『花咲いて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「なぁ詩乃、花って知ってるか?」
「何急に。聞いたことはあるけど」
「人間が地上で生きられてた時代にな。ほら海には水があって、空に光があった時代や。植物は花を咲かせてたらしい。花ってやつはな、色がたっくさんあって、綺麗やったらしいわ」
「色?色なんて白と黒あればいいんじゃないの」
「うん。白とか黒じゃなくて。色にもたくさん種類があってん」
「ふーん」
「でな。その時代には桃色、菖蒲色、菫色、山吹色。花の名前のついた色があって。なんや想像つかんけど、たくさん色がある世界は綺麗やったやろうな」
「生きてる内に花、見てみたいなぁ」
【花咲いて】
花咲いて
今日は自分語りの日です。(まぁほぼ毎回そうだけど)
嬉しいことが多い最近。こんなに幸せでいいのだろうかとても運がいい。見たかった映画を見て、読みたかった漫画が買えて。今日起きたことだと🫀さんの新情報に湧き上がってました😇今月は美味しいご飯3回も食べに行ったし、今度の土日をご飯食べに行く。
だかしかし金はない()
リアルタイムで追えるのにすごく幸せを感じる。漫画もそうだけど、他のファンの皆と共有できてるのが嬉しい。推しからの供給1つで何ヶ月も生きられる気がするんよ。
出会えてよかった知れてよかった生きててよかった。
オワリ
僕は桜の花が好きです。
【花咲いて】
そんな時は私にはあっただろうか?
そして
そもそも、お花との相性が悪い
と言うより
植物が育てられない
育たない
多肉植物にしても
野菜を育てたとしても:
私の陰が強すぎるせいなのか?
唯一育てられているのは
サボテンだけだ
そんな女が、よくもまあ…
3人の子育てを
無事終えることが出来たとに
我ながら感心する
女として咲いたこともなく
花咲く頃には子育てに明け暮れ
夫のモラハラや沢山の不祥事に耐え
よく頑張ったと
今なら自分を褒めてあげたい
私は皆より遅いけれど
これから【花咲いて】いくことを
信じて止まない
それくらいは許して欲しい
40を過ぎても永遠の中二病
パニック障害に鬱病
愛着障害
それでも尚
【花咲いて】生きていきたい
まだ
諦めたくないんだ!
いつか綺麗な花を…咲かせてみたい
これが今の私の目標だ
花咲いて
限りある時間、強く咲き続けようとする花の生き様は本当に美しいと思う。
自分も花のように生きていたい
私の部屋は家の花壇のようなものが近くから見える
色んな花が自然に咲く
その花たちが咲いたら、自分のことを迎えに来てくれる王子が来るかもしれないと淡い希望を抱く
そんなことはないのだけれど
それでも、画面の中の推しは私に夢を見せてくれる
別に恋をしているわけじゃない
でも、画面の中の推しのせいで私の理想がどんどんつけ上がっていく
授業で学んだ、「シンデレラコンプレックス」
これとはちょっと違うような気もするけど、似ていると思う
花が萎んだらきっとそんな想いも終わる
【花咲いて】
世界に一つだけの花
ひとりひとり違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
「世界に一つだけの花」SMAPより
あなたは世界にひとりだけ。
誰かと比べる必要なんてない。
ありのままのあなたでいてね。
・1『花咲いて』
やっほ
あたしイワナガヒメ。そそ、コノハナサクヤの姉でっす。
めっちゃ妹と比べられるんだけど
確かにウチの妹天界一カワイイ。
悔しいでしょとか、仲悪いでしょ?とか毎回言われて
超だるいし。
てかウチは最強だし、自分の顔とかなんとでもなるけど
別にキョーミないし?
てか超カワイイ妹の笑顔見るほうが楽しいし?
妹っちはあたしの為にめちゃくちゃ桜満開にしてくれたし?サイコー。。
めっちゃ大事にするし。
あたしもサクヤんの為に野菜も米も気合い入れて作って送るし!!
今度スパイスカレー作るし!!絶対に美味しいやつ。
食べてもらうんだ!!
