『自転車に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自転車に乗って
毎日暑いですね〜苦笑
熱中症になるのではと、ヒヤヒヤして暮らしてます。
自転車、大好きです!
サーッと走れたら気持ち良いだろうな。ママチャリだけどね!
自転車に乗って、
秋になったら近くの河川敷に出かけようと思います!お金かからないし健康にいいし、エコな楽しみです。
早く涼しくならないかな〜笑
自転車に乗って
子供の時に、長い坂道をどこまで自転車で上れるか、立ち漕ぎをして必死に上ったた記憶がある。
たった一人の友人と肩で息をつき、そして、笑っていた。
緩やかそうに見えるから、上りきることができると思っていたが、そうでもなかった、地獄だったのを覚えている。
半分くらいで、自転車から降りて、押して歩いた。
いつも創作の話をして、盛り上がっていた。私は小説書き、友人は絵描きだ。
坂道を上ると今度は下り。ゆっくり下りながら、まだまだ創作の話を続ける。
自転車に乗って、どこまでもいつまでも、続けていた会話。
それは、大人になった今でも続いている。いつまでも楽しい時間――
歯をくいしばって登る坂道
風を感じながら下る坂道
灯る台所
焼き魚の煙
はじめての道
懐かしいにおい
また頑張ってみよう
同じクラスにめちゃめちゃ可愛い女子がいる。おまけに頭が良くて運動神経もいい。高嶺の花みたいな存在だ。きっと、クラスの男どもはみんなその子のことが好きなんだと思う。かく言う俺もその1人で。いつの間にか目で追うようになっていた。でも、それ以上の何かがあるわけではない。彼女とは家の方向も違うし教室内の席は正反対の位置。夏休みに入った今でも、話したことすらなかった。こんなんでは恋とは呼べない。だから俺の恋は早々に終わりを告げた。
そんな彼女が。あの歩く才色兼備と言われている彼女が泣いていた。夏休み真っ只中の教室で。当然休み中なのだから他に誰もいない。ならどうして俺がいるのかって言うと、昨日ようやく夏休みの課題を始めようと思ったのに、辞書をロッカーの中に置きっぱなしだったことに気付いたので取りに来た。そうしたら、まさかの彼女と鉢合わせした。彼女はびっくりしていた。俺の方もびっくりした。色んな意味で。なんでいんの、と思ったし、なんで泣いてんの、とも思った。しかも1人で、こんなところで。
「あ、ごめんなさい」
何故か彼女が謝ってきた。どちらかというと俺のほうが謝んなきゃいけない気がした。こんなとこ、見られたくなかっただろうに。だからせめて、涙に気付いてないふりをして振る舞った。
「あー、俺、辞書取りに来たんだわ」
「そう、なんだ」
「うん。取ったら出てくから」
彼女のほうを見ずに、ロッカーの中を漁り出す。辞書は辞書でも、電子辞書だから薄っぺらくてなかなか見つからない。ちゃんと片付けとけばよかった、と今始めて反省した。
「嫌になっちゃったの」
それは誰の言葉なのか。一瞬分からなかった。けど、俺じゃないなら答えは簡単だ。振り向くと彼女は窓の外を見ながらまた目から涙を流していた。
「……えっと、何が」
「なんだろ。色んなこと、かな」
そして辛そうにこっちを向いて笑った。初めて俺に向けてくれた笑顔は、なんとも切なそうに歪んでいた。それはクラス中のみんなが憧れる彼女とは程遠くて、ただの泣いている、普通の女の子だった。
「あーあ。なんか全部、放りだして逃げだしたいな」
俺は何も言えなかった。逃げちゃえよ、なんて言えるのはいつも一緒にいるような友達くらいだ。彼女が何から逃げたいのかも分からないのに、そんな無責任なこと言えなかった。彼女も別に俺からの答えを待っているというふうではなかった。たまたま現れた俺に、ただ愚痴りたいだけだったのかもしれない。
