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透明な水
だが、いつも透明とは限らない。
ある時は土を飲み込み濁り、
ある時は異物や石、モノを飲み込み荒ぶり、
ある時は私たちの身体を潤し、
如何なる時も変化する。

人の心も透明な水に同じく、変化し続けている。
純粋無垢な色合い、悪逆に染まる色合い、
喜々として弾む色合い、深淵のように黒ずく色合い…

あの透明な水を見ていると、つくづく思う。
私にも、あのように美しく綺麗で透明な水のように
ただ無垢な色合いの身があった時を。

私の身も精神も、あの色合いには到底成り得ない。
その時は過ぎ去り、
浄化する時間を無視し続けて過ぎた。

もう、あの時には戻れない。
今も、これからも。
ただただ、濁り続ける。

5/21/2023, 3:58:49 PM