『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子どものころ 底なし沼に落ちた
実際には底なしではなくても
水と土の微妙な量のバランスで
泳ぐことのできない
もがくほど沈む恐ろしい泥沼になる
きれいな湧き水で知られる土地で
蝶を追っていた夏の日
池のほとりは水草が茂っていて
どこまで地面かわからないまま
踏み込んだ足がすっ、と吸い込まれた
ポチャンと水に落ちるのではない
泥の中にゆっくり沈んでいったのだ
頭は真っ白で声も出ない
蝉の声も消えた静寂の中で
身じろぎもできぬまま膝、腰、胸と
もう目を閉じるしかないような瞬間
対岸から駆けつけた父が引き上げてくれた
全身小さな浮草と泥まみれ
蝉の声が戻ってきても放心していたっけ
慣れぬ土地の池や沼、
どうか皆さまお気をつけて
「落下」
#447
落下、、
あぁ、落下したい。下を見ると、恐ろしい。勇気ない。
【落下】
「相合傘」で降下していく落下傘カップル部隊
体に浮遊感を覚える。
私の頭はそれがあり得るはずのない感覚だと訴える。
私はその訴えを認めたくなかった。
この状態はあり得るはずがなかったから、あって欲しくなかったから。
私はいつも通り魔法の箒で学校に向かう。
今日は魔物退治がある。人手が足りないらしく学生も報酬をもらい魔物退治ができるように最近決められたそうだ。
万年金欠の私にとってはとても嬉しいニュースだ。
早速申し込んだ。それが今日だ!
学校側も色々用意してくれて、無駄にお金を使う必要がなく、本当にありがたかった。
魔物は東の森にいるらしく、早速箒で向かった。周りを見渡しながら攻撃魔法の準備をする。
だが私は真下を見ていなかった。
突然箒が真っ二つに折れ、落下する。
パニックになり低速落下の魔法をかけようとすると杖を魔物の触手に飛ばされる。
森の木が近づいてくる。
手の届く範囲には折れた箒。
もう私は思考することができなくなってきた。
『落下』18/356
あなたと一緒なら、落ちるのなんて怖くはないわ。
だから、この手は一生、離さないでよ。
黒い都会の風が吹き荒ぶ。
遠くに、かすかに聞こえる嗚咽。
頼りないフェンスの向こう、眼下に渦巻く欲望。
絶え絶えに声が聞こえ、後ろを振り返る。
あなたの蒼白な顔が、月光に照らされた。
でも、残念。一瞬、遅かったのよ。
もう、私を支える物は何もない。手を固く握るだけ。
体を宙に投げ出して、次第に視界が加速していく。
鮮血を舞わせながら、落ちていく。
遺体の周囲には、まるで雨が降り注いだような血痕が残っていた。しかし、それよりも奇妙なことは…
今日は何も思考できない。頭が働かない。
帰ってきてそのまま3時間も寝ていた。
床に吸い寄せられて起きれないまま。
ごはん食べたいしジムも行きたいしお風呂も入りたい。
こんなとき重力ってほんとに一定なのか疑問に思う。
絶対いつもより身体が重い。全く起きられない。
りんごと同じで私も地面に落下してる。
題【落下】
私は、クラスで1番頭が良かった。
運動神経も1番だった。なのに、私の人生は落下するかのように、全部ができなくなった。
これから、たくさん努力をしていかなきゃな。
【⠀貴方に落ちていく⠀】
ずっと深い底で溺れてた。
貴方しか見えていなくて、ずっと一緒にいるんだと思ってた。
でもいつからか息が出来なくて
暗くて、不安で怖くて
叫んでいた
貴方の隣にいるのに
いつからかずっと信じられなくて
底にいれば私の目には貴方しか入らなくて
それが幸せだったのに
貴方は上で明るい光の中で色んな景色を見てるの
はやく出してほしい
解放してほしいのに、
貴方から離れるのが怖い
もう疲れてるのに
まだ好きだって思ってしまう
貴方の沼に執着してしまうんだ
「落下」
ずいぶんと、遠回りをしてきた。
曖昧な関係が心地よくて、目を逸らしてきたんだ。
でももう、認めるしかない、かな。
他の誰にも、この場所を取られたくないって。
