透明な水』の作文集

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透明な水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/21/2023, 8:55:04 PM

日本だから騙された。

日本だからって油断した。

あいつに渡された水。

透明だからって何か入ってるなんて

疑いもしない自分の気の緩みを感じた。

透明の水を飲んだ私は

意識が遠のいた。





─────『透明の水』

5/21/2023, 8:40:11 PM

透明な水

この国に生まれて良かった
なぜなら水が透明だから
何も心配せずに当たり前に飲める

透明な水を差し出されたら
私はきっと何も考えずに飲むでしょう

その水に何が入ってるかも知らずに

#8

5/21/2023, 8:29:39 PM

君の心は本当にきれいで優しい。
そんな君が流す涙すら美しい。
透き通ってすら見える。

見惚れていたけど、、
そんな悲しい顔が見たいわけではない。
(どうしたんだろう)


僕はもう勝手に身体が動いて
近づきハンカチを渡していた。

『泣かないで、、』(スッ、、)

彼女はちょっと驚いていたようだけど、
受け取ってくれた。
「ありがとう。」
微笑んだ彼女はきれいで、でも切なくて、、、
どうしたら。

「少しだけ、そばにいてくれますか?、、」

『え?、ぁ、、はい。』
(い、いいのか?、、)

そうしてしばらく僕は彼女と一緒にいた。
この空間はとてもよかった。
泣いてる理由は聞けなかったが、それでも良い。
君は最後に
「では、また、、」
と笑って去ってった。

『また、、が、あると良いな。』
1人呟いたことは秘密。

5/21/2023, 7:40:37 PM

雑味がなく柔らかい天然水

今なら通常価格1本138円のところなんと38円!!

お買い得ですよ!
この機会にどうぞお試しください!!

5/21/2023, 7:33:09 PM

サイコパスは様々な色の飲み物の中から一つ選べと言われたら、透明な水を選ぶと言われる。毒が入れられてないか、見た目で分かるからだそうだ。
 私は別の見解を持っている。好みの問題もあるだろうが、きっと純粋な人が選ぶのだ。似た者同士は惹かれ合うことが多いから。

5/21/2023, 5:35:33 PM

私がいつもふっと頭に浮かんでくる景色
もちろんそれは私の思い描いた理想の場所
行ったこともないし、出会ったこともない
でも何故か鮮明にそして儚く絵に書こうとしても
一瞬で消えてしまう。
私のたった一つの小さな、小さな夢、
それは透明な水のように儚く、繊細で、綺麗な
私の思い描く場所を見つけることだ。

いつかそこで出会える日が来るまで…。

5/21/2023, 5:32:43 PM

透明で、無味無臭の水。
蛇口を捻れば出てくるし、
お店に行けば、いろんな種類が売られてる。
何も入ってないように見えるのに、
ナトリウムやマグネシウム、カルシウムやカリウム等、
成分表示を見れば、何やら色々入ってるらしい。
あまりにも身近で、あって当たり前の水だけど、
私の大好きな珈琲には欠かせないもの!
ご飯の後やおやつの時間、寝る前に飲むのがルーティン。
楽しい珈琲ライフを続ける為に、
いつまでも、当たり前に存在し続けておくれ。

5/21/2023, 5:13:24 PM

透明に生まれ
生きていると淀み
‘誰か’と出会い
また澄んでいく

5/21/2023, 5:06:08 PM

泣きたい時に泣いて辛い時は辛いって
作り笑いやなく素直に笑えるようになりたい。助けてって言えなくてずっと我慢して本当は助けて欲しいのに言えなくて 1人で溜め込んで泣いてばかりの生活なんて嫌

5/21/2023, 5:04:12 PM

「ねぇ、なんで水って透明なんだと思う?」
そんな質問を突然された。
「知らね、色々と反射でもしてんじゃねぇの?てか、なんだよ急に」
「いや、ただ気になっただけさ」
そう言いながら、遠くに見える海を見ていた。
此奴は会ってから2年くらいしか経ってないから当たり前だが、よくわからん奴だ。
「はっきりしねぇな」
そう言うと、不思議な顔をしてまた口を開いた。
「だって、元の色が必ずしも透明だとは限らないだろう?」
「…確かに」
「それに、海や川は遠くから見たりすると青や水色に見えるのに、近くから見ると透き通ったただの水だ。」
だが、川があれると一時的に泥水になるんじゃねぇか?
と思ったがあえて言わないようにしておいた。
「ふふ、今君が思ったことを言葉で返すよ」
「人の心を読むな!」
「次の日にはまた綺麗になり、元の川に戻る。透き通って美しさを取り戻す……かな」
少し間があったが気にしないでおいた。
「らしくねぇこと、言うじゃねぇか」
「失礼なこと言ってる自覚ある?」
「ねぇな」
「全く、私の心は透き通った水のように綺麗なのに」
「手前は泥水だろ」
そこからは相変わらず話が別方向にそれ、その話は何処かに消えていった。

