『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
過ぎた日を想うから
間に合ってない夢をみてしまった
ため息混じりに寝返りうっても
目の前には壁しかない 君はもういない
すごくたまにくる最高だけの日
これのためなら日々の平凡だって!
と思ったのはいつだったか
少しの勇気と心持ちでどうとでもなるのに
できることをすぐにやるほど強くはないから
もうしばらくはだらだら生きるだろう
変身できる生命体は地球のよその星の食べ物や商品に変身しないでください。
あなた達が、変身をするとよその星に連れてゆかれ、下手をすると二度と自分の星に戻れません。
あなた達がよその星に売られているようです。
勝手にあなた達自身を売買されているようなので気をつけてください。
私は連れ去られたくありません。助けてください、助けてください、もう何も助けることができません。
ただひたすらに走らせていた
そのペン先がふと止まった
書き続けなければいけないのだ
早く、早くこの物語の結末を書き切って
終わらせてしまいたいのだ
僕の手を、僕自身の事も
楽しかった事も嫌だった事も
同じだけあった
希望も失望も両手から溢れるほど
抱いてきた
だからなんなのだろうか
得たものと失ったもの
どちらが多いかとか
涙の数と嘘の数を
足したり引いたり
愛と金はどちらが重いか
壊れた天秤とにらめっこして
面倒くさくなって
何度もペンをへし折って
酸いも甘いも味わって
どんな後味でも僕には無意味で
物語の結末も決められないまま
巡る四季の色を眺めて
その中で僕は
ただ、ただ過ぎた日を想うのだ
「過ぎた日を想う」
サヨナラ
過ぎた日はさようなら
いつかきみとはじめて手をつないだ街、に向かって、そこらじゅうの空気を抱きしめてはたと気づく、ぼくのなかで秋のにおいはきみのにおいだったのだと。きみは、ぼくの人生のなかの、金木犀のようなひとだった。記憶のすきまにするっと入ってきて、ぼくを呼びさますもの。ぼくはそのにおいを嗅ぐたびに、もう二度と、きみを忘れることはできないということに気づき、胸が張り裂けそうになるのだろう。
【過ぎた日を想う】#67
なんの根拠もない恋心を抱いて
あの人を探して見つけて幸せを噛み締めた。
笑って話す横顔と真剣に勉強する横顔は
どんな太陽であろうがその優しさは負けぬ。
あの日は笑顔で話かけてくれたと思ったが
きっとその顔は糸が張り巡らされ
操られたかの様に引き攣っていたのだろう。
あの人の心の底からの笑顔と声が
遠くに置いていかれている時
私はそれを気づかさせられた。
あぁ、今日も
現実逃避をしなければならないようだ。
太陽よりも優しい暖かさの持ち主と
【過ぎた日を想う】。
これからも過ぎた日々を想うように大切に出来たらいいなぁ…
#過ぎた日を想う
過ぎた日を想う
苦しい日々を送っている最中は
どうすれば良かったのだろう?
これで良かったのだろうのか?