あなたの隣に居たいって。
たった二文字を声に出したら、
すとん、と気持ちがはまった。
芽吹いた生命は、その瞬間から落下を始める。
落ちていくため天まで昇る。
下へと引きずる力を借りて、遠く高くを浮かぶのだ。
枝葉末節恐れず飛んで、宙を揺蕩う花と成れ。
お前を襲う大気も熱も届かぬくらいに舞い上がり、
丸みに沿ってゆっくり素早く、堕ちてこい。
私はお前を見守ろう。
いつかは花散り燃え尽きるまでな。
『落下』
【落下】
ぷつん、と何かが切れてしまうことがある。帰りの電車、布団の中、ふと空を見上げた時、どんな瞬間でも、やりたいこと全てが無意味なように感じて、全身を保っていた意識という意識が落ちてしまうことが、ある。
もう何もしたくないと、泣きたくなる時だってある。自分が嫌になって仕方がなくなる時だってある。泣き叫んでも何をしても夜が明けなくて、ただただ画面だけ追いかけている日もある。
落ちていくのが怖い。気持ちも、自分自身も、周りからの信頼も、全てがあっけないもののように思えて、無性に生きていることが恐ろしくなってしまう夜がある。
でも、言えることがある。高さ10メートルから落ちた先のコンクリートより、一人で潜った食塩水より、手首に当てた冷たい金属なんかより、心の奈落の方がまだ暖かい。心が寒いから、しばらくはまだ自分の奈落に埋まっていよう。自分に向き合ってあげよう。しんどいよね、何もしたくないよね、頑張ってるよって、言えるようにしてあげよう。
いいお天気の日に布団を干すように、元気な時に、自分の心をなるべく、羽毛布団みたいに柔らかく優しくしておこう。落ちても怖くないって言えるように。
あなたにとってあなたが、私にとって私が、安心できる着地点であり、出発点であったらいいな。
【落下】
バッと飛び起きると頬に汗が伝っているのがわかった。
あぁまた夢を見たのか。と分かる。夢を見た記憶は無いが、汗が出てることで自然に分かった。
いつからか建物から落ちる夢を見始めた。下を見ても地面が見えないほど高い建物から落ちる夢。
気付くと高い建物の屋上に立っていて、そこに地面はないのに歩き出す。地面は無いから、足は宙に出すことになり、そのまま落ちるのだ。
昔は落ちる!と思った瞬間目が覚めるのだが今では何mか落ちている最中に起きるのだ。
いつか夢の中で地面とぶつかってしまうかもな。
1回夢の種類は変わるが、家族が火事で僕以外取り残されたとき、過呼吸になってしまった。それは夢の中でも、現実世界でもだ。僕が過呼吸になっていることで起きたことがある。もしかしたら夢の世界で落下したことで、現実世界に支障があるかもな。
落下
考えて、考えて、考えてみて。
結果くだらないな、と思った。
学校の下らないいじめだって、どうでもよかった。
強がりとかではなくて、本当に言いたいヤツには言わせておけ、と思ってる。
「はっ、出来もしないこと出来るって言うなよな」
「……っ」
いわゆるいじめっ子が、いじめられっ子を詰る。
何がどうしてこうなったのか、始まりすら分からないけれど、この3階の、ベランダから落ちてみろ、という事らしい。
3階から落ちたら死ぬんじゃないか。
馬鹿馬鹿しいと思うのと同時に、教室の空気も悪すぎて俺は立ち上がる。
椅子を動かした音で、全員の視線を浴びるが、気にせずにベランダに向かった。
「おいなんだよお前…」
いじめっ子がなんだか急に慌てた声をだした。
ベランダの柵に乗って、下を眺めるとやっぱりすこし高かった。
後ろで「おいばかっ」「危ないよ!」「止めよう」「いや、出来るわけないって」と口々に言うけど別に止まる気もない。
歩くような気分で、地面に向かってダイブした。
少しの落下感。
そして、衝撃。
結論から言えば俺は怪我をした。
割と綺麗に受身をとったけど、少し入院した。
体の心配よりも頭の心配をされた。家族も同様に。
「ごめんね」と謝ってきたのはいじめられっ子である。
「なにが」
「僕のせいだから」
「違う」
