『誇らしさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『誇らしさ』
逃げてもいい。
でも、逃げないまま上手く乗り越えられた時の誇らしさは、自分の勲章になるよね。
誇らしさ?
今日ぶっこわされました。
砕けてないのが救い。
好きなものを好きという
好きな世界を好きかと問う
好きなものを汚したくないという
これを否定
「俺も好きだから」
は?
笑うわ。理解してから来いよ。
誇らしく思うものを理解せずに適当に宣うやつらには、ホコリって言葉すら勿体無い。
「ピアノ弾けるようになりたい」
彼女がそう言い出したのはいつのことだっただろうか。多分、いつかの演奏会後だったと思う。
そう言われたとき、僕は嬉しくてすぐに頷いたのだ。
そこからまいにち、少しずつ少しずつ練習して、彼女はどんどんピアノが上手くなっていった。それはピアノを弾く仲間ができたという事実においては、とても嬉しくて、彼女と音楽を奏であえるようになったということに喜びを感じて幸せだった。
ある日、迷い子がやってきた。その時はちょうど権力者がピアノを弾いている最中だった。
迷い子は権力者の奏でるピアノの音色をいたく気に入ったらしく、迷い子は、それを決め手にこの世界の住人になることを決めた。
彼女は迷い子を洗脳しなかった。なぜだかは分からない。ただそう決めた日だけは、彼女の姿がボロボロだったような気がした。
権力者は僕のためではなく、迷い子のために、ピアノを弾くようになった。僕の演奏を聴くことではなく、自分の演奏を聴かせることに喜びを感じるようになった。
嬉しかった。彼女が自分でピアノを弾くことを楽しいと思っていてくれて。そしてそんな風に思わせられるようになった自分に少しだけ誇らしさも覚えた。
でも、同時に少しだけ苦しかった。僕と一緒にピアノを弾くことに喜びを感じていた彼女は、僕と一緒にではなく、迷い子のためだけにピアノを弾くようになってしまったことが。
それは醜い嫉妬心にとりつかれたようで、そんな自分が少しだけ嫌になると同時に、権力者に独占欲を抱いていたことに、今更気づいてしまった。
「 誇らしさ 」
君達が産まれてきた時点で誇らしいよ。
2024 . 8/17
僕の母さんは朝も昼も夜もずっと仕事に行ってる。
それを週四。どんなに苦しくてもどんなに辛くても、
毎日弱音を吐かず笑顔で「行ってきます」と言う。
僕ももっと頑張らなきゃね、母さんが誇らしく思うよ。
「誇らしさ」
友人が褒められると、友人本人よりも嬉しい。
自分が褒められている気分になる。
それが嬉しいのはなぜだろう。
気づいた時には、頭から離れなくなってた
違う、思い込みだ、
何度もそう思おうとした
だって、そうじゃなきゃ、おかしい、
離れることはなく逆にそのことで頭がいっぱいになった
変に意識して、普段通りがわからなくなった
何も悪くないあの子達を妬んでしまう自分に、
どちらかに決めきれない自分に、
またひとり抱え込んでしまう自分に、
嫌気がさす
だれも、なにも悪くない
ただ自分だけが悪いのだ
だから、この思いはここで消化する
まだスタートラインにすら立てていないから、
その場に立つことなく済むように、
息を潜めていてくれ
この■■よ
【誇らしさ】
ちょいとこのお題は難しかったのでやめて、別のお題で書きました
このアプリ家族もやっているので、どうか見つからないことを祈ります
四角に入る部分は想像にお任せします
あ 何した人?
い 知らない
あ でも銅像だし
い きっと何かした人
あ 誰のために?
い …今の時代のために
あ 繋いでくれたんだ
い ?
