わし、ネットで当時いたオタク仲間たちと語り合うのだ
そして永遠にその映画の空気を味わって生きていく
そんな妄想をするくらいにはこの映画に囚われていた
SNSを使って探した事もあったが、やはり感想は埋もれているらしい。
まるで見つからない
やけに下ネタが多い
普通にこき下ろされてるパターン
やはりSNSはダメだ
ジメジメして品がない場所はきらいだ
四六時中探す日々が続くが
私はある日こんな事を思う
何故、こんなにあの映画が気になって仕方ないのか
整理してみる
いろいろ思案に耽った結果
自分の今の気持ちを一言で言うなら
寂しい だった
あんなに素晴らしいキャラとストーリーがあるのに
いつか、埋もれゆく
その事実がきっと私の何かを刺激したのだ
しかし、今までの人生を振り返ってみると
埋もれてくものだらけだ
例えば私が小学生のときに、イモムシをわざわざ
道路からどかして救ってやった事なんて私しか知らない
たまたま覚えていたが、忘れてしまったら
その事実は世界から消える、そんな気がする
他の人間が覚えてなくとも
こきおろそうとも
茶化そうとも
私の中で 素晴らしかった という事実だけは
変わらない
せめて自分は覚えていればいい
そんな結論に今日は辿り着いた
疲れ切った脳でなんとなく納得する
よし、解決…寝よう
そして私はベッドの中で考えるのをやめた
『あなたはどうして人間の形なの?』
『どうしてでしょう』
『神様みたいなのに』
『あなたを人間としてちゃんと愛する為かなあ』
人間ではないと虐げられていた日々から、20年以上の月日を挟んでここにいる。
ここにどうやって辿り着いたかは、過ぎ去った日々の中に。
あの時の選択は間違っていなかった
そう思ってはいるものの
別の選択をしていたらどうなっていたのだろうと
ふと考えてしまう夜がある
過ぎた日を想う
ふと、カレンダーに目を移した後に気づいた。
あの日から何年経っただろうか。
今でも思い出せる、あの日のたくさんの想い。
クスッと笑みが溢れたのと同時に玄関の扉が開く音。
聞き慣れた足音に耳をすませる。そして、リビングのドアが開いた。
「結婚記念日だったよね、いつもありがとう」
ふにゃと笑って、白い箱を渡される。
私の好きなケーキ屋さんのケーキを買ってきてくれたようだ。
「こちらこそ、ありがとう。さっそく食べよう」
机の上にケーキの箱を置き、お皿とフォークを取りにいく。
色々なことがあった。楽しいこともあれば辛いこともあった。
全てが分かり合えるわけでもない、それは当たり前。
みんながみんな、同じじゃない。十人十色。
よくここまで来たなとしみじみ。
過ぎた日を想う。それは、決して悪いことではないなと――
「過ぎた日を想う」
その時はどうして大きくいっぱいに見えていたのか。
自分自身が広がったんだな、きっと。
成長とかではない。
過ぎた分だけ。
少しづつ。
#36
死に際には過ぎた日の記憶が走馬灯のように見える…
そう書かれたサイトを閉じて画面検索のページに切り替える
思えば喩えである走馬灯そのものを見たことがない
「走馬灯」の検索結果には煌びやかな灯りが並んだ
これが走馬灯 その光に目を奪われた
信号が変わった音がしたのでそれを眺めながら歩き始める
痛みとともに過去が広がっていく
あーたしかにそれっぽいかも
朝ふと目が覚め、だるい上半身を起こす。
隣には、誰もいない。
そうか、もう彼はいないんだった。涼しくなってしまった右隣のシーツをそっと撫でる。
急にいなくなってしまったあの日。
あの時からずっと心に穴が空いたまま、時が過ぎ去っていく。
春、夏、秋、冬。
どんな風が起こっても私の心を埋めるものは訪れなかった。
今日も彼がいないことをぼんやり思う。もう一度寝ることにした。私の隣にもう一度あなたが眠っていることを願って。
『過ぎた日を想う』
放課後に あなたとおしゃべり 西の窓
夜まだ来るな 帰りたくないの
『過ぎた日を思う』
#過ぎた日を想う
少し、私の過去の話をしましょうか-
私には2人の大切な人がいた。
1人目は、
優しくて お姉さんみたいな人だった。
孤独から私を見つけてくれた。
けれども彼女は
自分を憐れむ私を見捨て
鬱になった幼なじみを救った。
2人目は、
可愛くて愛らしい妹のような人だった。
孤独な私を愛してくれた。
私は彼女を罵倒した。
それなのに彼女は私を許してくれた。
私を「大好き」だと言ってくれた。
何故罵倒したのか
-彼女は1人目の幼なじみだった。
たったそれだけのことだった。
彼女は私を愛してくれた。
だから私は彼女を愛した。
これは本当に愛なのか?
私達は永遠の愛を望んだ。
私達は永遠に一緒にいることを誓った。
けれども親は
生活が愚かになった私を見て
私と彼女を引き裂いた
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私は憐れな白雪姫だ
私は他人を利用した
私は私を利用した
果たしてどちらが憐れでしょう?
私は憐れな白雪姫だ
私は白雪姫を演じ
みんなは悪い后となった
本当の魔女はどちらでしょう?
私は憐れな白雪姫だ
私は優しい小人を欲した
私は愛の王子を求めた
最早誰も愛せない
呪いの林檎を頬張った。
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そして私は3人目の人に出会った。
3人目の人は、
天使のような人だった。
私の悪魔を知っていた。
けれども私は
人を愛せない。
失うことを恐れてた。
私は本当に白雪姫になりました。
林檎の呪いにかかり、
独り、永遠の眠りにつきました-
時々思い出す
過去の記憶
過ぎた日々-
それは本当に、
良かったのでしょう?
#107【過ぎた日を想う】
過ぎた日を想うほど暇じゃない。
特に君の事は。
泣いて、泣いて、泣いた日々も
君には記憶のないことで
取るに足らないことなのだから。