『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
なんてことはない、いつも通りだ。
そんなふうに自分に言い聞かせて灰色の日々を過ごしてきた。ときどき眩しく輝く人やものに出会うと少しの間私の世界は色鮮やかになる。
たったそれだけのことを楽しみに生きて、生きて、生きた。隣に同じような生き方をしてる仲間がいたからそれも励みになった、こともあった。
いつか別れがやってくる。どれだけ似かよった部分があっても違う人間なのだからしかたのないことだ。
でもこんなにも、天と地ほどの差が生まれるほど。私とあの子とでは何が違ったのだろうか。
悔しいとか、妬ましいとか。周りはみんな私があの子に嫉妬しているといって指をさして笑う。真っ黒なペンキで顔を塗りつぶされた有象無象の笑い声が鬱陶しい。
私の世界がどんどん暗くなって、気がついたら薬まみれになっていた。
でもね、あの子は違った。
昔から変わらない優しさを持ったまま、さらに輝きを増して素敵なパートナーまでみつけてる。眩しく輝く人になったあの子は私の世界を鮮やかにしてくれる。
今日も花束をもって会いにきてくれたあの子のおかげで花の色がみえるの。
この繋がりだけはなくしたくない、なくしたくないの。
【題:絆】
君がいなくなって残ったのは、汚れた皿と溜まった洗濯。今なら、愛してるなんて言われなくてもわかれるきがするよ。
君と買ったお揃いのストラップ
絆が深まるお守りなんだって
ふたつでひとつだった
気づけばひとつでひとつになった
絆
あなたはガサツで、不器用で、口下手だけど、
私の隣にいてくれる。
私の手を離さないでいてくれる。
あなたと居れば、今嫌なことなんて、心底どうでも良くなるのだ。
わしの名前は勝原順平。妻の清美ともう50年の付き合いになる。
最近、妻は少しボケできてしまって、
趣味である編み物が出来なくなり、
家事ができなくなり、
やがて立てなくなり、
コミニケーションを取ることができなくなり、
どんどん弱って行く清美が怖く、切なくてずっと静かな顔を眺める生活を送っている。
息子は10年前になるか。嫁さんと離婚し、孫はいないし息子は介護など当たってくれない。だが、まだ良いのだ。息子には息子の人生を歩んで欲しいと思っているし、まだ俺がいる。
清美だって同じ考えな筈だ。
わし達の庭は管理できなくなっていき、虫や木の葉が生い茂り、もう立ち会いできぬ状態になっていた。きっとわしが死ぬまでああなのだ。
だが、一つだけまだ大事に育てている花が一鉢あった。その鉢に毎日朝起きて水をやって1日が始まるのだ。
湯を沸かし、茶を入れて朝飯に卵を焼く。
妻の口にも茶漬けを覚まして入れて、水で流しこんでやる。妻の口を拭いて、
溜まった洗濯をコインランドリーに持って行く。帰りにパンを二つ買って家に帰る。
そして帰って時計をみた時にはもう大体十二時なって居るから、さっき買ったパンを食べる。
妻にもパンをあげる。妻は絶対にピーナッツバターじゃないと駄目なんだ。昔はよく2人で買い物に行ってパン屋に行ってピーナッツバターを買って食べていた。もうそのパン屋は潰れたが。それでもピーナッツバターじゃないと怒られる。
そして洗い物をして、風呂を洗って沸かす。
ついでにトイレも磨いて綺麗にする。
そしてスーパーに行って今晩の夕飯の材料を買う。
妻みたいに上手に作れないが、できるだけ栄養を沢山摂った方が良い。
そして帰りにコインランドリーに服を取りに行って大荷物で家に帰宅。
すぐ料理に取り掛かる。
料理が出来たら、まず味見して次に清美に食べさせる。口を拭ってやって、濡れた温かいタオルで清美の体を拭いてやって、枕のシーツを変える。
あとは、自分も風呂に入ってテレビを見て、残りの家事をやって寝るだけの最近の日々だったのだが、今日は違った。押し鈴が静かに鳴った。
こんな時間に何の様だ?わしは返事をしてテクテクと玄関に向かった。
扉を開けると若い警備員が2人。
もう1人の方は何か喋っているが、聞き取ることができなかった。
わしが聞き返すと警備員は大きく口を開けて、
「※※※*市警のーーーと言う者です。」
と手帳を取り出してこちらに向けた。
はて?警備員と思っていた輩が警察官だったとは。そんな事より早く要件を教えて欲しい。
心で思った事そのまま警官に伝えると警官は
「あー?聞いーーせーーた?もー一度言ーーすね。此処いらで通報があったんです。酷い臭いが貴方の家からすると。」
酷い臭い?なんて事を言うんだ。それに通報なんかしよって。意味が分からない。大体なんなんだ。バカしているのか?
