胸の鼓動』の作文集

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胸の鼓動』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/9/2023, 1:51:10 AM

ドキドキする時もわくわくする時も鼓動は高鳴る。
じゃあいったい、今の胸の鼓動は何の部類になるんだ。僕は手術室の前でただ立ち尽くしている。もうかれこれ、5時間くらいずっと。
キミが搬送されて、すぐに手術だと先生に言われた。それしか教えてもらえず、僕はただキミが出てくるのを待つことしかできない。なんでこうなったのか、考えれば考えるほど僕の心臓はどくどく音を鳴らす。加えて、どうしようという感情が更に鼓動の速さを加速させる。いつになったらキミに会えるんだ。僕がどうしたっていうんだ?こんな生地獄はもう沢山だ。早くこの緊張から解き放たれたい。

――ああ、そうか。この鼓動の正体は緊張か。それと他に、不安、絶望といったところか。僕は何に絶望してるんだ?キミのことをそんなふうに考えたくないのに。だけど弱気な心が僕の思考を蝕んでゆく。もしかしたら、なんて考えたくないのに最悪な事態を連想させる。嫌だ嫌だ嫌だと、何度も何度も頭を振っては正しい意識を取り戻す。頼む、どうか、神様。
それを思った瞬間に『手術中』のランプが消えた。ゆっくりと扉が開く。僕の心臓は人生史上1番の速度で駆け出している。両手の汗は尋常じゃなかった。先生が僕に近寄ってくる。マスクのせいで表情が分からない。

頼む、どうか、お願いだから――

9/9/2023, 1:41:35 AM

「胸の鼓動」


あとは待つだけだ

午前4時30分…5分後、彼はこの道を通る

「私たちはこれで」業者は空気を察したように消えた

改めて見るとその高さに驚く

24段の巨大跳び箱、通称モンスターボックス

24段…そう、これを飛べば世界新記録である

23段の世界記録保持者は5人

彼がこれで満足してるはずがない

たこ焼き屋など始めてる場合ではないだろ、目の前のモンスターに立ち向かってくれ!

彼がやってきた、当然モンスターに気付く

相対する両雄

彼が笑ったように見えた

そしてゆっくりと助走を始める

私の胸の鼓動も徐々に早まっていく

そして彼が十字路にさしかかったその時

横から飛び出してきた新聞配達のカブが彼を飲み込み闇に消えた

9/9/2023, 1:37:31 AM

胸の鼓動


 こういう時間を黄昏時っていうんだよね。
 助手席のドアガラス越しにぼんやり外を見ていたら、急に車の速度が落ちて体がシートに軽く押し付けられた。前を向くと赤く光るテールランプが高速道路の先の方まで詰まって続いている。
「渋滞にひっかかったなあ」
 彼はいつもより低い声で、ひとり言のように言った。
「早めに向こうを出たつもりだったけど甘かった。ちょっと夕飯遅くなるわ、ごめんな」
「いいよ、全然大丈夫」
 彼はちらりとこちらに視線を向けて、すぐにフロントガラスの方へ戻した。車のメーターは30km/hを示している。
 助手席からそっと彼の横顔を見る。渋滞嫌いな彼の口角は少し下がっている。
 でも、その横顔もやっぱり好きだ。つき合って二年ほど経つけどまだ慣れたとは思わない。胸の鼓動が速くなる。

「何見てんの?」
 どきん、心臓が跳ねる。でも見とれてたなんて言わない。
「別になーんにも」
 彼の口元が少し上がった。
「ふーん。寝てていいよ」
「ありがと、そうしようかな」

 あなたは私のこんな気持ちに気づいているのかな。私ばっかりみたいで、ちょっと悔しくなっちゃうんだけど。
 助手席のリクライニングを深く倒して、今度は斜め後ろから彼を見つめる。その首筋は日に灼けて少し赤くなっていた。
 私の情熱。
 そんな言葉が頭に浮かぶ。自分の中にこんな滾るような思いがあるなんて知らなかった。あなたといると私はどんどん知らない自分を見つけてしまう。

