『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「花束」
こんなのは俺の柄じゃねぇってのは分かってる
けどアイツに、こんな俺を愛してくれてる彼女に
柄にもなく、花を贈りたくなった
花束。
私の夢は成人に彼氏から花束貰うこと。
だけどそんなの夢の中の夢のお話だよね。
まず彼氏作らないと。と現実に戻ってしまう。
夢から覚めると辛い。
花束なんて貰える機会少ないからこそ夢を見てしまう。
そんな夢を叶えてくれる彼氏はできるのかな。
花束____
【普通】
周りの“普通”の優しさと
私の“普通”の優しさがズレすぎてる。
【聞く側】
よく道徳のお話では喧嘩している間の人が仲良くさせたり第三者、聞く側を利用して中和しようとする。けれど、現実ではそんなこと上手くできっこないんだ。
【勉強】
取りたくもない合格という名の
チケットのために。
欲しくもない卒業証書という名の
レシートをもらうために。
私は勉強をする。
【努力】
どうにかしようと頑張ろうと、努力しても報われない。努力しようとしない自分が嫌い。
【しょうがない】
本当は友達に、ムカついてるんじゃない。毎日毎日頑張っているのは友達なのに、『頑張れないのはしょうがない』と言い訳してしまいたい自分にムカついて仕方がないんだ。
【相談】
励ましとか、対処法とか、頑張ろうとか、アドバイスとか、いらない。
だって、その励ましに応えなきゃいけない、納得して感謝しなきゃいけない。冷たくもなく、無理に暖かくもないのが一番いい。
【怒りと優しさ】
誰かに起っても自己嫌悪をして結局自分が傷つく。だから、怒りたくても怒れない。それなら、100%の被害者になればいい。誰かを100%の加害者にすればいい。そうすれば、私だって怒れる。だから、私は人に優しくする。
心を込めた花束を
貰ったことがない私は
あまり花束を好きになれずにいる
贈ることが形式化され
気持ちのない花束を贈り贈られ
何のために贈っているのか
正直よく分からなくなる
鼻がよく効く私には
花の匂いは強すぎて
残念ながらいい匂いとは感じられない
花束を贈るからと頼まれて
立ち寄った花屋さん
強烈な匂いが充満していて
少しでも早く逃げ出したくなる
形式化して
気持ちのこもらない花束を渡すくらいなら
渡さなければいいのに
そんなこと言えるわけもなく
形式的に渡して
形式的に貰う
花と花屋さんに失礼だ…。
花束が嫌いな私も
ふと思うことがある
愛するあの人からもらう花束は
それはそれはとても、嬉しいだろうなと
その人はたまに
山椒の枝葉をくれる
山で見かけるとわざわざ採って寄越してくれる
私は知っている
その人が山椒の葉の匂いがとても嫌いなことを
その嫌いな匂いが手についても
わざわざ見かけると採って渡してくれることを
初めて受け取ったとき
目を輝かして喜んで以来
私が嬉しそうに匂いをかいでいるのを見て以来
その人は渡してくれる
渡したあと、こっそり「くせっ…」といいながら
渡されるたび小さく喜ぶ
私の姿を微笑ましげに見ながら
そんな人から貰える花束
いろんな想いをはらんだ花束
貰って嬉しくないわけが
なかろうもん
お題「花束」
「結婚してください」
燕尾服で膝をついた彼が、私に薔薇の花束を差し出していた。
周りにいる人たちはきゃあきゃあと騒いでいる。もちろん知らない人たちだ。
どうしよう。逃げたい。
衆目を浴びたくない人間としては当然のことを思う。
だが、私は彼からのプロポーズ自体は喜んでいるのだ。
この人とだったら、今後もやっていけそう。添い遂げたい。そう思える人だった。
そんな人だからこそ、惜しい。なぜ、こんなプロポーズに決めてしまったのか。
たしかに私は燕尾服は好きだし、薔薇の花も好きだ。
ドラマでこういうシーンが出てきたらまずときめくのは間違いない。
だが、違うのだ。現実で起こっていいことではないのだ。
たとえば好きな漫画のキャラクターが現実に出てきてくれたらいいなと思ってはいたけど、突然似たような人が似たような言動をし始めたとする。
私はそれを喜べない。だって、その言動が許せるのは二次元だけだから。
つまり、そのプロポーズ方法が許せるのは、私の中ではドラマのなかだけなのである。
彼はいたって真剣な顔をしている。
