『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ピンポイント
蝶の羽ばたきが聞こえ
猫が鼠を獲る
雨雲は増殖し
雷になる
その一瞬の閃光
映るのは
名も知らぬあなた
※繊細な花
繊細な花?花は生きてるんだ、命はどれも繊細なものだろ?
繊細な花って人の心みたいだよね。
触ったらすぐ壊れるし、水をあげすぎても枯れる。
逆に水をあげないのも枯れるし、肥料がなくちゃ生きていけない。
花は自分の力だけでは生きれない。
人間も1人だけでは生きれない。
♯繊細な花
ひどく乱れた、儚く美しいその輪郭を。
私はなぞる。
壊れ物に触れるかのように、そっと指を動かす。
震える手にゆっくりと、ゆっくりと、力を入れて。
上から右へ、徐々に左下へと、円を結ぶためになぞる。
そうすれば、きっとこの花は枯れないような気がするのだ。
円で結ばれたこの花だけは、私が真っ黒なキャンバスから切り取って、持ち帰ってもいいような気がするのだ。
そして、それができるのはこの世界に独りだけの私だけ。自惚れなんかじゃない、窓越しでも爛々と私の孤独を照らし出すこの花は、私が摘み取るために咲いてるんじゃないかって。ふとそう思った自分がいるだけだ。
外の世界は、何時だって私を置いてけぼりする。
今日だって外の世界は、あの花を捕まえようともせず、ただぽけっと見上げて夏の思い出作りで終わろうとしている人間がわんさかいる。
私だって。
そこに行きたいのに。
再び、真っ暗な孤独から唯一無二の花が浮かび上がる。
今度こそ。私は指を伸ばしてあのいちばん大きな花をなぞろうとした。
しかし。生憎私には、時間が足りないから。だから、それはいつもなぞり終える前に、散ってしまう。
夜空に浮かび上がる大輪の花は私に捕まえてほしくないみたいだ。
「来たよエモ率高めのお題……」
どの部分が繊細な花か、どう扱う条件下で繊細になる花なのか、いっそ「花」が何かの比喩表現であるか。
某所在住物書きはため息を吐き、久しぶりの難題を前に途方に暮れた。
「繊細な、って。俺、素人だからそういうの、園芸植物でしか見たことねぇのよ。水のやり方で根腐れする系の繊細さとか、日光のあたり具合で土の温度上がっちゃう系の繊細さとかさ……」
もうコレは、「繊細な花」の「花」が「別の何か・誰か」っていうトリックに助けてもらうしかねぇわい。物書きは両手を挙げ、降参の意を示して……
――――――
某列車で、不審者が出た。乗客が刃物を持ってた。
その列車に、車両は違うけど私も乗ってた。
何が何だかサッパリで、ただ皆すごくパニクって、
私は、「はもの!」って叫んだ男のひとの、自分と同じ色のタンクトップと、すごく張ったかすれ声だけ、
妙に、ハッキリ、鮮明に頭に焼き付いた。
あとで、その不審者が車内で誰かを刺したワケじゃないって分かったけど、
その時の私は心臓がバクバクして何も考えられなくて、手が、指が、歯が震えて、
恋してるわけでも、パートナー志望でもないのに、
とっとと自分のアパートに帰れば良いのに、
自分でも、ホントによく分からないけど、真っ先に電話したのが、職場の長い付き合いの、雪国の田舎出身っていう先輩だった。
「明日の仕事は無理をするな。必要なら休め」
茶香炉とかいう焙じ茶製造器に火を入れて、ホットミルクと落ち着けるピアノのBGM用意して、先輩は、突然押し掛けた私のことを部屋に入れてくれた。
「口裏なら私が合わせる。落ち着くまで、ひとまずここに居るといい――カタブツで捻くれ者で、娯楽皆無なこの部屋でも良ければ」
ただし。この部屋にひとつだけ置いている、あの底面給水鉢の葉や茎にだけは触れるなよ。
先輩はそう付け足して、私に温かいマグカップを手渡してくれた。
「あの鉢、何植えてるの」
先輩が貸してくれたタオルケットにくるまって、先輩から貰ったカップに口をつけて、ホットミルクを喉に通すと、ほんの少しだけ心臓が落ち着いた気がした。
「乱暴に触ったら、折れそうな茎してるけど」
葉や茎にだけは触れるな。そう言われた、ひとつだけ置いてある底面給水鉢。
家具が極端に少ない、すぐにでも夜逃げできそうなくらい最小限しか無い先輩の部屋に、それでも置いてある鉢に植えてる何かの、その名前を私は知らない。