警官は続けて
「なーー、少し勝ーーーにお話ーー伺いーーて来たーでーけど。調査ーー協ーおーーできーーーか?」
「「あぁ?」」
聞き返したつもりだったのだが何故か警官は強引に中に入っていった。
わしは流石の警察にも家に入られては困るし、迷惑過ぎるので怒鳴った。
するともう1人の警官は肩についている無線機に手を出し、何かいって、わしを止めに入った。
こんなの駄目じゃないか。警官は住民が安全に暮らせるよう尽くすべきなのに、こんな勝手な事されて、考えられない。
警官は弱ったわしの体では到底敵わなかった。
できるだけ大きな声を出して訴えた。
だがそれも警官が歩を止まる条件に適して居なかった。
本物の警官がこんなことする筈ない。
新手の老人に狙いを向けた詐欺や盗人に違いない。早く止めないと。
あの警官が、もう、すぐに清美の居る部屋に到着してしまう。清美が。清美に何をするんだ。
警官が清美の部屋に入った時、全てがスローモーションに見えた。
清美が。わしは犯罪者の行動を想像して一瞬眩暈がした。
力が抜け、人生最大の絶望を感じる瞬間な筈なのに一気に脱力感を感じ、そのまま膝を折ってしまった。
だが、その犯罪者は妻を見た瞬間、走ってこっちまで戻ってきた。
そこからは速かった。さっき呼んだ警官の仲間が来てわしをコンクリートの部屋に閉じ込めた。でもそんな時でも清美の事が心配でならなかった。コンクリートの部屋の壁の外ではサイレンの音がずっと響いている。
ものすごく長く感じたがおそらく実際は数分で警官の格好をした奴らが入ってきた。
あいつらの言うことはつくづく分からなかった。コイツらは頭がおかしいキチガイなんだ。
早く本物の警官に助けを求めないと清美の無事も怪しい。あんなに弱っているのだから、若しかしたら、もう。遅いかもしれない。が。
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勘のいい方ならもうとっくに察した方も居られると思うが、主人公の妻である清美はもう既にずっと前から亡くなって居た。
認知症が酷かったのは主人公の方だったのだ。
主人公の語る偽物の警官、犯罪者とは勿論本物の警察だ。
そして息子はずっと介護をしていた。
主人公は離婚し別の場所に住んでを居ると語っていたが実際は息子は、「1人の若い警官。」だった。(警官ではないが、そう見えたらしい)
主人公は全部忘れてしまっているが、清美の部屋に息子(主人公は全くの別人だと思っている)を入れる事をめちゃくちゃに拒絶して、
清美の看護はあまり息子も見れなかった。
だがある日異臭に気付き、主人公が家を外している内に部屋を覗いてみると、死んでいる。
そこから、死体と向き合って、自分の事すら忘れてしまっている父(主人公)がどうしようもなく怖く、お義母さんの事も、自分が殺人の犯人にされたらどうする?今まで放って来た理由を問い掛けられて、この事実を話しても通用するのか?と不安が押し寄せ、今日の今日まで通報することができなかったのだった。
絆を胸に秘め 僕も歩き出す
こんな歌を歌いながら卒業式練習が終わっていく
「最後の方の歌詞の意味、ようわからんわ」
「いつか分かる時が来るよ」
「そうかな」
卒業式までにわかる日は来るのかな?
