『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#窓越しに見えるのは
窓越しに見ているというのは
近いのに触れることが出来ない、
世界を隔絶しているかのような
もどかしさを感じられる
いつか窓越しに見ている夢たちに
窓を開けて飛び込みたい
それは、全くの偶然だった。
買い物帰りに立ち寄った駅前のカフェ
いつもなら、用事が済んだら寄り道せずに
帰るけど
その日は久々の2連休だったから早く帰る
必要がなかった
注文を済ませて窓際の席に座る
何気なく窓の外へと目を向ける
1組の男女が腕を組みながら並んで歩く
その隣に居たのは、私が2年間付き合ってた
恋人、
いわゆる元彼。
小柄で可愛らしい女の子はいかにも彼が好きそうな
容姿だった、
私には目もくれず、通り過ぎる2人
…私と繋ぐのは嫌がった癖に
ま、私にはもう関係ない。
窓越しに見えるのは
夜凪
久しぶりに帰った実家で、窓越しに見えるのは、田んぼ。少し高いところにある道路までずっと田んぼ。
まるで変化のない日常も、たまに見ればなぜか落ちつく。緑、緑、緑の葉っぱに、視力が良くなりそう。
当時は、この自然が嫌いだった。
いや、今も好きではない大自然。
暑くなると出てくる虫。
苦手なのは、前よりもっとかも知れない。
じゃあ、どう言う窓越しの景色が自分は好きなんだろうと考えてみた。、、やはり、緑は欲してる。でも、同じ緑でも、森林の方だなって、思う。軽井沢とか、、窓越しに見える景色に想いを馳せ、紅茶を飲むステイタスに酔ってみたいのである。
つくづく小市民なのだ。トホホ。
→いつでもお越しください。
窓越しに見えるのは 宵越しの灯り
宵待草を燭台に 小さな蝋燭を立てました
昼も夜も 灯りは絶やしません
午睡にいらっしゃい エーテル天蓋のベッドをどうぞ
読書がお好き? ひぐらし声の文机がございますよ
薄氷ガラスに麦茶を
レース陶板に四季折々の和菓子を
どうぞ ご遠慮なく
予約はいりません
心よりお待ち申し上げております。
テーマ; 窓越しに見えるのは
#02 窓越しに見えるのは
どうしようもない寂しさだったかもしれないし。
報われない悲しさだったかもしれないし。
どうして、なんて言ってはいけない気がした。
ほんの数センチ、いつも届かなくて。
無理やり笑っていたのは、たぶん、あなたで、私で。
窓越しに見えるのは、もどかしい指先数センチの切なさだった。
私の家の向かいのお宅は、猫を飼っている。と思う。
いや、思う、じゃなく間違いなく飼っている。
ときどき、二階の窓にいるのだけど、これが全然動かない。
加えて、目を凝らしてみてやっと「猫か」と分かるくらい、そのお宅とは距離があるので、初めて見た時は、置物か?と思った。
数回、窓際にいるのを見つけ、凝視しても動かず、「本当に猫なのか?」と思ったところで、やっと部屋の方へ身をひるがえした。
そんな事が数回あったけれど、ここのところ、目にする事は無い。
ちょっと残念だ。私は猫が好きなので、またそのうち窓際に現れないかなーと思っている。
「窓越しに見えるのは」
窓越しに見えるのは入道雲。入道雲だったら良いな、と思う。ただそれだけ。
『自分の私物に赤い糸を巻き付けると、運命の人に出逢うことが出来る』
私の学校では、そんな噂が飛び交っている。
その噂を受けて、友人たちは私物に赤い糸を巻き付けていた。
もちろん根拠は無いおまじない。
根も葉もないうわさ。
子供っぽいとも思う。
けれど楽しんでいる人間に対して、わざわざ冷めるような事をいうほど、私は偏屈な人間じゃない
それにみんな、心の底から信じているわけではないだろう。
多分、『だといいな』くらいの認識だと思う。
そんなわけで私は、友人たちと違って赤い糸を巻き付けていない。
ただ、いいアイディアだとは思った。
例えば、傘に目印として付けるとか。
雨が降ると、下駄箱に置いてある傘置きには、たくさんの傘が差しこまれる。
私も、ギュウギュウ詰めになった傘立てに差し込むのだけど、帰る際たくさんの傘の中から自分の傘を見つけるのは、いつも一苦労なのだ。
