『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【蝶よ花よ】
『あの蝶々見て!』
『すごく綺麗な色してると思わない!?』
「そうだね」
僕は、無邪気にはしゃぐ君を見つめながら自分は心底
幸せな奴なんだろうなと思う
蝶々を見る君の目は、恋する乙女のようで、とても初々しく感じたのが本音だった
そして僕は一度でもいいからその目を僕だけで埋めてみたい、そう思ってしまった
しかし、その目が向けられているのは紛れもなくこの蝶々であって、僕はその蝶々が止まっている花のようなものだ
それでも別にいいんじゃないか
君に出会えただけでもう十分なのではないか
君と蝶々を見られただけで幸せなのではないか
確かに、君といられるのは僕にとって幸せなことだ
それなのに、僕の中の僕が言う
「君と一生を添い遂げたい」と
何かを決心した僕は君の視界を美しい蝶々で埋め尽くし、その唇を奪い取った
蝶よ花よ。
夢のような世界よりも、人混みが恋しいのが人間なのだ……
諦めてくれ。
蝶よ花よ
ヒラヒラと美しく
羽ばたく蝶よ…
あなたが求めるのは
麗しい魅惑のお花
夜に咲く花…
月下美人
儚く切ない夢に
酔う…
一晩だけの刹那的…
蝶よ…
儚く散る花…
忘れられず…
蝶よ花よと育てられて、18年。
あたしは、好きな人が出来た。
歳上で、カッコよくて、優しくて、面倒見がいい人。
あなたのことが、大好きです。
甘えちゃっていいですか? 頼ってもいいですか? たまには、困らせていいですか?
あたしは、あなたに救われたいけど。でも、そんな女は存在しないの。
半径69万6000㎞
水を1とした時の密度1,41
温度は6,000~10,000℃
現年齢を言うならば46億歳
寿命100億年
地球生命に恵みをもたらす中心太陽。
その命よりも永く。強く
『永遠』
星間分子雲が凝縮を繰り返しガスの塊となって、
星間物質を取り込みながら密度を増し、
高温の天体となり光を放っている。
そしてやがては水素を使い尽くし膨張し赤色巨星となった後
その中心部に白色矮星を残し外装部だけがまた膨張し始める
最終的に冷え切った恒星は、黒色矮星となって一生を終える。
そう。当たり前のこと
この世に存在するたった1つの『絶対』。
誕生した命はいつか必ず尽きる。
体と共に命が尽きてもこの想いは決して消えない。
体は塵となって、
魂は光となって
在り続けよう。
この世に永遠なんてないけれど、
この想いは限りなくそれに近い間
在り続ける。
これからもよろしく。
命が尽きるまで。
永遠が終わるまで。
蝶よ花よ
空よ大地よ
生きとしいける全てのものを
愛せるほどに無知にはなれず
人間を知るために生まれたあなた
今何を思う?
蝶よ花よと愛情を注いで育てたわが子。
貴方が旅立ってから何年が経ったでしょう。
川に溺れた小さい男の子。
貴方は、自分の命を投げ捨ててまで
未来ある男の子の命を救った。
親としても、すごく誇らしかった。
こんなにも人に親切になれる子に
育ってくれたんだなぁ、と。
けれど、あなたの親としては…
あなたにも健康そのままに生きていて欲しかった。
そう、両親共々常に思い続けていますよ。
『蝶よ花よ』
貴方よ!
どんな美しいものに例えても足りない貴方よ なぜ眦から宝石の粒を落とすのか!
貴方のための飾り物を 貴方のための美食を 貴方の欲するものすべてが ここにあるというのに!
蝶よ花よと育てられた。
何をする時も私の隣には所謂付き人がいた。
何をする時も周りからの目があった。
私がしたいこと全てができるわけではなかった。
蝶よ花よと育てられた。
周りの友人との会話についていけなくなった。
周りの友人はみんないつの間にか大人になっていた。
私はいつまで立っても子どものままだった。
私がしたいことってなんだろう。
私が本当にしたいことってなんなんだろう。
蝶よ花よと育てられた。
蝶のように自由に飛んでいきたいと思った。
飛んだ先で、
花のように可憐に咲きたいと思った。
揚羽蝶
はらり ひらり
舞い揺られ
黒羽 誘い
揚羽蝶
ひらり はらり
舞い揺れて
白羽 抗う
揚羽蝶
夢寐に射す
宵光
輪幻に射る
宵煌
刻の理 夢寐華葬…
軸の謳 微睡華葬…
はらり ひらり
狂い踊るわ
黒羽 嗤い
揚羽蝶
ひらり はらり
狂い堕ちる
白羽 雫の
揚羽蝶
古き縁 螺旋死葬…
蝶よ花よどうか舞わないでくれ今の私には貴方たちが舞うのはどうにも眩しすぎる羽についた雫を振りながら踊る姿はまるであのころの自分のようで胸が強く締め付けられるのだ。
蝶よ花よ、どうか全て忘れられるほど美しく舞ってくれ。
ヒラヒラしてて、鮮やか。
蝶よ、花よ、もしかして君等は親戚か何かなのか?
蝶よ花よと育てられた訳でもないが、それでもあなたが好き
蝶よ花よ ひらひらと綺麗に舞いあがり咲きほこれ
#23
自由な蝶になりたい。
自由な花になりたい。
そこにいるだけで癒される。
そんな存在に私はなりたい。
蝶よ花よと言いますけれど、結局のところ虫と植物じゃあないか。あたしゃ例えられるなら宝石がいいね。それも石ころじゃあないかと言われるかもしれないが、虫や花みたいな儚いモンなんかよりは硬い石ころのほうがあたしはずっといいさ。
古文かな?って思った
だとしたら、蝶と花なら季節は春?
春の唄?
どちらかというと春の陽気な感じ!というよりも幻想的なイメージ
詩人向いてないんじゃない?
いや、何処にも向いている
皆から可愛がられて大事にされる様を「蝶よ花よ」なんて表現するけれど、蝶も花も、全部が全部綺麗な訳じゃない。
華やかで優雅なものばかりが持て囃されている言葉。
でも実際には小さくて控え目、少し地味にも思えるようなものもある。却って派手で毒々しくさえ感じられるようなものもある。
人間だって同じ。だって、この表現も人間が考えたのだから。
様々な人間がいて、その中で綺麗な人が皆の目を惹く。
それでも、誰もが必死に生きていることに変わりはないんだよ。
だからそんな言葉に縛られないで。
劣等感に苛まれる必要なんてないんだ。
蝶よ花よ
自由を求めよ