あ バトン
い だね
『誇らしさ』
→短編・その覚悟
誇らしさから「飲みに行こう」と誘われたのは久しぶりのことだった。
「すっかりくたびれたな」と苦笑するアイツは、昔とちっとも変わっていなかった。
「今まで何処に行ってたんだ」と訊くと、「お前が追い出したんじゃないか」と、アイツはあっけらかんと笑い飛ばした。
20年ぶりの連絡について尋ねると、「お前がそう決めたんだろ?」と返してくる。
下請け工場が多く集まる下町の居酒屋で、誇らしさとそんな話をした。
ようやく腹が据わった。
――数日後、とある巨大企業による20年来のデータ改ざんについての内部告発のニュースが、世間を騒がせることになる。――
テーマ; 誇らしさ
SNSの人
婚活とは違う場所で出会った彼女。
思い切って告白したが、見事ダメで
そこまでは良かったが、彼女の神経を逆なでするような
投稿に正直閉口している。
彼女には、意中の人がいる。
でも絶対に実らないと、客観視すればわかる。
恋は盲目というが、そういう恋愛ショーに
心底うんざりしている。
『誇らしさ』
たとえ誰も愛でなくても
お日様に向かって力いっぱい花を咲かせてる。
あの道端のヒマワリが、どうしてか、
私には誇らしげに見えるのです。
些細なことでも
それができない環境もある
すべてが特別
みんな些細なことでも
誇り感謝しよう
昨日8月15日それは
我らが祖国の惜しくも敗戦した日
戦ででお国に尽くした
兵隊さんたちを称え
そのような祖国を誇ろう
#05 誇らしさ
ある時、上司が自慢げに話しだした。
「私は昔、○○ってお店の料理長を任されていたんだよ」
そうなんだ。としか思わない。
初めて聞いた時は驚いたりもしたけど
もうこの話を何回も聞いている。
あの日の栄光を語っていたって
何かが変わる訳でもないのに
その時はさぞ周りからも慕われていたんだろう。
しかし、今はどうだ。
手際も悪く、終いにはお客様に対して文句まで言い出す。
腕が確かなのは相違ない。
でも、過去のことを誇りに思っていたってただの自慢にしか聞こえてこないのは何故だ。
ある時、自分の教育担当の先輩の噂を耳にした。
その先輩は数々の賞を受賞している他、
三ツ星を取った事のある実力者であったという。
でも、その先輩からはそのような話を
一切聞いたことがなかった。
その時から思った。
「本当にすごい人は自分で誇りに思っていても
周りに言いふらすようなことはしないんだ」と。
自分で自分を認められる人ほど
自分を高めることができるのだ。
そんな先輩に教えていただけるのは
とても誇らしいことだと気付かされた。
しぐれ
オリンピックやノーベル賞、他にも国際的な映画賞などで日本人が評価されると「日本人として誇りに思う」という人がいる。
私はそれがよく分からない。
スポーツでも科学でも文学でも映画でも努力したのはその人で、才能があったのもその人だ。
チームというのもあるけれど、それだってそのチームメンバー一人一人の努力と才能によるものが評価されたわけで、画面や紙面のこちら側で見ている私じゃない。
凄いのはその人で、努力したのもその人で、才能があったのもその人だ。それをただ国籍が同じだから、という理由だけで誇りに思うのは、何か違う気がする。
誇りという言葉が、なんとなく私にはしっくりこないんだろうな。
END
「誇らしさ」
犬や、猫や、子供が、誇らしそうな顔を隠しもせずに歩いているのを見るのが好きだ。大切なものを抱えすぎて動けなくなってしまったおとなたちを、びたり張り付いた地面からそっと拾いあげてくれるように思えるから。
金や、家族や、権力や地位や大義や、そのほかいろいろなものを腕いっぱいに抱えて、失くすことを恐れて動けずにいる、あなたたちを。
身軽さと、無垢と純真さをいくつか身に纏っただけの手ぶらの彼らの行進が、私をすくってくれるならきっと。
No.12【誇らしさ】
夏の夜。
暗い海に小船で漕ぎ出すと、どこからともなく声が聞こえることがある。
「柄杓《ひしゃく》をくれ」
この声の正体は船幽霊。
海で沈んだ者たちが悪霊になったものだ。
この時驚いて、柄杓を船幽霊に渡してはいけない。
もし柄杓を海に投げ入れようものなら、柄杓を持った無数の手が海から出てくることになる。
そして、自分が乗っている船に水を入れ始め、船を沈没させようとしてくるのだ
もし船幽霊に遭遇したときは、柄杓の底を抜いてから投げ入れろ。
船幽霊が、思うように水を汲めないことに戸惑っているうちに、逃げるのだ。
でなければ、お前も船幽霊の一部になるだろう……
■__
「はい、この辺りに伝わる船幽霊の話でした。
というわけで、ヒナタさん。
船幽霊に会いに行きましょう」
「なんでじゃあ!
私はアイドルぞ!」
目の前の男を睨みつけながら、私は叫ぶ。
この男は私のマネージャー。
私の仕事を取ってくるのがコイツの役目。
今日も仕事だと言われて、海辺に出てきてみれば、恐い話からの『幽霊に会いに行きましょう』発言。
何考えてんだ?
「何でって……
アイドルの仕事ですよ」
「どこがだ!」
そんなことも分からないのかと、マネージャーは首を振る。
コイツはマネージャーのくせに、仕事よりも私をイライラさせるのが得意な野郎だ。
担当変えて欲しい。
切実に。
「ヒナタさんの握手会を開くために必要です」
「意味が分からない!
