『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貝殻
手の平ぐらいの帆立貝のからを乳バンドにしてたのは人魚だったかビーナスだったか?常磐ハワイアンセンターの踊り子だったか?ハワイのダンサーはココナッツを二つに割ったやつだったか?
いろんな絵があると思えるがビーナスはお化け貝の殻に乗って両乳を片手の肘から先で隠してパンツが帆立貝の殻だったか?
海坊主とか人魚はジュゴンで胸あたりに貝殻がくっいて、人魚の髪は海藻が乗っかっていたとか!そう思うと夢がない。人魚もビーナスも実在したと思いたい。深海では大クジラと大ダコが格闘しているらしい。人工衛星から見えるらしい。400年も生きてるクジラがいるらしいし!
法螺貝は山伏や戦国時代の戦の時に使われた。
螺鈿細工は鮑の貝殻の光沢のある方を使った漆工芸の装飾技法だ。
砂浜でいろんな種類の大小色とりどりの貝殻を図鑑を見ながら収集するのも楽しい。これは毒があるとか無いし食べたら美味しいとか言いながら。特に子供の時には。
子供の頃高級赤貝(身の詰まった毒有り注意)二俵くらい採った 徳博
□貝殻
貝殻というお題で ぱっ! っと私の頭に思い浮かんだもの。
螺鈿細工…。
なんで螺鈿細工だったのか?
それは子どもと歴史博物館みたいなところで
ちょっとした螺鈿細工体験をやったから。
娘が一生懸命作ってた姿が印象的。
息子は火おこし体験を必死にやってた。
その次に浮かんだものは ホタテと牡蠣とはまぐり…。
私の食べたいものなんだろうな。
じゃあその後は…。
貝殻で金儲けできないかな…。
アホですね。
なんか40に近づくに連れて、生きるって大変だなとものすごく感じているのだが、このお題で連想したものがこんな感じになってしまいまして…。
考えるって大事だけど、思いついたことを即アウトプットしてみたら、アホな自分を認識でき、悩まないで行動した気分にもなれて、なんかちょっとスッキリ。
このアプリ、楽しいね♪
幼き頃、海は苦手だった。日が強く照りつけ、わたしの白い肌では火傷していまう。日が照りつけると、黒いマントを着る。此れが、とても暑いのだ。だから、海と船にはあまり行きたくなかった。
でも、夜の船旅は好きだった。夜空は、地上よりずっと広くて綺麗だった。
そして、海をずっと東に渡れば、わたしの思い出の地が在る。その国には、もう訪れるは叶わない。でも、大好きな国だった。幼きわたしに多くの世界を見せてくれた。大好きなお世話になった人々が、暮らす国。平和で、貧しくとも困らぬ国。
彼らの教えは、今のわたしを模っている。
師に連れられ、訪れた。海は、わたしの故郷とは全く別物だった。この国の砂浜を彩る、貝殻の美しきことに驚いた。流れ着いた大きな貝殻を耳にあてると、海の音が聞こえた。
人生で初めて感動した瞬間だった。
又、いつか…あの国に訪れ、大好きな人々と再会を果し、礼を言いたいものである。
…願わくば、叶えたい。戦の世に、無謀とも云えるこの夢を。
指先に乗るほどの
小さな貝殻を、夏が終わり
静けさを取り戻した浜辺で見つけた。
今夏も、暑過ぎて
真夏の海を訪れることは
出来なかった。
体力は、吸い上げられるように
日に日に奪われ
点滴が、ポタポタと落ちる
あの光景が、夏の思い出だなんて。
少し悲しくて
夏の名残惜しい気持ちを
残したくなくて、海に来た。
ただ、実際に来てみれば
波のぶつかる音や、海風は
そんなちっぽけな感情を吹き飛ばして
くれるほど、力強くて
素晴らしかった。
そっと、小さな貝殻を浜辺に戻して
もう少し歩く事にした。
人生は、何が起こるか分からない。
見たいものは、見るべきだなと
水平線を横目に…思った。
【お題:貝殻】
貝殻 砂浜 海の音
細波 焚火 火の鱗粉
海は深く 耳は重く うねる螺旋の
奥深く 深海 青暗く 呼吸は泡に
反響する 薄膜の 殻は硬く
砂に潜る 音を聞く 月下の
小さな雑音は殻の外を通り過ぎた
砂の粒は数多に吹きすさび彼方に入れ替わる
永遠は渦の底に伸ばす手はない
隙間に見上げる月光陽光
粒を呼吸を泡を言葉を
閉じて聞こえるさざめきを
「なんでさあ」
「?」
「貝殻を耳にあてると、波の音がするの?」
「さあ…」
「なんで?」
「…世の中には、説明しないほうがいいことがあるんだ」
「ちぇっ、インテリ気取り」
「正確な答えかはわからないけど、仮説とか推論とか聞きたい?」
「るっせえな!お前こそいちいち理屈っぽいの直せよ」
(うっ…)
「別にそう言われたら聞きたかねえし。…でも思ったんだよ。なんでかなって」
「ふーん…」
「『ふーん』?ああそう、ふーん、『ふーん』ね、ふーん」
「…そういうこと考えるの苦手なんだよ」
「?」
「でも、たまにはそういうのもいいかもね」
「よくわかんないけど、お前にもわからないことあるんだな。じゃ、とりあえずAIにきく?」
「だからそういう話じゃねえ!!」