親子、家族、親戚…
よく考えたら不思議なものだ。
最初から私とこの人達との関係が決まってる。
とても重要な間柄なのにさ
自分で作ったわけでも選んだわけでもない。
この世にたくさんいる中で、なんでこの人達なんだろう。
なんでこの人なんだろう。
母が今日は寒い寒いとコタツにすっぽり入り
頭だけ出している。
コタツで寝ると風邪引くよと言うと
寝ないわよと笑う。
そのコタツに邪魔にならないように
そっと足を少し入れる、温かい。
そのうち寝息が聞こえてきて笑ってしまった。
なんてこともない、そんなことが嬉しい。
見えない血のつながり。
(絆)
「私、来月で引っ越すんだ」
急にあなたから言われた言葉。それを聞いた直後、私は驚きですぐに返せなかった。
私とその子は親友だった。小さい時から今までずっと一緒だった。だからこそこれからもずっと一緒だと思っていた。その後その子は続けてこういった「離れても親友でいてくれる?」そう聞いてきた。だから私はすぐに答えた「あたりまえじゃん。私たちは親友なんだから。私たちの絆はそう簡単には切れないでしょ。」そう言った。そしたら君は嬉しそうに「ありがとう」と言ってきた。
そんな別れからもうずいぶんたった。今日は久しぶりにあの子と会う。とても緊張してしまう。連絡は取り合っていたのに、やはり緊張してしまうのは久しぶりだからだろうか。カフェにつくと貴方はもう席に座っていた。そして一言、「久しぶり!」そう言って私に笑いかけてきた。
絆というのは脆く儚いもので。
目には見えないし、触れられもしない。切ろうと思ってもそう簡単に切れるものではないけれど、必死につなぎ合わそうとしてもどこかでほつれが生じていることもある。
例えば、あの子の悪口を言ったら。
例えば、ずっと隠している傷のことを聞いたら。
例えば、「好きだ」と言ったら。
絆というのは脆く儚いもので。
——絆
(※二次創作)(絆)
牧場を畳むことにした。
クレアが荒れ果てた牧場に暮らしていたのは、1年と半年の間に及んだ。
始めは、乗っていた船が難破し、この街の海岸に流れ着いたことだった。当然、牧場仕事なんてしたことがないし、するつもりもなかったのに、漂着のショックで過去のことを忘れていたクレアは行く宛てもなく、誰も住んでいなかった牧場の家を借り受けた。
(最初はカブから育てたんだっけ)
今は何もない畑跡地を見て、クレアは当時の日々を思い出す。右も左も判らないなりに、カブの種を蒔いて、収穫し、少しだけ増えた資金でジャガイモの種を買った。
(鶏を飼って、孵化させ過ぎて大変なことになったっけ)
養鶏場のリックに、育てきれない数を飼うんじゃないと当たり前のことを注意されたのもいい思い出だ。その教訓を胸に、牛と羊は一頭ずつしか飼わなかった。
夏も半ばを過ぎると少しだけ生活に余裕が出来てきたから、街に顔を出す日も多くなった。皆、どこの馬の骨とも判らないクレアに優しくしてくれた。中でもクレアは、海岸に行くのが好きだった。過去の自分との繋がりを感じさせてくれる場所だったからだ。
そうして季節は廻り、ここに来て2度目の夏――クレアは、カイのプロポーズを受け入れた。
海岸でよく会い、クレアのことを気に掛けてくれた。彼が都会に帰った秋から春の間も、こまめに電話は手紙をくれた。彼の自分への好意は疑いようがなく、クレアは彼についていくことにしたのだ。
たくさんの絆を築いた牧場を、畳むのはそのためだ。
(なんだか、ちょっと恥ずかしいな……)
これから先、彼と結婚して、どんな人と出会うか判らないけれど、クレアはこの街で存分に親切にしてもらった。その温かい絆が、これからの新生活の力になってくれるだろう。それに、とクレアは微笑む。来年の夏になれば、またこの街に帰ってくるのだ。今度はカイの奥さんとして。
「ありがとう。……大好きだよ、ミネラルタウン」
絆
ある日、絆が人と人とを繋ぐリボンとして見えるようになった。黄色く細いリボンは今日も私と彼を繋いでいる。
彼とは家が近く、小さい時からずっと仲がよい。
だが私はこのリボンが目障りで仕方がない。
「ごめん。俺お前のこと親友としか思えない。」
ずっと片思いしていた彼に思いを伝えたのにあっさりと振られた。その時もリボンは光にあたりキラキラと輝いていた。
「こんなリボン、、、!」
私は思いっきりリボンを握り、ハサミを手に取る。
ハサミでリボンを挟む。
(もうこのリボンしか私と彼を繋ぐものは無い。)
頭の中にそんな言葉が浮かび、ハサミを置く。
「親友にならなければよかった。」
うめき声をあげて涙を流しながらそう呟いた。
「絆」
これほどまでに、苦しいと感じたのはいつぶりだろうか?
