色とりどり』の作文集

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色とりどり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/9/2024, 10:04:17 AM

綺麗でしょう、と君が笑った。
綺麗だね、と僕も返した。

ひらひら散っていく花弁を惜しむこと無く、
くるくる舞う足元は一つとて同じもの無く。

白い肌を裂いて咲き誇る花畑を、
一つも明かされなかった花言葉を。
僕達は口にすること無く、
ただ拒絶した別離と共に、
『今』の美しさだけを享受する。


<色とりどり>

1/9/2024, 9:59:37 AM

週末の都内のカフェにて彼のことを待つ。待ちながら、先週届いた彼からのメールを見つめていた。

話があるから時間を作ってほしい。

デートも食事も、誘うのはいつも私から。だから突然、向こうからこんなメールが届いてすごく驚いた。話って何だろうか。この硬い言い方に違和感を覚えると同時に嫌な予感がする。そしてこういう時の予感は悲しくも当たってしまう。私の抱いてる“予感”とはつまり、彼に別れを切り出されるんじゃないか。
最近あまり会えなかったし互いに仕事が忙しかった。平気で連絡を無視したりされたりしたこの数週間だった。私はともかく、彼は1人でいても何ら問題なくやっていける人だから。こうやってだらだら続くよりもきっちりお別れをしましょう。それを告げるために時間を作ってほしいと言ってきたんだろう。
「悪い。遅れた」
「あ、ううん全然大丈夫――」
聞き慣れた声がしたら姿を確認する前に答え、その流れで顔を上げたのだが。
そこにはまさしく彼がいた。正真正銘私の彼氏が。薔薇の花束を抱えて立っていた。
「……どしたの」
「お前にやるために買ってきた」
ん、と少しぶっきらぼうに渡される。素直に受け取ると美しい赤や黄色やピンクの薔薇がぎっしり集まり1つに束ねられている。こんなに沢山あるのに同じ色が1つとてない。こういう買い方する人初めて見た。
「ありがと、あの、すごい色とりどりだね」
「……お前が好きな色が分からなかったから全色入れてもらったんだよ」
「あ。そうなんだ」
私の前の席に座ると彼は深い溜め息を吐いた。顔が少しだけ不機嫌な色を出している。私はわけが分からなかった。花束をくれた理由も、彼が不機嫌な理由も。
「俺はお前の好きな色すらちゃんと知らなかった」
「え」
「けど、お前にはいつも感謝してる。だから、1週間遅れちまったけど許せよ。誕生日おめでとう」
「……覚えててくれたんだ」
「当たり前だろうが」
今この瞬間。私は世界一愛されてる自信がある。こういうぶっきらぼうな所も、好きな色が分からなかったくらいでいじけてるところも私の愛してる彼だから。
私の嫌な予感は見当違いだった。今日だけは、私も素直に伝えようと思う。恥ずかしがって俯いてる彼が顔を上げたら伝えよう。ありがとうと、愛してるを。

1/9/2024, 9:52:39 AM

今日は祝日ということで、いつもより遅く起きた月曜日。
 のんびりと家事をこなし、終わるころにはお昼前になっていた。

 のんびりコタツに入っていると、ふと今育てているチューリップのことを思い出した。
 去年の冬にいろんな色が入っているバラエティパックなるものを買い、プランターに植えたのだ。
 チューリップの調子を見るため、後ろ髪をひかれながらコタツから出る。

 と言ってもこの時期はまだ寒いので、チューリップは土から芽を出していない。
 私と同じように、暖かい土の中から出てこないのだ。
 なので水やりくらいしかやることが無い。

 ベランダに出て、プランターの土が乾いていることを確認し(ずっと濡れてると腐る)、プランターに水を注ぐ
 気持ちいいくらい水を吸っていき、土は水を含んだ黒色に変わる。
 これで大丈夫だろう。