でもね?
君のたまに見せてくれる優しさは透き通っているよ

# 9

5/21/2023, 4:58:22 PM

私はASMRを聞くのが好きだ

音楽と同じくらい日常的に聞きすぎて

もうASMRで寝れなくなってしまったけど

その中でもお気に入りなのは

水を使ったASMR

山を流れる川のせせらぎと氷水が弾ける音を聞きながら

休憩したり読書したりマッサージ受けたり

ストレス解消とまではいかないけど

日常の騒音から逃れられる一時を今日も味わう

5/21/2023, 4:29:18 PM

なにもかも透かして
どこまでも清く深いあなたの心に
触れてしまったら
わたしの穢れで濁ってしまうのではないか
怖いのです


_透明な水

5/21/2023, 4:27:07 PM

[お題:透明な水]
[タイトル:ゴミ山の宝船]

「ねぇ、ハイド! ねえったら!」
 ジキルはハイドの背に声をかける。しかし裸足でかけるゴミ山は、ガシャガシャと音を鳴らし、ジキルの声を掻き消していく。
 ハイドはジキルよりも足が長く、その分走るのも速い。絶えず上がり続ける煙も相まって、見失わないよう着いていくのが精一杯だ。
「はぁっ、はぁっ」
 ハイドは息を漏らしながらぐんぐんと先へ進む。いつもそうだ、とジキルは心の中で悪態をつく。
 そう、いつもそうなのだ。ハイドはいつだって真っ直ぐで、ジキルのことなんて見えていない。いつも二人一緒にいるのは、ただジキルが付いていっているだけなのだ。
 けれど、今日は違う。その話題を持ってきたのはシギルの方だった。ジキルが先で、ハイドが後。だから、追い越されっぱなしは鼻につく。
 もうすぐゴミ山を抜けて森に着く。そこからさらに数分走れば目的地だ。
(よし、森にさえ入れば!)
 ジキルがハイドに話したのは、それがある場所だけだ。だからハイドは道なりに進むしかない。対してジキルは近道を知っている。
 けもの道を進むハイドを尻目に、ジキルは横の草むらに入る。
 木漏れ日と虫の音を浴びて進む。時折り鋭い葉先に肌を切られ、微かな吐息を漏らした。増えた傷は三、四本。大した数じゃないなとジキルは思う。この身体に刻まれた傷の数が『いっぱい』から増える事はない。
 間も無く、シギルは目的地に着いた。
 そこには草を薙ぎ倒し、木を傾けて佇む給水車があった。
 まだハイドは来ていない。
 やった! 勝った! 心の中で歓喜するジキルの元へ、遅れてきたハイドが木々の間から顔を出した。
「おっ、早いなジキル」
「まあね」
 フンと鼻を鳴らしたジキルには目もくれず、ハイドは給水車に近づいた。
「で、これがあの、あれ、くるま? って言うの? これに透明な水が入ってるんだ? ・・・・・・あれ、なんか不貞腐れてる?」
「なんでもない。いや、うん。これに入ってるよ。ほら、ここ、ここ」
 ジキルはそう言って、給水車の後方にある蛇口を捻ってみせた。
 するとそこからドバドバと、透明な水が溢れてきた!
「すごい! 本当に透明な水だ! すごい、すごい」
 そう言ってはしゃぐハイドを見ていると、ジキルはなんだかとても幸せな気持ちに包まれた。
 ハイドとジキルは時に競い合うライバルだが、根本的に家族である。ゴミ山で暮らす四十二人の親族の中でも、同姓で歳の近い二人は、よく一緒の仕事に駆り出されていた。その中で育まれるのは紛れもない家族愛で、それは一時の感情で消え去るものではないのだ。
 だからジキルは、これを見つけることが出来て良かったと心から思った。
「ねぇ、ジキル。これだけあれば、皆んなの分もきっと足りるね」
 ハイドの笑顔が眩しくて仕方がない。ジキルは必死に何度も肯いた。
 これを見つけたのはちょうど昨日のことだ。森近くのゴミ山でプラスチックを集めている最中に、怪物の咆哮にも似た轟音を聞いたのだ。