「お、渋滞脱けそうだぞ」
 彼が呟いて、車の速度が再び上がった。もうすっかり日は落ちてしまっている。夜を走る車の中で、私の体は火照って熱い。


#21

9/9/2023, 12:49:12 AM

「抱いてあげてちょうだい」
 師匠の奥さまを産院に見舞う
 憧れのマドンナがカンガルーに見えて
 俺は初恋の夢の陶酔からさめた

 運命は師匠との養子縁組を水に流した
 腕の中でカンガルーの子ども
 もとい 令息の体温がわだかまりを溶かす

 血縁や書類の届け出よりも
 濃い系譜の力強さで
 この子の胸の鼓動を守らせてください


「胸の鼓動」

9/9/2023, 12:46:30 AM

愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる

9/9/2023, 12:24:37 AM

「胸の鼓動」
 ドキドキ ドキドキ……
 思わず手首で脈をとる
 ……お年頃なもので

9/9/2023, 12:20:47 AM

好きな人を見ると胸の鼓動が高鳴る。

向こうから話しかけて来ると心臓が飛び出るぐらい
ドキドキする

好きじゃないって思ってても好きだと気づく。

9/9/2023, 12:09:07 AM

#73 胸の鼓動


皆、踊りや酒に耽っていた。
だから、はじめは場に興奮しているのだと思った。
そのくらい些細な変化だった。

妃の一人であるエレオラは、不規則な鼓動を刻み始めた胸を思わず押さえた。

(毒…どこから、誰が。いえ、それより)

王の名の下に開かれた夜会。それなりの時間が経っており、やや遅効性の毒物によるものと思われた。

必ず相手を突き止めて責任を取らせると決めたが、それは後回しにする。まずは解毒が先。
取り巻きに声を掛けようとしたが、

「なんてこと…」

会場には、あちらこちらで苦痛に喘ぐものばかり。
異様な光景に、しばし鼓動の跳ねる痛みを忘れて呆然とした。
そうしているうちに、あることに気づく。

-いない。使用人が誰ひとりとして。

雅な音楽を奏でていた楽団ですら姿を消している。

その意味するところを悟り、目の前が暗くなる思いがした。毒にやられ、もはや意地だけで保っていた姿勢を維持できず、へたり込んだ。


「ふむ。思っていたより、いい眺めだな」

聞き覚えのある声。主催でありながら緊張させない為と言って自らの姿は見せなかったのに。
驚きに顔を向けようとしたが、鼓動のたびに増す胸の痛みに、ゆっくりとしか動かせなかった。

「へいか…なぜ…」

小さな声であったが、室内では既にかすかな呻き声しか聞こえず、その耳に届いたようだ。


「なぜ?それを言うなら、なぜ其方は、私の踊り子を死に追いやったのだ。其方たちには確りとした身分と贅沢を与えてやっただろう。それでも国が傾かぬよう、豊かにしてやっただろう。私はあれを愛しただけであったのに」

