『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
降車ボタンを 押したいのか
終点の 一つ手前の バス停で
飛び跳ねるように 降りる親子
バスと同じ向きに 歩いて行く
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「次、停まります」という魔法のボタン
多分、おうちは終点の方が近いよね。
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終点の 無いかんじょうせん ぐるぐると
初めての 駅に降り立つ 勇気を養っている
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大阪環状線の場合、名目上の終点を寝過ごして気付いたら、関空なんてこともあるとか、ないとか。不正乗車はダメ。絶対。
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行ったことのない終点駅の名前に未来を感じる。
沿線の延長と開発がセットでされてきた歴史に、どこか希望を感じるからか。
私の人生の終点駅のまちにも開発を行えたら良いな。いつか私を思い出す人が、少しでも笑顔になるようなまちってどんなかな
僕は人生という名の列車に乗った。
だが、この列車は終点が何処か分からない。
僕の意思ではこの列車は止まってくれない。
「いつ終点に着くのだろう」と僕の小さな声が列車の中に
寂しく響いた。
ー終点ー
屋上に一人少女が立っていた
その少女は、自分の人生を捨ててしまおうと立っていたのだろう
靴を脱ぎ
フェンスをまたがった
その時
ねぇ待ってよ!
そこには少年がいた
少女は、言った どうして止めるの
少年は、理由なんてないさ!
そう、と少女が言った
君が死ぬなら僕も死ぬ!
少年は、言った
わかったと彼女は、いった
二人は、フェンスをまたぎ
落ちてった
二人の人生の終点
終点
始まりがあれば終わりもある。
互いに「さよなら」を告げた。
振った振られたという安っぽい感じではない。
互いが互いを尊重して、そう結論づけて別れたのだ。
それでも淋しくないと言ったら嘘になる。
この空虚な想いは時間と共に薄れていくかもしれない。
けれど、とても素晴らしい思い出だ。
「ありがとう」と呟いて、僕たちはそれぞれの道を歩き出した。
『終点』
終点と言うと最後に行く所と考える人が多いでしょう。でも、誰がそんなことを決めたのだろう。
終点は折り返し地点だ。また折り返して戻って行くのが、また明るい未来へと進もうとしているようで・・
私は今日も電車に乗る。たまに、終点を折り返して家に帰る。私自身が明るい未来へ進む為に。
終
終点、か。早く降りなきゃ、、はぁ、また、あの家に帰らなきゃいけないのか、あぁ、このトラックが私に突っ込んできてくれたらな、
いたい、いたいよ、お母さん
いだい!!いだいいだい!!おがあざん、、髪、引っ張らないで!!
、、、やな思い出ばっか、
あぁ、、はやく
消えたい
貴女の魂の終着点まで、俺たちが貴女のお傍を離れることはありません。
貴女の魂があの大きな廻り続けるものに回収されるまで、貴女と共にあり、貴女のことを守ります。
なぜ俺たちが貴女をそんなに愛しているのか、貴女は分かってくれませんね。それは、貴女が貴女だからなのですよ。貴女にはずっと、その価値があり続けるのです。貴女自身が、その価値の源泉です。
貴女がそれを分かってくださる日が来ることを、俺たちは願っています。
【終点】
風車のような車止め標章
列車はここで終点
さあここからは
自分の足で歩き始めよう
私の前世は魚でした。
子どもの頃、海の底から空を眺めている夢を毎日のように見ていました。
きらきらとした太陽から降り注ぐ光を、ずっと眺めていたのです。
なので私の終点は、海。
いつもは車やバイクで移動をする恋人たちは、電車で遊びに出掛けている。
だからこそなのか、彼女の瞳からわくわくしている期待感が青年には見えて、口角が上がった。
彼女の仕事上、車両に関わっているので普段の移動手段も車が多いから、青年はこの旅行の移動手段を電車を選んだ。
「どこまで行くんですか!?」
彼女には行き先を伝えていない。
だから、青年は人差し指を口元に寄せて、悪い笑みを彼女に送る。
「なーいしょ」
行先は終点。
彼女はワーカホリックなので会社から中々出ることがない。だから、この都市で知らないことが多い。
仕事のメンバーで行って楽しかった記憶のある場所に、どうしても彼女を連れていきたかった。
「楽しい旅行にしようね」
青年の言葉に振り返った彼女は満面の笑みで笑う。
