泡沫

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朝ふと目が覚め、だるい上半身を起こす。
隣には、誰もいない。
そうか、もう彼はいないんだった。涼しくなってしまった右隣のシーツをそっと撫でる。
急にいなくなってしまったあの日。
あの時からずっと心に穴が空いたまま、時が過ぎ去っていく。
春、夏、秋、冬。
どんな風が起こっても私の心を埋めるものは訪れなかった。
今日も彼がいないことをぼんやり思う。もう一度寝ることにした。私の隣にもう一度あなたが眠っていることを願って。

『過ぎた日を想う』

10/6/2023, 2:28:10 PM