終わらせないで』の作文集

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終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/29/2024, 12:39:19 AM

あなたと出会ったこのサークルから

あなたがいなくなることがこんなにもさみしい


私から、後輩の立場を奪わないで___

約束なんかなくても会えてたあの日々を終わらせないで___

11/29/2024, 12:18:46 AM

《このままずっと》


楽しい時間はあっという間に過ぎる。


「帰りたくないなぁ.....」


そんな呟きも君には聞こえない。


繋ぐ手から伝わる熱が冷めるのが惜しくて。

君の隣を歩く時間が過ぎるのが寂しくて。


「また今度」


その言葉を聞きたくなくて。


終わらせないで欲しいんだよ、この時間を。

11/29/2024, 12:06:15 AM

「もう終わり」

頭上でそんな声が聞こえる。
僕は微睡の中にいて、まだこの温もりに浸っていたくて、聞こえないふりをする。

「もう終わりだってば。足が痺れてきた」

肩に手を置かれ、ゆさゆさと揺さぶられる。
僕の腕の中にぎゅうと抱かれたあなたの身体ごとゆらゆらと揺れる。

「いつまでくっついてるつもり?は、な、れ、ろ…!」

依然として離れる気配のない僕に痺れを切らし、あなたは肩に置いた手にさらに力を込める。
ぐぐっと押され、身体を引き剥がされる。
僕は決して引き離されまいとして、力を込める。

まだ離れたくない。
あたたかいあなたの存在をまだ感じていたい。
そばにいると安心するんだ。
触れていると満たされるんだ。

「聞いてる?」
「………まだ…もう少し、このままでいて」

思ったよりも情けない声が出た。
頭上からはふふ、と堪えきれずに漏れたような笑い声が聞こえる。
きっとあなたは呆れた顔で、でも少し嬉しそうな顔で、もう少しだけ、僕のわがままを許してくれるんだろう。

このしあわせな時間をまだ、『終わりにしないで』。

11/29/2024, 12:00:33 AM

目を覚ますと何やら見た事のある景色が広がっていた。
見まごう筈も無い、ここは先程まで私がキーボードを叩いていた原稿の世界ではないか。
ぐにゃりと歪んだ空、一面の枯れ野原に不自然過ぎるショッキングピンクの化け物。
どうしても続きが書けそうも無くて、全消ししていた話だ。
やおらピンクの化け物が口を開く。
「終わらせないで」
あなたの話を待っている人は必ずいる。
ハッと目を覚ますと今度こそ本当に目が覚めたようだ。
「どうして」
消した筈の文字の羅列がパソコン画面いっぱいに美しく整列している。
……良し、もう一度だけ頑張って書いてみよう。
これも何かの縁だ。ラストチャンスだと思って私は再びキーボードを叩き始めた。

11/28/2024, 11:29:54 PM

長いです。修正しました。
──────────────────
【終わらせないで】


 勇者を拝命し、仲間を連れて旅に出て二ヶ月経った頃だった。一国の姫でもある聖女が、私の前で深く頭を下げた。
「勇者様にお願いがあるの……この戦いを終わらせないで。魔王を倒さないで欲しいの」

 剣士が「なんのつもりだ」と聖女を睨んだ。大男に見下された姫は、怯むことなく姿勢を正した。
「もし、魔王がいなくなったらどうなるか、という話よ」
 聖女は悔しげな顔をして、今から言うことは口外しないで欲しいと言った。

 魔法使いが面倒くさそうな様子を隠さずに言う。
「遮音の結界ならもう展開してるよぉ。何を言っても外には漏れないから大丈夫」
「ありがとう、助かるわ……」
 聖女が魔法使いに礼を言い、私に向き直った。

「私はね、城で育ったのよ。国を動かすための中枢に近い場所でね」
 それはそうだろう、何せ王女様だ。
「それがどうした」
 剣士が顔を顰めた。
「まさか魔王を倒さないことが国の決定か?」

「そうではないの……でもね、魔王がいなくなったら、どうなると思う?」
「平和になる、よね?」
 私たちの旅はそのためのものだ。
「平和になったら、どうなるかしら」
 聖女の表情は暗い。まるで誰かの不幸を語っているかのように。