ドクン、と一際強く鼓動が跳ねた。その苦しさに顔が歪む。

「あれの娘がな、母親そっくりの顔で言うのだ。『一緒に踊りましょう』とな。もう私の鼓動は跳ねることはないと思っていたが。なんと悦なことよ」

ついでに風通しを良くしたから、あれの願い通り今後は民にも富が行き渡るようになるであろうよ。

その言葉を最後に王は去っていく。
衝撃に引き留めることも出来ず思考が止まる。
ぷつんと糸が切れた人形のように身体が倒れた。

もう何年も前のこと。
王ですら忘れたと思っていたのに…

次第に寒気を覚えるようになり、いよいよ死を覚悟したとき。

「ここまで、本当に長かったですわ」

目の前でドレスの裾がふわりと広がり、少女の顔が近づいてきた。

王の愛を奪った忌まわしい踊り子に似た顔の娘。どこか王の面影も感じる。

母の身分が低いとはいえ王女を害するリスクも高く、王が娘に興味を持つ様子が無かったから放っておいた。それが。

怨嗟の言葉ひとつも掛けたかったが、
もう体の自由がきかない。
あんなに激しく打っていた鼓動は、
どんどん弱くなっていく。

その心許なさを最後に、意識は途切れた。


---

前話の別視点

踊り子は、踊り子のまま。
王は愛していても身分を与えないことで他の妃と一線を画し守ろうとしていました。自分を嫌いになったときは旅に戻るのを許そうとも。

前話で「元々」とあるのは、周りはそう見ていなかった、ということです。

9/9/2023, 12:08:39 AM

《胸の鼓動》

「胸の鼓動…?
感じたことないけど…みんなあるの?」

心理テスト中に1人がそう言った。

「え?ww生きてないじゃんww」
「大丈夫??w」

みんなが笑っている中でその子はまだきょとんとしていた。

「ねーねー!胸触らせて!胸の鼓動あるか調べてあげるー!」

一人がそう言って手を伸ばすとその子は怯えた様子で逃げ出した。

「ちぇ、逃げることないじゃんか」

「もぅ可哀想でしょ?今度謝りなね?」

「はぁい」

次の日から、彼は来なくなった。転校したらしい。
先生のお話で初めて知ったが、
可愛らしいあの子は男だったらしい。

9/8/2023, 11:56:11 PM

とある日、私はいつものように殺し屋の仕事をしていたけどその日大切な友人が目の前で撃たれて死んだ。その時友人が言っていた言葉を思い出した人を救う側になれと。だから私は殺し屋からは足を洗い今はアイスクリーム屋さんをやっている。

「手先が器用なんですね。」
「そうですか?フフありがとうございます。」
「おねぇさん今度ペンギンのアイスクリーム作って!」
「コラ、ワガママ言わないの!」
「ペンギンかー今度作ってみるね」

その時胸の鼓動が大きくなった私はこの仕事をして気づいたことがある人に喜ばれる事がとっても嬉しいことなんて!だから私はアイスクリームで人を救う!

9/8/2023, 11:33:36 PM

26「胸の鼓動」
誰だって、胸の鼓動を感じていたい。
ドキドキしたい。
そんな私がドキドキしていられるのは、あの人のおかげ。
今日、、、告白するんだ、、、。
私、頑張る!






「ごめん。彼女いるんだ。」
爽やかな返事。
終わった。もうドキドキしない。
私の恋が終わった。

あーあ。あいつのせいで。
どきどきが無くなる。

来世では、、、ね?



鈍い音が響く。
彼女は幸せそうな顔をしていた。

9/8/2023, 11:29:29 PM

胸の鼓動

うるさかった
いつもは気にもとめないその音は耳を塞いでも静かにはならなくて、規則的なその音だけが私の頭の中で響いていた。
暑い風が窓から入る。レースのカーテンが揺れる。濡れた手にあたった風が気化熱で指先の体温を奪っていく。

どこで間違えたんだろう

どこかで間違えたはずだ。だって私は優しくて、大人しくて、勤勉で、優等生で、気遣いができる、いい子だから。
靴下が濡れる。カーペットで吸い取りきれない水分がフローリングの方まで流れてきていた。それを見てもう何かしても全部遅いんだろうなと思った。そう思いたかっただけかもしれないけれど。

おとうさん、

呟いた言葉に反応する人はいない。横たわるその姿に厳格な父の面影はなく、天井からぶら下がる母の顔にいつもの穏やかさは欠片もなかった。

がちゃん、と落ちた音で足元を見た。血液で赤くなった包丁はさっきまで私が握っていたのか、と考えなくても分かることが脳を流れてく。
汚れた指先に暑い風があたる。指先が冷たいのは風のせいだけでは無いことは考えなくてもわかった。

