『胸が高鳴る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
そんなわくわくする感情は
どこかに置いてきてしまった。
ロボットのように
決められたルーティンを
こなすだけの日々。
何の楽しみもない。
ただ生きるだけの
礫塊に成り果ててしまったよ。
どこからやり直せば
人らしく生きられるんだろう?
寧ろ、今生きてるかどうかも怪しい。
定期的にやってくる自暴自棄。
絶賛「何もかもどうでもいい病」を発症中。
また、胸が高鳴る感覚を味わえたら。
投げやりな自分にgood-byeできる気がする。
学校からの帰り道。普段は話さない人とたまたま帰る時間が被る。「一緒に帰る?」「う、うん!」曖昧な返事をする。お腹すいたね、とか。あの先生だるいよな、とか。たどたどしくも何となく心地いい会話。無言になると気まずいけど嫌では無い空気感。あっという間に分かれ道。「またタイミングがあったら一緒に帰ろう。」嫌じゃないんだなって安心感と次があるかもしれないときめき。別れてからもさっきの会話を思い返して、胸の高鳴りは治まらなかった。
僕はよく自分の中で“新しい”ものに出会うと胸が高鳴る。
初めて行く場所、初めて“しる”こと、初めて聞くこと、初めて見ること。
同時に好きな物には何度でも胸が高鳴る。
好きな場所、好きな本、好きな音楽、好きな映画やアニメ。
“しらない”を“しる”ということは、僕にとって冒険と同じだ。ドキドキとワクワクとほんの少しの不安と恐怖。
初めて行く場所っていうのは、旅行もそうだし、近場だってそうだ。自分の育った街の中だって意外と知らないことだらけ。そんな場所を歩いて探索するのが好きだ。車とかで移動してたら、きっと見逃してしまうような、忘れてしまうような、そんな小さなときめきが街の中にはたくさん隠れてる。
“しる”ということも、本を読むことも、映画やアニメを見ることも、人と話すことも、音楽を聴くことも。僕にとっては全部、小さいかもしれないけれど、他の人からは見えないかもしれないけれど、たくさんのときめきで溢れている。
だから、本を読むことも、音楽を聴くことも、映画やアニメを見ることも、外へ出かけることも、人と話すことも好きだ。
とはいえ、体力がないせいであまり長く散歩はできないし、話すのも聞くのも上手くはないから人と話すこともあまり多くはないのだけれど。
僕が僕らしく生きていられるとき、それがきっと一番胸が高鳴っているときなんだろう。
テーマ:胸が高鳴る
明日は彼氏とデート。久々一緒に過ごせるから胸が高まる
胸が高鳴る……
こんな気持ち初めてだった
自分の気持ちに気づいてからは
なにもしてないのに
目で追うようになった……
傍にいなくても近くで遠巻きに
見ているだけで幸せだった……
幸せだったのに……
今いつも見ていた君は私の前で
手を差し出している……
「あの!!そのずっとあなたのことが好きでした。
付き合ってください!!」
その言葉に私は驚きながら彼を見る。
あぁ……
駄目だ返事をする前に
胸が高鳴りすぎて苦しい……
_________________________
最初で最後の告白だ……
そう心に決めてずっと気になっていた彼女に
告白をした………
正直あまり話したことがない僕に急に
付き合ってと言われても困るよな……
友達になってくださいっていえばよかった……
じーっと下を向きながら彼女の返答に
胸を高鳴らせる……
断られるかも………
どっちかわかんないけど動悸がうるさい……
しばらくすると彼女は僕の手をとってくれた……
「私なんかで良ければ……お願いします。」
その笑顔はまた僕の胸を高鳴らせた………
『胸が高鳴る』
運動場にいる彼を眺めているだけなのに。
部活でサッカーをしている彼を見ているだけなのに。
放課後の教室で友達と笑い合う彼の顔を見ているだけなのに。私の心臓はことあるごとに大きく胸が高鳴る。
不意に目が合った彼は私を見てニカッと笑った。
「また明日ね」
その声を聞いた私の心臓は、爆発してしまうくらい大きな音を立てて脈を打ち出した。
______やまとゆう
君と目が合うだけで胸が高鳴る。
君が他の子と話していると、吐き気がしてくる。
君が私に話しかけるとそれはスっと消えていく。
君へのこの想いは、きっと綺麗なものじゃない。
だから諦めるね。
【胸が高鳴る】
トクン。
それはきっと恋の始まりだった。
いつものように君に"おはよう"と告げて、席に戻るはずだった。
でも、そうはいかなかったんだ。
君が僕に、にっこり笑っておはようと言ったから。
その瞬間だった。
トクン、と胸が一際高く鳴って、心臓がグッと握られたように苦しくなった。
息が出来ない、とかそんな苦しさじゃなくって、とても言葉では表せない感覚だった。
些細なことだったかもしれない。
でもその些細なことが僕にとっては大きなきっかけだった。
トクン。また、トクン。
君と目が合った。
喋りかけられた。
名前を呼ばれた。
友達になった。
一緒に出かけた。
告白した。
付き合った。
君との思い出が増える度に君にときめいて。
胸が高鳴る感覚を教えてくれたのは、君だった。
るあ
お腹空いた!朝、寝坊してなんにも食べれなかったの!ほんっとにお腹が空いたのよ!