そうだろう、こんなに気合を入れて、おそらく私の趣味とかも考慮してサプライズプロポーズをしているのだから。
私はどう反応するべきか悩んでいた。
もちろんプロポーズにはOKで応えるつもりではある。
だが、問題は、私の反応が悪いことに対する説明だ。
彼は素直な人間だ。たぶん、漫画のキャラが現実に現れたとしても大喜びする。私とは少し考え方が異なるのだ。
だからきっと、「それはドラマのなかだけでお腹いっぱい」と伝えると、理解できない上に断られている感じがしてショックを受けてしまうだろう。
「あの……いかがでしょうか……」
彼が上目遣いに私をうかがう。不安そうな表情が愛らしい。そんな顔にさせてごめんと思う反面、それが見れて歓喜する私。
私は悩んだ末に言った。
「とりあえず、場所を移動したいんだけど、いい?」
「えっ」
「あ、ここで答えた方がいい?」
彼の顔を見て、やってしまったと思った。
この言葉ではまるでプロポーズを断るみたいだ。
今にも泣きそうな顔に、慌てて言葉を足す。
「周りに人がいるところで答えるの恥ずかしくて……もちろん結婚については私でよろしければなんだけど……」
一瞬にして目を輝かせる彼。犬か。
「ほかにも、なんか言いたいことあるってこと?」
彼はたずねる。私は頷いて、とりあえずその手を引きながら人気のない場所を探して歩き回った。
ようやく誰もいないところを見つけて、二人で芝生に座る。燕尾服が汚れるだろと注意したいところだったが、私も彼も足が棒になってしまって、座らないという選択は無理だったので言えなかった。
「で、言いたいことって?」
彼が私を見る。改めて見ると燕尾服が似合うように髪を整えていたり、薄めにだが化粧もして、普段より断然格好良くなっていた。
もしかして、人目が気になってたから嫌だっただけなのでは?
私は自分の感情を疑い始めた。
こんな格好いい人にプロポーズされたらそりゃ落ちる。その手に薔薇の花束を……。
そこまで考えて、違うとなる。
問題はその花束だ。もらって嬉しいとなるのは花の管理ができる人間だけで、そうでない人間は「え……これ……どうしよ……」になるのだ。私は後者なのだ。
私は彼の目を見た。どうにか、花束はいらなかっただけでプロポーズは受けたいと伝えたかった。
「さっきも言ったけど、プロポーズに関しては、ぜひお受けしたい」
「ありがとう」
「だけどね、その花束は難しい」
「難しい……?」
「それをもらったあと、生け方も分からんし、枯らした時の恐怖がでかい」
「なるほど……」
彼は口元に指をやった。考えている。ちゃんと伝わってくれたようだ。
しばらくして、彼は口を開く。
「じゃあ、俺の部屋に飾っとくから、たまに見にきてあげてよ。それだったらいいでしょ?」
「えっ……てか花束の生け方知ってるの……?」
「いや、俺、花屋の息子だし」
お任せあれ、と胸をはる彼。ほっとしつつ、贈り物として準備してくれてたのにそれでいいのかとも思う。
私は少し考えた。
「明日、結婚指輪見に行こ」
「明日!?」
「花束もらってあげられなかったお詫び。指輪自慢しながら親に挨拶行こ」
「う、うん……」
「あと結婚式の準備とか入籍準備もしていかなきゃね。それらは色々調べて共有するから」
「なんか……積極的だね……?」
彼は逆に不安そうな顔をする。
そりゃ、ずっとその言葉を待っていたから、積極的にもなるでしょう。私から言うか悩んだくらいなんだから。
そんな本音は心に留めて、私は笑う。
「何事も、準備が一番大変で、楽しいんだよ」
彼も笑った。
「そうだね、思い切り楽しまなきゃ」
二人で手を繋ぎながら、私たちは帰路についた。
花束をその空き地に忘れたことに気づいたのは、彼のアパートに着いてからだった。
おわり。
『花束』
花束はもらうことよりあげることのほうが多かった。
花束をもらった記憶は、自店の開店祝いのときくらいだと思う。もう6年も前のことだ。
一念発起して店を出したあの頃の気持ちは、厳しい現実に打ちのめされ、すっかりしぼんでしまった。
今は惰性だけで仕事をしている。
今月で6周年になるが、ここへきて、『花束』のお題は、初心を振り返るキッカケになった。
年内に閉業しようか迷っていたけど、もう少しがんばってみることにする。
6周年祝いに、花束を買おう。
がんばれてないわたしのために。
君はサンリッチレモンを知ってる?