【続く】
14.花咲いて 兎黒大
春休みの、そろそろ桜も咲きそうなそんな時期に俺と木兎は澤村の新しい根城にお邪魔していた。と言っても澤村が東京の大学に進学したのを機に一人暮らしを始めたと言うだけなのだが。ただ実家勢の俺たちからしたらそれは未知の世界であり、お世辞にも広いとは言い難い部屋にもテンションが上がっていた。
澤村の部屋は越してきたばかりということもありものはそこまで多くなかった。俺たちの今いる居間には真ん中に小さめの机と端に本棚やテレビが置かれているばかりである。そんな部屋で男3人が机を囲んでくつろいでいるので部屋はかなり圧迫されていた。
「それにしても澤村がジョーキョーしてくるなんてな〜。てっきりあっちの大学に行くもんだと思ってた」
「まあ実際最後までどうするか迷ったな」
木兎の言葉に意味もなくついているテレビへ傾いていた意識が引き戻される。
「しかも同じ大学だし!澤村が行く大学の名前聞いた時めっちゃ驚いたもん。」
「それ知った赤葦から澤村に伝言で『木兎さんを頼みます』てのを預かってるぜ」
俺の言ったそれを聞いた木兎は「俺にそんなのひつよーねーよ」とさわぎ、澤村は赤葦の苦労を思い返して苦笑している。澤村は元来世話好きなヤツだからそこまで嫌という訳でもないのだろう。
「木兎の世話をしてやりたいのは山々なんだが俺も東京での生活に慣れないとだからそこまで構ってやれないかもな」
「澤村サンたら子供みたいに目を輝かせちゃって、そんなに新生活、楽しみなんですかー?」
目はテレビの画面に向けながら雑な煽りを入れてみれば、澤村がムッとした表情で言い返してくる。
「この季節の新大学生なんてみんなこんなもんだろ。それとも黒尾サンはこんなことも思えないほど心が荒んじゃってるんですか?」
「いやいやー。澤村サンが浮かれすぎなだけですよ」
意味のない言葉の応酬をしていると、テレビを見ていた木兎がふっと呟いた。
「新大学生って言ったらハナガサクってやつか?」
「それを言うならサクラサクだろ」
「しかもそれ合格の電報のやつだし」
俺たちのツッコミにムスッと不貞腐れた木兎はまたテレビに目を向けた。それに釣られるように俺もテレビの方を向くとタイミングよく綺麗に咲いた花が映されていた。どうやら春の花を特集しているようだ。
「まあけどこの時期の将来への希望だったりなんでも出来そうなそんな気持ちはほんとに花が咲くって感じでいいよな」
俺がテレビを見ながらそう言えば、澤村も木兎も嫌そうな顔をしながら「これだからロマンチストな厨二病は」なんて呟いている。これにはさすがに俺も我慢ならない。
「ロマンチストって、これ言い出したの木兎だろ。てか澤村も似たようなこと言ってたし!」
俺がそう反論すればすかさず澤村が応対してくる。
「木兎は何も理解せず言ってただけだろ。あと内容は似てても俺とお前じゃ表現の仕方が全然違うだろ。それに春なんか花粉が幅きかせてて花が咲くじゃないんだよ」
「いや、それスギ花粉でしょ!花関係ないから!あと田舎出身の澤村サンも花粉症の被害者なんですね!意外です!」
「確かにそれは意外だなー。とーだいもと暗しってやつだな」
「「いや違うだろ!」」
〜~完~〜
なぜ大学を志望するのか。
私が大学を志望する理由は、将来の仕事に役立つ専門的な知識・技能を身につけたいからだ。
大学には専門的な勉強をしたり将来の可能性を広げることができる。そして、自分の興味や関心のあることを4年間学べる。また、たくさんの人に出会えるので人脈も増え、新たな価値観や考え方にもふれられるので自身の視野が広がる。さらに、一般企業に対する就職活動での選択肢を広げることも可能。企業や職業の中には、大卒以上を限定として社員を募集している。なので大学での学問を修めたことの証明は、より良い就職をするためには重要。
大卒社員の初任給は、高卒・専門学校卒の社員より高くなることが多いので生涯年収の面でも差がつく。他にも、まとまった自由な時間がとれるのでアルバイトをする時間や資格をとることもできる。
