『逆光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
わたしの
想い出のなかで
あのひとは
どのシーンも
順光に照らされて
輝き
煌めいている
あのひとに
逆光は
そぐわない
# 逆光 (17)
✢ ✢ ✢ ✢ ✢
想いに
致死量というものが
あるならば
これまで以上に
もっと
もっと
あのひとを想いましょう
心のすべてを
あのひとへの想い
それだけで
満たして
満たして
死んでいけるなら
それも幸せ…
✩ 致死量 (16)
逆光はトランプのJOKERと同じで著しく二面性を持った存在である。
逆光がその写真を傑作へと仕上げる時があれば逆に写真のクオリティを下げ、駄作へと変貌させる場合もある。
逆光という存在を受け入れ愛する“友”とするか、それとも嫌悪して拒絶する“敵”とするか。
このどちらを選ぶか、それ次第で本人の芸術的な感性、才覚が決まるのでは無いか。
このような選択で最も難しいのは少数派を悔いなく選ぶ事では無いだろうか。
逆光、
貴方はいま笑っているそれは逆光で顔が見えなくとも分かった
なぜか?
それは私が笑っているから
強引だと思うでしょうね、
でも貴方と私はいつも一緒、動作も考えていることも
おかしいでしょう
けれども実際起っていること
他人がなんと言おうとなんと思おうと
私たちには関係ありません
だから視覚的情報だけに囚われることは無い
最高でしょう?
_______________
自分はなんのためにいるんだろ
結局自分だけ
たすけてもらってはっかり。
_______________
Theme:(逆光)
輝こうと思えばどんな場所だって輝ける
何でもない場所が、いつだって
アナタだけのステージになる
早速だが僕には幼馴染がいた。
そいつは僕に比べて優秀で…何でもできる、そんなやつだった。
そして何だか最近よく絡んでくる気がしてならない。
今日に至ってはついに一緒に登校しようと家の前で待ち構えていた。
絡んでくることを聞いてみようと思ったがなかなか聞けず…という日が続いているしこのタイミングで聞こうと思っていた…
「聞けなかった…」
もうこう思うのも何度目だろうか。その後にいつも明日は聞いてみようと考えるつつ学校を出るのだが…
「一緒に帰らない?」
そいつがいた。
今日こそ聞けるかもしれない。
一緒に帰ることにした。
…がやはり他愛もない会話で家の近くまで帰ってきてしまった。別れようとしたその時だった。
そいつ―彼女は僕の前に出て振り返ってこちらを見ながらこう言った。
「最近なんでこんなにも絡んでるか分かる?」
まるでこちらを見透かしたようだった。思わず僕は首を横に振った。
「それはね…私があなたを好きだから。」
その言葉はこちらの時間を止めたようだった。思い返そうとしてもその言葉しか思い出せない。ただ一つ思い出せそうなことは…
「彼女が逆光でとても美しく見えた」
そんなことだった。
私の持つ肩書きにみんなは輝きをおぼえた
誰も本体を見てくれやしない
#逆光
学校からの帰り道
私たちは好きなキャラの話、絵の話をしながら歩いていると夕日が綺麗だということに気づいた
私はブレザーのポケットに入れていたスマホを取り出そうとした時、
君は私のことを急に撮ってきた
「急にどうしたのさ!?」
「いやさ、今日、夕日すっごいきれーじゃんだから撮っちゃった」
「別にいいけどさ、逆光だし、普通に撮った方がいいでしょ、」
と言ったあと、君は
「だからこそいいんだ。俺の目で見た光景を、こうやって、写真にとっておこっかなって思って。
あっ、気味悪いんだったら消すし、なんならもう海夜のこと撮らんよ?」
「ううん、大丈夫。実をいう私も君のこと撮ろうとしちゃったからね、えへへ、」
「そうなんか、なら」
といって、君は私のことを片腕で君の方へ寄せ、
「一緒に、撮ろーよ。」
といった。私は困惑していたが、すぐに
「うん!」
と言った。
「はい、チーズ!」
私は満面の笑みを浮かべる。
撮り終わった後、君の耳が少し赤く染ってるのが分かった
君はその後、その写真を送ってくれた。
逆光が、どこか味気を出していて、その写真は、私の宝物になった。
ー逆光ー
昔、旅行やイベントに持って行く
思い出の記録機器といえば、
私はもっぱらインスタントカメラだった。
ただシャッターを押すだけで、
必要なら、フラッシュをたいて。
「そこ、逆光になるから、場所変えて。」
写真撮影あるある、のセリフだったと思う。
今に始まったことではないけれど、
スマホのカメラ機能は大したものだと思う。
加工や修正で、自分の思い通りの写真が
あっという間に出来てしまう。
もちろん、それが悪いと言っているのでは
なく、カメラ機能をまったく使いこなせて
いない私からみたら、ただすごい事だと
思っているわけで。
旅行だ、カメラ買っていかなきゃ!と
勇み足で店に走った、あのインスタント
