みりん

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9/22/2024, 2:42:23 AM

私は秋が好きだった。
秋は、私の時間が増えていくころ。

9月の半ばに近づくと、
風は冷たく、日は急いで落ちていく。

私は秋が好きだった。
他にあるものがない季節。

春は毎年忙しい。
夏はますます温度をあげ、
冬はどこでも人だかり。

秋は私と向き合える季節。
私はどの季節でも、早く秋が来て欲しいと願った。

秋なら、手が冷たいからといって、
君の温もりを求められる。
冬ではあまりに冷たすぎるから。

毎年毎年秋は来る。
毎年毎年、秋よ来いと思う。

私は君に恋をしているのか、
秋に恋をしているのか。


「秋恋」





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誰でもおいでください!

そういえば9月9日はいつも通り書く習慣をサボってたんですが、お題は菊とかでしたかね?
重陽もひな祭りくらい祝いたいですね。

8/3/2024, 11:21:27 AM

夢の中でしか会ったことのない女の子がいた。

今ははっきりと君の顔の輪郭が分かる。
その垂れ目も、黒くて長い髪も。

でも目が覚めると何故か君が曖昧になる。

今回、君に何か言うことがあった気がする。
何だったか、君みたいに曖昧になっている。

目が覚めるまでに、思い出さなくては。

この夢は、君がさあ起きてって言ったら終わる。
君がそれを言う前に、思い出さなきゃいけない。
とっても大事なことだった気がするんだ。

いつもだったら、
一日の昼くらいまでの時間の夢を見る。
でも今日は、
夕方くらいまで過ごしているような気がする。

お昼ご飯とかは食べていないけど、
今日は長い気がした。

君に言った。
今日はなかなか帰してくれないね。寂しいの。

君は言った。
違うわ。今日は帰せないの。

あなたは理由を知っているでしょう。

僕は全て思い出した。
交通事故にあったんだった。
これから君とずっと一緒だって、
言うつもりだったんだった。

君が帰してくれないところからして、
やっぱり死んだのかと思う。

でも僕は嬉しかった。
目が覚める度に、曖昧に頭に残る君を想っていたから。
これからはずっと一緒なのか。

目が覚めて欲しくないと思うまでに、
大事だった君と。

「目が覚めるまでに」



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まってまーす

8/2/2024, 2:47:09 PM

ここは病室である。

しかし、周りには誰もいないし、
ナースコールは鳴らせない。

この完全なる個室には窓が存在している。
その窓は順々に人々をうつす。

僕はなんのやる気も起こせなくなる病に罹っていた。
何年も前にもらった診断書には、
もっと難しい言葉で書いていたようだったが、
もうとっくの昔に忘れてしまった。

でも、ここでは何もする必要がない。
僕はベッドで横になったり、ゲームをしたり、
音楽を聴いたり、歌を歌ったりするだけ。

スポーツだってしたい時にすればいい。
僕は身体が不自由な訳ではなかったから、
この個室をでて真っ白い体育館で遊ぶことができた。

また今日もあの窓には人々がうつる。
どうしてみんな同じような地味な服を着て歩くの。
どうしてみんな急いで同じ方向に歩いていくの。
どうして俯きながら電車に乗るの。
どうして。

