墓参りの後に
寄りたいところがあると言う
父さんの背中についていった
花は置いていくものらしい
どこかへ行くときは電車に乗るか
大股で歩くものらしい
うちには車も自転車もない
置いていかれることはないけど
いつも着いたのかどうか不明
足が止まって遠くを見たとき
それが終わるのを待ちながら
後ろでもの珍しい物を探す
影に隠れた
まるい小石が
手を伸ばす前に日を浴びて
父さんが何歩かこっちへ来た
向こうの景色がよく見えない
「帰るの?」
父さん返事をしない
まだ帰りたくないらしいから
拾った小石の汚れを取るけど
潰された光
正面を向くのが少し怖い
【逆光】
1/24/2026, 12:11:52 PM