それともオカルト系アイドルとして売り出す気――
待て、それも良さそうみたいな顔すんな!」
マネージャーは、私の叫びを意に介さず、ため息を吐く。
まるで私が悪いかのような態度が、余計に私をいらだたせる。
前から生意気だと思っていたが、コイツ本当にムカつく。
「ちゃんと理由があります」
「遺言があるなら聞きましょう」
「理由は、あなたが売れないアイドルだからです」
「どこがよ!」
「まずその口の悪さ、歌では音程を外す、ダンスは下手くそ、愛想も悪い、ネットではしょっちゅう炎上する……
おかげでヒナタさんのファンクラブの会員は0です」
「でも、超かわいいでしょ!」
「はい。
そしてそれだけで採用した事を、我々事務所は非常に悔いております」
「何て言い草だ」
アイドルなんて顔がよければだれでも出来るだろうに。
口の悪いアイドルや、音痴なアイドルも知っているし、踊れないやつも不愛想ななつも知っている。
なぜ私だけだが、こうも責められるのか?
「彼女たちは、それでも頑張るんですよ。
そこが評価されています。
そしてヒナタさんはサボります」
「心読むな」
「顔に出ているんですよ」
そう言うマネージャーは、心底不快そうだ。
決して担当のアイドルに向けていい感情ではない。
「ですが、そんな屑アイドルでも握手会せねばいけません」
「そこまで嫌ならしなければいいのに」
「そうもいきません。
ウチの事務所は、ウチからデビューしたアイドルは半年で握手会を開くと公言しています」
「あー、そういや言ってわね」
オーディションの説明の時、そんな事を言っていた気がする。
飽きたから寝て、ほとんど聞いてなかったけども。
「思い出しましたか?
だからウチのオーディションに人が集まるのです。
アイドルとしての大イベントが約束されていますから。
ですから、いかなる理由であろうと握手会を中止することはできません
信用に関わります。
たとえ、あなたがアイドル以下だったとしても、です」
「てめえ、ボロクソに言いやがって」
「そう思うのなら、頑張って人気を出してほしかったものですね」
「くっ」
私は正論を言われてぐうの音も出ない。
正論をためらいなく言うコイツ、本当に嫌いだ。
「いいですか。
我々は以上の理由から握手会を開催せねばなりません。
しかし、このまま握手会を行っても、閑古鳥が鳴くのは必然。
これでは開催しないも一緒……
でも船幽霊なら解決してくれます」
「繋がりが見えないけど?」
「まず、海に小船で漕ぎ出します。
船幽霊が出たら、柄杓の代わりにアナタの手を出します。
するとどうでしょう?
柄杓と勘違いしたおばけがアナタの手を掴み、握手することになります!
握手会の出来上がりです」
私は絶句した。
マネージャーの頭の悪い発案に、開いた口が塞がらない。
幽霊と握手なんて何考えてるんだ!
だが黙ったままでは、このまま押し切られてしまう。
私はなんとか心を落ち着かせて、マネージャーを睨む。
「却下!
気持ち悪いもの!」
「ワガママな……」
「じゃああんたがやってみなさいよ!」
「嫌ですよ。
気持ち悪い」
コイツ、自分が出来ないことを、他人にやらそうと言うのかよ
人間の風上にも置けん。
「もう一つ選択肢があります」
「あるじゃないの、選択肢……
なにかしら?」
「もう一つの案、それはあなたが自分からアイドルを辞めることです。
そうすれば我々としても、ギリギリ言い訳できます」
「は?
辞めるわけねーだろ」
「では、船幽霊と握手会してくださいね」
「嫌」
「ですが、どちらかしか選べません。
我々としてはアイドルを辞めて頂いた方が嬉しいのですが……」
「てめえ、嘘でもやめて欲しくないと言えよ!」
「つく嘘も程度というものがありまして」
「ふざけやがって。
行ってやるよ、船幽霊の所に!」
舐められっぱなしじゃ女がすたる。
やってやろうじゃないか!
握手会!
「はあ、行くのかあ。
やだななあ、お化け怖いなあ」
発案者のマネージャーは嫌そうに船に乗る。
言い出しっぺはコイツなのに、なんで嫌そうなのか?
コイツを夜の海に突き出したい衝動を抑えながら、私たちは船幽霊の所と船をこぎ出すのだった
■__
次の日。
私が船幽霊と握手している様子が、ネット上で公開された。
同行したマネージャーが、をとるため持っていたカメラで一部始終を撮っていたのだ。
淡々と船幽霊と握手しているだけの動画だったが、『握手会が行われた証拠』として必要だったらしい。
握手会は、とくにこれと言ったトラブルなく、淡々と行われた。
しいて言えば、船幽霊の手がぞっとするほど冷たかったくらいである。
見ごたえもなく、見せ場もなく、ただの記録用の動画。
だからこの動画は物好きな数人が見るだけで、ネットに埋もれるのだと思っていたのだが……
「ヒナタさん、喜んでください!
