街へ』の作文集

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街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/29/2023, 7:48:25 AM

私には帰りたい場所なんてない。
懐かしい光景も、浸りたい思い出も、何もない。
手に入れることができなかった。
そんな眩しいものは、弱い私には掴み難かった。

向かう先はもうどこでも良かったのだけれど。
雑多な存在が溢れる場所の方が、空虚な自身が紛れるかと思ったのだ。
だから私は。
こうして街へとやって来た。



【街へ】

1/29/2023, 7:17:56 AM

この街は、どこにいてもおまえとの記憶が多すぎて
おれはもうどこにも行けやしないのだ

1/29/2023, 7:14:38 AM

街へ

高校を卒業したら家を出るものだと思っていた
私には姉と兄がいて、
2人とも高校卒業と同時に家を出て1人暮らしを始めた
交通手段はバス
田んぼと畑しか無い田舎
街の暮らしに憧れるのは当たり前だ

そんな私も両親に相談することもなく当たり前の様に家を出て街へと繰り出した
華やかな街はとても刺激的で、便利で、
一生ここに住むのだと思っていた

でも、どうしてだろう、今はあんなとこには住みたく無いし、結局田舎暮らし
今はもっと田舎に行っても良いと思う
結局田舎者なんだよね

1/29/2023, 7:10:39 AM

「生まれた街へ」

小さな街に嫌気が差して、都会の街へ出た

都会の街はキラキラしていてとても刺激的だった
特に夜景やイルミネーションは小さな街では味わえない格別の美しさだった

私は都会の街でひとり
懸命に働き続けた。

それから十年...。

都会の街は今も変わらず煌めき続けているのに
私には色褪せて見えるようになった

私はいつの間にか
心を病んでしまっていたのだ_____

何かに負けたような気持ちを引きずりながら帰郷する。

久しぶりの故郷の駅は無人駅となっていて
真新しい自動改札が私を出迎えた。

街灯の少ないひなびた
でも、懐かしい匂いのする駅前のロータリー

夜道は静かで風も優しい

そして、
空にはたくさんの星の煌めき

私は星の降る故郷へ帰ってきた
忘れてしまった煌めきを思い出すために

お題「街へ」

1/29/2023, 7:00:26 AM

「街へ行こう。」
ズキッ
なぜ貴方がその言葉を口にすると私はこんな気持ちになるのだろう。
「あっ…はい。
 言ってらっしゃいませご主人さま。」
「護衛は?
 私が行きましょうか?」
「いやいい。」
「…はい。」
「父上,行ってまいります。」
「ん?
 その子と一緒に行けばいいじゃないか。」
「!」
「!」
「一人で行きます。」
「…はい。」
「?」
「?」
「街で何をしてくるのだ?」
「デートを」
ズキッ
「!?」
どうして?
私に内緒で
彼女ができていたのですか?
言ってくれればよかったのに。
「おお
 彼女さんを大切にな。」
「んー
 カレシ?」
え?
「どういう?」
「えっ?
 そのままの意味。」
ズキッ
「そうですか。」
「じゃあ
 待たせると悪いから。」
「行ってらっしゃいませご主人さま。」
ガチャ
コッコッコッ…
ガチャ
顔が見えなくなる。
あぁどうして?
「うっ」
ハァハァハァハァ
なに…これ?
「どうした?
 大丈夫か?」
「大丈夫…です。」
バタ
「おい!」
「あいつを呼び戻せ!」
「父…上?」
「えっ?」
「おい!
 どうした?」
「父上!
 どうしたんですか?」
「きちんと面倒を見ておいてくださいよ。」
「うっ。
 すまん。」
「すいません。」
「で?
 どうしたんですか?
 容体は?」
「えー。
 寝不足による,貧血だと思われます。」
「良かった。」
街へ行こう。
この娘と一緒に。

1/29/2023, 6:21:38 AM

きらめきに
胸高鳴り
浮き立つ思いを
大切に抱えこみ
あの街へ
足を踏み出し
近づくたび
はやる気持ちを
楽しみながら
喧騒を遠くに聞き
扉を越える

駆け抜けた 
ひとつの時代
夢から醒めた 
今でもなお
あの街を
やっぱり恋しいと


#街へ

1/29/2023, 6:17:19 AM

街へ


この夏も
いつかの冬も
忘れた秋も
望まない春も

訪れないよ
足を踏み入れるなんて
今更許されないよ
待たせたままでごめんね

お互いに無関心でいましょう
あの待ち合わせの場所も
朽ちていくベンチの影も
頭の片隅にさえなくなった時

また会いましょう。

1/29/2023, 6:10:55 AM

お題「街へ」



幼い頃から、毎月15日は街へ出かける日だった。
家の周りになんのお店もないことを不憫に思った母が、たまには街に連れてってやろうとその日をつくったのだと思っていた。