ぐるぐると想い悩んでしまう。
そんな日々が終わりを迎えた時
振り返って見る進んできた路は
清々しいほど真っ直ぐだった。
これで良かったと想えるのだ。
昨日の話をしてくれる君は、
とっても可愛くて、
僕は何を言っても良くない気がして、
黙ってずっと聞いていた。
君は昨日のことだけでは収まらず、
出会った頃まで遡って話してくれる。
僕は何を言ったらいいか分からなくて、
俯いて黙って聞いていた。
君は、思い出のあの写真、を見せてくれて、
僕とは違って事細かに覚えていて、
僕はどうしていいか分からなくて、
黙って聞いていた。
ここは病室で、
君は僕の彼女で、
僕は君と出かけた帰りに事故にあって、
頭を打って、
ここは病室で。
君が、泣くのを我慢して、
僕は、何故か申し訳ない気持ちになって、
僕の、過去をまた今日も聞くだけ。
「過ぎた日を想う」
何処までウソをついたんだ
またウソを重ねるのかい
自分よ
自分自身よ
それで人間として生きているのかい
恥を知れ
今まさに正しい道を選べる。
日々紡ぐ
ある日の昼下がり。屋敷の中庭に置かれたベンチに一人私は座っていた。私の手の中には、彼から贈られた本。何度も読み返して、本の縁はすっかり擦れていた、
「レグルスと結婚して、もう五年になるのね」
五年前に、政略結婚から始まったこの生活で、夫となるレグルスと上手くいくのかすごく不安だった。
実際、レグルスは仕事の都合でよく屋敷を空けることが多かった。レグルスとお話し出来る時なんて本当に僅かで、食事の席も彼はなるべく一緒になれるよう配慮してくれた。
私はそれだけでレグルスの愛情を感じることができた。でも、レグルスは不安に思ったのか、初めは洋服、本、レコードといったものをとにかく贈ってきてくれた。その数があまりにも多かったから、私はある日、執務室にいた彼にこう言った。
「レグルス!贈り物で私の気を引くぐらいなら、その貴重な時間を私にもらえる!?私、レグルスのことをもっと知りたいの!」
彼は仕事中で、突然現れた私に呆気に取られていた。ハッと我に返った私が慌てて謝ると、彼は声をあげて笑った。
「ふふ、あははっ。確かにそうだ。お前が寂しい思いをしないようにとあれこれ用意したが……そうか。お前は俺との時間が欲しかったんだな。すまなかった。これからは気をつけよう」
彼は気分を害するわけでもなくそう言ってくれた。恥ずかしくて、穴があったら入りたいくらいだった。でも、彼は笑って許してくれたのだ。
「グラシア」
五年前のことを振り返っていた私に聞き慣れた優しい声が呼びかける。その声の方向へ振り返ると、レグルスがこちらへと歩いてきていた。
「おかえりなさい、レグルス」
「ああ、ただいま。グラシア。お前にこれを」
見ると、彼の手には一輪の白薔薇が。彼は結婚した後、私と約束するために毎年こうして白薔薇を贈ってくれる。
「この先もお前のことを慈しみ、守り、愛することを約束する。だから、お前もこの先ずっと俺の隣にいて、笑ってくれると嬉しい」
私はその白い薔薇を受け取って、こう返事をする。
「ええ。私も約束する。この先もずっとあなただけを愛しています」
私たちは笑い合って、それからどちらからともなく口づけを交わす。
今までの日々の中で、あなたはいつも私のことを想ってくれた。それは私も同じ。あなたの側にありたいと常に願っている。
この先もずっとあなただけを想い、愛しているわ。
カンカンカンカン…♪
踏切の音と電車の走る音が僅かに響いて来ては
通り過ぎた
冷たい夜風が頬を撫でるのも手伝って
酒気に熱を預ける
今、この瞬間に想いを馳せていた
ずーっとずーっとね
嫌な事が多い日々を過ごして来たのは
良い事にアンテナを向けていなかっただけ?
「ほーら、水!水飲んで下さいよー!