「えっ、なっ、なに?」
 つい漏らした独り言は、怪物の咆哮に対するものだった。ドォン! という轟音は地響きが起きていると錯覚させるほど大きく、今まで聞いたことのない音だった。
 次いで、微かに聞こえたのがガラガラとズリ落ちるような音。
 それを聞いて、ようやくジキルは察した。山の上辺りから何かが落ちてきたんだ!
 そうして音の方へと駆けて行った。その音の先に、一キログラム十円のプラスチックよりも価値の高いモノがあるに違いない。いや、そうであってくれ。そう思いながらジキルは森に入った。
 
 このゴミ山は、とある発展途上国のゴミ集積所である。元々は緑の綺麗な盆地であったのだが、土地の所有者によって、ゴミ山へと変えられてしまった。
 ジキルとハイドが生まれた時には既にゴミ山であり、彼らは産まれながらにして、スカベンジャーとしての生活を余儀なくされた。
 彼らの仕事は、ゴミ山からゴミを集めて金に変えることだ。
 プラスチック、紙、ペットボトル。一キロ数十円のこれらを集めて金に変えていく。貧困層にとってはこれが大きな資金源になるため、ここから出ように出られないのだ。
 そんな訳で、このゴミ山は本物の山に囲まれた盆地にあるのだが、当然、そこにはゴミを運ぶための道が整備されている。
 特に山に囲まれたこの場所では、山を開いて道を作る必要があった。

 ジキルが給水車を見つけた時、まだタイヤがカラカラと空回っていた。ふと上を見上げると道の端が削れており、そこからズリ落ちて来たのだとわかる。
 何らかの事故が起きたんだと、ジキルは理解した。
 同時にジキルの中にあったのは、これをどうにかして解体しなくてはならないと言うことだった。
 ガラスも、タイヤも、ワイパーも、エンジンも金になる。ジキルにとって、それは降って湧いた天からの贈り物であり、まごう事なき宝船だった。
 そうしてジキルは給水車に近づいた。後ろに回ると、菱形に人のようなマークと、何やら色々な機能が付いており、適当に触ってみる事にした。
 そのうち、ジキルは当たりを引いた。蛇口を捻ったのだ。
 ドバドバと、透明な水が溢れ出す。
「えっ、わっ! 水! 透明だ!」
 思わず声を上げて驚いてしまう。透明な水を見たのは人生でも数えるほどだった。この地域では、雨水ですら濁っている。
 ジキルはこの時、我を忘れていた。裸になると、たまたま持っていたペットボトルに水を溜めて全身にかけた。肌を洗うと泥が落ち、下から本来の肌の色が覗いた。傷の少ない綺麗な肌だ。たっぷりと浴びた後は、何度も何度も水を飲んだ。吐きそうほど飲んで、けれど吐くのは勿体ないと堪える時間が、人生で一番の幸福だった。
 これだけの水があれば、きっと家族全員に行き渡る。幸福はまだまだ続く。
 けれど、幸福はいつか終わる。紛れもない現実の中にジキルは生きている。
 カシャン、と音が聞こえた。
 あまりにも突然だったので、ジキルは飛び上がって後退りしてしまう。なにせ、その音がとても近い場所で鳴ったのだ。
 急いで服を着て音の方へ向かう。給水車の前方へと。
「っ──!?」
 叫びそうになるのを、声を殺して堪える。
 そこには運転席からダラリと腕を垂らして項垂れる人間がいた。指の先から血が滴っており、割れたガラス片で、幾つもの切り傷が出来ている。
「し、死んでる?」
 もはや願望だった。もし生きているなら、ジキルは水を盗んだ事になってしまう。どんな報復があるのか分からない。
 恐る恐る、運転手の手に触れる。まだ手には張りがある。脈の測り方なんて知っている筈もない。ジキルはただただ手に触れ続けた。なぜそれを十分以上も続けたのか、ジキル自身にも分からなかった。
 まだ、運転手は動かない。