 と、水をやったことで、土が少しえぐれたのか緑色の部分が見える。
 チューリップの芽だ。

 私はそれを見て、少しうれしくなる。
 この寒い空気の下でも、着々と花を咲かせる準備をしている。
 なんていじらしい事か。

 きっと春になれば、色とりどりの花を咲かせてくれるのだろう。
 春が待ち遠しい。

 自分も花を咲かせたいものだと思いながら、私はコタツに戻るのだった。

1/9/2024, 9:50:17 AM

世界は、人によって見え方が違うという。僕の場合は、白と黒だった。所謂、モノクロというやつだ。微妙に、灰色とかがあったりはするが、大体、白と黒だった。
今日までは。

ブランコに跨がりながら、「これからどうしようか」と一人で考える。何が悪いかなんて分かり切ってた。僕は無意識の内に、涙が流れていた。
正直、結婚も考えていた。でも運命の人だと思ったなんて、月並みな言葉で言い表せてしまうのだから、きっと意味もなかった関係だった。

だけど失恋に傷ついた今だから、

「あ」

最初に見た時は、思わず声が漏らした。傍から見れば、ただ大人が泣いているだけだ。皆異様だと思って近付きさえしなかった。
なのに、その人は、

「大丈夫ですか?」

なんて言って、ハンカチを差し出してきた。
人の優しさに触れたからなのか、それとも現金な僕の一目惚れなのか、彼女の側は、色とりどりに見えた。

題:色とりどり

1/9/2024, 9:40:23 AM

人の心の色は、みんな一緒に見えない。

明るい色、暗い色。

淡い色、濃い色。

みんな一緒なんてつまらない。

それぞれの良さがあるから、

無理して直すことなんて、必要ないんだ。

〜色とりどり〜

1/9/2024, 9:23:08 AM

「色とりどりに輝いていい!」

とか言ってるけど


そんな簡単に輝けないよ

1/9/2024, 8:43:43 AM

お題「色とりどり」

サドルシューズが好きすぎて3足に増えちゃって、日替わりで楽しんでます

1足は相当前に手に入れたんだけど、皮が硬くて絆創膏貼っても無理で挫折…
何年かすると思い出したように挑戦して
やっと馴染んできて喜んで履いていたら、期間限定色が販売されて、昔と違って異常な硬さはなくて我慢できず購入
しばらくするとアウトレットで別な色を見つけて、サイズも合うし少し派手かもしれないけど我慢できず購入

お洋服に合わせてサドルシューズを選んで、目に入るたんび満足を味わうって結構素敵じゃない

1/9/2024, 8:18:06 AM

お題:色とりどり

あなたもわたしも見た目も性格も違う。

あなたにはあなたの考えがあって、わたしにはわたしの

考えがあるの。

考えが違ってケンカすることもあるかもしれない。

でもね、それがきっと素晴らしいの。

色んな考えがあるから、衝突しちゃうこともあるの。

それはきっと悪いことじゃない。

人間が文明を発展させたのもきっと色んな考えを持った

人が色んな考えを持ち合わせて芸術や文化作ったと

考えたらとっても素敵なことだと思わない?

色とりどりの人がいる。

勿論、怖い人もいるわ。

それでも、人は楽しく、美しいのだわ。

1/9/2024, 8:17:30 AM

この記事を書く前にふとまわりを見渡す
赤色のアクリル板、お土産を包んだ青い袋、私が着ている黒いコート
全てに色がある、色がついてる
でも目に見えて無色なもの、私の目の前にあるガラスだ
無色で何色にも染まりそうなその色はすべてを透してすべてを平等に写す
でもそれは何色も持たぬままそれでも反射して私を写し続ける
色があるから何かを判別できる、きっとそれは私達も同じだ
みんな個性という色を持って生まれてこの人はこの人だと判別されて生きているのだと思う
差別でも区別でもなく判別なのだ、私達は違うからこそ誰かの好きな色になれるのかもしれない
長々と書いたが要は私は色が好きなのだ。

