『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
道はどこまでも続き
同じ方向を向いていたけど
たどり着く場所は違っていた
先が見えなくて進めなくなったら
待っていて 明かりを灯すよ
必ず行くから
立ち止まってもいい
休みは必要
そして再び
踏み出すこと
夢を叶えること
進んで行くこと
闇にのまれても
終わらせないで
必ず行くから
お互いの為に別れる
相手のことを尊重したように見せる便利な言葉
そういうのが一番気に食わない
私の為を思うなら私がシワシワのお婆ちゃんになるまで、最後まで、連れ添って欲しいのに
私は今も君が好き
そんな言葉で終わらせないで
『終わらせないで』
〚終わらせないで〛
僕の目の前で、君は鮮やかな血しぶきをあげた
倒れそうな君の体をとっさに受け止める
僕の脳は、君の死に対する拒絶で塗りつぶされた
「いや」「うそ」など単純な言葉が口から本能的に漏れ出す
そうしている間にも、君の意識は遠のいていく
言いたいことがたくさんあるのに、僕の混乱した脳はそれを許さなかった
もっと時間がほしい
まだ君の死を覚悟できていない
君に言うべき最後の言葉も見つかっていない
心の底からこの時間を終わらせないでくれと神様に願った
だがそんな願いが叶うはずもなく、時間は無情に経っていく
君の意識が途切れる直前、僕は自分の頼りない肉体に力を入れ、胸の底から無理矢理言葉を引きずり出す
「おつかれ」
「ちょっと、寝よ」
うちに帰るや否やヒーターを付け、目の前に座る。
風を送る奴ではなく、もっと原始的な熱いやつ。
しかもこいつはオンとオフしかない。
温度調整がない金網で仕切ってある当たったら火傷するちょっと危ないやつだ。
その代わりマッハで点く。
「はぁぁーー生き返るぅぅっ。」
冷たい指先がジンジンして来た所でコートを脱ぐ。
だいぶあったまったきた。
ここからが勝負。
スタッと立って足元のカーペットの電源をオン。
キッチンへ向かいヤカンでお湯を沸かすと、そのまま自室で部屋着にチェンジ。
化粧も落とす!
仕事を連想させるものは今!ここで!
全部削ぎ落とす!
