落ちていく』の作文集

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落ちていく』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/23/2024, 1:26:56 PM

〈落ちていく〉

落ちていく、落ちていく。

私の成績、生活環境、周りの評価。

何もかもが落ちていく、落ちていく。

私はそれを見ながら、まぶたを閉じ、二度と目が覚まさぬよう首に吊るしたベルトをかけた。

11/23/2024, 1:26:46 PM

地球上にある全ての物体は下に落ちていく。
       もちろん私の体も例外ではない。
  そんなことを考えていたらもうすぐ地面につきそうだ。

11/23/2024, 1:25:50 PM

自分よりうまく行っている人を妬んだり、そんな自分がいやだったり…

晩秋の庭で
ただ一心にひたすらに
エサをつつき続けている
ヤマガラを観ていると
そんな心の曇りが落ちていく

            【落ちていく】

11/23/2024, 1:24:35 PM

落ちる感覚というのは不思議だ。その時だけ何にも頼れない。今、私が底なしの穴に落ちていると仮定しよう。立ってバランスを取ろうにも立つために必要な足場が無い。体を大の字に広げ、落ちていこうにもその後はどうする。逆に後ろ向きに落ちるのはどうだろう。いや、きっと無理だ。底なしだから受け身を取ろうにもどのタイミングでやればいいのか
わからない。どうにもバランスを取れず、体がよろめいてしまう。おまけに身体の中の内臓が上がっている感覚もある。また落ちている身からすれば、勢いよく風が吹いているような感覚のでうまく息もできないだろう。
そんなとき私たちは何をすればいいのか。

知らん。

11/23/2024, 1:24:07 PM

「落ちていく」体力が落ちていく。気持ちが落ちていく。最近は、それらをなんとかしようともがいている、いやコントロールしたり、努力をしていこうと思っている。まずは、体力の維持、上昇を目指そうと筋トレを週に何度かやってみた。そして、一カ月経った。すると、気持ちも上昇する時がある。自分の体と心は一心同体だ。また進んだり、あともどりしたり、一進一退だ。
               イーナ

11/23/2024, 1:22:07 PM

気がつけばある駅にいた。
ふと壁をみる。
‪”‬出口 0‪”‬
「出口0…?」
出口とはなんだろうと思いながら隣にあった‪”‬ご案内‪”‬という看板に目をやる。
‪”‬ご案内 Guide
異変を見逃さないこと
Don't overlook any anomalies.
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと
If you find anomalies,turn around immediately.
異変が見つからなかったら、引き返さないこと
If you don't find anomalies,do not turn back.
8番出口から外に出ること
To go out from Exit 8.‪”‬
「なんなんだ、この案内…」
異変とは何なのか、なぜ8番出口からでなければいけないのか。
そんなことを考えていたらキリがないので、取り敢えず前に進むことにした。
「それにしても埃ひとつない綺麗な駅だ…」
天井にはLEDの蛍光灯が6つ程度あり、壁には白いタイルが敷き詰められている。その壁にはポスターが6枚はられている。それぞれ手前から、エイト歯科医院の赤(?)が印象的で可愛い歯のキャラがのっているポスター、アルバイトパート大募集!と書かれていてよくフリー素材とかでよく見る感じのイラスト調の女性が写っているポスター、NEW OPEN!!DOG SALON ZUIと書かれていて犬のイラストが5匹のっているポスター、日々の身近なトラブルも司法書士にお任せを、と書かれているポスター、MAKEUP ARTと書かれていて実写のメイクしている(眉毛になにか白いものがついている)目が上下に貼られているポスター、MOVEFESと書かれていてヘッドホン付けている実写の女性がのっているポスター、とある。その隣には目のマークの防犯カメラ作動中とかかれているポスター(?)がある。
別にそんな気になるものがあるわけでもないな、と思いながら反対側の壁に足を運んだ。
反対側の壁には従業員しか入れなさそうな扉が3つあり、扉の上に2つ換気扇(?)がついていた。扉の隣にはこじんまりと消火栓、消化器があった。
なにか視線を感じ天井を見ると監視カメラがあった。
「そりゃそうか。」
あのポスター(監視カメラ作動中)があるからそりゃあるよな…と思っていると後ろから足音がした。
バッと振り返るとそこにはこの通路を歩いていくサラリーマン(頭は寂しげ、手にはカバン、服装は…Theサラリーマン)がいた。僕は他にも人がいることにホッとし、先に進むことにした。先に進むとまた同じ看板があったが数字が変わっている。
‪”‬出口 1‪”‬
出口1…?そう思いながら先に進むとまた同じ駅の同じ通路についた。
「えっ…?」
僕は何かの間違いだと思い今来た道を引き返した。
が、戻っても先に進んでも絶対同じ通路に行きついてしまう。しかも1だった看板も0に戻っている。それに通路に行くたび絶対におじさん(サラリーマン)がいる。話しかけてみたがスルーを貫き通されてなにもききだせない。ここで僕は冷静になってみてとある異変に気づいた。何故かおじさんが巨大化していたり、従業員の扉が少し開いておりそこから女性が覗き込んでいたり…
もしかして、これ、こういうのが異変なのではないかと。0が何も無い通路。要するに‪”‬覚えておかないといけない駅‪”‬なのだ。0がノーマルでありそのあと進む通路に異変が起きる。
‪”‬異変を見つけたら、引き返すこと
異変が見つからなかったら、引き返さないこと‪”‬
この言葉の意味がわかった気がする。
ということは出口はずっと先だ…。