大学生だけを対象にしているインターンやセミナーも多くあり時間がある大学生のうちにしかできないことはたくさんある。
だから私は大学を志望し、就職活動での選択肢を広げ将来の仕事に役立つ専門的な知識・技能を身につけたい。
「花咲いて」
目覚めたとき。
柔らかい光のなか、おはようと君がいう。
あぁ、すきだな。
花咲いて、その存在に気づく。
毎日の気づきに彩りを。
誰かの人生にささやかな祝福を。
花咲いて
花散里
存在したかはわからないけれど、凄く人生を名前で表してる。
家のための子、だが不美人。欲を表さずして洋裁などを学び、信頼を得て光源氏に安心を与えた姫様
花の咲き誇った時期は、きっと幼少期。それを過ぎ、枯れるものかと頑張って、大勢晩期を勝ちとる凄さ。花は散っても里になる。かっこいい。
そのあとの世に
花の命は短くて、苦しき事より多かりき
って林芙美子って人が言ってる。
林芙美子の言葉には続きがあって
風も吹くなり、雲も光るなり
って。
人生一度くらいは花咲き乱れるような幸せな時間もある。まぁ人生色々だから、頑張ったり耐えたりする時間の方が長く感じるよねー。な言葉なんじゃないかな。
幼少期に
かぼちゃの種巻いて、芽が出て、膨らんで、花が咲いたらーって幼児期に聞くやつ。あれって先人の教えじゃない?咲いた後が忍者がどうこうしておちゃらけた感じで結末を言わない感じ。日本人っぽい美徳じゃない?
なーんてなんて、私の花の時代はいつだろう?
芽が出て、花咲いて…花咲く時期は一度だけしかない?
二回あってもいいじゃない?
二回花を咲かせるように頑張る自分、素敵じゃない?
一度だけじゃ勿体ないくらい長寿になってるんだしさ!
一度目は自分のため、二度目は後世のために花を咲かせる事ができれば、日本も捨てたもんじゃなくなるんじゃないかなー
私はこの家が嫌いだ。
じいやも、兄さんたちも、姉さんも、みんな「家の掟だから」だなんだと言って古い考えで動く。
全員、私が小さい時はそんなじゃなかった。
兄さんたちは姉さんがボロボロになってから、私への当たりが強くなった。
私は何も変わっていないのに。
家の者たちは私に変わらず優しくしてくれるし、私もそのお返しに兄さんたちが仕事やなんやで家を空けている時はこっそりみんなを手伝う。
まあ、そもそも兄さんたちがおかしくなってしまった気持ちも分かる。
私だって上の兄さんたちがみんな死んでしまったのは悲しかった。でもそれでいつまでも立ち直れないのは違うのではと思う。
もちろん背負うものの違いはある。
私は本来我が家の女の娘が持って生まれてくるべきものを持ってこずに生まれてきた。
我が家の呪いの全ては姉さんが背負っているし、そんな姉さんを守らなければいけないという焦燥感に兄さんたちが苛まれている気持ちも分かる。
でも今この世において姉さんを殺せる人間はそう多くない。
だって姉さんは強いから。
私は何においても姉さんに手合わせで勝てない。
直接戦うでもない弓道の全国大会の成績やテストの点数すら姉さんに敵わなかった。
私はいつでも二番目で、姉さんが嫌いだった。
でも、姉さんは私のことが大好きだ。
姉さんは高校生の頃、姉さんに張り合おうとムキになっていた私に対してしきりに「麻里亜はこの家の事を何も背負わなくていい。あなたが欲しい幸せを、全力で追いかけて欲しい」と言っていた。
けれど別に私は好きな人もいないし、友達もいないし、後輩からは慕われていたけれど、別にこちらからどうこうしようとも思わない。
つまり姉さん以外に執着できるほどの人間がいなかった。
だから私は姉さんを超えるために必死に色んなことに取り組んだ。
でも高校三年生まで姉さんを超えることは出来なかった。
高校の卒業式の帰り道、姉さんは私に「麻里亜につまらない高校生活を送らせてしまったかもしれないことだけが心残りだ」と言った。
私は耳を疑った。