そのおでかけのルートはいつも一緒だ。
母とお昼を食べて、好きな服を買ってもらって、喫茶店で折り紙を教えてくれるおじさんと母の3人でお茶をして、家に帰る。

なんでいつも折り紙のおじさんがいるかは聞いていなかった。
この人だれ?と母に聞いても、折り紙を教えてくれる人よとしか言ってくれなかった。
何度か聞いてみたが、母が機嫌を損ねるだけで、何の収穫もなかった。

月一のお茶ではあったが、おじさんは親切で折り紙も上手だったので、わたしは結構おじさんのことが好きだった。


そんなある日のこと、母が「今日はおじさんには一人で会ってね」と言った。
わたしが高校生に上がったころの話だ。

毎回、母がおじさんのことを睨んでいたことは知ってたので、その言葉は、「お母さんはあの人に会いたくない」という意味だとはわかった。

なんで会いたくない人なのに、わたしには会わせるのだろう。
疑問には思ったけど、おじさんと二人でお茶をするのも悪くはないと思って街に向かった。


おじさんはいつもの喫茶店の、いつもの席に座っていた。
わたしが店に入ると、わたしを覚えてしまった店員さんが、おじさんのところに案内する。

「おじさん」

声をかけると、おじさんは柔らかい笑顔で、「チカちゃん、久しぶり」と言った。

「久しぶりって、先月も会ったじゃん?」
「おじさんにもなると、先月の話も昔になっちゃうんだよ」
「そういうものなんだ」
「そういうものなんだよ」

おじさんはいつものようにコーヒーを飲んでいる。
わたしもいつものように店員さんをよんで、ココアを頼む。

「コーヒーは飲めるようになったのかい?」

そう聞かれてわたしは目を逸らす。
そういえば先月会った時に、おじさんみたいにコーヒー飲めるように練習するという話をしていた。
わたしの様子から、うまくいってないことがわかったのだろう。おじさんは、「焦る必要もないし、飲めなくても問題ないよ」と笑った。

「おじさんは飲めるからいいんだよ、わたしは飲めないからいつまで経ってもオトナになれない」
「コーヒーが飲めるのがオトナってわけでもないさ」

おじさんもまだまだ心は子供のままだから。
小さく付け加えられたおじさんの言葉は、少し寂しげだった。
なんで寂しそうなのかはわからないけど、それをわたしが問い詰めるのは違う気がした。

わたしはおじさんから目を逸らして、先ほど届けられたココアに口をつける。小さい頃から変わらないその味は、この年になると少しだけ甘さが強いような気がした。

「お母さんは、どうしたの?」

おじさんが気まずそうに聞く。まるでお母さんがおじさんのこと会いたくないと言っていたのを知っているみたいに。
わたしは軽い調子で返す。

「今日は出かけたくない気分なんだって。おじさんより断然お母さんのほうが子供だよ」
「それを聞かれたら、ますます嫌われちゃうな」

おじさんは悲しそうに笑う。おじさんはお母さんのことが好きなのだろうか。でも人から嫌われるのは誰だって嫌だから、当然の反応なのだろうか。

「お母さんはおじさんのこと嫌いかもしれないけど、わたしは好きだよ」

わたしは笑った。ただの慰めに聞こえているかもしれないけど、それでもおじさんは少し嬉しそうに、ありがとうと呟いた。

「お母さんとおじさんは、どういう関係なの?」

ずっと母にはぐらかされてきた質問をおじさんに投げる。おじさんなら、答えてくれる気がした。
おじさんはまた悲しそうに目を細めて、コーヒーカップに目を落とす。

「お母さんからはなにも聞いてないの?」
「折り紙の先生ってだけ」
「当たりなような……ハズレなような……」
「いっつもはぐらかすの、でも、ただの『お友達』なわけではないでしょ?」

わたしの言葉におじさんは困ったように眉を下げた。
目をよろよろと泳がせて、口を開けたり閉じたりしている。言うかどうか迷っているようだ。
わたしは周りを見渡しながら呟くように、でもおじさんには聞こえるように言う。

