祈る力

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「脳裏」

今でも強く脳裏に焼き付いている記憶

彼女が死のうとした時…
物音で目覚めた僕はすぐその部屋に行った
彼女は無事だった
その安堵と後から襲ってくる恐怖で
初めて彼女の頬をたたいた

やめて欲しかったからだ

彼女の辛さや苦悩には向き合いもせず
気付いたら頬をたたいてた

悪いのは彼女じゃない
向き合おうとしなかった僕だ

たらればになるが
あの時、本当に危険を察知して
彼女に寄り添っていれば…

今の状況は少しは違ったのかな?

でも、もう遅い
彼女の命の期限はすぐそこだから

11/9/2024, 10:24:35 AM