「あのー、なんで貝殻を耳に当てると波の音がするんですか?」
「あああああ…」
詩情と理の間に挟まれながら、愉しく、揺蕩うことの難しさよ…。
「あのさー」
「…」
「ボタン長押ししてたら変な画面が出てきたんだけど…、これどーやんの?」
「………」
「うひっ、つべてえ」
「貝でも取って帰るか…」
*「貝殻」
『貝殻』
を海に行くとどうしても探してしまう
その後持ち帰って洗って干してしまい込む
そしてしばらくしてから
引き出しの中をごそごそしている時に
「こんな所に貝殻あったのか」
と思い出したように出してくるのがいつものパターン
海辺は本当に色んなものが落ちている
それを拾ってはどんな物語がこの中に詰まっているのか
想像するのが密かな楽しみだ
貝殻
僕も自分を出したら
終わってしまうのかな。
人の居なくなった砂浜を歩く。サンダルを脱いで、サラサラの砂を踏みしめながら。
横を見れば夕陽が海に沈もうとしていた。昼間は蒼く輝いていた海が、今は橙色に染まっていてとても綺麗だ。
「…ん?」
コツン、と爪先に何かが当たった。しゃがんで見てみれば、何処からか流れ着いた巻貝だった。
「そういえば、これを耳に当てると波の音が聴こえるんだっけ。」
どっかの誰かから聞いた話。子供の頃はその話を信じて、あらゆる貝殻を拾っては耳に当てていたっけ。懐かしさに目を細めながら大人になった私も、その貝殻を耳に当ててみた。
「…今年も夏が終わるなぁ。」
貝殻を通して聴こえる小波の音がどこか寂しげで。耳元から離した貝殻を海へと投げると、ぽちゃんと音を鳴らし消えていった。
「またね、」
貝殻と夏に、別れを告げて。
私は海を後にした。
『貝殻』
小学生になりたての夏に幼馴染からもらった
“貝殻のネックレス”は
純白なハート形で可愛らしい。
目を瞑り額に当てると
眩しいほどの潮が満ちてはひいて
数匹かのカモメは楽しそうに会話する。
しばらくして目を開く。
手に包まれたそれはたいそう小さく見えた。
【貝殻】#37
貝殻
子供の頃から、泳げないけれど、海は大好き…砂浜の波打ち際で、貝殻を拾っては、沢山集めて満足していた…大きな貝殻を拾うと、耳に押し当てて、波音を聞こうとしていた…小さな貝殻は、綺麗なものが多く、まるで宝石を手にしたようで、嬉しかった…今でも、砂浜を見かけると、つい貝殻を探してしまう…
貝殻
夏休みにあった海への旅行。
箱の中に綺麗に並べられた貝殻たち。
その一つ一つに思い出がつまってる。
来年もまた行けたらいいな。
夏の匂い、海の音。
浜辺に流れるたくさんの貝殻。
私は海に行くと、毎回一つだけ貝殻を持って帰る。
四つ葉のクローバーと目が合うように、特別な貝殻と目が合って。
それがその日の宝物になる。なんだかとっても素敵じゃないかな。
海にはたまにしか行けない。
だから貝殻を探すことは楽しみであり、出会いのひとつにもなっていく。
今年も海、きれいだったなぁ。
#貝殻
君がくれた 小さな貝殻
ただの貝殻
なのに見るたび浮かぶ 君の笑顔
これはただの貝殻 君がくれた
ただそれだけで 高鳴る鼓動
気づいてしまった
君が好き
~貝殻~
俺の趣味は浜辺で貝殻を拾うことだ。汚れてもいい格好で砂浜に寝転び貝殻を探す。たまにシーグラスも見つかるんだ。休みの今日、浜辺で寝転び、貝殻を探すこの至福の時間。少し離れた砂浜に自分と同じように寝転んで探している人がいた。話しかけたかったが、邪魔しては悪いと思い話しかけはしなかった。
次の日、昨日自分が貝殻を拾っていた砂浜です死体が見つかったとニュースで聞いた。
#貝殻
子供の頃は今よりまだ“女子”寄りだったと思う。
巻き貝をそっと耳に当て、“波の音が聞こえる”などと言うなりしていた。(思い返してのたうっている。)
水族館のお土産コーナーで売ってる“貝殻詰め合わせ”を欲しがった。それは私の宝物になった。
いつしか私は“女子”寄りから“女”を捨てた。
宝物だった“貝殻詰め合わせ”は“燃えないゴミ”にクラスチェンジして、私の前から消えた。
そうして“扱いづらい若者”に育った私は現在“扱いづらい中年”になり、捨てた“女”は未だ戻らない。あとは“老害”まっしぐらである。
貝殻は喰える部分が無く役に立たない物かもしれないが、この様にひとりの人間の転落人生を語るのに充分なポテンシャルを秘めている。
是非食された際には、殻を洗ってとっておくことを薦めたい。いつか500文字位のお題にはなってくれるかもしれないのだから。
#76【貝殻】
おばあちゃんの買ってくるお土産のセンスは
独特だ。
5歳くらいの頃
温泉帰りのおばあちゃんが
「おみやげだよぉ」と差し出してきたのは
貝殻がたくさん入った
小さなビニールバッグだった。
幼心に私は思う。
「…これでどうしろというの…?」
遊び方のわからない
まぁまぁな大きさの貝殻たち。
大人になった今ならば
お!なんかオブジェとか作っちゃおうかな?!
