『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わらせないで
そうは言ってもね。
始まりがあるものは、
必ず終わりがあるのだよ。
終わらせないでと言われて
終わらせなかったとしても、
もう、以前のようにはいかないよね。
しかし。終わらせないで…か。
私の人生で
どんなときに使うんだろうこんな言葉。
paki
「 」
その二文字の言葉は
君からだけは貰いたくなかった
いつから君は
私と違う気持ちだったの?
あの時、応援してくれたのも
この時、慰めてくれたのも
全部、嘘だったんだ
君の期待には応えられないから
もう、会うのは最後にするね
バイバイ
私はずっと友達でいたかったよ
【終わらせないで】
『ストレンジフルーツ』
言葉巧みに乗せられて 禁断の果実をひと齧り アダムとイヴ キミとボク 淡い夢なら終わらせないで
古いアパートの屋上で踊る 映画の真似ごと 更紗が揺れる 天女と呼ばれるあの人はただの異世界の住人だ 奇をてらわなくていい 朝、しっかり起きて しっかりご飯を食べるんだ
お題「終わらせないで」
どうかもう少しこのままで。
幸せな空間のまま、幸せな時間のままで。
どうか、どうか貴方との日常を終わらせないで。
いつもと変わらない一日。
朝食を一緒に食べて、バラバラに家を出る。
君は電車に乗って、私はとっとこと徒歩で、それぞれの職場へと向かい、それぞれの仕事に勤しむ。
きっちり定時で上がる君、ちょっとだけ残業する私。
帰り道の途中、商店街の行きつけのスーパーの前で、不思議と君と一緒になる。
今日は大根を両手に、品定めをしている君を見つけた。
後ろから声を掛けて、振り返ったスーツ姿の君の傍らに走り寄る。
いつもと変わらない毎日を。
君の隣で、ずっと。
テーマ「終わらせないで」
終わらせて
「終わらせたい」
そう思うようになったのは、いつからなんだ?何もかもここで終わらせれば楽になれると。そんな時にあなたが言ってくれたあの言葉を忘れた日はないだろう。あの時の言葉がなければ今頃どうなっていたのだろう。
だから、あなたが終わらせたいと思ったときはあの言葉であなたを支えたい。
#花鳥風月
どうして君は始めからなにもかもを諦めてしまうの。
夢も希望も、愛も信頼も、最初から手に入らないと嘆いて、動き出すことさえ億劫になってしまう。
動かなければなにも始まらない。
綺麗事のようだけれどそれは揺るぎない真実で、その一歩を踏み出さなければなにも変わりはしない。
どれだけ私があなたを好きだと言っても、どれだけ私があなたを必要としていても、あなたが耳を傾けなければ風のように通り過ぎていくだけ。
あなたと私の関係を、そんなことで終わらせないで。
私はまだあなたと一緒にいたい。ともに笑って、ともに泣いて、長い人生をあなたとともに歩きたい。
怖いのなら私の目を見て。足が竦むのなら私の手を取って。諦めてしまう前に私の身体を抱きしめて。
たったそれだけの小さな切欠が、
あなたと私を繋いで結ぶ大きな一歩になる。
【終わらせないで】
#終わらせないで
旅行は 計画してから前日までが楽しい。
出発してしまったら 終わっちゃう。
一番楽しいはずの旅行中は、帰りの事ばかり
考えてしまう。
この時間を 終わらせたくない
終わらせたくないから もう次の計画を立てる。
旅行中にって 笑われるけどさ
ずーっと楽しい気分のままでいたいから、
だから どうか
終わらないで
お願い
何でもするからさ
今を止めてよ
だけど
終わらない事なんて
無いんだよね
# 7
終わらせないで欲しかった。
私が寝る時、必ず腕をお腹に回すのも、
私がご飯を作る時、うざったくなるくらい
味見させてって言って来るのも、
私が服を選ぶ時、本当に真剣に悩んでくれるのも、
全部、ぜんぶ、大好きだった。
「重たいからやめて」は、
「もっとくっついて欲しい」だった。
「どっか行って」は、
「何処にも行かないで」だった。
「そんなに悩まなくていいのに」は、
「私のために悩んでくれて嬉しい」だった。
貴方との生活が終わってしまってから、気がついた。
私の天邪鬼がこんなにも憎らしいなんて。
何気ない生活の会話ですら素直になれなかった私はバカだ
今はこんなに素直に言えるのに、叫べるのに、
返してくれる貴方が居ないから。
1人では広すぎるベッドで寝て、
貴方のために作らないご飯を作って、
服も自分でテキトーに決めて、
普通ではあるのに、私だけ違う世界に来たみたい。
貴方という存在が居ない世界に、
私はひとりぼっちで
迷い込んでしまったんだ。
貴方が死んだあの日から、
私の終わりの日々が始まってしまったんだ。
終わらせないで、この悪夢を。
君の熱を帯びた甘い匂いで 私は酩酊する。
なんて美しく純粋な君の心。
私は泣きそうな君に囁く。
このままもっと深くまで、二人で沈んで行こうか。
私を見上げる君は不安気に、掠れた声で呟く。
微熱に浮かされた私に気づかず。
…もう何もわからない。
それでいいさ。
怯える君の目を優しく塞いで、ゆっくりと耳に言葉を流し込んでやる。
何も心配いらない。私は君の味方だ。