女子なのに酔い潰れるだなんて呆れるやら可愛いやら…
あーもう、どうしろって言うんだ…」
公園のベンチ
同僚の膝枕があまりにも心地よくて
幸せの波動に口元が綻ぶ
「君のこと大好きよー」
「あーくそ!!酔ってないときに言ってー!」
ペットボトルを持つ同僚の手に、笑いながらキスをした
#過ぎた日を想う
日記
今日はt2sによく褒められた。あいつ、よくやるんですと事務所にも行って頂けた。段取りや物覚えに自信がない。すごく嬉しい。人に評価されることは自己肯定感を上げてくれるからだ。成功体験だ。こうしてすまほに触っているとようやく素直に受け取った自分がいた。ガラスの目玉は海を向いている。
幸せの最中は恐ろしく
手を繋いだ温もりを離すまいと力を入れた
年を進め
手のひらに残る熱を握りしめ
一人の今日を歩く
(過ぎた日を想う)
大好きだったバンドのボーカリスト
おだやかな秋晴れの中観た学祭ライブ
あんなに最高だった瞬間はもう来ない
今はもう居ないあの人…過ぎた日を想う
#過ぎた日を想う
「あの頃はシアワセだった。
昔は小説家になりたくて、毎日小説を書いていた。
穏やかな海の見える少し大きめの白い窓と、其の前に在る少し汚れた白い机と椅子。
其処で小説を書いていた。
上手く表現出来ない事も多かったけど、『小説』と云う幻想と現実の混ざりあった夢に触れることができて、それだけで嬉しかった。
何時か本として出せたらいいな、と思い乍只管に小説を綴った。
今もシアワセだけど、あの頃には敵わない。
憧れの本だって出せたのに、有名になって、依頼される事も多くなったのに、何故?
どうしてこんなにも虚しいの?
またあの頃みたいな新鮮さが欲しい。
また拙い字で莫迦みたいに小説を書いていたい。
そんな想いが自分を支配する。」
こんな小説なら自分も、もっと有名になれるかな。
そんな思いが頭を過ぎる。
#過ぎた日を思う
あの頃の僕は、きっと努力は報われると思っていたし、真面目にがんばっていれば、いつか幸せになれると信じていた
でも、現実はそんなに甘くない
だからって、ほかにどうすればよかったのかもわからない
まだ道半ばで、最終的にどうなるかはわからないけれど、もうあの頃みたいにピュアな気持ちは消えてしまった
子供たちが走り回る
いつの時代も子供たちは走り回る
走り疲れて大人になる
かつて子供だった大人たちは
子どもだったことを覚えていない
覚えているのは大人になってからの自分
目の前を走り過ぎる子供たちを見て
あまりにも遠く過ぎた日を思う
以前まではこれから起こって欲しいこと
こんなことがあったら
あんなことがあったら…
が頭を占めていたけど
最近は
こんなことがあったな
あれはなんだっんだろう
あのときの言動は…
が多い
過ぎた日を思う
それはどんな心理なんだろう
昔見た映画に
大人になってからある日
ふと子どもの頃のことを
次々に思い出す日々が
訪れるというのが
あったのだけど
あれは確か自分の転機の
前兆であったという話だった
主人公は最後に自分の人生を
大きく変えるであろう決断をして
そして子ども頃の自分は
もう思い出されることはなくなった
過ぎた日を思う
今の何かを変えたい気持ちなのかな
努力したかというと微妙なところだろう。
中学受験ともなると、きっともっと努力した人がたくさんいたと思う。
一通り塾には通った。大量の課題はこなした。しかし、今となれば物足りない。
苦しさやプレッシャーがなかったのは、感じるほどに努力しなかったからなのかもしれない。
二年間、苦しくない程度の勉強をこなした後、入試会場に向かう。
家からは近かった。しかしあの日は、何十年に一度の豪雪だった。
だが、気分が下がることはない。あの雪は不思議と目標への壁には感じなかった。
桜咲く前に、私はサクラチルの通知を受け取った。入試には落ちた。
祖母に報告する電話をかけた。冷静だった。だが泣いた。泣いてしまった。
努力量はどうであれ、自分にとっては大切な目標だったのだろう。
やがて、あの日から三年が過ぎようとしている。私は高校入試を控える。
普通なら、前の失敗を生かして、と思うのであろうが、私はあれを失敗だとは思わない。
あのとき確かに学ぶ楽しさを知れた。学ばなければから学びたいに変わった。
もちろん次はもっと力をいれなければいけないんだろう。
しかし、私の中には、あのとき勉強を越えた財産を手に入れられた。
悔いが残っていないに越したことはないが、受験生である自分にとっては皮肉なものだろう。