僕は、この病室で楽しく暮らせる。
どうしてみんな働かなきゃいけないの。
ロボットに働いてもらって、
文化に触れたらいいじゃないか。

僕は誰にも会わないで、
この病室で1人で過ごしているけど、
幸せだよ。

僕がしなきゃいけないことは全部、
機械に任せちゃったから。


「病室」




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8/1/2024, 10:46:57 AM

高校生には夏休みがある。
しかし課外授業があって結局学校へ行く。

最近は大雨が続いている。
川も溢れそうだった。

傘を刺して、まだ濡れたままの靴を仕方なく履き、
外に出る。

学校に着いて、傘を閉じて、濡れた靴を靴箱に入れる。
同じく学校に着いたようだった君と目が合う。

僕はこのためにだけ生きているようなものだ。

おはよう、くらいの話しかしていない。
彼女も僕と同様に、少し鞄を濡らしていた。

そしていつもと同じように彼女は友達と歩き、
僕は1人で階段を上がり、同じ教室に着く。
同時が嫌で僕はいつも早歩きになる。

遠く離れた席で授業を5時間ほど受ける。

退屈な時間が過ぎ、帰り支度をする。
僕は天気予報を確認する。

今はどしゃ降りの雨だ。
1時間後に止むらしい。
でも僕は帰っていく君が見えたから鞄を背負った。
天気予報をもう一度確認する。

当然靴箱で君と会う。
おつかれ、と言う。
でも僕は耐えきれなくなった。

明日もし晴れたら、
帰りにたい焼き一緒に食べませんか

僕はおつかれだけで終わらせたくなくて、
咄嗟に君をひきとめた。
君は少し困った顔をして、でも優しい人だったから、

楽しみにしてるね

と返して、傘を取りだして歩き出した。

僕は天気予報をまた一度確認して、
まだ濡れている靴を履いた。


「明日、もし晴れたら」




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今日の詩はウケを狙って恋愛要素を入れました(?)
たい焼き好きなんよね。
でも物足りないよなぁ!!!
ということでもう1個作ります。




目が覚める。
私は白い部屋にいた。

病室かと思ったが、それも違うようだった。
毎日飲む風邪薬の瓶は無くなっていたため、
無性にいらいらし始めたが、
それもこの異変のおかげでおさまったようだった。

私の前には1つのおもちゃがあった。
手に取ると、

「大丈夫、明日はきっと晴れるわ」

と音を発した。
よくできたおもちゃだった。

私は立ち上がって白い部屋を歩いた。
ここがどこだか分からなかった。

朦朧とした視界から察するにこれは夢である、
とはっきりと意識することが出来た。

ガラスの窓があったので、外を見た。
外は雨だった。
視界がぼやけていたので、
雨以外の情報を得られなかった。

窓から離れて、あのよくできたおもちゃの所に戻った。
手に取ると、

「大丈夫、明日はきっと晴れるわ」

と音を発した。
夢の中でいう明日とはなんなのだろうと思った。
そして急に疲労を感じて瞼を閉じる。
あのおもちゃが言うように、もし、明日晴れたら。


目が覚める。
私は白い部屋にいた。

私の前には1つのおもちゃがあり、
手に取ると、

「大丈夫、明日はきっと晴れるわ」

雨音が聞こえる。



「明日、もし晴れたら。」

5/6/2024, 11:00:51 AM

明日世界が終わるなら、
今日はどうして過ごせばいいと思う。

そんなの考えられないよ、
明日世界は終わるわけないのだから。


あの時君になんと言えばよかったのか。

もちろん世界は終わっていないけれど、
君の世界は確かに終わった。

君がそこまで追い詰められていることを知らなかった。
今も何に追い詰められていたのか分からない。

特にいじめも無ければ、
親とも仲良くやっていたみたいだから、
なおさら分からなかった。

僕は、君に何ができたのだろう。
君は、僕に何を隠していたんだろう。


今ならこう言うと思う。

明日世界が終わるなら、君と過ごすよ。


君が首を括ったあの日、
僕は多分君のことが好きだった。

「明日世界が終わるなら」




上の詩はフィクションですよ!!!!!!!
そして下の文章は宣伝ですよ!!!!!!!

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追加でもう1個書きました。




明日世界が終わる。

まぁそんなことは5年前からずっと言われていたし、
既に俺たちの脳には色んなコードが刺さってて、
いつでも仮想空間に避難できるようになっているのだ。

だから別になんの問題もない。

慌てて逃げることも無いし、
隣の奥さんにも、またあっちで、と挨拶もしたし、

特になんの問題もない。

AIが緻密に作り上げた地球は、
これから永遠に崩れることはないし、
俺たちはこれまで通りの生活と幸せを約束されている。

その上、俺たちは最後の人類として、
仮想空間で生き続けることが許された。

というか、もう新しい命が生み出せなくなるからだ。
仮想空間で子供を作ったとしても、
それはただの作り物だ。AIが動かす映像でしかない。

これから俺たちは永遠の時を、
死ぬことなく過ごしていくのか、
と思うと、気が遠くなるようだった。

さぁ、最後にここでやれることはなんだろう。

全てのものはスキャンの為に送ってしまったし、
今あるのは連絡用のこのスマホだけ。

じゃあ、
なんの意味もないけど、
俺の写真でも残しておこうか。

自撮りは趣味じゃないけど。


「明日世界が終わるなら」

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