「友達から聞いたけど、知らないおじさんと会ってご飯食べたりすることを『パパ活』って言うんだって。これも『パパ活』になっちゃうのかなぁ」

おじさんの顔が一気に青くなった。
おじさんが恐れているのが、自分の立場が悪くなることでも、わたしの外聞が悪くなることでもどっちでもいい。追い込まれれば言うはずだ。なにせ、押しには弱いおじさんだから。

おじさんは小さな声で言った。

「私は……チカちゃんの本当のお父さんなんだ。離婚してね。でも私がチカちゃんのことを気にしてたから……こうして会う時間をくれているんだよ」

お父さん?
わたしは自分のお父さんを思い浮かべた。
陽気で能天気で、よくお母さんに呆れられている。
ひとつひとつの動作がうるさいので、わたしはあまり口を聞いていない。

でも、あの人が本当のお父さんじゃないなんて、考えたこともなかった。
たしかにお父さんに似てるとは言われたことはないけど、片親にばかり似ることだってよくある。
お母さんもお父さんも、『再婚』であることを匂わせたことなんてない。

「……おじさんもそんな冗談言うの?」
「冗談じゃないよ……。目元、お母さんにもお父さんにも似てないって、言われたことないかい?」

目元。
そういえば親戚にそれを指摘されて、お母さんが機嫌を悪くしたことを覚えている。
そんなに自分に似てないことが不満だったのかと思っていたが、それはおじさんに似ているから嫌だったってことなんだろうか。

でも、おじさんが嘘をついてる可能性も。
一瞬頭に浮かんだが、おじさんが今まで私に嘘をついたことなんてないし、何より、お母さんがおじさんのことを話したがらない理由に納得がいく。
わたしはおじさんの話を信じることにした。

「私はまだチカちゃんと暮らしたいって、お母さんとよりを戻したいって思っているんだ」
「絶望的だね」
「お母さんに似て容赦ないねぇ……まあ、立派にチカちゃんが育ったのはお母さんとお父さんの手腕だから、実際絶望的なんだけどね」

私が引き取っていたら、君はどんな人生を歩んでいたかわからない。

悲しそうな声音に、納得がいった。

お母さんはハッキリしたことが好きだ。だからわたしにも、ハッキリした物言いを求める。
きっと、この人はそれができなかったんだ。
だから、お母さんに捨てられた。

可哀想な人だな。
他人事のように思った。まあ、わたしからしたら他人事なのには変わりない。おじさんの話も、お母さんの話も、全て他人の話だ。

「わたしが選んであげようか? おじさんのこと」

他人の話だと思っていたのに、わたしの口から漏れたのはそんな言葉だった。
わたしも驚いたが、もちろんおじさんも目を丸くしている。
言い訳のように、わたしの口から言葉があふれる。

「わたしはお母さんが再婚してたなんて知らなかったし、おじさんと別れたときなんてきっと赤ちゃんくらいだったんでしょ? そのときよりは断然分別つく人になったし、わたしがおじさんと暮らしたいって言ったら通るんじゃないの?」
「いや……でもそれは君がいまの生活を捨てるのと同じで……」
「前にここら辺に住んでるって言ってたじゃん。学校変わらないなら大して変わらない」

嘘だ。苗字も住む場所も変わってきっと大変なことになる。おじさんは独り身だし、生活は今までより厳しいかもしれない。
なにより、実のお父さんだとはいえ、今まで家族じゃなかった人と家族として暮らすのだ。
想像もつかないくらいのストレスだろう。