「魔族の脅威がなくなれば、みんな安心して暮らせるよね?」
 と、私は答え。
「食いもんに困らなくなるよな」
 と、剣士が答えた。

 「……大量の騎士と兵士と冒険者が仕事を失うのよ。その全員が畑を耕したり、別の仕事を始められると思う?」
 私は剣士の顔を見た。もし、もう戦わなくていいということになったとして、こいつが農民になれるだろうか……いや。無理だろう、たぶん。戦うことしか能のないやつだ。

「どの国も兵を持て余す。武器も行き場を無くすわ。何が起きるかしら?」
「俺だったら……戦う相手を求める、か?」
 聖女がはっきりと頷いた。
「魔王がいなくなったら、次は人間同士の戦争になるのよ……」

 今は魔族という共通の敵がいる。けれど、魔王を倒し、魔族が襲って来なくなったら?
 国は貧しいまま、沢山の兵士たちがあぶれていたら?
 育てるより、作るより、奪おうと思うかもしれない。隣にある、別の人間の国から。だって、その方がずっと早い。

「けどさぁ」
 魔法使いが窓辺でつまらなそうに声を上げた。
「そんなこと言ってたら、いつまで旅を続けることになるか、わかんないよね?」
「過去の勇者様が、三十歳の誕生日を期に引退したことがあるの。勇者が引退すれば、次の勇者が旅立つまでは状況が維持されるわ」
 魔法使いは「さんじゅう……」と呟いてから私を見た。

「アンタ、今いくつだっけ?」
「二十歳になったばかりだね」
 魔法使いがため息をついた。
「十年も旅を続けろって?」
 それも、わざと魔王を倒さないようにしながら、だ。
「なるべく遠回りして、各地の魔族による被害に対処していったらどうかしら」

 聖女は「お願い」ともう一度頭を下げた。
「人間同士で争う未来を見たくないのよ」
「……わかったよ」
 私は聖女の要求を受け入れた。
「でも、被害の状況によってはちゃんと討伐しに行くからね」
「ええ。それでいいわ」







 それから、私たちの旅は四年ほど続いた。予定より早い引退になったのには理由がある。
 剣士が呆れたような声で言った。
「まあ……勇者が女だって時点で、あり得ることではあったが」
「ああ、うん……なんか、ごめんね?」
「謝るなよ。けどお前、本当にアレで良かったのかよ」
 剣士の視線の先には魔法使いの姿があった。

 魔法使いは相変わらず、やる気のなさそうな顔をしている。私は苦笑して、剣士に言った。
「ああ見えて、可愛い人なんだよ。ちゃんと自分の仕事はしてるしさ」
「ま、お前がいいならいいけどよ。まさか、勇者が引退する理由が『妊娠』とはね」
「……仕方ないじゃない。できちゃったものはさあ」

 すでに私も、父親である魔法使いも、あちこちでいろんな人から叱られている。腹の子を諦めるとしても、私の体に負担がかかる方法しかなく、これ以上、勇者としての使命は果たせないと判断されたのだ。

「でもまあ、これで人間同士の戦争は回避できるのかねぇ」
「次の勇者が育つまで先延ばしになるだけ、だけどね」
「それでも、俺たちが現役のうちは人間が敵になることはねぇだろうな」
 剣士の目がほんの一瞬、剣呑に光った。
「まさか、あいつ。それを狙ってわざと……」
 剣士が見ているのは魔法使いだ。

 どうにか旅を終わらせたいとは思っていた。だけど、わざとかどうか、か。
「さぁ。どうだろうね」
 その件については私も魔法使いも墓まで黙秘を貫く所存だ。

 私たちのその後だけれど。
 実は子供好きだった魔法使いは、生まれた娘にそれはもうメロメロで、剣士の心配を他所に私との仲も良好だった。
 私からは剣の、父親からは魔法の英才教育を受けた娘は『神童』『天才』『流石は英雄の子だ』なんて言われている。
 私たちは今、この子が将来勇者に選ばれないことを願っている。