君の口角が安心したように上がった頃。
私の悪夢が君を侵食し始めた頃。
私は麻薬のような君を抱きしめた。
躊躇いながら背中に回される君の腕を感じて、途端に胸が幸福感で満たされる。
君が死ぬときは、できれば私のせいであってほしい。
それ以外はどうでもいいと思えた。
終わらせないで
ねぇ、憶えてる?あの日のこと…そうあなたに云うと、あなたは唇をキュッと噛んで瞳を逸した…
あれは、満開の桜の並木道で、お互いの気持ちを、確かめたあの日…ずっと片想いを温めていて、前の夜、ドキドキし過ぎて一睡も出来なくて…この櫻が散る頃には、もう逢えなくなるかもしれなくて、だからもしかしたら、もう二人で逢うきっかけも無くなるかも…何て思いながら、あの日を迎えた…
だから、決してこの関係を失いたく無いから…この先もずっとずっと続いて欲しい…
―祖母は気の強い人だった。
自分の芯を持っている人で、それをはっきりと口にする人だった。
幼い頃からその態度で接してくるものだから、僕は祖母が苦手だった。
父方の祖母で、年末とお盆は家族で祖母の家に泊まりに行っており、その時期になると背筋が凍るような感覚がしたのを今でも思い出す。
家では、怒られないように、目をつけられないように、細心の注意を払ってやり過ごしていた。
それでも祖母は僕の些細な過ちを見つけては、しつこく注意してくる。
両親は、そんな祖母を注意せず、僕の非を責める。
子供ながら、理不尽さを恨んでいた。
それでも、帰る時は必ず蜜柑だの林檎だの何かしらの果物を持たせてくれて、また来なよ。と頭を撫でるので、どうしても憎めなかった。
いつだったか、祖母の家に泊まっていた日の夜、祖母と両親が薄暗い電気の下で、ボソボソと話しているのを耳にしたことがある。
「アタシが死ぬときゃね、病気でも治療なんかすんじゃないよ。命の原理に反して生き長らえようとすんのなんか、ゴメンだからね。」
祖母が死の話をしているのを聞くのは、それが初めてだった。その時、両親がなんと答えたのかはもう覚えていない。だが、その言葉だけは今でも祖母最期と共に思い出すものであった。
祖母は、がんになった。僕が中学生になった頃には末期で、お見舞いに行くたび辛そうな顔を見るのが嫌だった。
そんなの、祖母でない気がした。
黄色いシミのある病院の壁は、祖母を闇に引っ張っていくようだった。
不意に、祖母が僕に話しかける。
「ねぇ、最期までちゃんと、面倒見てくれよ、?」
あの時の言葉とは正反対のことを言っていた。
戸惑って、答えられないでいると、
「あたしゃね、もうちょいと、アンタが育ってくんを見てたいのよ。そのくらいあの人も待ってくれるじゃろ。」
そう言って、辛そうながらも不敵な笑顔を見せてきた。
それほどまでに、祖母らしい表情はなかったと思う。
春を迎える前に、祖母は亡くなった。
今思うと、祖母は実は寂しかったんじゃないかと思えてくる。
祖父を亡くしからは、余生13年あまりを独りで生きてきた。
泊まりに行く度に僕にキツく当たるのは、祖母なりの愛情だったのかもしれない。
頑固で、弄れていて、不器用な、祖母の愛。
窓の外に降る雪を横目にそんなことを考えながら、僕は蜜柑をひとつほおばった。
―終わらせないで―
PM. 終わらせないで
もう積もった雪も溶けたね、
私の恋も雪のように冷たく...
溶けて終わるのかな
貴方が好き┈┈┈
この恋 終わらせないで。
21,終わらせないで
昔のわたしよ。絶望し、生きている意味など1つもないと、病んで、執着して拗らせて、そんな自分を嫌ってたわたしよ。
どうか、どうか、病んでいい、執着していい、拗らせていい、そんな自分を嫌いでもいい、何千回でも何万回でも、間違ってもいいから、どうか、終わらせることだけはしないでほしい。
生きているうちに自分なりの正解と、自分なりの楽しみや、生きる希望がきっとできるはずだから。
まわりに、たくさん心配掛けて、迷惑も掛ければいい。子供だから、あなたにはその権利がある。
そうして、自分勝手でいい、これがわたしなのだから仕方がない。そう思えるところまで生きて、そこでやっと思うはずだ。
「人生ってのも、悪くない」
2023.11.28
「これで、もう_」
「"終わりにしよう"、なんて言おうと思いましたか。」
崩れて槍だけになった神殿。姿を現したのはこの地を救った英雄であった。
「………これはこれは、英雄様じゃないですか。ご苦労様ですね。」
「終わりにしようとしましたか。私を倒して神と邂逅しようとしたのですか。私に、勝てると思いましたか。」
「…随分と強気ですね?まあいいでしょう、…始めますか?」
「唐突ですが、物語が始まる定義とは、なんでしょう。」
「…はい?急になんです?」
「物語には、必ず主人公がいて、始まりがあって、終わりがあります。"次"の相手がいなければ、主人公は"一般人"と変わりません。
ありがとうございます。
私に倒されに待ってくれて、私の物語を進めてくれて。」
「…こんのクソ餓鬼…ッ、!!」
言葉とは裏腹に、泣いて腫れた目でこちらを見据える。
その表情に、恐怖すら覚えた。
_2023.11.28「終わらせないで」
翡翠の話。知らなくても読めます。pk?