カメラ。
どんな機能があったのか、買わなくなった
今では、知る由もないのだけど、
シャッターを押す、ただそれだけを
繰り返していた、シンプルなあのカメラ。
もしかしたら、逆光さえも、何者にも
代え難い思い出なのかもしれない。
「逆光」
写真を撮るとき、顔が映りにくいから
避けがちになる。
それでも、陽の光があたっている表情や
景色ってすごく魅力的で綺麗だと思うから、
どうしても撮りたくなる。
一見、避けようと思うものでも、活用の
仕方で変わってくるんだね。
「逆光」
「逆光」
逆光を受けて少し暗くなったきみの俯いた顔。
少しアンニュイでいつもより大人びて見える。
周りの光も柔らかくて。
少し苦味のあるブレンドコーヒー。
おしゃべりばかりしてなかなか飲みきらない。
永遠に続きそうな、幸せな時間。
影傷
切り裂いた
色情狂
私の中に
犯された
私の色
全ては影に
廻り堕ちて
深く堕ちて
ずっと 深く…
目覚めない夢ならば
強く抱きしめていたい
遮る記憶の狭間から
射す閃光に刻まれてく
「罪ト影ト 傷ミト黒…」
切り裂いた
色情狂
私の中に
犯された
私の色
全ては影に
廻り堕ちて
深く堕ちて
ずっと 深く…
刺すように日差しが覗く
それは四角く僕の視線を遮る
君は今頃何をしているのだろう
最近は空を見上げてばかりいる
何故か君がいるような気がしてたまらない
何処か忘れてはいけないような気がして
僕は今日も空を見上げた
「これ、落としたよ。」
背後から突然男性の声が聞こえ、瞬時に振りかえる。
真夏の昼下がり。眩しさのあまり、手のひらで視界を遮る。
「あ、すみません。助かりました。」
まともに顔が見れない申し訳なさを感じながら、差し出された定期入れを空いている方の手で受け取る。
それでは、と頭を下げてまたもとの方向へ歩き出した。
あれ、そういえば聞き覚えのある声だったような。
ふと、立ち止まり振り返るが彼はもういない。
その声は、5年前に亡くなったおじいちゃんの声に似ていた。
「はーいじゃあ撮りますよー。」
いつも通り声をかける。
夜の月が逆光になる様に立ち位置を設置し、
フラッシュを焚いてカシャっと撮る。
いつも通り、貴方は綺麗だよ。
ほら今日も、無意識に月の前に立って、
逆光を作ってる。
#逆光
眩しい明るい美しい。
私も逆光みたいになりたい。
「恋なんていつかは終わるものだから」
失恋した友達に、
よく知ったような顔をしてそういう慰め方をする
友達、
それも自分は恋人がいる友達ほど
信じていけないものはない。
わたしの恋がお前の恋と同じだと思うなよと言いたい。
あんたは元々恋愛感情が自然にあって
しかも
異性が好きで
誰にも文句を言われたことがないくせに。
自分に恋愛感情があるかもわからず
誰かに触れることも苦手で
しかも同姓が好きなことにようやく気づいて、
奇跡みたいに付き合った相手と別れて
死ぬほど泣いて何が悪い。
もう2度と巡り会えないかもしれない相手に
「やっぱり無理だった」とか言われてみろよ
と思う。
飛びかかりそうなくらいに腹が立ったが
今のわたしには
こいつくらいしか呼び出せる奴がいない。
「何、そのひどい顔。ふいたら」
ティッシュの箱を投げてよこす、性格の悪さ。
「公園で別れ話して、土下座して、そこから立ち上がれなくて帰れないあんたを助けに来た友達にする顔じゃないでしょうよ、それ」
相変わらず口がへらない奴だ。
したから睨みつけるように見たら、
夕日の逆光で、ものすごく綺麗なシルエットで立ってやがった。
容赦がない。
そして容赦がないところが、
こいつの友達としての価値だ。
もう一回大声で泣きわめいても
動揺もせずに、まだ逆光のシルエットのまま、紙のタバコを吸っている。
本当に腹が立つ、美しさだ。
「さあ帰ろう」
急に眩しいほどの光が視界いっぱいに広がった。
テーマ『逆光』
ここは何処だろう?
急に視界が光に包まれて…?
異世界か何かだろうか?
死んだのだろうか?
でもなぜ?
私は,テレビを見ていたのだ。
誰もいない静かなリビングで。
今日は,アイドル特集が放送されていた。
その中であるグループに興味を持った。
それは,友達のお兄ちゃんが所属しているアイドルグループだった。
その中でも,16歳のナオトくんが自分の推しだった。
グループの特集を見ていると,
急に部屋中が光りだした。
ここは何処だろう?
急に視界が光に包まれて…?
異世界かなにかだろうか?
死んだのだろうか?
でも見たことがあるようにも思える。
そこには,人が居た。
男の子が居た。
ナオトくんが居た。
今,世界中で光を浴びている人気者の。
どうして?
とても眩しい。
光がさす方は明るくて輝いてる
その後ろを見るとわかる
闇で輝く小さな光。
美しい
お題 逆光
強い逆光が二人をさえぎる時の中で
あなたは何を考えているのだろう
別れの気配が私を支配して
好きだったはずの朝日さえ
今は目にしたくない