11/28/2024, 11:28:55 PM

元恋人から
終わりにしないでほしい

LINEが入っていた

僕はこれから忙しくするつもりだ
仕事 仕事 仕事

だから
ごめんね
さようなら

11/28/2024, 11:23:03 PM

終わらせないで



私への未練を、
どうか、終わらせないで。

貴方と別れた今でも、
ずっと貴方を愛していた。
そして、貴方も、
私を想ってくれていたんだよね。

私への想いを、
まだ、終わらせないで。

「自分はお前には相応しくない」
そう言って離れて行った、貴方。
私の幸せを願うなら、
私の隣に貴方がいてくれることが、
何よりの幸せだったのに。

私への恋心を、
どうか、終わらせないで。

もし…今でも、
私を愛しているなら、
目を逸らさないで欲しい。
貴方に向けて伸ばしてるこの手を、
もう一度、握り返して。

二人で描く未来を、
ここで、終わらせないで。

貴方と私の物語を、
再び紡いでいきたいんだ。
過去に戻るわけじゃない。
今の私達にとって、居心地のいい、
懐かしくて新しい、恋物語。

だから、もう一度。
貴方の優しい声を聞かせて。
「君を愛してる」
…って。

11/28/2024, 11:19:34 PM

終わらせないで。そう彼女は願う。せっかく勇気を出して告白したのに、それが終わってしまうなんて。
しかし、彼の決意は変わらない。彼女がどんなに願ったとしても、終わらせてしまうから。何もかもを。
 終わらせないで、と繰り返し彼女は願う。願いを重ねるように。このままの関係を続けていきたい。他に道がきっとあるはずだから。
だがしかし、彼の決意は揺るがない。すべてはすでに決められている。彼はそれに沿って動いている。
イレギュラーがあるならば、彼女のことだけ。それでも、決められたレールは変えることが無い。
 運命の時が迫る。彼女にとっての絶望の時が。彼にとっての終わりの時が。
 そして、彼女の願いは叶うこと無く、彼は終わりの時を定めた通りに終わらせた。
 彼女のショックは大きかった。どんなに願っても、願いは叶わなかったのだから。
 その日以降、彼は彼女の前に現れることは無かった。避けられているかのように。
 彼女にとって彼は。冷たくて怖くも優しい人だった。でも、定めた終わりを覆すことは無かった。
どんなに願ったとしても、彼の決意は不変で揺らぐことは無い。それを思い知らされてしまった。残酷にも。
 彼のことを知る人たちは、彼のことを身勝手な奴だと批判していった。けれどもこれは仕方の無いことだった。
 やり直したい。すべてを。この手で終わらせるとしても。その願いは決して変わらない。
不変の決意であり、願いでもあるのだから。
 そして、皮肉にも世界は終わりを迎えることになる。管理者たちによる黒い嵐によって。
滅びを迎えることになる。彼と彼女が出会った世界はーー。

ーー運命というのは皮肉を孕むのが好きなもの。その皮肉を覆す術は誰も持っていないもの。人は為す術が無いのだーー。

11/28/2024, 11:11:08 PM

一方的に話を終わらせないでよ

私がどんだけ君と話すために悩んでるか

知らないんでしょ

これからも話し続けるから

終わらせないでよね





─────『終わらせないで』

11/28/2024, 11:08:46 PM

【終わらせないで】


高校3年生として挑む、全日本吹奏楽コンクール地方大会。
この大会の結果で、引退の時期が変わる。

―――

最後のリハーサルを終え、大会会場へと向かうバスの中。
隣の席で深く深呼吸をした、同じパートの同級生に声をかけた。

『緊張するか?』
「少しね。まだ、実感が湧いてないのかも。」
『俺もだ。』

ふと、カバンに付けたストラップが目についた。

『それにしても、よく作ったよな。』
「ん?…あぁそれね。頑張ったよ。」

地方大会前には、手作りのものを用意して
お守りとして交換し合う風習があった。
こいつが作ったミサンガには、透明感のある飾りが付いていた。
フレームに液垂れの跡が残っているところを見るに、
どうやらこれも手作りのようだ。
俺は手芸が得意ではなかったが、手製のお守りを作るという
この風習は、案外楽しいものだった。