ココアのカップを持ち上げて口をつける。
自分の手が震えていることに気づいた。

「大丈夫だよ、おじさんがいい人で、わたしのことを忘れずに今まで過ごしてくれてたことはよく分かってるから」

おじさんに笑いかけると、おじさんの目が細められた。嬉しそうな、悲しそうな、よくわからない顔。

「優しい子に、育ったんだね」

おじさんはそれだけ言うと立ち上がった。伝票を持ってレジにいく。
わたしがその手を掴むと、おじさんはにっこりと笑った。

「来月からはもう来なくていいよ。立派になった娘を見れてよかった。これからも、元気でね」

するりとおじさんの手が逃げていく。わたしの手の力が抜けていたのだろう。掴むものがなくなったわたしの手は、そのまま下ろされる。

「来月も、ここで待ってる」

わたしは声を絞り出した。
会計を済ませて店を出ていくおじさんは、もうわたしを振り返らなかった。

次の月も、その次の月も、もうおじさんは店には来なかった。



おわり。

1/29/2023, 6:06:33 AM

かわいいメイクして
好きなお洋服着て
好きな曲聞きながら

1/29/2023, 5:58:19 AM

あのひととの行為に私、何も求めていないの。ただ、朝方のひどい稲妻のそばで、ぎゅっと手のひらを絡めてくれる、それだけでうれしいの。
そんなこと、ただひとつ言っていたあなたは、朝にひかる雲の鱗のように海に沈みました
わたしはあなたの住む街にあなたと行きたかった、この脚でこの地を踏みしめるとき、いつもそんなことを思う

1/29/2023, 5:44:17 AM

街へ

街から街へ
渡り歩いて
ここまで来たの

でも
またここから越して
新たな街へ

帰る街などなくていい
私が還る場所はただひとつ
あなたにもそうであって欲しい

1/29/2023, 5:07:17 AM

空気の無い世界から一歩

あぁ、気持ちいい、、

あなたの顔が澄んで見える



危うい世界から一歩

うぅ、、近い

こんなにも声がクリアに聞けるなんて



密接世界から一歩

ふぅ、開放的!

なんだか世界に二人だけみたい



静かな世界から一歩

んん、、、

ねぇここはどこですか、、?



あなたの世界から一歩

、、、

どこみてるの?、、



知らない人が道行く街へ



今度は温もりを感じて一歩、、

1/29/2023, 5:05:21 AM

【街へ】
今日も元気に頑張ろう!
きっと今頑張れば
将来報われるよね!
だから楽しむのは我慢
よーし!頑張ろう!

そんなハッタリ聞きたきゃねぇ
どうせその将来も報われず
お前みたいなやつは一生頑張らなくちゃならねぇ
いい街へ進める才能を持っているのに
大人達にその才能を認められず
「他の道の方がいい」
「そんな才能があったら将来困る」と言われて
子供は「親が言うならこっちがいい」と
意見を変えて才能が活かされなくなってしまう
いい街へ行きたければ、いい道へ進みたければ
家族や友達にどんなに言われようとも
『進め、自分の正しいと思う道へ』
『胸を張れ自分の道に』

※これは作者自身が作者自身に向けた言葉です
傷つけてしまったら申し訳ありません、

1/29/2023, 4:46:52 AM

「街へ行く」と聞くと、街に住む私はみんながこちらにやって来るんだなと思ってしまう。
だけど、違うみたいだ。
わたしを通り過ぎて、みんな「街」のイメージの中へ溶けていってしまう。
欲望の街
必要の街
思い思いの街

わたしはたくさんのどんぐりを地面に転がして、ちょっといじわるな透明な鳥たちと一緒にお茶会をしながら、その劇場を眺めている。

#街へ

1/29/2023, 4:27:53 AM

お題:街へ

「社員旅行か。悪くないと思う。ただ……」

私が出したA4ペラ1枚を読みながら篠崎さんは言う。

「2日目の自由行動、はまずいんじゃないか?コンセプトが合わない。」

今回の私に任された仕事。
それは社員同士の交流会だ。
コミュニケーションを図ることで仕事の効率を云々とのことだった。

篠崎さんはその薄っぺらな資料を私に返しながら言う。

「そこの自由行動さえ変えればあとは大丈夫だろ。提案資料自体はわかりやすいし。」

資料を受け取る。
自然と顔は下を向いていた。

「……あんまり気にするな。どうせ社内の企画だし、さして重要なものでもないよ。」
「そんなことでも私はできないんですよね。」

あー、いやだなぁ。
篠崎さんの前ではこういうの見せたくなかったのに。
目が潤んでくるのが分かる。
私は仕事ができない。
今の部署に配属されたのだってまるで仕事ができなかった私を篠崎さんに拾われたからだった。
結局部署を移動したところで私ができないことが変わるわけじゃない。
何やっても私はダメなんだ。

「あっ……あー、言いすぎたかな。ごめん。」

篠崎さんの困った声を聞いてますます惨めになる。
人に迷惑をかけるだけで何にもできない自分に嫌気がさす。

何も言えずに俯いている私の前で、少し考えた篠崎さんはよし。と一言呟くとフロアの端っこに向けて大きな声で言った。

「松井さん、ちょっとブックイベントの撤収のやつ行ってきます。佐川も借りてくんで。」
「ん?まだちょっと早いだろ。……まあいいけどよ。」

松井さんは少し呆れたような笑顔で気をつけて行ってきな。と言った。




街の中心部、大型ショッピングモールの近くの裏道を2人で歩く。
この辺りは駅を中心に商店街が栄えていたが、時代の流れからか今はシャッター街になっていた。
ショッピングモールに客を取られたのだろう。