少し前の季節の方が美味しかったかな、ぎんなん。
あなたと
言葉を交わし
いつものように
変わらず側で
笑いあって
当たり前のように
続くと思ってた
日常....
言葉にできないほど
誰かを想い
傍にいても恋しさが
募ってしまう
それが愛だと
教えてくれた
あなたは....
天に召された命
この世に
生きてる限り
祈ります
どうか安らかに..と
「終わらせないで」
それは私のただなる願いであり、最大の我儘だ。
友人と語り合い
最愛の人がそばにいて
大切な人たちが笑っている
歩いたその先に終わりがふと顔を出した時
私はそう願うだろう。
限られた時間の中で
この時だけは、この一瞬だけは、と。
魔法使いにでもなれたらいいのに。
#終わらせないで
「デート、楽しかったね!」
そう言った僕に、少し震えた声で頷く彼女の声に
何故、気づけなかったのだろう。
お互い、仕事が忙しくて久々になったデート。
彼女と過ごせる時間が嬉しくて、楽しくて、
いつもなら気付ける彼女の変化に、
気付く事ができなかった。
デートから1週間。
いつも返信の早い彼女と連絡が取れなくなった。
仕事が忙しくて1日空く事はあったけれど、
1週間は初めてだった。
次の日、
彼女の携帯に連絡を取る事はできなくなっていた。
何故、どうして…。
共通の友人であり、彼女の親友へ連絡を取った。
「私から言ったら怒られちゃうなぁ。
でも、私はこの方がいいと思っていたから話すね」
そう切り出して話し始めた友人の話に
僕は涙が止まらなかった。
「もう…泣いてないで、さっさと会いに行きなさい」
そう背中を叩いて励ましてくれた友人は、
僕よりずっとかっこよかった。
着いた先は大学病院だった。
彼女は余命3ヶ月の宣告を受けて
僕から離れようとした。
デート後に別れを告げようとしたが、体調が急変して
意識が戻らないらしい。
「ねえ、何で教えてくれなかったのさ…。
僕にいつも無理しないでねって言うのに、
君が無理してどうするんだよ…」
友人に託された遺書代わりのラブレターを読みながら、涙が止まらない。
「勝手に終わらせないでくれる?
僕は君と結婚を考えていたんだけどなぁ」
「…っ!」
慌ててナースコールを押す。
僕の言葉と共に彼女の目が開いた。
「…っ」
声はまだ出ないらしい。
見開いた目から彼女が驚いている事が分かる。
言葉を交わす事なく、看護師さん達が
彼女の周りを取り囲む。
検索が終わって数時間後、僕はまた会いに来た。
「おはよう…。会えてよかったよ…。
さっきの言葉聞こえてた?勝手に終わらせないで。
君と結婚したいんだけど」
「…っ」
涙を流しながら首を振る彼女。
「僕の事、もう嫌いになったなら結婚は諦める…。
でもそうじゃなかったら、結婚してほしい。
終わらせないでよ、終わらせるつもりもないよ」
「…っ」
今度は頷いてくれた。
「ありがとう。絶対幸せにするから」
あれから奇跡的に回復した彼女は、
僕と結婚して2年後にこの世を去った。
3ヶ月の余命より長く生きた彼女に医者は驚いていた。
友人は結婚式で僕らより泣いていた気がする。
「ねえ、2年だけだったけど幸せだったかな?
僕はとっても幸せだったよ」
彼女との思い出の道を歩きながら呟く僕に
返事をするようなあたたかい風が吹いた。
天邪鬼(あまのじゃく)だったのだろうな、
気がついてはいなかったけれど。
小学校のスローガンに
ーーやり抜く子供ーー
と言うのがあった。
やり抜く子が良い子なんだな
褒められる子なんだな
と、理解した。
けれど、自分は何もかも半端だ。
そして
「だからお前は駄目なんだ」
と、自分に言う自分がいた。
まだ小学生だったのに。
ひねくれて考えてしまう所、かわいいな。
そんな過去が刺激になってなのか
こうして今、
習慣を終わらせないで
いられてる。
細く長く続きますように。
ーーー終わらせないでーーー