お湯が沸く頃には明日着る服の準備も復習も終えて。
ダッシュで行けばあったかいリビングへおかえり。
いそいそとマグに紅茶のティーパックとお湯を注いでヒーターの前へ。
じわっと深い紅が広がっていくのを眺めていく。
漸くひとくち飲むと、これで今日1日が終わった気がする。
あとは帰りを待って一緒に夕飯を作る。
「ちょっと、熱いな。」
オンとオフしかないヒーターのスイッチを回す。
ヒーターの赤がじゅわっと消えていく。
釣られて意識も傾きそうになる。
「まじちょっと、寝よ。」
言うてもまだカーペットが温いから大丈夫だろ。
寒くなったら起きれば良い。
このまま寝ても多分、怒られない。
カーペットはちゃんと付いてるもん。
トントントン、と包丁の音がする。
ぱちっと目が覚めた。だいぶ寝こけたらしい。
部屋は寒いどころか暖かくて、ふかふかで柔らかい何かが手元に収まってる。
「ふふっ、」
これ、テディーベアだ。
買うつもりもなく家具屋で抱きしめてみたら、あまりのフィット感に手放せなくなったクマだ。
恥ずかしかったけど年甲斐もなくねだってカートに乗せた戦利品だ。
それに、毛布まで掛かってる。
また文句を言って掛けてくれたのだろうか。
起きて夕飯の用意を手伝わないといけないのに。
あともうちょっとだけ、このぬくぬくを味わっていて良いだろうか。
「おーーい、起きてるだろ。バレてるぞ。」
#終わらせないで
〆前のと続けてみた。
テーマ:終わらせないで #378
「終わらせないで。
あなたの物語読みたいから」
誰かにそう言われたくて。
「あなたの物語を読むのが今日も楽しみ」
そんな風に誰かに思ってほしくて。
今日も物語をいつものように書く。
そんな日に終わりが来るなんて思っていなかった。
なんなら私が1番この現実が苦しいと思っている。
今、私はスマホを変えるかもしれないという
危機に面している。
データを引き継ぎすることもできるかもしれない。
しかし、
私は機械音痴過ぎてむやみに触ることができない。
だからごめんなさい。
急に終わりが来てしまったら。
終わらせないでと思っているのは私だけかもしれない。
ただ今まで作ってきた思い出がなくなってしまうのが
悲しい。
だから精一杯がんばります。
終わりのときはまた
最後にふさわしい物語で終われるように。
「死にたいの?」
そう聞いてくる先生。
「おれは別に、死ぬとか生きるとか、そんなんどうでもいいんよ」
どうでもいい。なんだっていい。
「そう」
何も言わない先生。
今ここで柵から手を離してしまったら、この人の目の前で死ぬことになる。それはさすがに可哀想だ。
ひとの死ぬ間際なんて、見せるもんじゃないし見るもんでも無い。
「早くどっか行ってや」
「先生はさ、」
おれの話なんて聞く耳も持たない。なんなんだ。
「終わらせようとしたこと、何回もあるよ」
「……」
__生きることを?
なんて思うだけで、聞けなかった。
「でも毎回さ、空見て思うんだ。綺麗だな〜って」
先生は感情がないような顔で話し続ける。
「そんなん、雨の日とかにわざわざ外出ぇへんからやろ」
「あっ確かに〜そうかも!」
呑気に会話してしまっている自分に気づき、驚く。
「あーもうほら、ええからはよどっか行って」
「今日も綺麗じゃん?こういう日って日向ぼっこがいいよ〜一緒にする?」
「しーひんわ。雲は多いしそんなお日さんでてへんし」
確かにいい天気ではある。青空と言えど、沢山の羊雲が見えるからそこまで綺麗な空という訳でもないが。
普遍的な空、だろう。
「そ〜?いつもの空って感じがして好きだよ私」
先生は何がしたいんだろうか。雑談なら他の生徒としてくれないだろうか。
「先生保健室居らんでええん?放課後やけど部活で怪我する子とか来るやろ」
「大丈夫よ〜お日様当たらないと元気出ないし!」
「そーですか」
なんだかこの人のこともどうでも良く感じてきた。もう好きにしてくれ。屋上を去るように言うのももう面倒だしきっと去ってはくれないのだろうから。
人がいない時を見計らうべきなんだろう。
「先生ね、こっち越してきてまだ3年なんだよ」
どうせ今日は無理なら、雑談でもなんでもしてやろう。
そんな気持ちで答える。
「……だからなんやの?」
「だからさ、楽しい所教えてよ。お店とかでもいいよ〜オススメのとこ案内してよ」
聞いた瞬間、思わず眉を寄せた。
先生が生徒を誘うなんて世間体的に良くないのではないだろうか。
「いやそんなん先生ほかの大人に怒られるんちゃう?生徒連れ回してって」
「うーーん……お友達ってことなら良くない?」
「別にお友達なった覚えないし普通にアウトやと思う」
じゃあー、と間伸びした話し方で考えている先生。
リラックスしているんだろうか、先生は屋上に汚れを気にすることなく座っていた。
今気づいたが、先生は今白衣を着ていないようだ。
「メール!メールならバレないんじゃないかな?」
個人的なやり取り、というだけでどうかと思うが。
「……まあ、部活とかは顧問と連絡取ったりはあるけど」
「ならいいんじゃない?」
「いや別におれサッカー部であって保健室の先生とは関係……」
ない、と言い切ろうとしたが、関係はあった。
怪我した時に、しばらく世話になっていた。
「……まあええよ、案内するだけやけど」
走れないこの身体ではもう運動が出来ない。
走り込みはもちろん、過度な運動……ボールを蹴ることすらも辞めるように言われている。
暇だから、承諾した。
「ならよかった。私が終わらせないでいたように、君にも終わらせたくないからさ」
「え?」
「私もね、嫌って、ウザイって思っちゃうくらい構われたことがあるの」
手にはめた指輪を見つめながらそう話す先生は、穏やかな顔をしていた。
「だから君にもしてあげようと思って!許可も貰ったしどんどん遊びに行こうね!」
「えっ!おれ、構われることに許可した覚えはないんやけど!?」
それに旦那さんが居るんだろうに。そんな事していいのだろうか。良くは無いだろう。
「ふふふ、楽しく行こー!おー!」
既に1人で楽しそうだ。いつもの明るい先生になっている。
しばらくは暇な日が、色々と考えてしまう日は、
なくなるのかもしれない。
「先生声でかいわ。静かにしな、立ち入り禁止やのに来てるのバレたら怒られるで」
「あっごめん!よしとりあえず今日はどこ行こっか!」
「今日からなん…!?」
割と本気でなくなるのかもしれない。
うるさい先生のおかげで。
「終わらせないで」2023/11/28
命って大事だよなって、最近になってより強く思うようになりました。
「終わらせないで」
目の前にたくさん食べ物がある。
バイキングだ。
食べても食べてもまだ入る。
もっと食べたい、あ、パウンドケーキだ!
