『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#16 「脳裏」
今日バイトで社員さんから「注意」と「アドバイス」の中間くらいの指摘を受けた。
次から気をつければどうってことないことなのに、シフトが終わって家に帰ってきてからも何度も何度も頭の中で反芻される。その時の社員さんは口調も表情も柔らかかったし、指摘された内容も大したことないものだったのに、脳裏に焼き付いて離れない。
これがなぜなのかは分からないが、こういうことがたまにある。随分前に受けた注意が突然鮮明に思い出されたり、他の人が全く気にしないような注意を深く気にしてしまったりする。
嫌な記憶はすぐに消えてしまえばいいのに。楽しい記憶や嬉しい記憶だけで満たされたい。そう思えば思うほど苦い記憶はこびりついて消えていかない。
些細なことで、まるで自分を丸ごと否定されたかのように傷ついてしまう自分が情けなくなってくる。「そんなことで落ち込んでるの?」とか「甘えるな」とか言われるのが怖くて、落ち込んでいる様子を家族や友達に見せることはせず、基本的に自分ひとりで抱え込んでしまう。それも私の悪いところだ。お風呂に入って声を殺してひとりで泣いたり、ベッドに入ってから静かに枕を涙で濡らしたり。
誰かに助けを求められる人になりたい。
ちょっとやそっとのことでは動じない強い心を持ちたい。
暗い記憶が埋め尽くされるくらい、明るい記憶を増やしていきたい。
脳裏とは、頭の中、心の中という意味らしい。
昔の方は「脳裏に浮かぶ」「脳裏をよぎる」など、表面的には見えないけど、確かに頭蓋骨の中で感じる感覚を、表面的には見えないから「裏」と名付けたのだろう。
見えない部分を「陰(影)」や、ストレートに「脳内」や「脳中」ではなく、「裏」と表現したところに、日本語の奥深さを感じる。
「内裏」とか、「裏本」とか、「裏の組織」とか、「裏の意味」とか、なんか「裏」ってエキゾチックでセクシーな響きあるよね?
以上、にわか日本語フリークの独り言でした。
「脳裏」
頭の中は色んな思いが詰まっている。
例えば「悲しい」「辛い」「幸せ」「楽しい」こうゆう思いが沢山詰まっている。
でも思いはみんなそれぞれ思っている。
心のバランスを崩した。
理想と現実のギャップに耐えられなくなった。
頑張っても頑張ってもその差は埋まらない。
もう心のエネルギーは枯渇しているのに、
それでも頑張れと自分を励まし続ける。
もう、サポートすらしてほしくない。
いずれ頑張らなければならないという現実を引き寄せるから。
サポートは、もはや重荷でしかない。
いいんだよ、やめちゃいな、そんな事より遊ぼうぜ
そんな風に気軽に聞いてくれる人はいない。
相談先はいつも真面目で、いい加減な事を言ってくれない。
それがさらに私の首を絞める。逃げ道がなくなる。
それは希望の光に導いているように見えて、
私に絶望感を抱かせる。逃げられない。逃げられない。
この現実から逃れるには、どうしたらいいの?
「脳裏」
今でも強く脳裏に焼き付いている記憶
彼女が死のうとした時…
物音で目覚めた僕はすぐその部屋に行った
彼女は無事だった
その安堵と後から襲ってくる恐怖で
初めて彼女の頬をたたいた
やめて欲しかったからだ
彼女の辛さや苦悩には向き合いもせず
気付いたら頬をたたいてた
悪いのは彼女じゃない
向き合おうとしなかった僕だ
たらればになるが
あの時、本当に危険を察知して
彼女に寄り添っていれば…
今の状況は少しは違ったのかな?
でも、もう遅い
彼女の命の期限はすぐそこだから
ふと思いうかぶものがあればそれは好きのシルシなんだとかなんとか。
すっかり脳裏に住み着いたその人。
今日も幸福と憂鬱がよりそってくる。
〚脳裏〛
きみの心はどんな色?