でも、スッと伸びて、大きい葉っぱをつけて、小さいツボミをのせてる茎は、高さのわりに細く見えて、
力任せに触ったら、すぐ折れてしまいそうな、とても繊細そうな、それこそ今の心細い私みたいな。
そんな、印象を受けた。
「黙秘。ただ、触らない方が良い。キンポウゲ科だ」
「弱い?折れちゃう?」
「少なくとも、この部屋にこいつを折る敵は居ない」
「そっか。……そうだね」
この部屋に敵は居ない。その言葉がなんとなく、心にストンと下りてきて、ちょっとだけ安心する。
晩ごはんとスイーツとリラックス効果のある焙じ茶製造器を用意してくれた先輩のお言葉に甘えて、
その日は先輩の部屋でご飯食べて、ホットミルクおかわり貰って、ぐっすりひとりで、別に悪夢とか見るでもなく、先輩のふかふかベッドを借りて休んだ。
こんな形でごめん。
だなんて、初々しくて笑っちゃった。
あなたにしかできない形で表現してくれたじゃない。
私、本当に嬉しくて、しばらく飾っていたんだから。
え?もちろん、ちゃんと食べたよ。
歪な形だけれど、とっても甘くて、優しかった。
あれから、飴、好きになったんだから。
ねぇ。
今の貴方の作る花、贈ってほしいな。
たくさんの想いの色をのせてくれた、とっても甘くて優しい、繊細な花。
私はシバザクラが好きだ。
桜の花は、日本人みんなが好きで逆張りしたい気持ちからかもしれない。
確かに、桜の花はキレイで花見に行きたい気持ちになる。日本人が桜の花が好きなのも納得である。
シバザクラは、繊細で可愛らしい小さな花を咲かせる。何年か前に、種苗屋さんで購入して庭に埋めたが、株がひろがって増えた。水やりが多少めんどうだが、5月には綺麗な花を咲かせる。
大きな癒しである。
【繊細な花】
推しがキャラに似合わず、
植物を育ててるらしい。
メンバーですらびっくりするぐらい。
「アガベ育ててるんです。観葉植物だから花は咲かない」
アガベって聞いたことないな。と思い
グーグル先生に頼ってみる。
アガベはリュウゼツランの別名。
リュウゼツランはテキーラの材料として知られている植物らしい。
そして花は咲く。開花には十〜数十年かかるそう。
なので、別名「100年に1度の花」
そしてリュウゼツランの花言葉は『繊細』
「観葉植物を育てられるってことは、自分に余裕があって気配りができている証拠。日々の生活に余裕がなければ枯らしてしまう」と聞いて始めた観葉植物。
自分次第で枯れてしまうから植物というより、生き物として育ててるという私の推し。
真っ直ぐすぎる性格で、怖いと勘違いされることもあるけど、コンテンポラリー系のダンスを踊ってる彼はすごく繊細で、周りから優しいと言われる彼。
最近少し炎上しちゃって、推しのことを心配している今日この頃。
繊細な花
花と言うものは人みたいだ
些細なことで傷つき
いつの間にか居なくなる
儚く、脆い。
だけども
それを乗り越えて生きていく力強さ
生きようとする気持ちは何よりも美しい
ほらね
人と花は似てるでしょう?
「繊細な花」って恋してる女の子みたい。
好きな人のために可愛く咲こうと頑張って、
好きな人の些細な言葉で一喜一憂しちゃう。
ひとつ違うとするなら純粋さ。
花のように純粋な心なんて無い。
世話が面倒臭いと、何度思ったことだろう。
繊細で手間ばかり掛かるくせに枯れるのはきっと一瞬で、美しく咲き続ける保証など何処にも無い。
手入れを欠かせば簡単に朽ちてしまいそうな儚さを、その程度のものだと切り捨てられればどれほど楽だったのだろう。
何もしなければ自然に淘汰されるはずだったその輝きに、魅せられ手を伸ばしてしまったが運の尽き。
いつかは朽ち果てるこの華の首を優しく手折るその日まで、自分は愚かにも、この華に尽くし続けるのだろう。
日に照らされて、
眩いほどに輝く花々。
その花々は
地に落ちて仕舞えば
また、
人々に踏まれてしまうのだろうか?
落ちて仕舞えば、
もう命は宿ることはないのだろうか?
もうその美しさは
姿を現さないのだろうか?
繊細な花
花はすぐに枯れる。
花を花瓶に入れて、
毎日水を変えてもすぐにダメになってしまう。
私は造花の方がずっと枯れずにいてくれるからいいと思った。
「-精細な花って、ご存知です?」
繊細な花,,,
想像もつかないのですが、
それは、貴方のような花の事ですか,,?