調整者の仕事で忙しく、学校を休むことも多かったため行事に参加できず、友達も作れず、恐らく味気のない学生生活を送ったであろう姉さんが、「それだけ」が心残りだと言ったのだ。
自ら行事に参加せず、友達も作ろうとしなかっただけの私を、ずっと思ってくれていたのだ。
意味がわからなかった。
生まれた時間が数刻違うだけの、同じ歳の、双子の姉が、ずっと私を…………
「私は!姉さんと三年間ずっと勝負ができたことが楽しかった、それだけでいいんだよ。
姉さんは高校生活、楽しかったの?」
私が思わず大きな声でそう言うと、姉さんはキョトンとした顔をしてから、満面の笑みを浮かべた。
「私も、麻里亜とずっと一緒に過ごせて楽しかった。でも、この三年間だけじゃなくて、今までずっと。麻里亜がいてくれてよかった、幸せだって思ってるわ」
姉さんの花が咲いたような美しい笑顔に、胸が大きく高鳴った。この時に、私は姉さんのことが大好きだってことに気付いた。
だからこそ、姉さんに苦しい顔をさせているこの家が、掟が、よりいっそう嫌いになった。
「花咲いて」
花が咲くのは一瞬。
努力してもそれが報われるのも一瞬。
花咲く時間が寿命たとしても100年なんて一瞬。
この文を書いている今も一瞬。
この文をを見てるの今も一瞬。
この1日も一瞬。
わたしの担当は『青いバラ』だ。
ここは花を育てて出荷する場所。たくさんの検体がそれぞれの花を育てて、それをかご係の子どもが集めて出荷の準備をする。
検体というのは特定の花を身体に生やすことができる人造人間らしい。噂好きのユリがそう言っていた。
――人間の暮らす地上は荒れ果て、シェルター無しでは生きられない。どこもかしこも人工物だらけのシェルターに嫌気がさした我々は癒しを求め、昔の文献をもとに植物を復活させた。そうして復活したのがお前達だ――
仕事はわたし達の成り立ちを読み上げてからはじまる。
「お前は我々の自信作だ。植物が土に自生していた時代ですら難しかった花が蘇ったんだ」
最近できたばかりのわたしは、白い服を着た人間たちに囲まれながら仕事をする。花を1本1本検品し、身体の異常や疲労具合を調べられ、その都度調整が行われる。
まだわたししか担当がいないからすごく忙しい。はやく検体を増やしてほしいものだ。
それにしても、たった1本の花に何万何千万の大金を支払うなんて人間は変わってる。そんなに欲しいのなら身体から生やせばいいのに。変なの。
【題:花咲いて】
花咲いて
ちらほらと
花壇に植えられた花が開いてくる季節になった
君はこの庭に咲く花が大好きで
この季節になると
いつも庭の真ん中で花を眺めていた
今はもうこの庭に花を見に来る者は
いなくなってしまったけれど
僕は庭の手入れを欠かさない
花が咲く季節がくれば
また君が来るのではないかと
そんなことを思ってしまうから
丁寧に手入れしてきた庭は
花咲いて綺麗に輝いている
だけどこの庭には
もう僕以外誰もいなくなってしまった
「花咲いて」
咲けば、
いずれ散っていく。
美しく花開いていても、
いつかはしおれて、枯れていく。
いつも悲しい気分になる。
アーティフィシャルフラワーのように枯れない花もある。
でも花咲いたときの美しさは生花ほどない。
生きているから美しいのだと思う。
生きているから散っていく。
部屋に飾った花は
蕾から花開いて枯れるまで、その変化も見ている。
花咲いてから、終わりまで。
#4【花咲いて】
やっと梅雨明け宣言があったんだけど
ふとみたら
気の早い彼岸花が咲いてたんだよね
赤じゃなくてピンクだから、厳密には彼岸花というよりリコリスなんだけど
まぁ同じ種類の色違いみたいなもんで。
リコリスは白、黄色、ピンクとかがあって、大抵は誰かが球根を買ってきて植えているものなんだけど
先日どこかでピンクを見かけて、いやいや早すぎるだろ、と思ったけど
今日別の場所で今度は何本も咲いてるのを見かけた
桜の花が変な時に咲くと話題になったりするけど、彼岸花も暑すぎて、本当に咲く時期がわからなくなっちゃったのかなぁ。