‪…続く…

11/23/2024, 1:19:59 PM

「落ちていく」

何かに嵌まって奈落の底まで見える程の距離に差し掛かったら
抜け出せなくなるか踠くか這い上がっていくか
はたまた死を選ぶかの違いの落下度よ

まぁ、少なくとも(?)
デジタル機器を使い始めたら
視力が良かったのに視力が落ちていくことに
踠くことも這い上がっていくことは出来ないよね

あと、やっぱり、お金と株ネ。
落ちていくばかりてで上がりもしない。

11/23/2024, 1:19:50 PM

【落ちていく】


飛んでいく風船から見たら、落ちていくのは私かも
よく迷子になる子は「ママはよく迷子になる」って言うんだってさ

落ちていく
マーブル模様の空に落ちていく
踊り抜けたら私ゼブラ柄になっているかも
ドット柄でもいいよ
ちょっときもちわるいけど
それも可笑しくておもしろい気もする

11/23/2024, 1:16:45 PM

落ちていけたら、どんなにいいだろう。
なにも気にせずにどこまでもどこまでも。
落ちていくとはどのような感覚なのだろう。
なににも縛られていなくて楽?それとも辛い?
少なくとも今よりは息がしやすいんだろうな。
見えない糸でか細い糸で、吊るされてどこまでも続く足元の闇を見せられながら、舌を噛んで落ちないように努力して、踏ん張って。
もうつらいよ。
いっそのこと、どこまでも落ちていきたいの。
なんのために踏ん張っているのかすら分かんなくなっちゃったんだってば。


─落ちていく─ #122

11/23/2024, 1:14:39 PM

お題『落ちていく』

とぽん、と音がする。紅茶にミルクを入れるその瞬間が好きだ。

ぶわりとひろがって、紅を柔らかい色にしてくれる。

何だかそれは、最初は全く色の違う集団の中で、時間をかけて、少しずつ馴染んでいくような。人との交流を感じることがある。それが、柔らかな色へ染まるのか、紅が強いままなのかは、時と場合によるだろう。

ただ入れれば良いというものでは無い。攪拌する作業だって必要だし、入れる前に、どんな紅茶なら自分のものと合うか、と考えることも必要だ。

11/23/2024, 1:13:06 PM

あたまのなかがぼおっとすると、脳みその中心で意識がひとつのまとまりになろうとして、ほわほわと不安定に照る。それを幾度か繰り返して、なにもわからなくなれば、深く真っ暗であたたかな眠りに落ちてゆく。だから、すべてを委ねてほしい。

11/23/2024, 1:01:32 PM

落ちていく

貴方の瞳に落ちていく
貴方の心に惹かれ落ちていく
貴方の言葉に落ちていく
貴方の行動に落ちていく
貴方との時間に落ちていく
貴方の腕の中に落ちていく

貴方に落ちていく

11/23/2024, 1:00:10 PM

あれは入学初日の事だった。
入学式の時、200人余りの新入生の中で一際目立っていた女子がいた。艶やかで綺麗な焦げ茶色の髪。
肩ぐらいまでのボブヘアー。横に長くとても綺麗な瞳。妖艶な美少女である君を見た瞬間、僕はこれまで感じたことの無い変な感情に襲われた。胸がキュッと苦しくなり、鼓動が早くなる。入学式なんて集中出来るわけもなく、君に釘付けになっていた。

入学式が終わり、各クラスで担任の紹介、課題の提出などがあり、そこから昼休みの時間になった。
母の弁当を片手にどこか景色がいい所で食べようかと教室を後にした時、三階の1年教室の廊下から上へ上がる階段へ誰か上がっていくのが見えた。
「あの、階段って確か屋上行きだよね。」
気になった僕は後をついて行ってみることに。
階段の方まで行き上を見上げると、入学式の彼女が見えた。
「あ……あの人。」
どうやらこの校舎は屋上利用OKらしい。
彼女のことがどうしても気になった僕は、階段を駆け上がる。
「話したい……彼女と話を、してみたい。」
はやる気持ちを胸に、階段を上がりきった僕は屋上への扉をグッと開けた。