なんて思ったかもしれない。
だけど、あの頃の私の精一杯は
貝を床にばらまいて
海岸沿いで貝を拾うヒロインを演じること。
…つらい…!この遊び、つらいっ…!!
遊んでるのか、片付けてるのかわかんない!
あとなんか虚しい!
一人で貝拾って「アハハハハハっ♪」って!泣
それ以来、貝殻バッグは引き出しの奥に封印。
今でもお土産屋さんには
あのバッグが売っていたりするのだろうか。
流石に令和だしね。
そんなのないよね?
貝殻
海にあるんじゃない
砂と岩
波と風
同じものだよね
違うものでもある
有機物か無機物かみたいなもん
地球は生物なのかもしれんよ
人間の身体も中に色々住んでるし
もしかしたらだけど
人間も世界の外にいけるかも
でもそれは世界の外には侵略なのかも
自由とは何かではなく
不自由とは何かでしか過ぎなくない?
多数が正しいなら滅びていく
大多数は愚かだから
群衆ならなおのことだよね
なんで同じだと思えるのか謎
みんな違うのは同じなんだけど
こんな簡単なことで何故に間違えるのか
違いがあるからこその自由だと思う
その違いだって一括りにしちゃうけどさ
境界線を何処に置いてるか
ただそれだけな気がしてきた
どんな風に区切ろうとも
1つだと思えるのは
他のものがあるからで
始めから1つではないのですよね
声を覚えてくれる。そんな貝殻が、透明の貝殻がこの砂浜にはあるらしい。
一度覚えた声は何年、何十年と経っても変わらず再生できるのだという。そんな都市伝説のような話を祖父から聞いていた。幼い頃は興味の欠片もなかったのに、今は必死にそれを探している。
そして、そんな私を祖父は止めていた。
「なんでそんなもの探す必要があるんだ。お前には必要ないだろう」
「おじいちゃんには関係ないよ。どうしても欲しいの」
藁にも縋る思いで探し続けた。夜の海は危険だと言われても、昼間に外に出られない私にとってはその時間しかなかった。
だが、どれだけ探しても見つからない。どれだけ探しても、その透明な貝殻は見つからない。
その日も諦めて私は家に帰った。
「今日も見つからなかったか」
「うん」
いつものやり取りから逃げるように部屋へ行こうとすると、祖父に呼び止められた。ボロボロの巾着袋を手にして、中から何か取り出した。それは手のひらサイズの透明な貝殻だった。
「おじいちゃん、それどこで!?」
「これは俺が見つけたものじゃない。お前の母さんが遺していったものだ」
そんな話聞いたことなかった。母はある日突然、家出をしていったかと思ったら、その数ヶ月後遺体となってこの家に帰ってきた。
「聞きたいか」
祖父の言葉に頷くと、そっと貝殻の中に息を吹きかけた。すると、本当に最後に聞いた母の声が再生された。家族を遺してこんな選択をしてしまったことへの謝罪と、今まで愛してくれてありがとうという言葉で音は途切れた。
「……お前もなんだろう。同じことを考えているんだろ。なんで親子そろって同じことしようとするんだ! 声だけ枯れないままま何年も遺される親の身にもなってみろよ。愛されていることに気づいているなら、なぜわざわざ遺族が一番悲しむ選択をするんだ」
なにも言えなかった。自分の行動を見抜かれていることに驚きもしなかった。
だが、自分が間違っていることを再認識させられた。いつも怒ってばかりの祖父が泣いているところを見て、もう少し生きてもいいかもしれないと思えた。
偶々立ち寄った小さな町の、小さな海辺。
そこで俺は、小さな貝殻を見つけた。
深海の色を模倣したような、綺麗な貝殻。
この貝殻を見ていると、あいつの事が思い浮かぶ。
深く暗い海に沈んでいった、あいつの顔が。
あいつは最後まで、笑っていた。
この貝殻も、次に淡く照らされて、笑うように光り輝く。
あぁ、この貝殻が、あいつの一部なら良いのに。
そう思いを馳せながら、俺の目からは自然と涙が零れた。
#貝殻
49作目