『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶よ花よと育てられた子は、とても自己肯定感が高いのではないかと思う。
充分に愛されていると分かっているからこそ、素直に我儘も言えるし、なんなら不機嫌そうにしたって構わないとさえ思ってるのではないか。
子どもは、大人達をよく観察している。
大人達から子どもへの接し方によっては、目の前にいるこの人は大丈夫か?どう表現すればいいのか?
そんなことを本能的に瞬時に判断してるのではないかと、子ども達を見ていて感心してしまう。
私もあくまでも傍観者に過ぎないからそう見えるだけで、当事者の大人達は我が子に翻弄されて大変かもしれない。
それもまた親としての試練なんだろうな、と陰ながら応援したくなる。
しかし、子どもというの存在はなんて可愛いのか。
言っておくが、顔の造りは関係ない。
ふわっと優しく微笑むその笑顔に、つやっとしてむちむちとしたフォルムにやられるのだ。
あぁ、今が一番可愛い。
この時を一瞬たりとも見逃したくはない。
全ての子ども達が、
蝶よ花よと、のびのびと育ちますように。
これが私からの一生の願いである。
あなたは綺麗な蝶
無数の花という花に囲まれる
私には綺麗な羽も仲間もいない
地面を這いつくばって空を見上げるの
それはそれは
綺麗な青
手を伸ばしても決して届かない
私に相応しい罰
私が背負った罪
私が何より
欲しくて欲しくてたまらないモノ
それは決して決して
手に入れることが出来ないモノ
そのはずだった
そうならなければならなかった
翡翠の涙は誰にも知られない
だけど
ふと、手を掴まれて
引き上げられたその先は
見たこともない
私だけに
向けられた
美しい青
かわいいねぇ
ほんとに可愛すぎてやばい
天使じゃろうか
なぜ我が家にこんな天使が?
あくびしてる
寝ながらしっぽ振ってる
胸に溢れるこの思いの名前はなに
「飼い犬に手を噛まれる」と言うが
それは裏切りではなく
「何をされてもかわいい」の意だと知る
他所様の子たちよ、ごめん
やっぱりうちの子世界一
スポイルしてると言わば言え
蝶よ花よ、で今日も行く
「蝶よ花よ」
#189
僕は花
見上げれば
僕の恋人が飛んでいる
一夏の恋だけれど
僕は幸せさ
私は蝶
下を見れば
私の恋人が綺麗な花を咲かせて
待っている
私は幸せ
一夏の恋だけれど
私達は幸せ──
(2023.08.08/蝶よ花よ)
蝶よ花よ。
蝶よ花よと
讃えられるのは
大人になってからも。
蝶よ花よと
言われるのが
10代には10代の。
20代には20代の。
30代も40代も
花になって生きたいね。
久しぶりにピクニックにきた。
何時も家に引き篭っていたから
太陽の光が眩しくて倒れそうだ。
嗚呼、蝶よ花よ。
どうして私の友達は死ななくてはならなかったの…
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
蝶よ花よ
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
お屋敷に双子の綺麗な女の子が生まれました。名前を蝶子、花子といい、蝶よ花よと、それはそれは可愛がられて育ちました。
二人は自分達が美しいことをよく知っていました。自分達は美しく、全てを持っている。だから、何をしても許される。そう思っていました。実際、両親は何をしても許してくれたし、屋敷の人達も二人を咎めるようなことはしませんでした。
ある日、蝶子は道で足の悪いお婆さんと出会い、ぶつかってしまいました。カッとなった蝶子は、お婆さんに暴言を吐きかけました。
「足の悪い人間が私の前を歩かないでちょうだい! 私が怪我をしたらどう責任取るのよ!」
一緒にいた花子は喋ることが大好きなので、お婆さんに更に激しい暴言を吐きかけました。
「歩くことすらできない、迷惑をかけることしか脳のないお年寄りさん。せめて邪魔にならないよう死んでくれないかしら?」
その晩、蝶子と花子は酷い熱に冒されました。本当に燃えてしまうかと思うような熱です。
そして目が覚めると、蝶子は空を舞う蝶に、花子は物言わぬ花になっていました。
困った蝶子が屋敷の外に出ると、遊んでいた無邪気な子供に捕まり、羽を毟られてしまいました。
動けない花子は、屋敷の人に、綺麗な花だと根本から手折られてしまいました。
蝶は羽を失い、花は枯れ、美しかったその姿は無惨にも散ってしまったのでした。
『蝶よ花よ』
蝶よ花よとかわいがるン?
