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5/21/2023, 3:58:49 PM

透明な水
だが、いつも透明とは限らない。
ある時は土を飲み込み濁り、
ある時は異物や石、モノを飲み込み荒ぶり、
ある時は私たちの身体を潤し、
如何なる時も変化する。

人の心も透明な水に同じく、変化し続けている。
純粋無垢な色合い、悪逆に染まる色合い、
喜々として弾む色合い、深淵のように黒ずく色合い…

あの透明な水を見ていると、つくづく思う。
私にも、あのように美しく綺麗で透明な水のように
ただ無垢な色合いの身があった時を。

私の身も精神も、あの色合いには到底成り得ない。
その時は過ぎ去り、
浄化する時間を無視し続けて過ぎた。

もう、あの時には戻れない。
今も、これからも。
ただただ、濁り続ける。

5/9/2023, 3:40:46 PM

あの日、ある種の決別の日。
もう戻る事は無い、時間と感情。

ひたすらの愛と親身さを持つ者からの決別。
単なる、記憶の一片にしかもうない
ただの決別

あなたのあの日の言動、あの日の行動が
私を、そうさせた。

あの日をもって、
あなたがもたらす全ての行いに、
何の意図も感じなくなった。

だからもう、既に全てが遅く。
あの日を私は忘れられない、いつまでも。

5/8/2023, 3:30:22 PM

一年後には
この病が少しでも寛解へと
向かっている事を祈りたい。

若かりし日々を、
肉体・精神共に老齢の者に蝕まれ、
ひたすらに謳歌するであろう一日一日を、
ただひたすらに寛解へと徹する日々に変える。

ヤツが言う。
若かりし日を滅茶苦茶までに謳歌した日々を。
散財し、娯楽に浸り、異性に浸る日々を。

ならば言おう。
真剣な眼差しさえも偽りと罵り、
質問事を時間の無駄、思考停止と蔑み、
下劣な限りの話題に相槌を打ち、
罵声や嘲笑すらも“お言葉”として捉える。

下衆の限りを尽くしてもなお、
若き者をコケにし、問い詰め、潰しに掛かる。

貴様らに何の権利があって、
毎日のように
若き者たちが死にゆき、苦しみ、
慟哭の限りを尽くさねばならないのか。

根本より、若き者たちに先は無いとでも言うのだろう

………

一年後の私へ。
どうか、苦しみが寛解へと向かい、
その憎悪が少しでも消える事を
ただ、願いたい。

4/30/2023, 5:56:14 PM

ここに二錠の薬がある。
これを飲めば安らかな睡眠を得られるだろう。
だが、半永久的に飲まなければならない。
その期間は、自由の一部は得られない。
この薬を飲まなければ、
君は束縛された人生の一部を謳歌出来るだろう。
代わりに、毎夜温度調節が効かない身体と
無象の恐怖、制御不能の精神を付与される。
さあ、君はどちらを選ぶ?
どちらを選ぼうとも、
“楽園”の感覚は得られるだろう。

………

もし君が、前者を選ぶのならば
私は一瞬拒む心を見せるだろうが、歓迎しよう。
もし君が、後者を選ぶのならば
私は君を静観し、讃えるだろう。

ようこそ。
“楽園”という名の地獄へ。

ようこそ。
地獄という名の“楽園”へ。

4/26/2023, 3:38:26 PM

善悪は、誰しもが心に秘める
二極対となる感情
善意だけの人間は在らず
悪意だけの人間も在らず
少なからず、どちらも心に秘めている
それゆえに、
善人であっても気まぐれで悪行を犯する。
悪人であっても戯れのように善行をする。
完璧な善意、完璧な悪意に満ちた人間など、
初めから存在などしていなかった。
だが、人はその一方にのみ満ちた人を求める。
完璧な善意をもって全てに救済を。
完璧な悪意をもって全てに絶望を。
それを持つ者を、求めている。
だが、それは無い。
両方孕んでこその、人なのだ。
それでこそ、
人は面白く、醜く、愚かしく、可笑しく。
ああとても、とても…オもしロイ。

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