薄い黄色が綺麗なひまわりなんだけどね。
花言葉も良い言葉なんだよね~。
後はねぇ、サンリッチオレンジってひまわりも良いよ~?
どっちも綺麗な花言葉なんだよねー。
だから、ーーに渡したかったんだけどさ。
時間もないし、ボクには似合わない花束になりそうだからさ。
ーーーだって、”願望”と”未来を見つめて”なんて、ボクにはもう関係ないからさ。
花束
花束
「2人で出掛けよう」
車に乗って、目的地もないまま、
心の思うままに…
窓から顔を覗かせば気持ちのいい風が
優しく頬に触れてくる。
瞳に映るのは幸せの花畑、
「ねぇ、止めて」
ちょっと待っててね…
この小さな花束と共に
今あなたに沢山の愛を伝えよう
君が昔探していた花を
いっぱい抱えてやてきたって、
君の姿はどこにもない。
君と交した約束の花を渡せたのは、
君が眠る横顔にそっと添えた日だ。
時が過ぎ去るにはあまりにも早く、
いつまで経っても空虚な心で、
寂しく笑うしかないんだね。
君との“あの日の想い出”を抱えたままで。
バラの花束よりひまわりの花を一本、私にどうかくださいな。
#花束
好きな人から
バラの花束を貰った
バラの花束なんて
貰ったの初めてだ
もしや、コレは
愛の告白!?
本数は13本だった
#花束
#花束
バラ100本の意味…〘100%の愛〙
ロマンチックだね。
貰える未来来るだろうか…
お題┊︎花束┊︎6作目
綺麗な花束、とても素敵な花たちを綺麗に束ねたもの。
それはとても美しいもの。
花はいつまでも咲き誇るの!
いつまでも、いつまでも…ね
綺麗に咲き続けるのが、花の役目。
ずっとずっと、綺麗であり続ける…
今日も花に水やりをする。
咲き続ける花たちは、きっとこれからも、シアワセ。
花束になんてなるもんか
ただ何も言わず
日照りに耐え
夜の寂しさに耐え
人知れず咲き 枯れるを待つ
それが私の美学だった
嗚呼どうしても
其れに向けたあなたの笑顔が忘れられないの
花束
どんな花束がいいかな?
明るい色ばかりの花束も可愛い。
やっぱいろんな色の花が混ざってるのがいいかな。
誰かを想像して買ったり、自分用に買ったり
選ぶのが楽しいね!
もらっても嬉しいしね!