だから私は見つけやすいように、傘の取っ手に赤い糸を巻き付けた。
違うんだ。
勘違いしないで欲しい。
傘を見つけやすくするために目印につけただけで、決して他意はない。
別に噂を信じている訳じゃない。
ほら、今日も傘置きには他の生徒がもって来た傘でいっぱいだ。
朝から降っていたので、傘を忘れた人はいないだろう。
つまり、全校生徒の傘がここにはあるのだ
けれど、私の傘には赤い糸が巻き付いている。
他の傘と違うから、私の傘はすぐ見つか――らなかった。
おかしいな。
朝の記憶では、確かこの辺に差し込んだのだけど、記憶違いかな……
赤い糸が外れてしまった可能性も考慮して探しても見つからない。
念のために他の傘立てを見てみるも、やはり見当たらない。
私が傘を探している間にも、他の生徒たちはどんどん自分の傘を持って下校していく。
そうしてスカスカになった傘立ての中を見ても、自分の傘は見当たらない……
なるほどね。
私、分かっちゃった。
ここまで、ヒント出されちゃうと分からない方が難しいね。
今の状況が指し示すのは――
私の傘を誰かが間違えて持って帰ったと言う事だな。
マジか……
はあ、と私はため息をつく。
流石に傘が無いと困ってしまう。
だって外は土砂降り。
傘なしでなんて帰りたくない。
親に迎えに来てもらう?
今日は夜勤って言ってたから、無理だ。
友人の傘に入れてもらう?
全員帰宅部なのですでに帰っている。
「はああああ」
私は特大のため息を吐く。
これはもう、びしょぬれを覚悟して、傘なしで帰るしかないな。
せめてもの抵抗で、雨が弱くなるのを待っていると、隣の家に住んでいる幼なじみの安藤が走ってくるのが見えた。
なんとなく眺めていると、安藤は差していた傘を折りたたみ、そのまま傘入れに入れる。
彼の傘は特徴的で、取っ手に赤い糸が巻き付いた傘だった。
私の傘だった。
「あーー」
コイツが持っていったのか!
私が合点がいった一方で、傘どろぼうは私を不思議そうに見ていた。
「なんだよ。突然大声出して」
「それ、私の傘」
「なんだ、お前のかよ」
「『お前のか』じゃない」
私が怒りの形相で近づくと、彼は慌てて手をあげて降参のポーズ。
「待ってくれ、わざとじゃないんだ。
間違えたことに気づいて、慌てて戻ってきたんだ」
「私、もう少しで濡れて帰るところだったんだけど」
「ゴメン!」
正直、まだ怒りは収まらないが、反省しているようなのでこれくらいで許してやろう。
「じゃあ、帰るか」
傘も返ってきたことだし、ここに長居する用事はない。
そう思って帰ろうとして、私はあることに気づいた。
安藤が帰ろうとしないのだ。
「帰らないの?」
「あー」
安藤はバツが悪そうに、顔をポリポリかく。
「実は傘を忘れて……」
「朝も降ってたじゃない……
あんたどうやって来たの?」
「今日寝坊したから、親に送ってもらったんだ。
そのとき傘を車に置き忘れちゃって……」
「そういうことか」
こいつ朝弱いからなあ。
いつも起こしに行ってるのに、一度もすんなり起きたためしがない。
「ていうか、傘持ってなかったくせに、『間違えて』持って帰ったのか……」
「ご、ごめん。
靴履いた時、似ている傘を持って行ってしまった……
というわけで、スンマセセン。
傘ないんです。
傘にいれて下さい」
安藤は勢いよく頭を下げる。
それを見て私は、今日で何度目かもわからないため息をつく。
「はあ、このまま見捨てるのは気分が悪いか……」
「ありがとうございます」
「代わりにパフェ奢ってよ」
「デートって事?」
「勘違いすんな。
お前はただの財布じゃい」
◆
その後、私と安藤は付き合う事になった。
パフェを食べに行った後も、ちょくちょく一緒に出掛けるようにあり、最終的に恋人同士となった。
きっかけはもちろん、傘持ち去り事件である。
アレが無ければ、私たちはただの幼馴染で終わっていただろう。
安藤が私の傘を持っていったから、私たちはデートに行く事になったのだ。
赤い糸が巻き付いた私の傘を……
別に赤い糸が巻き付いていたから、持っていったわけじゃないだろう。
けれど運命が、あの傘を中心にして変わったのは事実……
あのおまじない、まさか本物!?