花はともかく蝶は苦手なんスけど
蝶は好きでもイモムシ嫌いとか言うのも何なんデスカネ?
蝶々よーく見てよ
イモムシに羽根がついてるだけでしょ
(まちがってます)
とりあえず虫こわいニンゲンの意見なのでムシしてください虫だけに
m(_ _)m
それは、実際には、1分にもみたない時間
であろうか?
二つにとっては、数時間にも感じていた。
わたしは、数十年に及ぶ修行に末にたどり着い
た奥義を惜しげもなく、繰り出す。
一の掌。それは音を置き去りにして、頭上より
黄金の掌のひらが舞い降りる。
二の掌。両掌のひらが挟み込む。
ふたつは、死と隣り合わせの戦いのなか、
笑みを浮かべいた。
だか、それも終わりのときが訪れ、
わたしの両足は突き刺された。
やつは、そのとき、涼しい顔で、傷一つない。
その次の瞬間、一瞬の怒気を孕んだ、
そうはいっても、やつにとっては、
児子を叱りつけるくらいなのだが、
オーラを感じた。
それとともに、奴は、わたしの耳元にいた。
プーん、プーん‥。
「しまった」
だか、やつは、これで済んだかという
顔をしただけだった。
そのまま、壁に鎮座し、胡座をかいていた。
「お前に免じて、数人だけなら、生かして
おく」とのことらしい。
わたしは生まれたばかりの赤ちゃんの
その愛らしい顔をみた。
「それはできねぇんだよ」。
全オーラを込めて、口に吸い込み、
吐き出す。
やつの驚きの表情とともに、
背後から、光に包まれるように被弾した。
「やったか」
一面は腐ったドブのような空気にまみれた。
しかし、プーん。
「あっぱれ、褒めて遣わすぞ」とやつ。
わたしは全身の力を使い果たし、もはや、
死を待つだけの体になっていた。
しかし、ここに来て、わたしは不敵な笑みを
漏らした。
やつも、ただならぬものを感じたらしく、
生まれて始めて、しまうまがライオンに
食べられる恐怖を感じていた。
「人間を舐めるなよ。」
「俺は1人ではない。」
奴が逃げようとした瞬間。
細長いスプレー缶を取り出し、吹きかける。
ものすごい白い爆風とともに、
やつの体は消し飛ぶのだった。
蝶よ花よ
何百の蝶よ
何万の花よ
群れの中の一匹も
道端の見慣れた一輪も
蝶よ花よ
一時の輝きを永久の光に
一時の彩りを千代の艶に
蝶たちよ舞え
花たちよ咲け
月明かりの差し込む舞踏会。
これほど雅やかに踊り狂う娘が
この世に存在して良いものか。
蝶よ花よ。
彼の娘に、甘い蜜を届かせるには
どうしたら良いものか。
あのどうしようもなく、尊いお方に
己の表しようのない甘い感情を
届けてくれぬか?