1/9/2024, 8:16:10 AM

テレビ越しに見る
色とりどりの晴れ着

成人の日
華やかさに元気をもらう



#色とりどり
#81

1/9/2024, 8:02:01 AM

トルコのアクセサリー
お姫様みたいな
ネックレス
魔除けのお守りの
ブルーの目玉

外国の色彩は
いい
色合わせが
色とりどりで

そんなに
カラフルな服は着ることは
出来ないけど


いつか
もうすぐ、
子育てが終わるころ

外国に旅行に行きたい

1/9/2024, 7:58:12 AM

色とりどり

キャンバスに何かを訴える様に色を
載せて行く君

豪快に鮮やかに色と色が混ざり合い
筆の毛先で色が淡く薄く濃く
力の入れ具合で暈かされたり
はっきり色彩が出たり

赤 青 黄色 緑 桃色 紫 朱色
灰色 茶色 黒 白

色とりどりな色が重ねられ
形を作って行く 陰影や光 一つ一つの
色合いが造形を深く美しく見せる。

また 叩き付ける様にキャンバスに
色を載せ一心不乱に筆を動かす君

僕は、君の絵を描く背中を見ながら
君の背中に色とりどりの翼が生えているような 光の幻影を夢想する。

僕は、その風景を留めて置きたくて
カメラを取り出し 夢中で
シャッターを切った。

1/9/2024, 7:55:08 AM

#色とりどり

君色を探せば探すほど沢山見えてくる

沢山の色を持つ君は素敵だな

1/9/2024, 7:46:06 AM

「色とりどり」

私の心が読めるのなら
私は何者なのか教えてくれ。

【#20】

1/9/2024, 7:28:57 AM

たくさんの色のなかで
すこし戸惑う
見慣れた色を見つけて
ほっと息つく

今はまだきみを通して
それでもきっと
世界を愛せる

「色とりどり」

1/9/2024, 7:22:10 AM

「順調か」

 先生の声に、ぼくはノートから目を離して顔を上げた。宮殿直属の王立図書館、学習席に座る自分の隣に先生は立っていた。腕を組んで、いつもは身に付けていない斜め掛けの鞄を提げていた。
 この広い空間に自分以外の人はいなかったのに、先生の気配に気がつかないほど自分が集中していたことに気付いた。

「はい。今日も大丈夫です」

 そう言って使っていた学習ノートを渡す。先生は数ページをパラパラと捲って満足そうに頷いた。

「君は要点をまとめるのがとても上手い。君がもう少し字が書けるようになったら、議事録の作成は君に任せたいな」
「それは恐れ多いです。ぼくはまだ文字を読むのも書くことも下手だから、色で誤魔化してるだけで」

 蛍光マーカーや多色のボールペン。どうもぼくは勉強が苦手で、こうやって少しずつ整理しないと文字が頭に入ってこない。恐らく先生はぼく独自の色分けの意味を理解出来ていないだろう。

「自分を卑下することは良くない。何事も努力と、自分に自信を持つことが大切だ」

 頑張って、とノートを返される。次に、先生はぼくが使っている参考書に目を向けると、また笑みを浮かべた。

「君はこうやって自分が理解しやすいように工夫しているだろう。その行動が素晴らしいよ。努力の過程は、こうして目に見えた方が良い」

 マーカーと書き込みで彩られた参考書を指す。白いグローブを付けていても分かるほど先生の指は綺麗だ。参考書の文字をなぞる指は、そのまますうっと机を滑り縁で止まる。


「ところで本題だが、君は甘い物が好きか?」
「甘い物、ですか」

 あまり食べたことがない。宮殿勤務になってからは大人たちにお菓子を分けてもらうこともあるが、ここに来る前は、嗜好品を買うほど生活に余裕が無かった。だからあまりピンと来ない。非常食のチョコレートはたまに食べていた。
 それを正直に伝えると、先生は一瞬だけ目を伏せた。