後日追記。
あの花、キツネノカミソリって言うんだって。すごい名前だね。
彼岸花やリコリスの仲間だけど、彼岸花の色違いではなかったみたい。
キツネノカミソリか。
なにを剃るのかな。
キツネがイタズラして村人の髪の毛剃っちゃうのかな。
現実離れした光景が広がっている。
季節や時間といった概念が無いからかもしれない。
棘だらけの葉で獲物を捕える白い花。
禍々しさを湛えた黒い花。
細い管を伸ばして艶めかしく咲く紫の花。
見た事の無い花々が、季節も、時間も関係なく一斉に咲いている。
「魔性とか、慈愛とか、友情とか、色々な言葉があるけど」
男の声がする。
「ヒトが勝手に押し付けたイメージだよ」
幾重にも重なった淡い赤が、目の前で揺れている。
「花は自分の形や、色や、生態にどんな意味があるかなんて知らない」
漏斗に似た形のピンクの花が大きく開いて、私の体を丸ごと包んでいく。――こんな花は現実には存在しない。私はここが夢の中なのだと改めて思い知る。
「君はその花でもあり、この花にも似ている」
私を包んでいた花が不意に消えて、今度は青紫の花に囲まれる。
「どれも正しく、どれも間違いだ」
様々な花が現れては消え、そのたびに私は花びらに包まれたり、蔦に絡まれたり、葉に落ちたりしている。
私が小さくなったのか、花が大きくなったのか、それともそれすら幻覚なのか。
私は目を開けてすらいなくて、男の声に惑わされているだけなのかもしれない。
「君は自分を破滅を齎す罪人だと思っているだろうけど」
男の声は穏やかで、心地よい。
「それもある意味では正しく、ある意味では間違いなんだ」
男が私を見ている。紫の瞳。私と同じだ。
細められた瞳はこの出会いを楽しんでいるのか、哀しんでいるのか。
「君という大輪の花が咲き、散ったからこそ君達の物語は永遠を得たんだよ」
――そんなもの、何になるというのだろう?
「そして、私も」
白い花びらが一枚、まるで布のように広がって私と男を包み込む。
「君という花が·····、君達という花が咲き、散っていくのを見送るという楽しみを得ることが出来た」
楽しみ、という割には、男の声は悲しげで。耳のすぐそばで聞くその声に、私は惑う。
「咲いて、散って、また咲いて·····」
歌うような男の声が、耳元から頬へ移動する。
「何度目かの〝開花〟で、私と君の関係性に変化が訪れる時が来るかもしれないね」
頬に触れた唇は、思いのほか温かかった。
END
「花咲いて」
「笑って。」
先輩は、只笑っていた。
「好きです。」
花咲く頃。俺は先輩に恋をした。
「罰ゲーム?」
「違います。先輩の花を一生懸命育てる姿に一目惚れしました。俺は本気です。付き合ってください。」
俺は体温が上がるのを感じた。先輩は少し顔を赤らめた。しかし、すぐに申し訳無さそうに言った。
「ごめんね。私は君の事何も知らないし。」
分かっていたけど。振られるのは心が痛い。それでも。
「それでも、何度でも告白します。先輩が俺を好きになってくれるまで。」
先輩は嬉しそうな悲しそうな顔をした。
花散る頃。先輩は事故に遭い、亡くなった。
あぁ、本当にもう居ないんだな。先輩の墓石前でやっと実感できた。俺は立っていられず、泣き崩れた。
「まだ好きになって貰って無いのに。」
『君は本当に諦めが悪いね。』
風と共に、先輩の声がした。目をやると先輩が居た。
『君の事が心配で、逢いに来てしまったよ。』
先輩は少し困ったように笑っていた。
『最後なんだ。しみったれた顔じゃないで笑ってよ。』
俺が下手に笑うと、先輩は泣きそうな顔をした。
「先輩、これからも好きです。」
『知ってるよ。』
強い風が吹いた瞬間、先輩の姿が消えた。
〈拝啓 俺が愛した人へ。花咲いて散る間、俺は何度貴方に恋したか。貴方は知っていますか?貴方との別れから三回、花が散りました。そして、また花咲く頃になりました。時々、見に来てくださいね。〉