そこには彼女が屋上の手すりを掴み、景色を眺めている姿が見えた。
微風邪に靡いている綺麗な髪に、僕はまたも夢中になり、目が離せなかった。
スっとした鼻筋、艶のある唇。
「横顔も綺麗だなぁ、」
僕は完全に彼女に見惚れていた。
ついに決意を決めた僕は、彼女と話をするため、ゆっくり歩いて彼女に近づいていった。
ゆっくり、ゆっくりと、近づく度に鼓動が早くなる。手が震える。

━━1歩1歩ゆっくりだった僕の足は、一気に速さを増した。気づいたら僕は全速力で走っていた。
でも、それは彼女と早く話したかったからじゃない。

彼女が手すりの向こう側を越え、屋上から飛び出した──


落ちていく

11/23/2024, 12:59:40 PM

──お前は一緒に沈んでくれなくていい。


 目を開いて最初に感じたのは、パジャマが肌に貼りつく気持ちの悪さだった。ベッドの縁に腰かけて額を拭う。やけに汗をかいている。襟をつまんでぱたぱたと風を起こすと、全身がぶるりと震えた。そういえば天気予報で冷えると言っていたっけ。カーテンのすき間からは光が全く差し込んでいない。きっとまだ真夜中だ。

 パジャマ、パジャマ。どれに着替えればいいだろうか。電気をつけるのが億劫だ。魔法で体を清める気にもなれない。家具のぼんやりとした形しか見えない中で立ち上がり、手探りでクローゼットの取っ手を探し当てる。なめらかな木目が、手に心地よかった。

 白は明るすぎる。黒は夜に呑まれてしまいそうになる。自分の瞳の色に近いオレンジは、どうにも太陽を連想させていけない。暗さに慣れてきてなんとなくの色がわかるようになった目を凝らして、何着か並んだパジャマに触れていく。ああ、どれも駄目だ。俺は何色が好きなんだっけ?
 替えの服を探すのを諦めて、廊下につながる扉へ足を向ける。フローリングの床が冷たい。足裏から冬の気配に侵食されてしまいそうなほどに。

「あ……」

 リビングに明かりがついている。まだ仕事をしているんだろうか。眩しすぎる光にほとんど目を瞑りながら、そちらへふらふらと歩く。暖房の魔法具でも使っているのか、近づくにつれ冷えた空気が緩んでいく。
 部屋に入ってからどうにか薄目を開けると、ダイニングテーブルの前に同居人の後ろ姿が見えた。カリカリとペンを走らせる音がする。文字を書くたびにかすかに揺れる灰色の髪が、なぜだかひどくあたたかそうだった。

「なんで、ねてねえの」

 首に腕を回して後ろから抱きつくと、灰色の頭がぱっと振り返る。近すぎるせいでぼやける薄水色が一瞬まるくなって、すぐに元に戻った。

「これだけ終わらせてしまいたかったんだ。そろそろ寝室に行こうと思っていた」
「そ、か……」

 夜だからか少しばかり潜められた声が、すぐ近くで聞こえる。その声が、ほんのちょっと温められた空気に溶けるくらい優しかったから。だから。

「なあ、おれ」
「なんだ」
「しぬときは、おまえの水にしずみたい……」

 どこまでも透明でどこまでも美しい場所で、水底へずっとずっと落ちていくように。いたみもくるしみも感じないで、澄んだ魔力の残滓がきらきらと光っているのをじっと見つめながら。

「そうか」
「……なんで、おれなの」

 ぼやけた薄水色はまっすぐにこちらを見ている。思わず目を伏せた。

「こんなおもいやつ、いやだろ。なんで、きらいにならねえの」
「……私は」

 優しい声だ。

「死んだらお前の土で埋葬してほしい」
「あ、……?」
「重いだろう。私を嫌いになるか」
「……なるわけ、」
「そういうことだ」

 何が、そういうことなんだろう。おれがおもいのはかわらないのに。

「最近、よく魘されていたな。眠れないのか」
「……わかんねえ」

 ただ、今はすごく眠い。目を閉じたらすぐにでも寝てしまいそうだ。

「おい。……寝るのか」

 眠い。眠くて仕方がない。

「おやすみ、良い夢を」

 額にあたたかい温度が触れた。なんだっけ、これ知ってる。小さい頃、よく母さんと父さんがやってくれた。

「……おやすみぃ」

 深い深い眠りの底へ落ちていく。底が見えなくて足がつかないような深い場所に。
 ああ、でも。ここに沈むのは、冷たくないなあ。



 額に、やわらかな熱が残っているような気がした。


(落ちていく)