握手会の動画、大盛況ですよ」
私が事務所の休憩室で、頭にお清めの塩を乗せて、セルフ除霊のやり方を調べていると、ノックもせずマネージャーが部屋に入ってくる。
いつになく、興奮している様子だ。
アレが大盛況?
どういうことだ?
「ほらコメントを見てください。
『幽霊と握手だと!?』『アイドル失格だと思ってたけど、度胸だけはあるのな』『まじかよ、見直したぜ』『ミジンコからゾウリムシにレベルアップだ』。
こんなに熱い声援を送られるなんて、アイドル冥利につきますね」
「ただ単に面白がっているだけじゃないの!」
どう見ても、ネットのおもちゃになっているようにしか見えない。
ってか、ミジンコからゾウリムシって何?
私、人間とすら見られてないの!?
「それに、あなたのファンクラブの会員数がどんどん増えています。
0だったのに、一日で1000人ですよ。
歴史的事件です」
「事件とか言うな!
そいつら絶対面白半分で登録しただけだろ!」
「次はサイン会ですね。
ウチでデビューしたアイドルは、一年以内にサイン会しないといけませんから」
「無視すんな」
私の抗議も聞こえてないのか、マネージャーは考えこみ始めた。
こういう時、たいてい碌でもないことを言い出す
「次は『赤紙青紙』で行きましょう。
向こうで紙を用意してくれますし、一石二鳥です」
「赤紙青紙はそう言う妖怪じゃねえから!
というか、人が集まらない前提で話を進めるな!」
「集まるとでも?」
「集まるわい!
というか、私にはすでにファンがいるだろうが!
1000人も!」
「そいつら面白がって登録しただけですよ」
「くそが!」
「嫌ならちゃんとファンを集めてくださいね。
無理だと思いますけど」
言わなくてもいい事を言うコイツは、本当に心の底から大嫌いだ。
こういう時は励ますのが普通だろうに、その役目すら放棄している。
しかも「オカルト路線、受けると思うんだけどなあ」だと。
やっぱりマネージャーを変えるしかない。
持っていた塩をマネージャーに投げつけて、私は宣言する
「今に見てろ。
ファンを集めてみせるからな!」
もう二度と、コイツに馬鹿にはさせん!
絶対に、ぜえーったいに見返してやるからな!
「誇らしさ」
「もう少し誇ればいいのに。」
僕の背後から声を飛ばす彼女は、さっきの一連の流れを見ていたようだった。
「別に。僕はただ当たり前をしてるだけだし。」
仔猫に餌をやりながら言葉を返す。
「謙虚なのはいい事だけど、謙虚過ぎるのも気味が悪いだけだよ。」
まるでやってる自分に酔ってるみたい。そう言う彼女の最後の言葉に僕は気付かないフリをした。
「こんなのは謙虚の内に入らないし、当たり前のことだから誇れるようなものでも無いから。」
僕のやってることは小学生でも出来てしまうような当たり前のこと、これを態々誇るのは馬鹿にも程がある
そう裏の意味を言葉に込めたが、彼女には伝わっているか怪しかった。
「あっそ。」
見限りのような言葉と共に靴音が遠のいていく。
後ろを振り返ってみたが、見えるのは遠くなっていく彼女の背中だけだった。
「にゃー」
仔猫が弱々しく鳴く。
さっき与えた餌はとっくになくなっていて、もう無いのかと言わんばかりに僕の足に擦り寄ってくる。
「ごめんな、もう餌はないんだよ。」
伝わるか分からないが一応仔猫にそう伝えると、仔猫もまた僕に見限りをつけたように一声鳴いて、足早に去ってしまった。
「誇るってなんなんだろうな。」
無意識のうちに声に出てしまった問に返してくれる人は居ない、僅かにこの路地裏に声が響いただけ。
一人きりの路地裏は恐怖よりも寂しさが勝ってしまうようだった。
「帰るか。」
ボソッと呟く声もまた、路地裏に響いていく。
当たり前の行いをしたのに今僕の心に残っているのは達成感でも、満足感でもなく、単純な寂しさだけだった。
⑭誇らしさ
自分を産んでくれた両親
いつも相談相手になってくれる弟
そばで見守ってくれる夫
気持ちを分け合える娘
誇らしい
貴重な
存在たち
いつもありがとう
「誇らしさ」
誇れるところなんて
何一つない
そんな毎日でも
息をしている
誇らしいことなんて
何もないけど
それでも生を選ぶことは
きっと
自分には誇らしさは特に無い
勉強を頑張った兄弟は誇らしい
スポーツを頑張った友人は誇らしい
芸術を頑張った親戚は誇らしい
自分の周りにそんな人がいるのは誇らしい
だが、それを誰かに言うことは無い
自分が努力して得た物では無いから