『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「行かないで」
人間の本当に苦しい時に言えない言葉は、
「助けて」と、
「行かないで」なのだろう。
言えば良かった、
まだ話してたいって
言えればよかった、
まだ通話切りたくないって
あの時正直に言えてたら、
素直に甘えられてたら、
何か違ったのかな、、
「行かないで」
大切な人が行ってしまった。正直心配だった。最近外に出ることが増えている気がする。浮気かな。そう思っていた。
ある日、大切な人の声がした。ほかの女の名前を呼んでいた。振り向くとそこには、大切な人と知らない女がいた。
渋谷に。(最初から読んでください)
今日で最後。
これでお別れ。
もう会う事はないだろう。
私は大丈夫だからさ
あんまり無理するんじゃないよ
じゃあね、ばいばい
今までありがとう
楽しかったよ
君が背中を向けた時に
涙が頬を伝う
お願い行かないで
貴方と一緒がいい
そのわがままを言えてたら
今でも隣にいたのかな?
でも
貴方を困らせたくないもの
幸せそうでいてほしいもの
だからまたどこかでその笑顔見せて
私の幸せも願っててね
忘れないで。
#16 ちゃんと朝が来た。
朝日が昇る日、ベットから起き上がることができた。
少し前、苦しくなった時、あの人が声をかけてくれた。
いつも孤独で辛い思いをしていたからこそ、
初めて心配してくれたことが嬉しかった。
心の中でずっと助けを求めていたのかもしれない。
でも、次の日、その次の日もいつもとは何も変わらないただのクラスメイトだった。
よく話すわけでもなく、別に話さないわけでもない。
最近、あの日から一年が経って、痛みが強く、時間も増えてきた。だから、孤独で苦しむ時、その人のことを思い出す。
朝が来て、その日が始まるけど、その人に助けてほしい。
「大丈夫?」その一言だけが、心のどこかでは嬉しくて、平気なふりをして逃げてしまって、寂しいことに気づいたから。
行かないで。……苦しくて……助けてほしい。
そう思ってしまう。何も関係ないのに。
何も言わないから、わからないのに。
その人、"彼"が気になってしまう。
苦しみの中の光。
それでも、何も変わらない日々は続いていく。
いつかは、終わってしまうけど。
___行かないで
行かないで
君の前では強がりな私だから、
行かないでなんて言わない。
君を不安にさせちゃだめだからね。
君が旅立った後の駅のホームで
独り静かに呟いた。
"本当は行ってほしくなかった"
『行かないで』
「煙草は外で吸って欲しい」
貴方は聴こえていないらしい
「酒を飲むのはやめて欲しい」
貴方は聴こえていないらしい
「ならば私と別れて欲しい」
貴方は聴こえていないらしい
不思議に思って貴方を見れば、耳だけ言葉が書かれていない
察した私は家を出る
貴方は耳なし芳一に、なるべくしてなったのだ
振り返れば芳一がついに言葉も出ないのか、こちらを見ながら口をパクパク
「さらば愛しの耳なし芳一、次は耳まで書きなさい」
家を出てから徒歩数分、カーブミラーに写った私が髪をかきあげ耳が出る
……何だ、お互い様ではないか
照れて染まった綺麗な耳に、貴方の言葉が書き足される
──行かないで
「行かないで」 10月24日
気がついたら取り残されることが多かった。
みんな先に行ってしまう。
私が馬鹿だから?
要領が悪いから?
難聴だから?
普通でいられるように
なんとか普通の枠に引っ掛かっていられるように、必死だった。
私、普通でしょ?
だけど、この違和感は何?
ぼんやりしている間にみんな先に行ってしまう。
「行かないで」
届かない声が心の中に響くだけ。
行かないで
降り積もる雪の日…
あなたは…
黙って住み慣れた家から
出て行った
わたしは何も知らずに
スヤスヤと…眠りの中…
ふと…
目が覚めて…
あなたがいない
ことに気づき…
えっ!えっ!