そんな寂れた通りの中、なぜかまだ残っているタバコ屋の前で篠崎さんは止まった。
おばちゃんからタバコを一箱買い、一本咥えて火をつける。
そして深呼吸するように煙を吐いたあと、私の方を向く。

「私がうまくいかない時は街に出るんだ。中で詰まってるより気分が晴れる。」

それに、タバコも吸えるしな。

言い終えると一旦タバコを口元に持ってくる。
先端がジリジリと削れていく。

「私も吸ってみたいです。」

そんな私の言葉に、笑いながらフーッと息を吐く。

「分煙進んでるから喫煙者は肩身狭いぞ?」
「じゃあ篠崎さんはなんで吸い始めたんですか?」
「あー、私かぁ……。まあ色々あってさ。」

苦笑いしながら篠崎さんは呟く。
赤い灰皿に灰を落としながら篠崎さんは続ける。

「それよりさ、私が外に連れ出した意味。実はもう一つあるんだよ。」
「……?肉体労働のお手伝いですか?」

篠崎さんは指を左右に振りながら違う違うと言う。

「まあそれもある。けど、それだけじゃない。
提案に詰まってるんだろ?
この仕事、企画を書くことが多いから私もよく詰まるんだ。
そんな時に街中で生きてる人を見るんだ。」

ここ、人いないですけど……。とは言えなかった。

「この街は生きてる。
いろんな人がそれぞれ目的を持って歩いてる。
そんな中から思いつくものがあるんだよ。」

篠崎さんは明後日の方を見ながら言う。

「えー、ほんとですかぁ?」
「本当だよ、マジだ、マジ。」

そんなことでうまくいくなんてあんまり思わなかったけど、篠崎さんのニヤッとした顔を見て余計なことは言わないでおこうと決める。

「じゃあ篠崎さんは今日、何か思いついたことありますか?」
「私か。」

少し考えた後、灰を落として言った。

「人生ってうまくいかなくてもやり直せないんだよなぁって思ってた。」
「なんですかそれ。」

変な回答が返ってきて思わず笑ってしまう。
篠崎さんはこちらはあまり気にならないのか、自分に問いかけるように言葉を紡ぐ。

「学生の頃、たまにこのあたりに来たんだ。
その頃はなんとなくその生活が続いて、なんだかんだうまくいくんだって信じてた。」

次の言葉は返ってこない。
タバコの煙は、暖かな春空に消えていく。

しばらくして、篠崎さんは手に持ったタバコを灰皿で潰し私の方を向き直った。

「さっき、人生がやり直せないって言ったよな。」
「はい、言ってました。」

実はな。と前置きをして篠崎さんは続ける。

「私はできたんだよ。昔にね。」

その目はどこか虚だった。

1/29/2023, 4:25:01 AM

生まれ育った国も、地位も、家族も何もかも失って。私は唯一の従者と街へ来た。

1/29/2023, 4:19:17 AM

家にいたって悶々と考え込むから、街へ繰り出そうと自分を奮い立たせるけれど、結局今日も変わらずに私は引きこもる。

#街へ

1/29/2023, 4:17:40 AM

「街」

賑やかなのか静かなのか分からない場所

どことなく儚い雰囲気をしている

そこには色々な人が集まる

ごく普通のサラリーマン

人生に疲れた人々

家出してきた少年少女

みんなが寄り添い、集える

真っ暗闇に染まった世界に

一つだけきらきらと光っている

1/29/2023, 4:17:13 AM

キミと僕
いつ出会ったかな

確かきれいな景色が見えるところ
どこだっけな


通りすがり
みつけたんだ
君と出会った場所

とても懐かしかった
また
君と手をつなぎたい

君との思い出
思い出した

この街で

1/29/2023, 4:16:00 AM

私はコミュ障だ。
感情が表せられないのもそのせいなのかもしれない
そんな私は街に行く。
新発見で驚いた。
家にひきこもっているだけだったから世界が全て
新鮮に見えた
ああ、街というものはとても素敵なものなんだな。

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