「なんか、おっきい声出したいな」
まさか、ここで?と思って咄嗟に俺は立ち上がる。同時にロッカーのものが全部、雪崩のように出てきた。でも辞書は無事見つかった。慌てふためく俺を見て彼女が静かに笑う。
「じゃあさ、今から叫びに行こうよ」
「え?」
「そーゆうのはもっと広いとこじゃないとスッキリしないから」
そう言って彼女にここから移動するように促した。向かった先は校門前。俺がここまで来る為に乗ってた自転車が停められてる。
「ニケツしたこと、ある?」
「ううん、ない」
だろうな。そもそも見つかったら怒られるってもんじゃ済まない。下手したら補導される。でも、そんなの今考えたら萎えるだけだから。戸惑う彼女を後ろに乗せ、ペダルをこぎ出した。思った以上に彼女は軽くて楽勝に運転できた。
「どこに行くの?」
「叫べるとこだよ!」
真夏の太陽を受けながら俺はこぎ続ける。暑さなんて気にならなかった。時々吹く風が気持ち良くて、だんだんとそれは潮風へと変わる。青い地平線が前方に見えてきた。
「あそこで叫んだらめちゃめちゃ気持ちいいんじゃない?」
「うん!」
その元気な返事を背中に受けて、俺は海に着くまでずっと、ブレーキなんて使わずにペダルを踏みしめた。
今考えても自分何やってたんだろって思う、僕の話をひとつ。
僕はとある女子校に通っていた。その地域では所謂『お嬢様学校』みたいな扱いを受けるような、そんな学校。中身見たらそんなこともなく、おっさんみたいな女子が多かったけど。
そんな学校の、とあるテスト期間中のこと。
お昼前に終わって、何を思ったか僕は隣の市まで自転車に乗っていこうって思い立ったんだ。しかも一人で。
今思えば20kmくらいの距離があったような気も。それを急にやり始めたもんだからあの頃の勢いってすごいなって。
次の日も当たり前のようにテストだったんだけどね。
その帰りに雨に降られて風邪ひいたってのは今でも馬鹿だなと思える昔話だ。
31.『自転車に乗って』
自転車に乗って……。
冬の寒い夜、自転車に乗って、あの悪女の家に向かった。
素直な心を、踏みにじられるとも思わず。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者の娘、人でなしの今井裕子。
自転車に乗って……。
誰か、来ないかな? あの道から。
眠い目をこすって、マンションの駐輪所から自転車を出す。サドルにまたがると、重いペダルを踏みしめた。
ああ、今日は遅刻するかもしれない。気ばかりが焦るが、交通ルールは守る。
ショートカットになる細いケモノミチに逸れたい気持ちも、あとちょっとで届かない赤信号を無視したい気持ちも無理矢理押し込めた。昔、何度も痛い目を見ている。急がば回れ。焦ったところでいいことはない。
春は花粉で目が痒くてくしゃみが止まらなかったし、夏は湿気と太陽の暑さで汗だくになって、なにも始まっていないのに自転車を降りる頃には疲れ果てていた。秋になってようやく過ごしやすくなったと思えば、すぐに冬だ。ダウンコートに耳当てをしても寒くてしょうがない。
見慣れた道を今日も慎重に走る。あんなに大変だったのに、その日々ももうすぐ終わると思うと、どこか名残惜しい。
自転車を降りる。後ろに乗せた小さな温かい体を、手を伸ばして抱き上げた。
『自転車に乗って』
自転車に乗って
リュックサックにペットボトルを何本か。タオルを入れて、財布を入れて、読んでる途中の本も入れる。スマホをしっかり充電して、イヤホンも持っていこう。
リュックサックを背負って、腕時計つけて、帽子をかぶったら、自転車を出す。
ーどこまで行こう。
自転車に乗ってどこまでだって行ける旅が、今、始まる。
自転車に乗って
どこまで行けるかな
どんな出会いがあって
どんな景色を見て
どんな新しい事に出会えるかな?
