学校からの帰り道
私たちは好きなキャラの話、絵の話をしながら歩いていると夕日が綺麗だということに気づいた
私はブレザーのポケットに入れていたスマホを取り出そうとした時、
君は私のことを急に撮ってきた
「急にどうしたのさ!?」
「いやさ、今日、夕日すっごいきれーじゃんだから撮っちゃった」
「別にいいけどさ、逆光だし、普通に撮った方がいいでしょ、」
と言ったあと、君は
「だからこそいいんだ。俺の目で見た光景を、こうやって、写真にとっておこっかなって思って。
あっ、気味悪いんだったら消すし、なんならもう海夜のこと撮らんよ?」
「ううん、大丈夫。実をいう私も君のこと撮ろうとしちゃったからね、えへへ、」
「そうなんか、なら」
といって、君は私のことを片腕で君の方へ寄せ、
「一緒に、撮ろーよ。」
といった。私は困惑していたが、すぐに
「うん!」
と言った。
「はい、チーズ!」
私は満面の笑みを浮かべる。
撮り終わった後、君の耳が少し赤く染ってるのが分かった
君はその後、その写真を送ってくれた。
逆光が、どこか味気を出していて、その写真は、私の宝物になった。
ー逆光ー
1/24/2023, 11:05:49 AM