「このミサンガもさ、1年の時より綺麗になったじゃん。」
『まぁな。俺だって練習したからな。』
「…効果、あるといいな。」
『…そうだな。』

今日、これから、全国大会出場の可否が決まる。
全国大会に進出できればその分、俺たちの引退も先延ばしになる。
もし全国へ行けなければ、ここで終わりだ。

『俺たちは、やるべきことはやったんだ。大丈夫だ。』
「そう、だね…。うん、私たちは練習頑張った!」
『あぁ。あとは全力をぶつけるだけだ。10月まで続けるぞ!』


もし、手作りのお守りでも効果があるのなら…。
もし、願いを叶えてくれるのなら…。
どうか、まだ、仲間と本気で音楽に向き合うこの時間を、
終わらせないでくれ。

―――

地方大会の全行程が終わって、帰りのバスの中。
隣の席で深いため息をついた、同じパートの同級生に声をかける。

『終わっちゃったね。』
「…そうだな。まだ、実感が湧かないけどな。」
『うん、私も。』

今日で、私たちの部活動引退が決まった。

『…お守り、効果あったよ。』
「ん?…そう、なのか?」

大会前に貰った、手作りのミサンガ。
彼が作ったミサンガは、2年前とは見違えるほど上達していた。
手作り感はもちろんあるけど、色合わせのセンスも悪くない。
私は元々手芸が好きだったから、お手製のお守りをお互いに作る
この風習も、案外好きだった。

「…確かに、演奏に後悔はないな。」
『うん。練習の成果は出せたから。』
「そうだな。」
『うん。そうだよ。』

今日、ついさっき、全国大会への道が閉ざされた。
悔しいのは当たり前だけど、後悔の残るような演奏はしていない。
だから、ここで終わることに不満はない。

『…悔しくはないけど、寂しい。』
「そう、だな。」
『あぁ。10月まで、続けたかったな…。』


もし、手作りのお守りでも効果があるのなら…。
もし、願いを叶えてくれるのなら…。
どうか、まだ、本気で音楽に向き合えた仲間との時間を、
終わらせないで。

11/28/2024, 10:57:17 PM

ここがいつの間にか
仕事の愚痴とか書いていいねもらう
承認欲求マシンになってるけど
まぁいいか😓今日も仕事だなぁ・・・
明日は休みだからそれなりに
やって忙しいアピールでもしながら
みんなが仕事してるなかで
トイレで時間潰しかな?🤔同じような
話前にもしてるけど仕事辞めて
ガチで生活保護の方が得なの
真面目に謎だわ・・・・😓
みんないいねちょうだい❗
てかこんな事Twitterとかには
書けないわまぁ書いたとして
別に何か炎上するわけでも無いけど
まぁそもそもそんなに
見られてない自分のアカウントで
他人のイラスト無断転載しても・・・
平気じゃないけどした所で
別に絵師さんがいちいち確認
なんかしないだろうし・・・・実際には
しないけどそう言う事よな

11/28/2024, 10:55:13 PM

貴方へ
 
前略
 貴方はよく、終わらせないで、と口にしています。しかしわたくしには、どうもその本意が伝わりません。
 何を終わらせたくないのでしょう。誰に願っているのですか。なぜ終わらせたくないのでしょうか。
───貴方のことが、いっそう理解しがたくなります。
 不変をお望みですか?新しいものが恐ろしいのですか?忘れたことに気が付かないのがお苦しいですか?
 質問ばかりで申し訳ごさいません。
 しかしわたくしは、この手紙を書くべくして生まれたのです。毎日死んで新しくなる、貴方への。
                    草草

                 貴方より
 
 
             題:終わらせないで

11/28/2024, 10:54:08 PM

終わらせないで…



私が高校生の頃の話だ。


「乗って残そう飯田線」


飯田線という鉄道を廃線にしないための

地域のスローガンみたいなものがあった。


当時私は電車通学をしていた。

道中の大宮通りには、春には桜が満開だった。


卒業して5年間、通勤にも電車を使った。

同年代の仲間は自家用車に乗った。

長野県は車が無いととにかく不便だ。

でも、電車を使いたかったのだ。



あれから、ん十年…

久しぶりに乗った電車は

バスのワンマンカーみたいなシステムになっていて

戸惑いながら後ろから乗った。



時代は流れて、

いつか想像もできない乗り物が

空を行くのかもしれない。



私はそのとき

空のずっとずっと上で

電車の素晴らしさを叫ぶことにしよう。

11/28/2024, 10:47:13 PM

好きなアーティストが活動を休止すると発表した。最初は夢かと思ったけど、どの番組でも取り上げられていて事実なんだと思わされた。私の人生に彼らが居ないなんてことが考えられない。せめて彼らの音楽は終わらせないで欲しいと思い今日も目を閉じる。