新しいドキドキ
新しいワクワク
貴方とも一緒に感じたい
貴方と一緒に同じ時間を過ごしたい
私の少しのワガママ
今日は休みだ。特に予定はない。天気も良くて風が肌を優しく撫でてとても心地良い。自転車に乗って…当てもなく一人ペダルをこいでいく…よし、海に行こう。潮風が少し湿り気があるがなかなか心地よい。
「自転車に乗って
風を感じてみたい」
目が覚めて真っ先に浮かんだことは
そんな事だった。
今日は休みだしたまにはいいかと思い、
普段は使わず倉庫にしまいこんでいた
自転車を取り出した。
さて、どこに向かおうかと思いながらも
目的地を決めずに走ることに決めた。
そして、俺は、
自分の思うままに
ペダルを漕いで走り出していた。
1番、風を感じられる場所へ。
自転車に乗って、風を感じる。空は青くて、雲はふわふわしている。道は平らで、車も少ない。自転車は私の友達で、一緒に色々な場所に行く。公園に行って、花を見る。川に行って、水を聞く。山に行って、景色を眺める。自転車に乗っていると、心が広くなる。自転車に乗っていると、世界が美しくなる。
チャリに乗って学校に行くのが日課だった。
でも今は1ヶ月近くの長い休みがある。
だからチャリに乗ることもないし学校に行くこともない。
だから好きな人にも友達にも会えない。
友達に会わなくてもいいけど好きな人には会いたい。
自転車に乗って、どこまで行こう?
歩きでは遠い、町の反対側まで?それとも河のむこうまで?
自転車に乗れるようになったとき、世界が一気に広がった気がした。いや、実際広がったのだ。
家族に頼めば車で色々なところに連れて行ってくれたけど、それは自分で行くわけじゃない。自分で運転するのじゃない。寄り道も好きにできない。だから窮屈だった。
だからたくさん練習した。たくさん転んでたくさん血を流した。すごく痛かった。
けど、もうそんな思いをすることはあんまりない。
車や電車には及ばなくても、自分で、遠くまで行けるようになったのだ。
それが15年前。たくさん漕いだ。でも何度も転んだ。目茶苦茶痛い思いもした。
でも分かった。山のむこうにはどうやっても行けない。そこまで頑張るのなら、不自由でも電車で充分だと学んだ。
そして今日。納車の日だ。
10万キロも走った、ちょっとがたのきている軽だ。
でも、いずれ。金さえあれば、もっといい車に乗れるだろう。だから今はこれで充分だ。――話がそれたな。
そういうわけで、ただとはいかないが、自分で、山のむこう、自転車ではとても行けない遠くの街まで、寄り道もなんでも勝手にできる。雨に降られても濡れることもない。雪が降ってもそこまで困らない。
でも、ちょっと淋しいかな。自分の力で漕ぐって結構楽しいんだよ。
だから。
また、きっと乗るからな。何代目かの俺の自転車。
【自転車に乗って】
力を入れてペダルを踏みしめながら坂道を登る。眩しい夏の日差しが、流れる汗の感触が、心を躍らせる。
この道の先には君がいる、2人きりのささやかな冒険に出かけるために僕を待ってくれている。今日は何をしようか、何を話そうか、考えるだけで胸は弾けそうに高鳴る。つい微笑んだ時、君が見えた。
お題:自転車に乗って
連れ出してくれないか
僕は勇気がないからさ
一人で遠くに行くことすら
勇気がないから難しい
でも本当は遠くに行ってみたい
だからどうか僕の手を引いて
自転車であの海まで行こう
流石に歩きじゃ行けないから
誰にも言わずに秘密で行こう
勇気ある君が羨ましいな
テーマ:自転車に乗って #274
自転車に乗って坂を下る。
スピードを出すと風が涼しくて
ついついスピードを出しすぎてしまう。
上るのは大変だけど、
下るときの快感はなんとも言えない。
夏は坂を下りたくなる。
友達と恋人と
自転車に乗って。
自転車事故で入院してから数ヶ月。
トラウマばかりが募る。
けど、彼にはまた会いに行かなきゃ。
そのときにはまた、自転車に乗って。
春泥の上を君と僕とで走り抜ける。
「どこに行くの!?」
『え!?わかんない!!』
『どっか遠いところまで連れてって!!』
ガタガタと激しく揺れる。
君は落ちないように強く僕を掴む。
この鼓動、君に伝わらないよな。
…違う違う。
自転車を漕いでいるから心拍数が上がってるんだ。
別に………違う、はず。
………それに
君だってドキドキしてる。
これはただ叫んで楽しいからだよね。
……きっと。
ー自転車に乗ってー
自転車に乗って
君と自転車にのって、緑に囲まれた一本道。久しぶりに人に触れたであろう新鮮な空気。静かな木の葉づれ。