花束ってなんで特別なんだろうね。
あんまり深く考えたことないね。
明日ちょっと塾を視察してくるから緊張するなぁ。
人間がいるんだもんなぁ。。あぁ怖い怖い。
同級生に近い人はみーんな怖い。
ちなみに俺の投稿を毎回見てる暇人の方々ならわかると思うんですけど、今年受験生になるんですよぉ。。
一応国公立目指そうと思ってるんすけどー。
今年から受験生になる人頑張りやしょ。
じゃない人は楽しい1年にでもしましょう。
エイエイオー
#花束
お題:花束
その日は土砂降りだった。
歩くたびに濡れたスーツは肌に張り付いて、それが不快だったのを覚えている。
首に面会証を下げ、音のない廊下を歩く。
しばらくすると目的の扉が見えてくる。
素っ気ないその扉の脇には
「伊藤 海鈴」
とこれまた簡素に書いてあるのだった。
ノックをして扉を開ける。
部屋の中、窓の外を見上げていた妻がこちらを向いた。
「こんにちは。」
「……こんにちは。」
ふふ、と彼女がしずかに笑う。
そして私の持つ花束を見て言った。
「そんな毎度いいのに。雄一さんも律儀ね。」
そんなことを言いつつも、花束を受け取った彼女は少しはにかんだ。
ガーベラの花束だ。
花は正直詳しくなかった。
花屋の店員のおすすめを馬鹿みたいに毎日渡した。
その度に彼女は笑って受け取ってくれた。
病院側も迷惑だったのだろう。
前の日の花は、翌日には置いていなかった。
ただ、私はお構いなしに花束を渡した。
……果たして迷惑だったのは、彼女も同じなのだろうか。
「今日は、少し元気かい?」
「元気よ。雨の音って落ち着くわね。」
外はゴーゴーと雨が降っている。
風が窓ガラスを揺らした。
「雄一さんはお仕事は終わり?」
「……いや、家に帰ったら少し残りを。」
「いつまで経っても仕事人間なんだから。
寂しかったの、わかってるのかしら。」
彼女はぷいっと顔を背ける。
胸が痛くなった。
「……すまない。」
俯いて謝ると、前から笑い声が聞こえた。
「冗談よ。少しからかい過ぎたかしら。」
彼女はにこやかだ。
……その笑顔は私を責めているようだった。
嫌な考えを振り払うように、一度彼女の手を握る。
また少し小さくなっている気がした。
「今日はもう帰るよ。
今度の日曜日に弟がこっちの方に来るそうだ。
よかったら連れてこようと思う。」
手を足の上に乗せた後、彼女に背を向け外に歩き始める。
「ええ、ありがとう。
是非来てほしいわ。
それと……。」
彼女は一瞬躊躇したようだったが、少し俯き気味に口を開いた。
「毎日は来れなくても、私は平気よ。
……雄一さんの負担になりたくないの。」
少し震えた声だった。
家に帰らず仕事に詰めていた日々の、
彼女を追い詰めた日々の、
その結果をはっきりと意識させるに足る声だった。
「……また来るよ。」
背中を向けたまま、私は病室を後にした。
関連:旅路の果てに
花束
凛々しさが印象的だった
花畑でなく、ひとりきりで立っていた
それはまるで孤高であった
それは真夏の中、一人きりで太陽を睨みつけていた
喉が渇いているはずなのに、それをがんとも言わせぬ顔であった
それはあと一、二週間でこの世を去るものであった
僕はこの目で、それの最期を見届けることにした
それは徐々に衰えていった
未だ依然として太陽を向いていたが、その目から明らかに覇気が消えていた
二週間後、それはもう、それの形を失っていた
首は折れ曲がり、地面をじっと見つめている
それの目からボロボロと黒く固い涙が零れていた
3週間後、それはこの世を去った
立派な、最期であった
僕はその花のように死にたいと思った
花束
握りしめたそれは、あの人の好きな黄色。
少しでも癒やされるように葉物や白い花を加えて、黄色の元気パワーを優しくしてもらった。あの人の好きな魚のモチーフはさすがに無かったので、可愛いワンちゃんを付けてしまった…。
花束のリクエストはお手のものだ。
その人の好きな花、好きな色、好きな雰囲気、今の状況、色んなことが想い浮かぶ。それを言葉にして花屋さんに伝えるだけ。
いつも行く花屋さんはニコニコしながらお話を聴いてくれる。出来上がりは文句なし。とても可愛らしい花束。
喜んでくれるかな?
渡す時の言葉はどうしよう?
セオリーとは違うけど、喜んでくれるかな?
お花が枯れても、付け加えたお茶目なワンちゃんが想い出を繋いでくれる。
きっとあの人は「可愛いね。ありがとう。」と言って、どこか目に付く所にワンちゃんを飾ってくれるだろう。
花束を選んだ理由と、ワンちゃんを付け加えた理由。
あの人には言わなくても伝わる。
けれど、渡す時何だか照れくさくて全部口から出ていた。
「うん。可愛いね。ありがとう。」
やっぱりそう言って、あの人は僕と似たように照れくさそうに笑った。
そして、少し誇らしげにワンちゃんを飾ってくれた。
歩いて、止まって
ひとつ拾って
少し遠くまで歩いて
いくつか拾って
今度は走ってみて
かき集めたりして
いままでそうしてきて
出来た花束を見せてください
私はあなたの持っている花束を
ため息つかず真剣に見つめるから
花束