『逆光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「逆光」
僕は負の感情で頭がいっぱいな時に、一番生きている実感が湧く。エネルギーが、体の奥から満ちてくるからだ。
それに、幸せな時間ほど記憶に残らない。
幸せな時間があるからこそ負の感情が生まれるのに。
幸せになりたいから苦しむのに。
――おかしな話だ。
幸せな時間を何かに例えるなら、それは「光」だろう。
明るくて、眩しくて、温かい。
それゆえに、直視できない。
だから僕は、その光によって生み出された「影」を見つめて生きている。
逆光で君の姿が暗くなる。
辺りの光が眩しくて、目を細めた。
…今何を考えてそこに立っているのか。
…今そこに立っているのは僕の知る君なのか。
君は何も言わないけど、
僕は自分の見えるものを信じる。
お題:逆光
後日あげるのでお題とスペース保存しておきます。
写真が嫌いだ。
正確にいうと、写真に撮られることが嫌いだ。
自ら撮影するのはいい。
できれば被写体は人や動物より自然や建物、風景の方がいいが。
だが自分が写されるのだけはいただけない。
何しろ写真写りがすこぶる悪いのだ。
そのせいで卒業アルバムは勿論のこと、振袖の写真に至っては人生最大の失敗作として世に残されてしまった。
撮影してくださった写真館の方には本当に申し訳ないことをしたと思っている。
店の評判を落としていないといいが。
もういっそのこと自分の写真は全て逆光であればいいのにとすら思う。
顔が黒く見えなければ、諸々を気にしなくて済むのに。
お題『逆光』
「あつい、」
そう言って私は空を見上げた
忌々しいほど眩しい青空
入道雲が存在感を増していく
そして太陽
気持ちの問題か、とてつもなく大きく見える
太陽光で私の網膜を傷つける
実際に傷ついているのかは知らないが
「おーい!」
目の前に人影が現れる
突如として光が塞がれる
逆光のせいで何も見えない
「こんなとこにいたのかー!」
「一緒に帰ろー!」
逆光のせいで顔は見えないが、心なしか笑っている気がした
『逆光』
#逆光
―――
背中を刺す太陽の筋
それは、余りにも明るく
闇に点在する星々は
標識と言うには心許なく。
きっと、誰かが居たなら大丈夫だったのかもしれないかが
一人きりでは、余りにも。
夜は、暗すぎて
朝は、明るすぎて
何処でだって、誰の顔も見れず
どうにも、一人には厳しい世界世界で。
せめてもと背負った逆光の暑さだけが、ここに居るのだと示してくれているようだった
『逆光』
レンズ越しに見る貴方の世界には
一体、何が見えるのだろう。
『逆光』
太陽が照りつける日差しの中で、
花の写真を撮る。
どこに立っても、
光は正面からやってきて、逆光になる。
―どうすれば、きれいに写せるのだろう―
写真が上手い人は、
いろいろ設定を変えるらしい。
でも、そんな面倒なことはごめんだ....。
いつの間にか私は、
このスマホの最低限の力で
どう撮ってやろうかと、太陽と勝負していた。
そうだ、
花をアップにして
逆光を使ってやろう。
「お花のかくれんぼ」
じゃなくて、
「光に照らされたお花」にしてやろう。
よし。
君の顔は逆光で見えないが
泣いているような
笑っているような
そんな表情だった。
そこは、浜辺だった。
赤い海がザーザーと波打ち、少し傾いた太陽が、灰色の砂浜を焼いていた。
「本当に現れるんですかね。」
灰色の綿飴をちぎったような髪をした少年が、そう言った。
黒のマントが全身を隠し、金色の瞳で海を見つめる。
「きっとね。ほら、来たら戦闘するんだから、今のうちに体をほぐしとかないと。」
ベージュの髪を肩下まで伸ばし、カーキのコートを羽織った女性が、ぐいっと背伸びをしながら答えた。
20代前半ほどの、すこし大人びて、それでも可愛げのある顔をしている。
「確かすっごく大きい魚なんですよね、やなぎさん。」
やなぎと言われた女性は、屈伸をしながら答えた。