でも!もうあと5分で昼休みが始まるの!ほんとに楽しみよ。今までこんなに昼休みを待ち望んだことがないわ!
そうこうしてる内にあと1分で昼休みになるわ!ほんっとにお腹が空いて心なしかお腹が痛くなってきたわ。お腹が空いている時に限ってお腹が痛くなってくる現象に名前をつけたくなっちゃうわね。ほんとにタチが悪いと思わない?
あと5秒…4、3、2、1!
…え?授業続けるの?チャイムはなっているのよ?
中途半端だからここを終わらせちゃうですって?!
聞いてないわよ!ふざけんじゃないわ!おなかが空いたの!!
次、当てられるの私?嘘でしょー!ほんとについてないわ…へこんじゃうわね。
うわ…私の苦手な所…ほんっとについてないわ最悪よ。こうなったら今日のお弁当が最高に美味しくないとやってられないわね。
授業終わったわ!問題にも答えられたしいい気分。
今日のお弁当は何かしら?
胸が高鳴る
拝啓 2年後の私
どうもこんにちは、元気にしてますか?
健康体ですか?
夢、追いかけてますか?
聞きたいことは沢山あるけど、とりあえず今日も無事に生きていることを願います。
生きてさえいれば、なんだって出来るよ。
まぁ実際にはなんでも出来るって訳じゃないけど。
この手紙は、18歳の私が2年後の私に向けて書いています。
ハタチの誕生日を迎えるまで開けちゃだめだよ。
でもさ、たった2年間で書いた内容忘れられるかな?
って考えれば考えるほど忘れられなさそうなので考えることをやめます。(笑)
私のビジョンでは、20歳になるまでの2年間である程度お金を貯めて夢を追いかける…って感じなんだけど、ちゃんと今(2年後)も同じ夢を追いかけてるでしょうか。
まぁあなたは諦め悪いから今でも夢は変わってないでしょ(笑)
過去の自分の行動が未来の自分を作るって言うけどさ、昨日の自分は明日の自分に会えないし、明日の自分もまた、昨日の自分には会えないんだよね。
でも過去を振り返ることは出来るでしょ。
だから、ピッチピチの18歳の私が(笑)大人になった私に力を授けましょう。
今から床に手を当てるから、そっちも床に触れて。
…どうよ、力がみなぎってきた感じする?(笑)
とりあえず今の私が出来ることはこれくらい。
まぁ、気負いすぎずに頑張ってよね。
〇〇年〇月〇日18歳の私より
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手紙の封筒には
『20歳になった日に読むこと』
と書かれていたが、今の私は23歳と半年。
20歳を過ぎ、3年半も放置してしまっていたこの手紙はずっと引き出しの向こうで私を待っていた。
読み終わった手紙が両手からこぼれ落ち、私は床にそっと手を当てる。
「遅くなってごめん…力、貰ったよ…」
当時夢を叶えるために未来の自分に宛てた手紙。
読むのがこんなに遅くなってしまったのは、3年前の自分には読む資格がないと思ったからだ。
2年間を費やしながらも何一つ夢に近づけなかった私は、純粋で、叶えると疑わなかった過去の自分と目を合わせることが出来なかった。
合わせる顔がなかった。
しかしようやく今、私はあなたにこう答えることが出来る。
「遅くなったけど…まだまだこれからだけど、やっと夢へのスタートラインに立てたよ」
何年も費やしてしまった時間は、無駄なんかじゃなかった。
家族でさえ“現実を見ろ”と呆れていたこの夢を私を、認めてくれる友人に出会うことが出来た。
今の私を作っているのは、昨日までの私。
良いことも悪いことも沢山あった。
その度に過去の自分を責め立てた。
けれどもう、過去の自分の所為にしたりしない。
今までの全ての行動が今日に繋がっているから。
床に散らばってしまった手紙を拾い集め、丁寧に封筒へ仕舞う。
そこに書かれた
『20歳になった日に読むこと』
の文字。
守れなかった約束。
過去の自分。
昨日までの全ての私の上に、今日の私が立っている。