「はい! たくさん思い出作りましょう!!」
おわり
お題:終点
終点。
しゅうてん。おわり。打ち止め。打ち切り。行き止まり。
どこにもいけないどこにもつながらないどこにもいきつけない。
物事にはいつだって何だって終わりがあるが人生の終わりとなると早々ない。抗いようのない終わりとくれば『死』以外の何物でもないが人生は死んだって終わらないというのが昨今の定説の様な気がする。自分のことを覚えていてくれる誰かがいるなら終わりではないと。忘れられても時折思い出してもらえるなら蘇るのだと。
半分永遠と化した人間は死んでさえも終われない。
終わりたくても終われない。死さえ俺を終わらせられない。
ウーン後日加筆します
「終点です」
そんな声とともに、扉が開く。
私の心にも、終点があればいいのに。
ぐるぐる悩む気持ちも、終点に着いたらみんな降りて、すっきりして。
そんなふうになれば。
何にも上手くいかなくて、イライラすることも。
ちゃんと頑張ってる人を見て、自分に腹が立つことも。
孤独に不意に気付いて、逃げ出したくなることも。
ないのに。
でも、考えるのをやめてしまったら、私たちは本当に楽になれるのかな。
このぐちゃぐちゃな感情を無理やりに消して、思考を止めることが、本当に正しいのかな。
それに正解なんてない。でも、正解を求め続けることは、決して無意味なことじゃないはず。
だから、やっぱりこの心に終点なんてない。
私たちは今日も、各駅停車でゆっくり、環状線を回っていく。
歯磨きしてベッドに横になると知らないうちに手からすべり落ちるスマホがある場所
薄暗く広い間である。石、なのだろうか、床はひやりと冷たく、体温を奪っていく。だというのに空気は大雨の直前のように生ぬるくしめっぽい。息苦しさを感じないのが不思議だ。
何ともつかない、奇妙な石像がいくつも壁側に座する。
何かを守っているのだろうか。動き出しそうな気配すら感じる。
その壁には、植物の根がまるで浮き出た血管のように張っている。
根は水を、土を求めているのだ。それはここにはないというのに。
すべてここで終わらせる。
ここまで伸びた根がいつか土に根ざすことができるように。
『終点』
終点〜終点〜
お出口はあちら側です
、、、、おそらくこれが普通の電車だろう
ただ、地獄の電車は少し違う
終点〜終点〜
お入口はこちら側です
、、、そう、終点に誘ってくるのだ
まるで、ここからが本当の終点だとでも言うように
、、、貴方はこの電車に乗らないでくださいね
終点の先、、連れていかれてしまいますよ
お題『終点』
今しかないから、今が始まりで終わり。今の終点、また今の終点。その繰り返し。常に初心。
終点
「愛の終着駅」
寒い夜汽車で膝をたてながら
書いたあなたの この手紙
文字のみだれは線路の軋み
愛の迷いじゃないですか
読めばその先 気になるの…
昭和52年発売
歌唱 八代亜紀
もう、貴女の歌声を生で聴くことは出来ません。実は初めてライブに行ったのは演歌の歌姫八代亜紀でした。
まだ小学生の頃八代亜紀の大大ファンであった父に連れられて。
その頃は、演歌って恥ずかしくって良さもあまりよくわからなかったけど、もう父の歳も追い抜いて父より歳上になってしまった私は近頃演歌が好きです。
そんな中好きなのはやっぱり
美空ひばりと八代亜紀かな。
美空ひばりの「悲しき口笛」と
八代亜紀の「愛の終着駅」は名曲中の名曲であらると思う。
けれど、その歌声は今はもう生で聴くことは出来ないし、栄枯盛衰のごとく全盛期の歌声はとどめない終点がきっと来る。
けれど、その仕事は遺るものなのだ。
その昔、「アマデウス」というモーツァルトの生涯を描いた映画があったが、クラッシック界の異端の大天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは父の亡霊に怯え精神衰弱に襲われ最期は共同墓地に石灰をかけられ埋葬される
どんな天才にも自分を上級国民と思うアホにも等しく終点は訪れる。
それが、神が与えた平等である。
ならば、生を受けた者が、いつかは等しく迎える終点は変えられないのであれば、その終点まで命を運ぶ運び方は自己満でも肉まんでも自分が選んで納得して終点を迎えたいね、せめて誰のせいにもしなくて良いように。
それを、神は眺めていらっしゃるのだろうから神様は見ているのが好きで試すのみ好きみたい
試されながら、見つめられていると信じながら平等に与えられた、生まれ落ちた瞬間にスタートラインにハンディと試す為の仕掛けが用意されている道を終点まで運ぶことは、自分で選びたいものですね、自分で選びとれる道があることにそんな地代で国であることに感謝しながら