僕の心は黄色ってところ。
どうやって色を知るかは、きみ次第。
人それぞれ異なる意見を持っているから脳裏に焼き付いてるのも勿論異なるよね。良いこと悪いこと両方脳裏に焼き付いてることがあるけど残っていることが何かの原動力になるといいな。
「脳裏」
ヒリヒリと痛みを感じた気がしたくらい、あの人が焼きついている。決していい思い出では無いのに。消えてはくれない。動揺を隠すように右手で左腕を掴み、力を込めた。
「恋愛ですか〜。もう懲り懲りって感じですね。」
表情もきっとうまくできていない。逃げるように別の話題を振って、その場ではことなきを得た。けれど、ふと思い出しては辛くなる。時間が解決してくれるとは言うが、人間の頭というのはそう簡単にできていない。匂い、音、見覚えのある全てでかさぶたになって治りかけていたそれを掻きむしってしまう。
「…早く、忘れたい。」
逃げるように入った給湯室の壁にもたれかかるように膝からしゃがみ込んだ。視界がグラグラしている、気がする。早く、早くここから逃げ出したい。
【脳裏】
脳裏に浮かぶのは
幸せなことだけがいい
悪いことなんて
ひとつもないといい
………脳裏
コーヒーを飲む
姿勢を正しストレッチをする
メイクをしピアスをする
日光を浴び自然を香る
私は私が大切だと私に伝えるためのこと
脳裏といえば焼き付く
焼き付くといえば目
目といえば歯
歯といえば笑み
笑みといえばこぼす、溢れる
笑みが液体だと思われていることがなんだかおかしい
おかしいという言葉に
「可笑しい」が振られるのもなんだかいい
脳裏
わたしの脳裏にはいつもあなたがいます。
いつもは気持ちを隠していますが、
本当はもっと話したいです。
あなたの想い人は一体誰なんでしょうか。
喉から手が出るほど羨ましいです。
あなたの脳裏にいるのは
わたしがいいなぁなんてね。
お題 : 脳裏 #55
人生で初めての演劇。
初心者なのにも関わらず、主演を演じることになった。
劇自体は嫌いではなかったし、自分でない誰かを演じることは好きだ。
劇をするにあたって、演じる人の行動と心理を書き出して、その人の一生を作ってみた。
たった30分前後の劇だけど、それをすることでより良い物が作れるならそれで良かった。
何度も自分で書いたものを読んで、読んで、読み込んで、普段の日常生活でも演じた。
それだけなら、よかったんだろう。ただの熱心な人だから。
だが、それを全員に強要してしまった。
こうするのが普通。こうしないといけない。
こうしない意味が分からない。
そんな文言をこれぞとばかりに並び立て、誰にも反論する隙を与えないまま、自身の理想論だけを語り続けた。
その結果得たのは全員の顔に映る冷めた目と、自分の中に残る空虚感だけだった。
それでも、それを忘れるためだけに劇に没頭した。
リハーサルはとてもうまくいった。
それでも納得していなかったから、さらに突き詰めた。
そして、最高のコンディションの当日。
劇はセミの鳴き声から始まった。
セミがなく初夏の頃。
雲一つない青空で、見失った夢を見つける。
そんな物語。
だけど、その物語を演じられなかった。
納得がいかないんじゃない。
ただただ本当に劇がグダってしまった。
劇が終わった瞬間、誰一人拍手をするものはいなかった。
このために頑張ってきた。
誰よりも頑張ってきた。
それでも、本番当日。
皆の顔が脳裏によぎった。
理想論を語ったあの日。
皆がした冷めた目を。
あんなに好きだった劇が、今はもう嫌いだ。
自分のせいで潰してしまったから。
初夏、セミが鳴いている。
それでも、物語のように失った夢を見つけることは出来ない。
今も、これから先も。
脳裏という言葉がどういうものか、思いつくのは理性や思考の隙を縫って不意に現れる記憶や閃きといったところだろうか。
最近私の脳裏に浮かぶのは昔の様々な記憶である事が多い。それは良い記憶であったり何てこともない記憶である事もあるが、大抵が厭な記憶である。
いつかそういった記憶も懐かしい、という感覚だけになるだろうか。だとしたらそれは何年後、何十年後なのか。二十年近く経過した今でも未だ芯では許せていないのだから、もしかしたら一生許せないのではという気がする。
【脳裏】
君のことを思うと手が震えてしまう。
なんでだろう。考えても分からない。
“恋”だなんて、絶対に認めたくない。
だって今の関係が一番良いんだから。
それでも君のことを考えると胸が高鳴る。
隣に立ちたい、なんて思ってしまう。
なんて人、身近にいませんか?
#脳裏
忘れたい
忘れたくない
心の中で自分の中の真実か綱渡りする
周りを欺くのは簡単だけど
自分を欺くには
貴方への思いは
あまりにも深すぎて
刻が経てば消えるはずも
私の脳裏に刻まれた言葉は
いつまでも優しく疼く
脳裏には、あの言葉が染み付いている。
"お前のせいで!!"
あの人を楽にしてあげた。
だから、許してね。
私が悪い訳ではないのだから、
カメムシに転生させた神々が悪いのだから。
もう、終わらせてよ、油地獄から。
※ノンフィクション
家にカメムシが入ってきたのでビニール袋に
油入れて終わらせました。
虫の駆除担当なので勘弁して欲しいですね…。
うん…。
※脳裏
脳裏って不思議なコトバよね
人間って頭が動きっぱなしって証明のような
睡眠時間が休憩時間だけど
それって全細胞と一緒で「休憩」ってだけで
生命活動に関わるから「停止」はしていないのよな
病気で腎臓80%停止していても
生きている腎臓が頑張ってくれているように
私はメモ魔だし瞑想が苦手なので
脳はめっちゃ働いている気がするわぁ
唐突だが脳裏に閃いた!
このアプリ「書く習慣」で合ってる??
アプリ名「書いて」のせいで正式名称わからん笑
脳裏について離れないのは
初めて殴られた日の
鬼の形相の元夫の顔
目の奥に花火がはじけて
青あざができた
だから今も男の人は信用ならない
違う人種もいるってわかってるけど
怖いよまだ