11/28/2024, 10:42:30 PM

あたしには好きな人がいる。
彼は年上の外科医で…既婚者。
好きなことに気づいたときには既に失恋していたわけだけど、あたしは全然構わなかった。彼のことを好きな人は大勢いて、あたしはその内のひとりで良くて、彼の特別な存在になりたいとは思わなかったから。
右も左もわからない新卒ナースも1年間働けば、なんとなく業務をこなせるようになった。処置の介助に入るときは医師のやりやすいようにと考えながら動く余裕もだんだんとでてきた。それが好きな人なら尚更注意を払う。
あたしは処置の手順に沿って、必要物品を先生が使いやすいように介助する。ちゃんとできたときは、「やりやすかったよ」と頭にポンッと手を乗せてくれるようになった。ひゃあ、と思いながら、笑みが溢れてしまわないように我慢する。でもときどきは先生にクスッと笑われることがあって、あたしが喜んでしまっているのがバレたのかもと焦っている。

それから数年後、先生は開業するからと同じ病棟のナースを数人引き抜きにかけた。あたしは、そのメンバーに入らなかった。同期は引き抜かれたのに。
あたしの実力不足だ。あたしは患者の状況報告が苦手だった。看護師にとっては致命的だ。
来年度から先生はいない。でも、ここで頑張ろう。あたしは先生に告白する勇気もないまま、あたしの恋心がバレているかを確かめることもせずに、相変わらず医師と看護師の関係で仕事をした。

その頃、外科病棟50床のうちの25床を小児科の子たちが入院していた。小児科病棟の改装工事のための一時的な子どもたちのお引越しだ。
元々は小児科ナースになるのが夢だったあたしは、未経験の小児看護で緊張しながら、小児病棟から一時的に配置換えになった先輩ナースの指導を受けながら業務を覚えていった。
子どもの病状が悪化するスピードは速い。けれど、回復スピードも驚くほど速い。驚異的に完治していく子どもたちに感嘆しながら、子どもたちに安心してもらえる看護をする。子どもたちの反応は素直で、笑顔が可愛くて、癒されながらの看護は楽しい。
外科と小児科の混合病棟は、しばらく半月間のローテーションでそれぞれの看護を行なっていたが、そのうちあたしは小児科の担当を多く割り振られるようになった。
好きな人と一緒に仕事をすることがなくなってしまったのは寂しいけど、同じ病棟だから、廊下やナースステーションですれ違ったり、一言二言会話することはできる。それだけでも楽しかった。

冬が終わる頃、小児科病棟の改装工事が終わり、子どもたちは小児科病棟へ戻って行った。症状の軽い外科の患者さんが外科病棟へ舞い戻って、最近まで小児科病棟だった雰囲気はなくなった。
寂しいけど、私は外科病棟で働いていた看護師。本当に残り少なくなった先生との仕事時間を有意義に過ごそうと考えていた。