「よいしょ、と。とりあえずこのくらいでいいかな」
 ハイドはそう言って、幾つかのペットボトルを地面に置いた。水を溜めるためのペットボトルだ。
 ジキルがハイドにだけこの事を言ったのには理由がある。あまり事を大きくすれば、親族以外のスカベンジャーにも知られかねないからだ。
 もちろん、全てを独占するつもりはないが、ある程度は自分たちのモノにしておきたいのだ。しかし、車の解体には時間がかかり過ぎてしまう。そこでとりあえず、水だけは確保しておこうというのが、今回の作戦だった。
 蛇口を捻って、水をペットボトルに溜めていく。その間、手持ち無沙汰になったハイドは辺りを探索し始めた。
「あんまり遠くに行かない方がいいよ。猪とか居たら襲われるかも」
「ま、それもそうだな」
 そう言いながらも、ハイドは歩く事をやめない。そのままの速度でハイドは車の前方へと進んだ。
「ここには何も無いんだな」
 ハイドは運転席の中を見て言った。
「うん。昨日来た時から何も無かったよ」
「でも、これ血がついてない? なんか、血っぽいガラスいっぱいある」
「うん。昨日からそうだったよ。きっと、僕が来る前に逃げ出したんだと思う」
「ふーん」
 ハイドはそれだけ言って、また後方に戻って来た。
「そろそろ溜まった?」
「そうだね、とりあえずこれだけ一旦持って行ってよ」
 ジキルはハイドに水が満杯になったペットボトルを五本渡した。まだ空のペットボトルが数本ある。
「持てる数だけでも先に運んだ方が、効率いいでしょ?」
「ま、そうだな」
 そして何の文句も言わずに、ハイドはペットボトルを持って家に戻った。相変わらず、ハイドの帰り道はけもの道だった。
 間も無く、残りのペットボトルにも水が溜まった。
「さて、行くか」
 水が満杯に入ると、ペットボトルは案外重い。これは近道をした方がいいな、とジキルは思った。

 草木を分けてジキルは進む。重いモノを持っている分、僅かな石ころにも足を取られやすい。
 案の定、ジキルは倒れた木に足を引っ掛けて転んでしまった。
「はぁっ、はぁっ、あれ?」
 ジキルは不思議に思った。どうして足に力が入らないのだろうと。
「はぁっ、はぁっ」
 呼吸がどんどん荒くなる。まともに声も出せない。いや、大丈夫だ。きっとハイドが見つけてくれる。
 そう考えて、すぐに気がついた。無理だ。ジキルは今、誰も知らない近道の途中にいる。
 どうして力が入らないのか、ジキルに心当たりは無い。強いてあるとすれば、それは神様からの天罰に他ならない。
 コロコロと、目の前にペットボトルが転がってくる。透明な水。透かした先の葉の葉脈すら鮮明に見える。ジキルにとって、透明であるという事は何よりも綺麗であるという証だった。
 透明な空気があれば、それは綺麗な空気と呼んでいた。
 泥を落として透けて見えるようになったペットボトルには「綺麗になった」と言った。
 水もそうだ。その筈だ。けれどジキルは知らなかった。水以外にも透明な液体はある。それがどれだけ水のような見た目でも、決して中身は違うモノだ。
 何より、ジキルは見落としている。ここに来るような車がどんな車なのかを。このゴミ集積所にやってくる車が積んでいるモノは──
「はぁっ、はぁっ」
 また息が荒くなる。
 地に伏したジキルが想うのは家族のことだ。
 ハイドはきちんと水を届けられただろうか。あれだけの水があれば、今年は誰も死なずに済むかも知れない。少し寝たら、すぐに行こう。この水を皆んなに飲ませてあげたいんだ。
 あぁ、そうか。彼にもきっと家族が居たんだろうな。

 遠くでハイドの声が聞こえる。何か叫んでいる。うるさいな、もう、眠れないじゃないか。死体でも見つけた訳じゃあるまいし。

5/21/2023, 4:10:42 PM

忘れていたもの、もう届かないもの、きらきらと輝きながら散り散りになって、結局失ったもの
それをコップの中にひとつ落として、ひといきに飲み込んでしまえば、そのうちに忘れていく、すぐに身体は軽くなる。忘れていたことすら、ゆっくりと忘れていく。手のひらに、光だけが残る。
『透明な水』

5/21/2023, 4:07:52 PM

『純水』
雨を浄化するスポンジが 都会に純水を流し込む
交差点ですれ違った人達 満ちてる人はどれだけいるの? オレンジジュースでは無い ましてや炭酸水はほど遠く 紅茶というにも訝しい 純水は煌めきを増し 人々のもとに降り注ぐ 水の違いに気づいた誰かがまた、新たな物語を紡ぐだろう

5/21/2023, 4:05:48 PM

透明な水


透明な水 それは私たちが思い描く水の姿
でも本当の水は透明じゃないから目に見える

私たちの心と同じだね

5/21/2023, 4:04:18 PM

透明な水

透明な水のように タルパは私にしかわからない
私のタルパだから 現実的に 透明なものなんてたくさんある
空気 水 ガラスなど

人の心は生まれた時は透明だ
生きていく中で 色んなものに触れ
悲しい 楽しなど 色々感情を磨くが

透明なものは光を通す 見え方は見るものにより違うが
タルパや霊は見えないが ただ怖いのかとは違う
見る人によっては大事なものだと思う
守護する と言う考えがあるから