「うん。どうやら、"悲しみ"の想いを持ってるみたい。
ほら、噂をすれば…来たよ、レーラ。」
レーラと呼ばれた少年は、
「うぇぇ…まじですか」
と、荒々しくなった海を見る。
赤い波が不規則に動き、その海からそれが現れた。
イルカのショーで見る、ジャンプかのように飛んだそれは、中ぐらいの大きさをした船のようだった。
肉がついておらず、骨だけの姿をしたその魚は、元気よく跳んだ後、水飛沫をあげて海に潜る。
赤い水が二人の旅人にかかった。
「ふーーー…………」
心の底の感情を押し込め、やなぎは靴に風を纏わせ、宙に飛ぶ。
「温泉のために、頑張りますかっと!」
「やなぎさんすごい。本音を言わなかった。」
「ネガティブなこと言っても、変わんないから!ほら、行くよレーラ!」
逆光を浴びたやなぎが、戦闘開始の合図を出す。
「はいはい、じゃあお願いします!」
いつのまにか人間サイズの梟になったレーラが、やなぎの側で、羽を大きく動かす。
「うん。戦闘開始!」
お題『逆光』×『巨大モンスター』
『逆光』
私の国の王は常に明るい。
言動や国の動かし方、何もかもが自分たちの道を
照らし示してくれる。そんな存在。
ある日そんな王がひとりでのんびり散歩していた。
挨拶をしてみるとどこか違和感があった。
なよなよしいというか...どこか頼りない。
具合でも悪いんだろうか...心配です尋ねてみた。
王はしまったという表情をしたあと
すぐに諦めたのか口を開いた。
常にスピーチを考えてくれる存在がいる。
常に練習相手になってくれている。
自分が輝いているんじゃない。
輝かせてくれた挙句逆光で隠れている存在が私にはいるんだ。
そう言って王はそんな存在を思い出したのか、
いつもの明るい雰囲気に戻った。
眩しさに隠れた影が文字通り縁の下の力持ちなんですね。
そんなコメントを聞いて笑う王は
スピーチの時より自然な眩しさをしていた。
語り部シルヴァ
逆光に照らされて、あなたの表情がよく見えない。
眩しくて、顔を歪めている私の表情は、よく見えているだろうか。
立場が逆転する日は、いつか来るのだろうか。
本日から7日間はお題とは関係なく、全7話の掌編小説を投稿します。
(1/22お題『タイムマシーン』から着想を得たものです)
※この物語はフィクションです。登場する人物および団体は、実在のものとは一切関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
タイトル『過ぎ去った未来』第一話
八十歳を迎える老人にとって、冬の冷たい風は命をも奪いかねない厳しい試練である。
坂部真一は、ところどころ穴の開いたぼろぼろのコートを深めに着込み、都会の路地裏でうずくまっていた。
この三十年で科学技術は大きく進歩した。パソコンや『エーアイ』と呼ばれるものは、人々の生活をどんどんと豊かにしていく。
その一方で人間は怠けることを覚えた。自ら考えることをやめ、すべてをこの『エーアイ』とやらに頼る生活。それまで時間とお金をかけて生み出されていたものが、ほんの一瞬で生成される。なおかつそのクオリティも元より高いとなれば、当然ながら単価は下がっていく。なにも『エーアイ』で作られた物の単価だけが下がるわけではない。世の中は連動している。
加えて、人口が減少していく情勢は、安い労働力を外から招き入れることでしか補うことはかなわず、世の中の賃金体系もそこに倣っていく。
時代が進み、化学技術がどれだけ進歩しても、生きるために必要なコストは変わらないどころか、上がり続ける。数字を作れない者、道具を使いこなせない者、怠惰に生きる者らは、ことごとく社会から取り残されていく。
家もなく、家族もなく、日々の食事も這うようにして探さなければならない。今の坂部は、そんな老いぼれとして今日という日をなんとか生きながらえていた。
坂部は膝に顔をうずめながら、毎日のように過去への後悔を嘆き続けていた。