おや、違うのですか。
では、
教えて貰ってもよろしいでしょうか。
ん?
何故私のような花だと思われたのかって、
特に深い意味はないんですけどね笑
ただ、僕にはそう見えただけですよ。
手が触れただけで、華やかに。美しく。
それでいて、静かに散ってしまいそうで。
ふふっ笑
何をそう、恥ずかしがるんです?
本当に可愛らしいお方ですね,,。
で、僕の質問の答えを聞いていないのですが。
「答えなんて無いんです笑
ただ、誰かの意見を聞いてみたかっただけなんです。
花は全て繊細だと思いますし。
でも、繊細な花って言葉にしてみると、
花のその、繊細さ・魅力が誇張して見えませんか?
それと、花でも、いくら繊細であっても、土との縁は自ら切る事は出来ないと言う事を、示しているのではないかと私は、思っているのです。」
確かに,,そうですね。
今日も、また美しい言葉を教えて頂きましたよ。
あの、僕、あなたの世界観、審美眼、感性などが、本当に好きなのです。
だから-。
最後の言葉を聞く前に、彼は天へと登って行ってしまった。
私も、好きだったんです。
ふわふわと、柔らかそうな髪。
おっとりとした、低めの男性らしい声。
端麗で、優しそうなその、大好きなお顔。
「繊細な花」
とは、彼に作り、送った言葉なのです。
私はずっと、儚く繊細な彼がいつか、
ふらっとどこかへ、
行ってしまうのが怖くて。もう,,,。
繊細な花。
この言葉で、彼を縛っていたくて。
繊細な花
水をやりすぎても
日が当たりすぎても枯れてしまう
君はまるで繊細な花
決して傷つけたくないから
いつも触れるのをためらってしまう
「なに見てるの?」
白い空のようなモノに向かって、透かすようにして花を見ていた彼女がこちらに目を向けた。
「オダマキ。綺麗だね。」
静かな声でそう言う彼女は、無表情だった。
「どこで拾ったの?それ」
「降ってきたんだ。きっと僕の親からのプレゼント。」
そう言うと彼女は上に向かって花を投げた。
オダマキ。花言葉は確か、『愚か』だった気がする。君の親がプレゼントしそうな花だ。
投げられた花は、重力に従ってぽとりと落ちた。
私がその花を拾いあげると花は、はらりと消えた。
「あの花、花じゃなかったの?」
「花だったよ。触れていた僕が言うんだ。間違いない。」
「君以外に触れられると消えちゃうなんて。繊細な花ね。」
僕に向けた言葉だからだろうね。彼女はそう言うと、何処かへ歩いて行ってしまった。
ある日、ふと思い立って花屋に行った。
花屋には沢山の花があってその中でも1輪の花が私の目に止まった。
店員に聞くとその花は、慣れた環境でしか生きられないため、飾ってるだけなのだという。
でも、私はどうしてもその花が欲しかった。
その繊細なところが私と同じに思えたのだ。
だから店員にその花を譲ってもらった。
私と同じその繊細な花。
これは花と私の共鳴だ。
『繊細な花』
触れることは叶わない
この手は壊すことしか知らないから
其の為だけの存在だから
その脆く小さな花弁が
柔らかな温もりの中で守られるように
全ての害悪を斥ける
絶対的で残虐な不可侵の壁となろう
――ナニモノモオカスベカラズ
壊れて朽ちるその時に
あの小さな歌声が聴こえたなら
きっとそれだけで意味があるから
葉緑体が気持ち悪い
植物が呼吸をするから、人間が死なないんだ
人間が呼吸をするから、地球も死なないんだ
少しずつ老いていく地球と、人と、花。
どれもみんな気持ち悪い
あたしを変えて
あたしが変えて
あしたの代わり
あたしおかわり
あたし確かにあしたに終わり
みんな違わず、みんな死ぬ
#繊細な花
花はどれもこれも繊細で、ボクがしっかりお世話をしないと枯れてしまう。
だから、毎日毎日愛情を込めて花の世話をする。
そうするとお礼、とでもいうように綺麗に咲いてくれるからやり甲斐もある。
ボクにとっては彼女も同じ。
ボクの愛情で綺麗な笑顔を咲かせるのを隣で見られるのが幸せなんだ。
でも最近、君はボクの前で笑顔を見せてくれなくなったね。
何でだろう。
君の笑顔が見れない事がこんなにも苦しい。
ねぇ、君の笑顔が見たいんだ。どうすればまた笑ってくれるのかな。教えてよ、、。
――これはいつまでも彼女が死んだことを受け入れられない男の話。