11/23/2024, 12:55:25 PM

落ちてゆく

「分かっていたわ、あなたが苦労知らずで生きて来たこと。聞いてれば分かる」場末のスナック「Lilly」のママはその着飾って澄ました顔の女性客に言った。

「じゃなかった人生も五番街に仕舞っておく密やかな想い出も過ちもないようね、だから裁いて断罪出来る、知ってたわよ言わなくても、言葉の節々に出てるもの、本当は知らないことが怖いだけ、与えられたものの中でぬくぬくと生きて来た、けどそれって、それはそれで悪いことじゃないわよ、悪いのは、ぬくぬくと誰かの思いに乗っかって乳母日傘で生きてきただけのくせに分かったような気になって、独善的に裁くところ、まあ、それが何も辛苦を知らない苦労知らずが透けて見えるところなんだけど、だったら人を裁きなさんなって、あんたの正解や正義で」

まあ、一杯いかがという風にボトルの口をあけながらママは続けた。「人間あっちこっちぶつけてたら傷が出来て、そこから腐れてくることだってあるって日本一有名な先生も仰ってたし、人は悲しみが多いほど人に優しく出来るらしいわよ、優しくありたいなら、いっぱい間違うことだと思う、いっぱい間違うといっぱい解決方が見つかって、正解を導き出す方法はひとつじゃないんだと知る事が出来るし、間違った人を理解することも出来るようになるから、共感でも同情でも許すでもなく理解することが出来る…」

「幸せは自慢できる事だけど苦労知らずは自慢にならない、覚えておくと良いかもね(笑)」

場末のスナックのママは、カラオケのマイクを差し出しながらそう言って笑った。

曲がはじまった…。

「時の過ぎゆくままに」   作詞 阿久悠 

あなたは、すっかり疲れてしまい
愛することさえ 嫌だと泣いた
壊れたピアノで 想い出の歌
片手でひいては ため息ついた

時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が 漂いながら
落ちてゆくのも 幸せだよと
二人つめたい からだ合わせる

からだの傷なら 治せるけれど
心のいたでは 癒せはしない
小指に食い込む 指輪を見つめ
あなたは 昔を思って泣いた

時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が 漂いながら
もしも二人が 愛せるならば
窓の景色も かわってゆくだろう…

落ちてゆくのも 幸せならば
窓の景色も かわってゆくだろう…

「この歌の二人は優しさを知っていて幸せも知ることが出来て、好い人たちよね」とママは言って拍手をした。中年の客は気持ち良さそうにマイクを置きグラスを空けて 「ママ、おかわり」と言った、午前零時の小さなスナック。

落ちてゆくのも幸せだろう…。


令和6年11月23日

               心幸

11/23/2024, 12:54:37 PM

落ちていく


木々が色付く季節になった。
先日旅先で見た、何気ない木々の落葉を
やけに印象的に憶えている。

風が吹く度に、何百もの葉が
ひらひらと楽しそうに舞っていた。

風が弱いと呆気なくぽすんと落ちてしまうだろうに。

でも、今どんなに風に吹かれても
皆いつかは地面に落ちて土に還る運命。

悲しい哉、人生に似ていると思ってしまった。

11/23/2024, 12:51:15 PM

―――――ひゅるるるる。
風がなびく。お昼時。太陽は1日で最も高い高度に位置するため暖かくなる時間帯。だが今は冬の為、暖かさは何も感じない。冷たい風に肌が切られるような思いだ。…でも嫌いじゃない。

初めはドキドキしてたことも今ではなんにも感じない。もう呆れてしまった。自分のことがどうでも良くなってきたのだ。何をそこまでして苦しむのか。ここまで来てはもう何も思いつかない。今までにあった幾つもの由々しき出来事も呼吸と同然の生物の摂理にすら思えている。

何で屋上の鍵を閉めないのだろう。こんな生徒がいることはネットニュースやらで良く目にするはずだ。そこまで気がいかないのだろうか。さっきまで晴天の如く寒々としていた空模様に少し雲が見えてきた。

……正直言うと少し怖い。それよりも現実が怖い。でも自分から命を投げ出す行為には想像を遥かに超える意味がある。今にでも死にたい。誰かが殺してくれたら良いのに、でもあいにく私は底まで恨まれては無いみたいだ。

決心がつかないから。曇り始めた空を見ていた。何で私がこんなこと悩まなきゃ行けないんだよ。悪いのはアイツらじゃん?