あの時、ああしていれば、こうしていれば。思い当たる節はいくつもある。そのすべてが自らの怠惰からくるものだということも分かりきっている。しかし、それでも坂部は、あの『失われた三十年』がなければ、今よりもっとマシな生活ができていたのでは、と感じていた。
坂部がまだ今よりも随分と若い頃、突然降って湧いたような身に余る大金は、自堕落に生きてきた男にとって天からの恵みに等しかった。
それまで責任や信用という言葉とは無縁だった男は、その金をあっという間に使い果たし、突然現れた妻や子供からも見放され、一人虚しく負の連鎖に陥っていく他なかったのである。
坂部は自分の身に起きた不可思議な現象を、今の今まで誰にも話さずに生きてきた。
――こんなウソみたいな話、誰も信じてはくれまい。
時間が意味も持たずに気づけば流れているというのは、非常に恐ろしいものである。そして、その不可思議な三十年の空白が、坂部の人生を大きく狂わせたことは言うまでもない。
坂部がふと顔を上げると、視線の先にぼんやりと明かりが灯っていた。
とうとう神様がお迎えでもよこしたか。坂部は腰を上げ、光を目指して歩く。
これは夢か幻か。
あらかじめ言っておくが、この物語は常に過去に執着し、未来への選択を間違え続ける男の話である。
間違えるのは己のせいか、この世界が悪いのか。それとも、自分とは異なる時空を生きる何者かの悪戯なのか。
ただ一つ言えるのは、今の己を形作っているのは、過去の自分の生き方である、ということだ。
第二話に続く
※第二話は1/25に投稿します。
#4 逆光
夕方の教室は、窓から差し込む光で白く滲んでいた。
帰り支度をする背中を、少し離れた席から見ている。
君に話しかける理由は、いくらでも思いつくのに、立ち上がれない。
逆光の中では表情が見えなくて、その分、勝手に期待してしまう。
笑った気がして、胸が跳ねる。
でもそれは、ただ光が揺れただけかもしれない。
チャイムが鳴り、教室が空になる。
声をかけられなかった気持ちだけが、夕焼けの中に残った。
逆光は、近くにある想いほど、見えなくしてしまう。
太陽が嫌いだ
この世界の全てを照らして
何もかも知っている
でもただ見ているだけ
助けてくれない
だからわたしは今日も
太陽に背いて
影を見つめて生きていく
-逆光-
眩しすぎて
目を細めた先に
あなたの後ろ姿が
ゆっくりと
遠ざかっていく
静けさのなかに
逆光のきらめき
時が
止まったまま…。
逆光
逆光で私が困るのは
仕事中
罫書きに針が乗っかっているのか
相手は鉄だから見えにくい
逆光もだけど反射もする
目がチカチカして余計に見えなくなる
なんか私の人生みたい
逆光で見えない
反射しても見えない
どこみても目が霞む
暗すぎてもダメ
明るすぎてもダメ
ちょうどいい明るさを探してもなかなか見つからない
墓参りの後に
寄りたいところがあると言う
父さんの背中についていった
花は置いていくものらしい
どこかへ行くときは電車に乗るか
大股で歩くものらしい
うちには車も自転車もない
置いていかれることはないけど
いつも着いたのかどうか不明
足が止まって遠くを見たとき
それが終わるのを待ちながら
後ろでもの珍しい物を探す
影に隠れた
まるい小石が
手を伸ばす前に日を浴びて
父さんが何歩かこっちへ来た
向こうの景色がよく見えない
「帰るの?」
父さん返事をしない
まだ帰りたくないらしいから
拾った小石の汚れを取るけど
潰された光
正面を向くのが少し怖い
【逆光】
逆光は時にはメリットで有り
時にはデメリットでも有る
奥からの眩しい光のせいで
手前の闇がよく見える
それは希望の光が大きいせいで
落胆した時の絶望も大きく見える
それを表しているかの様に
「 逆光 」
おいおい、マジか。一方通行の道で何で向こうから光が来てんだよ?逆走だろ?気付けよ。…ん?逆光で良く見ええねえけど、あれ車か?
ガンラガンラガンラガンラ!!!!
車じゃなかったよな?あれなんだっけ?火車??
(逆光)
火車の一通逆走、警察さん捕まえてください。