【蝶よ花よ】#10
蝶よ花よ、と崇められている人気者のあなた。
私は嫉妬してしまう。私とあなたの何が違うんだろう。毎日、ちょっとずつ私の嫌な感情は膨らんで、あなたのことがもう嫌いになりそうだ。いや、ずっと前から、私はあなたのことを好きだったけれど、それ以上に憎んでいたのかな。長く共にいると、相手の嫌なところばかりが鼻につく。
でも、私とあなたの共通の友人はそんなあなたも私のことをひどく嫉妬していると言っていた。最初聞いた時はとてもじゃないけど信じられなかった。
あなたも、私のような感情を他人に向けることがあったなんて。蝶よ花よと崇められて、なに不自由のない理想の生活を送っているあなたもそういう感情を抱くことはあるんだ。
私はふと、あなたと心の底から話したいと思った。そういえば、最近はあなたと深い話ができていない。少し前は一緒に泣きあったり、笑いあったり、本当に仲がよかったなあ。
久しぶりに向かい合ったあなたは、私の記憶の中のあなたと少しも変わってはいなかった。
いつも、何話してたっけ。人見知りな私は少し緊張していたけど、あなたの一言で、確信した。
「最近ごめんね、澪ちゃん。実はね、私なんかしょーもないんやけどさ、澪ちゃんにずっと嫉妬しとったの。ほら、前私依君のことが好きやって話したやん?」
「っあ、あのね私も実はね、あなたのことずーっと嫉妬してってん。」
よかった。やっと言えた。
「ほんと?私たち一緒やねぇ(笑)でね、ちょっと聞いてほしいんやけどさ、」
私、もっとあなたと仲良くなれそうだ。今まで私はあなたに壁を作りすぎていたのかもしれない。
#蝶よ花よ
蝶よ花よ
もみじのようなお手々をふって
ちょこちょこと歩いてくる
きみは本当に愛らしく愛おしい
まだちょっとだけ人見知りで
知らない人を見つけると
さっと僕の後ろにひっついてくる
そんなきみも
いつかは僕のそばを巣立っていく
その時がきたら
僕は泣いてしまうだろうか
きっと泣いてしまうね
だから今は
精いっぱいにきみのことを愛したい
「蝶よ花よ」
蝶のような儚さがあれば、
花のような可憐な人だったら、
僕はあの人に愛されたのかな。
蝶よ花よ
散りぬべき
時知りてこそ
世の中の
花も花なれ
人も人なれ
蝶よ花よ
蝶よ。キミはボクを求めてる。
ボクに拒否権は...無いよね笑
花よ。ボクはキミを求めてる。
ボクに決定権など...あるものか。
私は小さな頃から生まれ変われるなら〜
という質問に対していつも「蝶」か「花」と答えていた。
蝶のようにひらひらと花畑を飛び回りたい。
たんぽぽの 親から飛び立ち、地に落ち根を張り、そして芽を出し花を咲かせる。
最後は親のように白くふわふわとした子どもたちを見送るというのを経験?してみたいなと感じたこと。
僕は蝶や花になりたい。
そんな蝶や花は生まれ変われるとしたら何になりたいと思うのだろうか。
電波が私の周りをくるくると回って
私はくすぐったいと目を細める
機械の音は優しく私を起こし
アンドロイドは私に微笑む
色とりどりの天井を見つめ
私よりもはるかに大きな画面が過去の風景を映す
これが自然だ、と思う。
もう風が私の頬をかすめることはないし、
日差しに気を揉むこともない。
今、花を育てたり、蝶などの虫を愛でるのは不自然だ。
友人と画面越しで会話をして
午後のお茶をアンドロイドにいれてもらう
それが日常
これがありふれた自然だ
「蝶よ花よ」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人ですー!!!!
最近宣伝忘れてたんですけど、全然人集めてます!!
ぜひぜひきてみてください!!!
永遠とは儚いものなのだろうか。
女の乳房が揺れる。
きゃははうふふと白い歯茎が覗く唇は、うら若い感覚に匂い立つ。
白い歯が、苦しみを知らない、うら若き少女たちの間に、話し声として漏れる。
話し声は、かしましく、驕り高ぶることを肯定しているようだ。
さて、閉じた口とて愛らしい。
「桜ちゃん、おっぱいおっきくて、うらやましい」
「でも、小さい方がかわいくていいよ」
「私たちまだ、男の人の身体も知らないのに」
「でも、それだから自由なんだよ。早苗ちゃんだって、私みたいなのにしてみれば、凄く大人に見えるよ」
「大人に見えるって本当?」
「そうそう、だから女の子なんだから」
日に焼けて、茶色く抜けたような赤さを帯びた髪を、ゆったりと、後ろに投げ出していて、巻いたようにしている。
少し大人びた彼女の黒髪が、艶やかで豊富な栄養を甘受している、草のように青く香る。
それだけで男は、頬を赤らめてしまいそうな髪。
艶めいて、したたかで、そして青い。
羨ましがるのは、老婆だけではなかろう。
「花よ蝶よと愛でられるほど、俺は見惚れる男なのか?」
そう怪訝そうに聞いてくる君への返事なんて、とっくの昔から知ってるだろうに。
……ただ君は、花でもなければ、蝶でもなく。
はじめて出逢ったあの日から、俺の頭上で輝く星だけれど。