「そうか。それなら逆にちょうど良いかもしれないな」

 先生は鞄から何かを取り出してぼくへ渡した。それはぼくの手には少し大きい袋だった。

「とても不器用な女友達がいるんだ。そいつがお菓子作りに夢中になっていて、毎日何かしらを作っている。今回はマカロン、というお菓子らしい」

 色がついた丸い形――と言うには少し形が歪だけど――のお菓子が3つ、花柄の透明な袋へ入っている。口には赤色よリボンが結ばれていた。とても可愛らしい。

「見境なく大量に作るから食べきれなくて配っているんだ。形は少し……だけど味はとても美味しいから大丈夫だ。休憩の時にでも食べてくれ」

 先生は鞄の口を大きく開けてぼくへ見せた。中には色とりどりのお菓子が入った袋が一杯に詰め込まれている。あまり減っていなさそうだった。

「休暇をこの時期に取っている奴もいて、今の宮殿はいつもより人が少ないんだ。早く配り切らないとまたこれが今日の飯になる」
「また?」
「昨日から既に4回の飯がこれになった」

 それを想像してぼくは血の気が引いたし、先生は青い顔をしていた。食事は労働者にとって何よりも大切で楽しみなものなのに……

「あの、もう1つ貰います」
「同情を誘うようになって申し訳ない。だが本当に助かる」

 先生は鞄からまた1つ、お菓子が入った取り出して置くと、図書館のアンティークな壁掛け時計を確認した。残り時間のことを考えると長居も良くないだろう。

「勉強、その調子で頑張ってくれ。知識はきっと君の身を助けるものになるから」

 ぼくの頭をぽんぽんと撫でて、先生は立ち去った。絨毯の床でも先生の特徴的なブーツの足音は分かりやすい。

 図書館の中は飲食禁止だ。あともう少し頑張ってから、お菓子休憩を取る事にしよう。
 椅子に座る姿勢を正してから、利き手とは反対の手に数本の蛍光マーカーを持った。



お題:色とりどり

1/9/2024, 7:09:15 AM

色とりどり

クリスマスプレゼントに色鉛筆を買って貰いました。
元々、絵を描くのは苦手だけど、色塗りとかは好きだったので…

その色鉛筆でフクロウを描いたんです。
茶色とか白とか一色のフクロウじゃなくて


虹色の。

1/9/2024, 7:06:21 AM

最近、美術館に長いこと行けてない。何見ようかな?とか思ってたけど、『色とりどり』良いな。カラフルな作品に触れたい気分。

1/9/2024, 6:46:53 AM

御機嫌よう、椿です。


今日は皆様にお聞きしなければならないことがあります。


椿の花。単色だと思われてません?


………。


あーもう、分かりましたよ。どうせ椿なんて赤単色だろみたいな顔してますね!!


椿は一本の木に様々な花が咲くんですよ?


貴方の圧倒的知識不足を嘆きます。


勿論普通の赤に加えて、白と赤のまだら模様だってございますしね?


他にも色の種類があるのに…この椿と!これだけたくさん話したのに!!


酷いです!!


椿はこれにて失礼しますからね!?


自分勝手でも短期とでもなんでも言ってください!!


ふん!!

1/9/2024, 6:36:28 AM

《色とりどり》

 ふわりふわりと揺れるスカート。
 それはさながら花のよう。
 色とりどりの花弁のように。
 舞うドレス姿は妖精のよう。

 そう呼ばれている彼女たちは、妖精でなく少女だ。
 地図にも乗らない小さな村で生まれた、可憐な可憐な少女たち。
 幼さの中に気品を添えて、舞い続けるその様は。

 きっと童話の妖精に似た。
 かわいらしく、咲き誇る。
 野花のように。
 色とりどりに。

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