“絆”というものは非常に厄介で、癒えたと思った古傷の痛みを、ふとした時に思い起こさせてしまうのだ。
あの子が居なくなって、もう何年も経つというのに……
あの子と見た景色、あの子と食べたお店の料理、あの子と交わした言葉、あの子の香り……一度だって忘れたことはない。
そんな暖かいはずの記憶を思い出すたびに、別れの時の苦しみが込み上げてきて、心の底から痛いのだ。
絆に助けられたと感じる瞬間は多い。
何せトラブルの絶えない身だ。用心しようと何かしらあった。
その度に乗り越える助けに恵まれている。
助けられたからには恩を返したい。
これから語るは、受けた恩を返すべく訪れた地で起こった事件の話である。
絆は裏切れない。
絆によって助かることもある。
連帯責任ってことよね。
『絆』
学生時代の体育祭に掲げるスローガンに、「絆をバトンにつなごう」なんてのがあったことを思い出す。
特別仲が良いわけではもないクラスメイトとも、その日はなんだか肩組み合ったり‥
クラスの勝利という同じベクトルの中で、絆を感じたワンシーン。
『絆』
疎かにすれば、絆は薄れる。
もし貴方に、絆で繋がる友人が居るのなら。
新品では無く、今ある絆を大切に。
絆は、いつ消えてもおかしく無いのだから
水面下の神話
日曜日の夜、神が僕の枕元に降りてきて言った
「貴方は自分自身を赦すべき」と。
僕はただ黙ってうなずいた
何も考えなかった
心当たりは山ほどあるのにもかかわらず
僕は自由になるんだ
あの山頂を越えた先に何かがあるように
不確かで計算誤りの人生だけど
高速道路を疾走するトラックのように
自由を求めて駆けていく
月曜日の朝、庭のプールに奇跡が起きた
水面下に異国の風景が映り込んでいたから
ひどく驚いたけど
学校に行く時間だから歩みを進める
世界はこんなにも丸いのを踏みしめながら
僕は自由になるんだ
あの原子力発電所の向こう側に何かが隠れてる
ぼんやりとした濃霧の中の人生だけど
線路の上を疾走する特急快速のように
自由を求めて溶け込んでいく
あの水面下の風景はきっと神々の王国
連なる山々も原子力発電所も
神の国、あるいは自由へのきざはしだったんだ
そして、僕は自由になるんだ
【絆】
万病一元論完治に取り組み続けれた絆、チャネリング成功?
〝絆〟
今日は卒業式。
みんなでわいわい写真を撮って、いっぱい泣いて、
確証のない約束と、またねを繰り返す。
入学した時は泣くなんて思っていなかったのに、
いつの間に、
こんなにかけがえのない人になっていたんだろう。
絆が絶えないことを、ずっと願っている。
始発に乗って、2人
こういうのも、多分もう終わりだねって
何度目かの嘘を口にして
(絆)