頭がパニック…
慌てふためき…
薄着で外に駆け出した
…吹雪で前が見えない…
あなた…
どこに行ったの…
行かないで…
わたしを置いてかないで
…
絶望した…
「ねえお願い……」
ドアの前で懇願する私を見ても、彼の決心は揺らがなかった。私の目を見て、ゆっくりと首を振る。
「そんな状態でいっても、殺されるだけよ。今は警察に任せて……」
「警察は買収された」
彼は静かに、淡々と言い放った。
「このままにはしておけない。誰かがやらないと」
「あなた怪我してるのよ? 立ってるだけでフラフラじゃない。スーツの下はミイラ男。目の青痣も引いてない。歩くのにも足を引きずってる……」
彼は私を優しく制した。
「わかってるはずだ。僕じゃなきゃだめなんだ」
「あなたが死んじゃう」
「みんな同じだ。このままじゃスナイダーさんみたいに遅かれ早かれ殺される。これ以上僕の街で奴の勝手を許すわけにはいかない!」
彼は珍しく声を荒げた。その怒気に一瞬身がすくんだ。街の犯罪者が彼を恐れる理由が、少しわかった気がした。
「お願いだから、そこを退いてくれ」
私は震えながらも唇を強く結んで、首を横に振った。
「いや」
彼の目はどことなく悲しそうだった。
「すまない」
それだけ言うと、彼は目にも止まらぬ勢いで窓から飛び降りた。慌てて下を覗くと、彼は都会の喧騒の中を跳び回り、闇に消えていった。
「だめ!」
私は夜空に向かって叫んだ。
「行かないで……」
その声を聞いてくれる人は、もういなかった。
『行かないで』
『行かないで』
息も真っ白な冬の朝、
寒さで目が覚める。
隣のお布団は、もう空になっていて、
台所で、朝の身支度をする母の音が聞こえる。
母の朝は、週3で早い。
週に3回は、新聞配達をして、帰ってくると、
少し仮眠をとって、午後の家事に備えてる。
私が朝、起きて、顔を合わすのは、
配達が終わった後の母。
だけど、年に2度くらいのタイミングで、
配達前の母に会う。
今日はそんなレアな朝。
眠い目をこすり、ぼやけた頭と寝ぼけた声で
「いってらっしゃい」と、見送る私。
母は、はつらつと愛車のママチャリで出かけてゆく。
すぐ戻ってくるとわかってるから、
なんとも思わない朝の日常。
そんな生活がずっと続いて、
もう私は大人になったけれど
今も、新聞配達を週に2回はしている母。
お母さん、だいぶ歳をとったなぁ。
昔と違って、なんだか頼りなさそうな後ろ姿に
『いってらっしゃい』と、見送って、
帰って来なかったらどうしよう、なんて、
変なことも考えるようになった。
だから、口では「いってらっしゃい」と、
言いながらも
心の中では、『行かないで』って呟いてる、
そんな時もある。
『行かないで』って、子どものセリフのように
思っていたのに、
実際は、大人になった私が呟いてるのが、
なんだか可笑しくて、でも、切なかった。
今度は母と一緒に 早起きして、
今日も無事故で、帰って来ますようにって
子どものように、母親のように祈ってみようかな
『行かないで』
言いかけた言葉をグッと飲み込む
絶対に言ってはダメだから
どうして
こんなに愛しい時間を過ごしてしまったんだろう
宝物のような日々が今目の前から消える
捕まえることができず握りしめた手を開きそっと君に振る
記憶に残る私がいつも笑顔であるようにとびきり笑って
ほんとはずっとここにいて欲しい
行かないで
その言葉はココロの中だけで
行かないで
時間という道の途中
この道をずっと歩き進むか
この道が勝手に後ろへ行くのか
どちらにしてもここに
とどまることは出来ない
どこへ着くのか
この場所に
着いてる足から
大地の強さを感じて
今ここにいるを知る
このままにしたい永遠は
心の中にしか残せないから
人は思い出を
ずっと大切にしている
それすら手放そうと
思い決めた時
行かないでの声は
ずっと道の後ろから
叫び振り返らせるように
大きな声で心に届く
過去を全て捨てて歩む
明日には後ろの道は
消え去ってしまうから
リセットは1度だけ
行かないでと
幾度も叫びは聞こえてる
まだ間に合うから