私の心臓とレースのカーテンだけがこの部屋で動いていた。

9/8/2023, 11:20:26 PM

彼女の胸の鼓動は激しく高鳴り、

その音が耳に響いた。

心臓は熱い血液を全身に送り出し、

体中を震わせた。

彼女は深い呼吸を繰り返し、

そのたびに胸の鼓動が増していった。

その瞬間、彼女は自分自身を完全に失って、

ただ感情に身を任せた。

目の前に赤が広がる。

彼女は人を殺した。

苦しく倒れる人を見ながら

彼女の胸の鼓動はますます激しく、

彼女の胸が熱くなっていく。

そのとき、彼女は自分自身の内側から

力強いエネルギーが湧き出ているのを感じた。

彼女は自分自身を抑えられず、

熱い溶岩が噴火するように、

彼女の内側から勢いよく噴き出していた。

彼女は自分自身を抑えられなかった。

その強い感情は彼女を支配し、

彼女は完全にその中に溶け込んでいた。

彼女の胸の鼓動がますます激しくなっていき、

その音はまるで雷鳴のように響き渡った。

彼女は自分自身を失い、ただ感情に身を任せていた。

もう私は戻れない





─────『胸の鼓動』

9/8/2023, 11:15:25 PM

絶えることなくリズムを刻む。
  緊張していようとリラックスしていようと
  その動きは止まることはない。
  命が尽きるその時まで。

                 「胸の鼓動」

9/8/2023, 11:13:01 PM

愛している…

素直に心に浮かんだその言葉は
とても不慣れな感じで けれど純粋で
僕の心を貴女への想いで満たしてくれる

貴女の何気ない優しさが
僕をどんどん変化させて

貴女の僕への愛情が不確かなのだと
そう…わかっていても

貴女が僕の傍で笑顔でいてくれるから…

あの時と同じ胸の鼓動を感じながら
僕は…貴女にまた恋をする

9/8/2023, 11:12:22 PM

小さな心音が躍動し始めた音が聞こえる!
強く、長く続き幸あらんことを

9/8/2023, 11:08:21 PM

音がよく聞こえる。
胸の奥の、私を責める臓物の音。
息を切らせて逃亡する。
ソレは苛む。
お前は今、人を殺したのだと

9/8/2023, 10:52:31 PM

Theme:胸の鼓動

私の主がベッドに横たわっている。
40代手前でまだまだ寿命には程遠いが、病気により余命幾ばくもない。
私は主の身の回りを世話をする。主が5歳の頃から、それがずっと私の仕事だ。

白湯を手渡すと、その手を彼が取る。
そのまま私の掌を自分の胸の上にそっと置く。
彼の体温と、静かに規則正しく胸の鼓動が続いている。
「どうなさったんですか?」
私が問うと、主は静かに言った。
「この心臓が止まって私が死んだら、私の妻と子供たちのことを頼むよ」
「かしこまりました。どちら様を新たな主とすれば宜しいでしょうか?」
彼は苦笑する。
「きっちり決まっていないと気が済まないのは、昔から変わらないな」
「申し訳ございません。しかし、私はロボットですから、明確な定義が必要なのです」
「解っているよ。では、私の死後は私の長男を新たな主にしてくれ」
「かしこまりました」

主は満足そうに頷くと白湯を一口含む。
「ロボットか…。私にとって君は幼い頃からずっと側にいる、かけがえのない存在だ」
「ありがとうございます。貴方のように私にも『心』があれば同じ想いを抱けるのでしょうか」
「心か。『君に心があるかどうか』は子供の頃からずっと議論してきたけど、決着がつかないままになりそうだ」
「貴方が『私に心がない』と認めてくだされば、すぐに決着がつきます」
「『心』をどう定義するか、それすら明確になっていないのに、認めるわけにはいかないな」

彼はそういうと、私の胸に手を当てる。
「私に心臓はございません」
「解っているよ。でも、こうして手を当てていると温かいし規則正しいモーターの振動が感じられる。外殻が違うだけで心があるのは一緒だと、私は信じたい」
「……貴方がそう言ってくだされば、十分でございます」
「珍しく、君から折れたね」
「こう言わないと、貴方はまた思考実験を始めてしまうでしょう。それではお体に障ります」
「心配してくれているのか」
「これまでのデータの蓄積から、最適解を見つけて実行しています」
「そういうところが君らしい。『個性』というのも『心』の表出とは思わないかい?」
「しかし……」

主は私の言葉を遮るように、再び私の胸に掌を当てる。
「『心』なんて不確かなものより、君の胸の鼓動がここにある事実。それが大事だと思わないかい?」
応えようとしたが、彼はそのまま眠ってしまったようだ。
私はブランケットを整えて、部屋を出る。

それから数週間後、主は亡くなった。
私に心はない。そんなものはプログラムされていない。
ただ、主の言った通り、私は確かに存在している。
私が欲する心よりも、それは大切なことなのだろうか。

「難しい命題を遺して逝かれましたね。貴方様」

9/8/2023, 10:39:17 PM

胸の鼓動が鳴り響いてる。今日はもう眠れない。私が思い切ってロングヘアからショートヘアにしたら、好きな人に可愛いって言ってもらえた。興奮が冷めやらぬ。明日はもっと可愛くなろう!

9/8/2023, 10:37:59 PM

彼と目が合うと、彼とすれ違うと、彼のにおいがすると、私の胸の鼓動は高鳴る。私は、彼のことが好きなのかもしれない。

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