「でも、あの時、飛び降りるって話したのは僕なのに」
「俺は好奇心であの日飛んだ。その前の話は知らないし、たぶん俺の頭が可笑しいだけだ」
「でも……」
「思ったよりも滞空時間が短くて残念だった」
考えて、考えて、考えてみた。
入院中までも考えてみた。結果思ったよりも。
「飛び降りは自殺に向いてないな」
残念だった。
いじめられっ子が泣き始めたので、「俺がおかしいんだよ」と俺は笑った。
お題は「流水」
最初は四字熟語の落花流水しか思い浮かばなかったけど、松尾芭蕉「おくのほそ道」の冒頭の一部「川に棹させば流される。かくてこの世は住みづらい」とか、鴨長明「方丈記」の書き出し「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」とか色々思い浮かんだ。
そしてアプリを開かずに何となく考えていたら、なぜかお題を「川の流れ」と覚え間違いして「川の流れ いつでも 駆け抜けて行くから」まで頭の中で流して、「いやこれ歌詞違うだろ」と自分で気づいた。正しくは「時の流れ」だし、しかもしばらく元歌すら思い浮かばずに頭の中で再生していて、サビ直前でようやくNHKで昔放送されていた「生きもの地球紀行」の初代主題歌「TOMORROW」だと気づいた。
合唱曲なんかでは!ない!!!(大音量の主張)
いや人気あったのか穏やかなメロディーで歌詞が近年にしては珍しく恋愛じゃないからか、「生きもの地球紀行」の主題歌は全三曲とも合唱曲に使われているんだよなぁ。
二曲目が「この星に生まれて」で、三曲目の頃は他の番組に移って見なくなったから題名すら出てこないけど。
という全然違う話。
「落下」
小さな小さな音が、身体の芯から聴こえた。
ポタ、ポタリ、ポタン。
ピチャン、ピチョン。
カタ、カタリ、カタン。
カチャ、カチャリ、カシャン。
気にもならないその音が、少しずつ芯を喰い荒らす咀嚼音だと気が付いた頃には、
ほろほろと崩れて、大きく崩落していく手前だった。
初めは、気にもならない歪みやひずみで。
黒い影のように、澱のように、ひたりひたりと近付いてくる。
忍び寄る影を、積み重ねる澱みを振り払うと、少し視界が晴れて、何事もなかったかのように、元の世界が広がったと錯覚するのかもしれない。
これらを繰り返して、はたと気が付いた時には、泥濘に身を捕らわれて、身動きが取れなくなっていた。
ちょっと今日は、足が竦んでいる。
泣くのはまだ早い。
泣き虫な私は、それでも時々は泣いてしまうけれど。
もう少し、あと少し。
(それは、どのくらい?本当に待てるの?)
身体の内外から聴こえてくる色んな声。
パキリ。
小気味の良い音が響いて、ひとつ得心がいった。
あぁ、ついに。
ココへ来てしまったなぁ。
静かで冷たい泥沼に浸かって、私はその冷たい温度に寂しさや悲しみを想うのだろう。
視界が暗くなり視界が縦に伸びる。
宙に浮くなんて芸もできず只只視界が
闇に染まっていくのを眺めている。
そこには焦り、苦しみという感情はなく、
諦観。とても冷静だった。だって は、
そうまでしてもこの景色を目に
焼き付けたかったのだ。
視界が途切れる。
も、そう感じてほしいな。じゃ、次
くれぐれも に、がんばってね。
落下
私の人生落下し続けてる
今年も評価は下がってる
ついでに預金も減っている
しかしこの世はゼロサムゲーム
私が落下した分誰かが上がっている
でもそれがあいつで許せるのか
あぁ取り返しもつかないほど落下している
落下といえばりんご!
りんごが落ちるといえばニュートン!
現場からは以上です!!!
「冬の日にはメルティーキッスが落ちてこないかなぁ」
…って近所の子供が言ってたけど、
それ危ないよね
お題「落下」
底が無ければ
止まることなく
どこまでも
いつまでも
落下し続けていく
落ちていくことを
楽しんでいるかのように
もしも突然、底が現れたら
跳ね返るのだろうか
弾け飛ぶのだろうか
一瞬にして砕け散るのだろうか
この思いは、どうなるのだろうか