そんなある日、あたしが日勤を終えてナースステーション奥の休憩室に入ると先客がいた。先生が1人、コーヒーを飲んでいた。
「仕事終わった?」
「はい」
「コーヒー、残ってるけど飲む?」
コーヒーメーカーには1人分のコーヒーが残っていた。残っているって言うし、良いかな?不意に訪れた先生とのコーヒータイムにドギマギしながら、「はい」と返事をしてマグカップを掴むと、先生がマグカップにコーヒーを注いでくれる。なんて贅沢な時間。どこに座ろうと考えた結果、広いテーブルの奥に座る先生の斜め前の席に座った。
暫く雑談をした後、先生が「宮島さん」とあたしの名前を呼んだ。
「はい」
「宮島さん、1年目はどうなることかと思ったけど、よく頑張ったよね。よく成長したよ」
不意に、とても優しい声で、暖かな瞳でそんなことを言うから。
驚いたのと恥ずかしいのと嬉しいのとで、あたしの感情が一気にぐちゃぐちゃになった。
「ありがとうな」
初めて聴く感謝の言葉に、俯いてるあたしはまだ顔を上げられない。あたしも「ありがとうございました」と言うべきだし、言いたいのに感情が昂りすぎて、今はまだ声が震えそうで言葉にできない。先生はあたしの沈黙をどう受け取ったのかはわからない。少し沈黙が続いた後、質問された。
「宮島さんは、子どもが好き?」
「え?はい。そうですね」
「好きです」が子どもへかかる言葉でも、先生に口にするのは気が引けるし恥ずかしい。あたしは「そうですね」と咄嗟に答えた。
「だと思ったよ。小児相手にしている宮島さん、楽しそうだったから」
「え?」
「わからないことがたくさんあって緊張もしてたんだろうけど、でも、イキイキしているなって見てて感じたからさ。外科でも頑張ってくれていたけど、小児科が合うんだろうなって思った」
「…ありがとうございます」
先生から離れていたと思っていたのに、先生は見ててくれていた。驚きと嬉しさと。外科で頑張っていたと言いつつも、小児科が合うと言われる寂しさ。……自分でも気づかなかったわけじゃないけど、でも、あたしは先生と共に仕事をするためにずっと外科で頑張ってきたのに。
「佐々木先生の誘いを断ったんだって?」
「えっ?あ…はい…」
「残念がっていたよ。宮島さんと一緒に働きたかったのにって」
佐々木先生は小児科医で、来年、小児科を開業する。あたしは佐々木先生に一緒に仕事をしたいと誘われていた。嬉しかった。まだ小児看護に触れて間もないあたしを認めてくれて、一緒に働きたいと思ってくれるほど伸びしろを感じてくれていることが。だから正直、この病院を辞めて佐々木先生の下で働こうか迷ったけれど、転職するために引っ越さなければいけないということがネックになった。佐々木先生しか知り合いのいない土地で、看護師として働く。絶対に辛いことが起きる看護師の仕事を、引越しまでしたら、すぐに辞めることができない。
「誰も知らない土地、新しい仕事って不安だよな。でもさ、宮島さんと3年一緒に働いて感じるのは、宮島さんは努力家で困難なことも逃げ出さずに継続して自分のモノにできる人だよ。小児科の宮島さん、いつも笑顔で良かったからさ。佐々木チルドレンクリニック、もう一度考えてみなよ」
「…先生は、あたしは外科よりも小児科の方が合うと思いますか?」
「…そうだね。子どもの接し方が上手だから」
先生が微笑む。先生とのお別れの時間が近づいている。あたしが知らなかった仲間として大切にしてくれていた時間の終わりがすぐそこに。
「わかりました。もう一度、考えます」
安心したように先生が笑った。
「何かあっても、佐々木先生が助けてくれるよ。宮島さんは、佐々木先生のお気に入りだから」
先生はあたしの頭をポンッといつもそうするように叩いた。
先生が首から提げた医療用のスマホが鳴る。
「カップ、洗いますよ」
「悪い。じゃあ」
先生は外科医として休憩室を颯爽と去っていった。