え、夢…か…。
─終わらせないで─
お願いだから、終わらせないで。
貴方の冷たくて、悲しい言葉で。
私の心を、一番傷つける言葉で。
せめて言うなら、私からがいい。
私の悪いところを直すとか、
貴方を引き留めたりしないから。
だから、お願い。
二人の最後くらい、別れの時くらい。
私のお願いを聞いて?
私の言葉で、後悔のないような終わり方にさせて。
未知なもの。新しいもの。人並みに好奇心はあるものの、自分からそれらに手を伸ばすようなことはなかった。
停滞がいいことだとか、そういうつもりでもないのだが、全部投げ出してしまうには、大切なものが多すぎたから。
偶然から生じた「外」との交流はとても興味深いことが多くて、まだ知らぬ世界は、文化は心は躍らせた。おれの知ることがなんと少なくて、なんて限られたものだけに囲まれて暮らしているものか!
それでも、「外」へ行こうとは思わない。
愛しい少女も、幼馴染たちも、気心の知れた仲間もいるのだ。それだけでも、おれの世界は、閉ざされていてなお、美しい。
ただ、手紙に書かれていた、「いつか見せてあげたい」という、思いやりであろう言葉が、なぜか喉の奥に小骨のように引っかかっていて。
ーー明くる日、死体が発見された。
これまでの日常に大きく罅が入った音が、聞こえたような気がした。
たった一文字、ほんのひとつまみの塩のように。それだけで、匙加減を委ねられる。気分ひとつで、終わらせることだってできるのだ。そこには必ず意思があって、「終わる」でも「終わらない」でもない。しかし、どうせお願いをするのなら、否定形はいただけない。言葉ひとつで、気分というものは変わるものだ。
/お題「終わらせないで」より
終わらせないで。
2人との
仲の良さ。
ケンカしないように。
終わらせないで
終わらせないでいいのなら
私は永遠を受け入れるよ
たとえ孤独になったとしても
きっと平気
思い出が力になるから
皆で作り上げたこの世界を
守り続けるよ
神様にだってなってやる
ゲームセンターでUFOキャッチャー
たかが兎のぬいぐるみ!
されど取りたい兎のぬいぐるみ!
苦戦していると
「もっと右、ちょい奥だよ」
いつの間にか隣にキャップ帽を被った男の子
寄り添ったニットセーターから
優しい匂いがした
(終わりたくないな、終わらせないで)
動くアームを目で追うよりも
男の子の綺麗な視線と柔らかな声が気になった
#終わらせないで
終わらせないで╱11月28日 火曜日
貴方から始めた恋だけど、いつの間にか私の方が好きになっていた。
私と貴方の気持ちは釣り合ってない。
それでも、幸せを感じられる。
今はまだ付き合ってないけど、ちゃんと付き合いたいと思ってるし、ずっと待ってるから。
だから、おねがい。
貴方から始めた恋を貴方から終わらせないで。
終わらせないでと言うけど…
終わらせてもいいんだよ
終わらせないといけない事もね有るよ
気持ちいっぱいいっぱいで前に進めない事が続けば
終わらせればいい
少し休んで気持ち養ったら見える事が有るよ
1度捨てるんです
それを自分で決めるんです
他者の意見に流されず自分で自分を信じ決めるんです
誰かの責任転嫁しないこと自分で自分を信じ決める!