ゆっくり振り返れば
思い出はしっかりと
あなたを笑顔にする
そうすればきっと
今までの道を捨てず
この道をまた前へと
歩む気になれるから
行かないで・・・
あの時素直に
口に出せていたら
何かが
変わっていたのかな
道の茨は
いつもこの身を雁字搦め
先行きは
高く角度のきつい壁ばかりで
二人きっと
疲れ切っていたよね
あの言葉が
トリガーになる事
分かっていたんだよ
そう
分かってた
貴方に
さよならを言わせる事を
「行かないで」
#行かないで
いつの日か昨年3月に変な夢をみてしまった。
その夢の中に…なんでどうしてと言いたくなる。
なぜなら夢の中に好きな人が出てきた。
だから行かないでじゃなくて、来ないでほしかったんです😭
どうして❓️いやぁ、大切な人を護りたいからです…
だからその日は丑三つ時前に起きました❗️
現実に起きたら非常に困るから‼️😔😭
『行かないで』
果てしない世界の紡ぎ手
終わりのない物語を謳っては
綴じて閉じて離さない
君は何処へでも行けるから
僕は此処にしか居られない
「ずっと傍にいるよ」
いつだって君は嘘つきだ
信じる僕も僕だけれど
お願いさよならなんて
言わないで
私から行かなくならないで
行かないで
まだ愛してくれているのなら
歳を重ねていくにつれて、大切な人がみんな向こう側に行くようになった。
それも、なんの前触れも無く。
そのたびに、"︎︎行かないで"︎︎とは言ってみるものの、届かないこのもどかしさを、どこ捨てたら良いんだろう。
いつか私も、"︎︎行かないで"︎︎と言われる側になるのかな。
行かないで
▧
目をあけたら、当たり前に世界がひろがるように。わたしが眠るときは、いつだって君が隣にいた。だって、それが当たり前じゃん。や、わたしに非が無かったとは断言できないけどさ、わたしがうまく寝れないとき、いつだって、普通に君はいたわけで、でも今はいないね。そっか……。ウン。シャッと音を立ててカーテンを開ければ、差し込む日の眩しさに思わず目を細めて、なんかすごく普通な感じで嫌だな、と思う。ふたりぶんのソファをひとりで座るから、なんか贅沢なほどに寂しい。さびしい。たった4文字を当たり前に呟いてはじめて、あー寂しいんだって実感湧いて、じゃあ今までわたしはなにを抱えていたんだろうね。きみがいないことがわからない。酸素がなくなったとき、ひとは何を思うんだろう。わからないでしょ? それと同じ。でも、もしかしたらこれは後悔。絶え間ない人生だから、わたしが息を吸って吐くたびにそれは繰り返されるけれど、君はやめちゃった。その事実に、なんだかやりきれなくて浮かぶ。ぷかぷかって感じ。マヌケだって笑う君はいないから、わたしも笑わない。あーーわかんない、わかんない。どうしたらよかったなんて、君はなにも教えてくれなかった。寂しそうに笑う顔が頭にこびりつく。息が出来なくなりそう。げほって、まるで噎せたみたいに涙が湧いてでた。言えたらよかったのかな、君がいないと寂しいって簡単なこと、でも言えるわけない。君が苦しいのは痛いほど知ってたから。しゃくり上げるのが止められない。君のあたたかな手は、もう届かない
わたしを置いて
「行かないで」
私の声が、伸ばした手が、よく晴れた爽やかな空に消えていく。
あなたはもう私の声なんか聞こえていないとでもいうように、一直線に走っていってしまう。あんなに私のことが大好きで、盲目的なまでにじゃれて抱き合った日を忘れちゃったの?
あなたは青空が好きで、今日はご機嫌だったじゃない。
さっきまでは二人で仲良くデートしてたのに。
こんな裏切り、ひどいよ。
「ああ、行かないで!ポチ〜!」
「あははっ!久しぶりだね〜、ポチくん」
愛するあの子は、憎き我が親友に駆け寄って、私にするようにじゃれて抱き着く。
その足元から、リードに繋がれたそちらの子が私を気遣うように寄ってきた。
「なんでよ……私よりその女の方を選ぶって言うの……?」
「相変わらず昼ドラみたいな言い草好きだね、あんた」
ただ今だけは哀れなヒロインと化した私を、愛しいあの子はきゅるんとした瞳で見つめていた。