佐々木先生のお気に入り、そんな言葉を先生から聴きたくなかった。まだ終わらせたくないのに「これで終わりだよ」と先生から幕を下ろされたような気持ちになる。

先生、終わらせないでください。

あたしの瞳から涙が溢れた。




終わらせないで

11/28/2024, 10:30:52 PM

終わらせないで


どんなに嬉しい楽しい時間でも
終わりを考えてしまう

前は本気で
終わらないで欲しいと願っていた
この時間がずっと続いてほしいって

今も楽しいとは思う
この時間は最高って思うこともある
終わってしまうのは寂しいとも感じる
ただ同時に
終わるがあることに安心もしている

終わりは
嫌だと思うだけだったのに
いつからか
終わりがないとしんどくなった

11/28/2024, 10:30:13 PM

終わらせないで


イコール終わりの暗示
終焉の自覚
避けられない選択
続きの未来への恐怖

11/28/2024, 10:23:56 PM

〜終わらせないで〜
もう終わらせたい
そんな人生
でも終わらせないで
もうちょっとだけ
あと少しだけでも
粘って
沢山傷ついてきたり
嫌になるほど生きてきたのは
頑張って生きてきたからじゃないかな
なにかになりたくて
何かをしたくて
辛い中でも歩き続けてきたからじゃないかな
生きてる方が辛くて
死んだ方がましと思えたら
とにかく自分を抱きしめて
沢山泣いて欲しい
そうなるまで生きてきたのだから
これは誰も悪くない
だから、だからたくさん感情を出して
そういう時1人かもだけど
あなたはひとりじゃない
生きてる価値なんてないかもだけど
生きている意味しかない
だって大好きだから
心の中で唱えて
私は愛されてる
存在してるだけでいい
全てが揃ってる
完璧じゃなくていい
いつか絶対に幸せになれる

11/28/2024, 10:17:11 PM

目の前の獣が、大きく腕を振りかぶる。
「危ない!」
攻撃範囲に入っていそうな隣の少年を突き飛ばしつつ、躱す。

間一髪。
もんどりうった僕たちの髪の先を、獣の爪が掠めていった。

「ごめん!突き飛ばして!」
と謝ると、少年は親指を突き立てて、返答する。

よかった、怒ってなさそうだ。

反対側から、仲間が駆けてくるようだ。
僕と少年は体勢を立て直し、獣の方へ向き直る。
反撃開始だ!今日こそは絶対に狩ってやる。
真新しい剣を握りしめて、そう決意した時だった。

どこから、いや、正確には真後ろから、呆れたような、怒気をはらんだ鋭い声が聞こえてきた。

「もう、また帰って来てからゲームに張り付いて…こら!宿題やってからにしなさい!!」

母さんが帰ってきた。
今良いところなのに!

…僕が今やっているのは、国民的ゲーム、ハンターボックス。
AI搭載のNPCや他のプレイヤーと協力して、巨大なモンスターを狩る、クールなゲームだ。

うるさいなあ。せっかくここまで来たんだから、無視して続行する。

すると母さんから二言目が飛んだ。
「アンタ、それを始めたら長いんだから、やめて先にやるべきことをしなさい!…無視するんだったら無理矢理にでも終わらせるよ!」

それは困る!
このゲームはこの時代に信じられないことだが、オートセーブはないのだ。

僕は慌ててポーズボタンを押して、(今のパーティがNPCだけで良かった)母さんに向き直る。
「これだけ!」

「アンタがこれだけって言ってこれだけで済んだことなんてありません!今すぐ辞めないと電源切るよ!」
「やめて!終わらせないで!それだけは!データが消える!」
「じゃあさっさと辞めなさい!」

いくらゲームの中で強くなったところで、母さんには敵わない。
しぶしぶ僕は、メニューボタンを押して、セーブを始めた。

11/28/2024, 10:16:13 PM

終わらせないで


ピッピッピ

男性はテレビを付けて恐怖番組を見始めた。



女芸人『これ放送するの?ヤバくない!!』


観客たち『きゃーー!!!!!』

女優①『早く終わってー』 




〜終わらない恐怖 真冬の絶叫スペシャル〜



天国にいる三浦春馬
(※2010年から春馬くん好きだったので載せました。)




『たーべよ😊』

春馬は、天国にある炬燵に入りミカンの皮を剥いて
パクパクと人間界に繋がる恐怖テレビを鑑賞し始めた


春馬『天国は良いなぁ。毎日が晴れだし』



パクパク



〜心霊スポットそれは恐怖を倍にする場所だ〜


男子たちのインタビュー
『この場所は行ったらダメです危険過ぎますね』

『だよな!音も男の声もしたしな!』


女子たちのインタビュー
『髪が長かった』  





幽霊の死柄木弔、エレンイェーガー、藤原佐為は心霊スポットに棲み続けている。



ガチャ
芸能人タレントたち
『お邪魔しまーす♪』

『怖いぃ』




幽霊エレンイェーガー
『おい、人が来たぞ』


幽霊の死柄木弔
『おおお〜わ😊』



元々幽霊の藤原佐為
『人が来たー!!!!!』







天国にあるテレビで鑑賞している春馬は、


『馬鹿じゃん!怖がるじゃん!🤭』






人間たちは死柄木たちの発言がこう聞こえた


『お………ひ……………………』

Next