これが後悔しない秘訣です🐱
苦しみも時には成長へ必要だけど
苦しみの中に有り続けると自信と尊厳を失います
自己肯定が引くくなり自分の気持ちを粗末になり
望み圧し殺して自分の本意を放棄します
希望を放棄した人の環境に新しい考えは生まれない
まして身近な新しい若い芽吹き達を潰すから
時がすぎて…
また始めたいと思えた時に
また始めたらいい
落ち着いたらまた始めたらいい
そんなことを似た思いを 歌手の
竹原ピストルさんが
「オールド ルーキ」と言う楽曲で歌っています
ぜひともです✨✨✨✨🎵
大切な人のためにも新たな扉を開けて下さいね
古き時代に学ぶ事もあります
けれども時代は間違いなく先に進んでます
いい事も悪い事と進んでます
歩みを止めないために強くなって大切な人を守るために…
けして世の中はそんなに綺麗なとこではありません…
でもせめて自分の気持ちは綺麗でいたいです
この時代には難しい事かもしれないけど
好きな人を思う気持ちは自分の中の真実で有り続けたいです
私たち古き時代の人間になり始めた者は覚えてきた事で
新しい若き世代を教え導く事に誤りが多いので…
空が白んでいく あと少しだけ待って わたしたちだけの秘密の演奏会をまだ終わらせないで
300字小説
貴女が願ったから
『この地を荒れたままで終わらせないで。お願い、元の緑豊かな地に戻してちょうだい』
そう貴女が願ったから、私は今日も鍬を手に荒れ果てた地と向かい合う。
井戸を掘り、水路を作る。水を引き、枯木の切株を掘り起こし、土をすく。
さあ、何を撒き、何を植えようか。
先ずは貴女の好きだった花が良い。
禁忌の魔法により川は枯れ、緑が枯死したという地を訪れる。
そこに広がっていたのは、以前よりも更に豊かになったという農地と森、水を湛えた灌漑用の溜池と水路だった。
「この地を訪れた魔法使いの下僕が、この地をよみがえらせてくれたのです」
村外れの墓地に向かう。魔法使いの墓の前に動きを止めたゴーレムが花に埋もれて、たたずんでいた。
お題「終わらせないで」
「ねぇ、次は櫛を買ってきてほしいの」
「我儘なお嬢様だな」
呆れた彼の横顔を見てくすくす笑う。
私は知ってる、頼まれれば彼は断われない。雇われ用心棒なんて、私の一言で首が飛んでしまうんだから。
病気で外に出掛けることができないから、買い物は人に頼まないといけなかった。ここ最近は彼がその係。本当は用心棒だけど、雑用係と言ってもいいくらい。
「アンティーク風の櫛がいいな」
「どんなだ」
「色は何でもいいんだけど、花柄で、宝石もついてた方がいいかしら。とにかく、私に似合うやつ買ってきて!」
無茶なことを言って彼を困らせるのが楽しかった。彼は私への当てつけか、大袈裟に溜め息を吐いて立ち上がる。羽織りを私の肩にかけて、部屋から出るなと釘を刺す。
「あ、待って」
部屋を出る彼を呼び留めようとして体勢を崩した。
「危なっかしいな、アンタ」
彼に抱き止められていた。
嬉しい。ただ、嬉しい。こんなことをしなければ触れ合えないなんて少し切ないけど。偶然に感謝した。
終わらせないで──この幸せな日々を。
ずっと続きますように……神様、お願い。
「あ……」
胸に突き立てられた短刀を見た。
流れ出る血、凄絶な痛み……私はどうしてこうなったのだろう?
彼は呆然と立ち尽くしていた。ねぇ、どうしてこんなことをしたの?もう何も聞こえない。桜の花びらが風で舞い散って綺麗だった。
彼は一瞬悲しそうな顔をして私を抱き締めた。
どうして──?
すごく痛いのに、悲しいのに。
彼に抱き締められているだけで、今この時を「終わらせないで」と思ってしまうの。
【終わらせないで】
タイトル【未完成】
文字数 300文字くらい
ある男がいた。
彼はいつもどこか抜けていた。
例えば食事。彼はいつも一品だけ食べ残す。
例えば本棚。並んだ本は何故か最終巻だけがない。
例えば映画。エンディングが流れる前に退場する。
例えば服装。ボタンはいつも一つだけ外していた。
例えばつめ。いつも指一本だけ切らずにいた。
例えばパズル。いつも1ピースだけ欠けていた。
「どうして、そんなことをするの?」
ある日、誰かがそう尋ねた。
すると、
「こうすれば、いつまでも完成しないだろう?」
と揚々と答えた。
「完成すれば、終わってしまうからね。終わるのって寂しいじゃないか。だから僕は、終わらせないために完成させないことにしているのさ」
「終わらせないで」
もうすぐ冬が始まる。
日に日に寒くなることにウキウキしてる自分がいる。
でも、だからといって秋が終わってほしくはない。
冬が早く来てほしいけど、秋も終わってほしくない。
そんなの無理なこと分かってるのに。
秋が終わるのはすごく寂しいんだよ。
秋と冬が同時にやって来て、同時に去っていく、なんてことはできないのだろうか。
誰かできないのだろうか。
秋がずっと終わらずにいてほしい。
秋を勝手に終わらせないでほしい。