「ねぇー、これ新作なんだけどちょっと読んでみてくれない?」
ドアの向こうから友人の声が聞こえる。
「いいよー、すぐそっち行く」
読み終わった手紙を引き出しに仕舞い、軽快に応えた。
一瞬静まり返ったこの部屋で聞こえてきたのは、少し駆け足になった『今日を生きている私の鼓動』
いつの間にか迷っていたみたいだ。
地図を見ようにも見方がわからない。
方向音痴に優しくしてくれ。
(帰る道も分かんない……)
仕方ないから今日はネカフェに泊まろう。
そう決めた瞬間。
思いっきり人とぶつかった。
(って……どこ見て……)
「あの、大丈夫ですか?」
二十代後半、彼氏いない歴=年齢。
迷子の二人がコンタクト。
生きてて初めて胸が高鳴った気がした。
【胸が高鳴る】
君からの連絡を知らせる通知
頭では分かっているのに
馬鹿みたいに期待して胸は高鳴り
君とのトーク画面を見て肩を落とす
行き場の無いこの胸の高鳴りはどうすれば良いのか
答えの分からない疑問を自分にぶつけた
初めから報われぬ恋だった
頭では分かっているのに
君への想いは募るばかりで
二人を見るたび苦しくなった
ー胸が高鳴るー
『虎の居場所』
虎の居場所は藪の中 迷宮入りした噂話も藪の中
真実だって藪の中 どれも喰えない藪の中 本当は水辺で踊りたい 白鳥に憧れてるんだ この胸の高鳴りを信じちゃ駄目か? 縞模様も鋭い牙も神様に返却したい そんな私の居場所はどこだ? 悩みは尽きない藪の中
胸の高鳴り
ひとめぼれ。
私の人生には、まだない経験だ。運命の人とやらに出会ったらひとめぼれするのが定石らしいけれど。あの主人公も、あのヒロインも、出会った瞬間ビビッときていたみたいだけれど。
そんなのいらないのだ。だって、私の運命の邂逅と呼べるものとの出会いは平凡だった。或いは、私の手の中にあった。私の運命の出会いは私が作った軌跡に宿るのだから、出会いはきっと、特別じゃなくていい。
運命かどうかは、私が決めるのだ。
だから、幾許をいくつも積み重ねてきたこの胸の少しうるさい鼓動は、私が描いたあなたとの奇跡だ。
ほんの少し近づいただけ。
わかっている。
それでも、不意に包まれた彼の匂いと、
直接触れずとも感じる体温に
どうしても胸が高まってしまう。
もう少し、触れてみたい。
もう少し、そばに居たい。
そんな思いが膨れてゆく。
膨れた思いの核はせり上がり、
喉の奥まで上り詰める。
「もうすこし」
そう言いたいのに、上った思いが息を裂く。
か細い糸のような声は、彼の耳に入る前に、
溶けるように切れて、聞こえない。
だから、神さま、もう少し。
もう少しだけ、私を彼に、近づけて。
「胸が高まる」
上がる度、高揚感と胸の高鳴りを感じていたステージ。でも、今は違う。
「るるちゃん?大丈夫?」
ステージ上での失敗。有り得なかった。セリフが、飛んだ。
「ごめん、ごめんなさい。みんな、ごめんなさい。」
「いーよいーよ、大丈夫!」
そう言ってくれたのに、私は。逃げ出してしまった。
いつかは、あのステージに咲く花になれるのかな。なんて、有り得ないけど。
胸が高鳴るような何かをつくる人を見るたびに自分もなにか作りたいと思ってしまうどうしても、何を作ろうともうまらなさそうなこの虚に。その形を少しでも変えて何かたまにあふれかけるような引き込まれるような色の声をあるいは形を作り出せたらきっと離れていけるあるいはうろの縁にいることが怖くなくなるかもしれない。問題は何をどんな形にすればいいのか曖昧すぎてわからないのだ。そうして今日も胸のうろを抱えて座る。
偽りの
心の臓器が
高鳴った
未だ戸惑う
我が心とは
「宮本伊織殿、貴殿は、」
人生初のその心が分からない由井正雪
(Fateサムライレムナント)
「胸が高鳴る」
買ったばかりの服も
整えたばかりの髪も
まばゆいアイシャドウも
全部、私のため。
胸の高鳴りを感じたとき、未来への推進力を得る。確かな期待があればこそ挫けず前に進めるのだ。