シーザーもブルータスも
ナポレオンも織田信長も
アインシュタインもホーキングも
億万長者もホームレスも
自分は上級国民とか思っているアホにも
終点は来る。
そこまで、どうやって命を運ぶのか
どう生きるかは、選べる国であることを
護り続ける一石になにたいものだと、戦後79年目を迎える夏に想う。
令和6年8月10日
心幸
明るさも苦楽もしらぬ終点は
遠いがしかし近くにあると
行き着いた冷たいクレバスの底に
何が見えたの どうか話して
♯終点
人生の終着点とは一体いつを指すのだろうか。
医者は答えた。
『それは心臓が止まったときだよ』
旅人は答えた。
『世界の美しさを集め終わったとき』
踊り子は答えた。
『演じることから解放されてしまった瞬間かな』
小説家は答えた。
『千の星に還るときだろう』
神は答えた。
『ない。終焉は新たな始まりさ』
人の終わりは誰かに影響を与え、心に生き続けるのだと。
______つまり終着点は体の死? 思い出? 名声からの解放?
それとも輝き? 通過点? あるいは_______
けれど結局、明確に決める必要はない。
その答えはあなたが定め、あなた自身が見つけるべきだ。
[終点]
【終点】
(勇者と元騎士、勇者視点)
私の相棒兼保護者のアルは、騎士を辞め、家族とも絶縁してしまった男。それは私のためだったわけで。何と言うか、重い。負担だと思っているわけじゃないけど。
いくつかの情報に踊らされつつ、私は聖剣を入手した。良かった。喜ぶべきことだ。でも。
「アル。もう一度言ってくれる?」
顔が引き攣るのを感じながら、私はそう問いただした。
「ですから、私の旅の終点はここだと。ここで別れましょう。これ以上は足手まといになります」
最近の私は魔物の群れを撃退しても魔力の枯渇を起こさなくなった。アルが私を抱えて走ることはなくなったし、それ以外でも頼る場面は減っている。
そこに聖剣が加わった。勇者である私とアルの力の差が逆転したわけだ。
「私まだ未成年だよ?」
「あなたくらいの年齢なら、独り立ちしていても不自然ではありません」
「……守ってくれるって、言ったのに?」
みっともなく声が震えた。
「すみません……ですが……」
アルは辛そうな表情で言った。
「私は剣を持って戦う者です。あなたに守られる存在にはなりたくないのです」
私は小さくため息をついた。
「……わかった」
「では、」
寂しげに微笑んだ青年の言葉を聞かずに袖を掴む。
「迷宮に潜ろう」
アルが目を見開いた。
「何を言って」
「聖剣を探してる時に聞いたでしょ? 『迷宮には神の遺物がある』『人の枠を超えた力が得られる』って。アルがその力を手に入れればいいじゃない」
「そのようなことをしている場合では」
「ひとりで魔王に挑めって言うの? そもそも勇者に仲間がいないとかおかしいでしょ」
「もし何も見つからなかったら」
「どうせ国境を越えるための身分証が必要だから冒険者登録しようって言ってたじゃない?」
どちらにしろ、私にはまだ力が必要だ。
修練を兼ねて迷宮の探索をすればいいと言えば、アルもそれ以上反対しなかった。
そして……
「間違いなく『加護の霊薬』だよ!」
スキルで《鑑定》した小瓶をアルに渡す。
「まさか本当に見つかるとは……」
「こんな所まで来た甲斐があったね」
こんな所、とは、世界にいくつかある迷宮の中でも、特に攻略が進んでいないと言われる『宵闇の森の迷宮』だ。入り口が魔王の領域に近く普通の人間はここまで来ない。
「あ、でもそれ……」
「どうしました?」
勇者の私には複数の神から加護が与えられているけど、この薬で得られる加護はひとつ。
「創造神でも戦神でもなく、魔神の加護なの」
この世界で魔神といえば魔法の神。獣の姿をしているらしく、獣神とも呼ばれる。今は滅びたとされる獣人は、この魔神の眷族だったとか。そんな神の加護を得たらどうなるか……
「構いません。それで勇者の隣に立てるなら」
迷いも躊躇いもなくそう言い切って、アルは薬を飲み干した。
結果として。
アルは《獣化》というスキルを得た。黒い狼の姿に変化できるようになってしまったのである。まあ、獣耳が生えるよりはマシか?
アルの金髪は黒髪になり、目の色もルビーのような真紅に変わった。同時に魔力量がものすごく増えた。何せ魔神の加護だから。
闇魔法を使いながら敵を蹴散らす大きな黒狼は、傍からじゃ魔物の仲間割れにしか見えない。
私のために騎士を辞めた男は、とうとう人間まで辞めたわけだ。
後悔はないとアルは言う。
この人が報われるように、ちゃんと魔王を倒さないとねぇ……