ムシャクシャして、じっとしていられなくなった。立って、ギリギリの位置に立ってみる。この高さから降りれば――開放、解放される。

風でスカートが後ろに靡く。――やっぱり辞めておこうか。家族の顔がよぎるから。この状況がいつまでも続くわけじゃない、終わりは来るはず、きっと、いつか…。

思い切って落ちてしまえば…!でもそんな判断も出来ない弱い人間だから。でも死なないって決めたわけじゃない。しんどかったらいつでも降りれるんだから。

やはり、止めた。踵を返して入口へと向かおうとする。
が、進まなかった。

―――ひゅるるるる――。

視界が青く染まり、急降下を始めた。
落ちていく。世界がスローモーションに見えた。絶望?いや、これも違う。…透明だ。落ちている、という事実のみを脳が反復し、処理できずにいる。

「…アタシの最期、呆気ねえなあ……。」

11/23/2024, 12:51:14 PM

落ちていく

わからない

裁かれるようなことではない

でも確実に後で苦しい感情も抱く

それでも今の何にも替えられない

11/23/2024, 12:51:05 PM

『落ちていく』

「桜の花びら舞い落ちる度に風情と哀愁を感じるんだ。」
かつての春。桜が大好きな友人が桜の雨を浴びながら悲しそうに桜を見あげていたことがあった。

その時はあまり共感出来なかった。
今まで花に興味がさすことも自ら花について調べることもなかった。

ただ今年は彼女ができて2人で紅葉狩りに出かけた。
花について詳しく知らない俺を彼女は花の良さを熱弁してくれた。
あまりの勢いに興味をそそられ花を学ぶことにした。
花びらの形、香り、色合い...彼女には負けるが色んな花を知っていくようになった。

道中にはコスモス、キキョウなどの秋の花が綺麗に咲いていた。
それぞれの香りや色が秋を染めていくようで、
ずっとこんな素敵なものを見逃してたと思うと今まで勿体ないことをしてしまったと感じる。

他の花を見ながら目的地付近を歩いている時に彼女が俺の肩を叩く。
「ねえねえ!上!」

彼女の指を指す方を見あげると、紅葉がヒラヒラと落ちてきた。
一、二枚じゃなく数え切れないほどだ。
彼女が両手を広げくるくると回る。
楽しそうで見てるこっちは笑みがこぼれてしまう。

ヒラヒラと舞い落ちていく紅葉を見つめていると
友人の言葉を思い出した。
舞い落ちていく紅葉は風情を感じる。
けれど...地に着いた紅葉はどこか寂しさを感じてしまう。

なるほど...
友人の言葉を今知った俺は寂しさを埋めるように彼女の元へいき一緒に紅葉の雨を浴びた。

この雨の中彼女といれば、きっと寂しさも洗い流せれるから。

語り部シルヴァ

11/23/2024, 12:47:29 PM

「落ちていく」


あぁ~~~
って思って、気づいた時には崖の下まで滑り落ちてた。

落ちてく瞬間は何も考えられないし、兎に角反射神経頼みで、大きな怪我をしない様に、上手いこと障害物を避けながら落ちれた。

でも、落ちてしまって周りを見ると。
ヤバい、スマホもどっかに吹っ飛んだし、助けになりそうな物がない……

一緒に来ていた彼は?大丈夫なの?
一緒には落ちてないみたいだけど、って、ちょっと待って?
私、よく考えたら彼に押されなかった?

彼とはそろそろ結婚の話もしてて、だから、彼のお母さんの入院費も私が払った。
まだお母さんには会えてないけど、私の印象は悪くないと思うし、結婚まで秒読みだった。
なのに、何故彼が私を押すの?

ううん、分かってる。ホントは分かってるよ。
あの優しさも、全部嘘だったんだよね。
私からお金を引き出す為だけの嘘だったんだよね。
わかってる。私が邪魔なんだよね。
分かってるよ?

こんな位なら、障害物とか避けずに、そのまま落ちてしまえば良かったのかも。
そしたら、こんな思いしなくて良かったのかな?

……違う、駄目だよ。やっぱり、駄目。
何とか生還しないと。

幸い大きな怪我はしていない。
スマホがなくても、時計はアナログだから方向は分かる。
ある程度のサバイバル知識はある。
雑学って、いざという時に役立つって、今しみじみ実感してる。

生き延びる。そして、もう一度。
もう一度、彼に逢いたい。

きっちり後悔させてやらないと、死んでも死にきれない。
待ってて。必ず、貴方の元に行くから。

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