昨日の話をしてくれる君は、
とっても可愛くて、
僕は何を言っても良くない気がして、
黙ってずっと聞いていた。
君は昨日のことだけでは収まらず、
出会った頃まで遡って話してくれる。
僕は何を言ったらいいか分からなくて、
俯いて黙って聞いていた。
君は、思い出のあの写真、を見せてくれて、
僕とは違って事細かに覚えていて、
僕はどうしていいか分からなくて、
黙って聞いていた。
ここは病室で、
君は僕の彼女で、
僕は君と出かけた帰りに事故にあって、
頭を打って、
ここは病室で。
君が、泣くのを我慢して、
僕は、何故か申し訳ない気持ちになって、
僕の、過去をまた今日も聞くだけ。
「過ぎた日を想う」
10/6/2023, 1:37:45 PM