5/21/2023, 3:58:49 PM

透明な水
だが、いつも透明とは限らない。
ある時は土を飲み込み濁り、
ある時は異物や石、モノを飲み込み荒ぶり、
ある時は私たちの身体を潤し、
如何なる時も変化する。

人の心も透明な水に同じく、変化し続けている。
純粋無垢な色合い、悪逆に染まる色合い、
喜々として弾む色合い、深淵のように黒ずく色合い…

あの透明な水を見ていると、つくづく思う。
私にも、あのように美しく綺麗で透明な水のように
ただ無垢な色合いの身があった時を。

私の身も精神も、あの色合いには到底成り得ない。
その時は過ぎ去り、
浄化する時間を無視し続けて過ぎた。

もう、あの時には戻れない。
今も、これからも。
ただただ、濁り続ける。

5/21/2023, 3:54:24 PM

【君と出逢ってから、私は…】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】

4/8 PM 5:25

「じゃあ、俺はここで」
「うん。天明(てんめい)くん、
 今日は急なお誘いだったのに、
 一緒に遊んでくれてありがとう。
 楽しかったよ~!」

 この先、帰る方向の違う
 槇(まき)くんに、暁がにこやかに
 別れの挨拶をする。

「俺も楽しかったよ。
 誘ってくれてありがとな」

 そう答える槇くんも笑顔だった。
 暁の誘いは大抵急なのに、
 気にせず受け入れてくれる辺り、
 本当におおらかな人だと思う。

「お疲れ、天明。また休み明けに学校で」
「……気をつけて」
「宵たちも、気をつけて帰れよ」
「りょーかーい。またね、天明くん」

 バイバイ、と手を振る暁に、
 槇くんも軽やかに片手を振ってから、
 アタシたちとは反対の道へ歩いて行く。
 その背を見送って、アタシたちも
 歩き出した。

「いやー、まさか天明くんから
 《可愛さ無敵》の称号を
 頂いちゃうとは思わなかったねぇ」

 ガーベラを顔の近くに掲げて、
 暁が機嫌良さそうに言う。

「やっぱり、帰国子女だからなのかな?
 照れもためらいもなく女の子を
 褒められるのは。イケメンであれが
 さらっと出来るなんて、反則だよね~」
「……まぁ、実際アンタは可愛いから」
「もー、宵ちゃん。ちゃんと聞いてた?
 天明くんは《2人の可愛さ無敵》って
 言ってくれたんだよ!」
「そうだよ、宵。天明は暁だけじゃなく、
 宵のことも可愛いって思ってるんだよ」
「……っ、何でアタシにこだわるのよ……」
「だって、わたしと真夜(よる)くん以外に
 宵ちゃんの可愛さを分かってくれる人が
 いるの、嬉しいもん。ねー、真夜くん」

 暁が同意を求めると、
 真夜はさも当然のように頷いた。

「何なのよ……もう……」
「ふふふ。天明くんと出逢えて
 良かったよね、って話」

 良かった?
 ……暁と真夜は、良かったと思っている
 ということなのだろうけれど。

 (アタシは……)

 去って行った槇くんの後ろ姿を思い出す。
 キミと出逢ってから、アタシは、
 やけに戸惑うことが多くなってしまった。
 どうしてか、槇くんの視線や言葉は、
 上手く受け流すことが出来なくて。
 脈拍がいつも変に乱れている気がする。
 
 (慣れの問題なのかしらね……)

 暁はすっかり槇くんと仲良くなって
 いるし、真夜も……槇くんと話している
 時は、なんとなく楽しそうに見える。
 考えてみたら、槇くんは真夜にとって
 初めての男友達で――。

 (アタシにとっても、そう)
 
 だから、アタシはまだ順応出来て
 いないだけなのかもしれない。
 男友達という、人生で初の存在に。

 ――そのうち、アタシも槇くんがいても
 自然体でいられるようになって。
 出逢えて良かったと言えるように
 なれればいい、と思った。

====================

 もうお題消化して追い付くの無理!
 って気がしています。

5/21/2023, 3:52:55 PM

……見えますか?
この上の五行の空白に、
目には見えない、
透明な水が零れているのです。
さぁ、心の中で想像してみましょう。
自分だけの『透明な水』を。

〜透明な水〜

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