ははは、まさかね。
『 窓越しに見えるのは 』
ショーウィンドーがずらりと並ぶ 。
赤のドレス 、 漆黒の帽子
色とりどりに 私を 包む 。
私の お目当てのお店 、
窓越しに見えるのは ____
「 いらっしゃいませ ! 」
そう 、 さわやかに挨拶をする あの人だった 。
最近見える景色は、灰色の空と冷たい雨。
外に出たいとは思わない。
防水加工が施されていたとしても、破損した所へ1粒の水が入れば使い物にならない。
窓越しに見えるのは、私にとって過ごしにくい世界。
お前の作ったこの世界は、古き良きの面影を一切洗い流して、栄華の絶頂を映している。
私の愛したもののあとが少しずつ消えてゆく。
お題:窓越しに見えるのは
イザベラさんがキッチンの窓から中庭を眺めると、木々の葉から差し込む陽光が芝生に落ちていた。
その光がゆらゆらと揺れ、ペリドットグリーンの宝石が散りばめられたかのように美しく輝いている。
木漏れ日、まるで光の踊りのよう。
母国フランスには「木漏れ日」という言葉はないので、イザベラさんはこの美しい光景を表現する日本語がとても魅力的で綺麗だと感じている。
「窓越しに見えるのは」
「窓越しに見えるのは」
窓を思い浮かべてください。
形はどんな物でも良いです。
そして、その窓を覗いてください。
貴方は何が見えましたか?
窓越しに見えたものを
貴方は欲しているのではないですか?
『窓越しに見えるのは』
また今日も来ている。
ここ最近、毎日のように来ている。
キジトラ柄の雌猫。
耳には切り込みがある。さくら耳だ。
いつもご飯やおやつを可愛くおねだり。
それに毎回やられてついついあげてしまう。
晴れの日も雨の日も窓のそばまで来て
私が気付くまで静かに待っている。
窓越しに見えるのは愛おしいあなた。
【窓越しに見えるのは】
なんてことだ!本当に吸血鬼がいるなんて!
僕は今、廃墟となった深夜の古城の一室に立て籠もって孤独に震えている。なぜかって?細かい経緯をはぶいて説明すると、僕の長所でもあり残念な短所でもある、活火山のように勢い激しい好奇心に衝き動かされたことと、短所でしかない類まれな不幸きわまるめぐり合わせが積み重なった結果によって、この古城に住みついている吸血鬼と宿命的な邂逅を果たしてしまったからだ。あの血の気の失せた不気味な肌の色、時代がかった耽美な衣装、獰猛で常人離れした怪力……まぎれもなく人外のモンスターだった。あんな魔物からここまで逃げおおせられたのは奇跡としか言いようがない。這々の体で今ひそんでいる隠し部屋を偶然さぐり当てて、こうして震えながらひたすら朝がくるのを待っているってわけ。なんてったって吸血鬼の弱点の一つは太陽の光だからね。夜が明ければあいつはイヤでも僕の捕獲を諦め、大嫌いな光から逃れるために、大人しくねぐらへ帰るしかないはず。無謀に戦うより籠城戦で逃げ切るほうが生還できる確率は高い!このかくれんぼゲームは僕の勝ちで終わらせてやるんだ!さあ、あとどれくらいだ?腕時計を見て時間を確認すると、ようやく午前の1時台……長丁場の根くらべになるな。アラームを3時間後ぐらいに設定して、少し眠って時を稼ごう……今はまだ、鉄格子のついた小さな窓から漏れてくるのは淡い月の光だけれど、目覚めたとき真っ先に目にするのは、夜明けのまぶしく神々しい「日差し」でありますように ―― それじゃ、おやすみなさい。僕の幸運を祈っててね ――
Theme:窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは、火柱に黒い煙。逃げ惑う人々。
俺は窓越しに空を眺めて小さくため息をつく。
お前が願った平和な世界は、まだ来ていない。
お前も何処かでこの景色を見ているのだろうか。
繰り返される過ちに悲しんでいるのだろうか。
すまないな。まだ、願いを叶えられなくて。
お前が今も横にいてくれたら、弱気になりかけてる俺を冗談交じりに勇気づけてくれたのだろうか。
「らしくないですよ、隊長」
ふと、そんな言葉が聞こえたような気がした。
思わず周囲を見渡すが、当然お前はいない。
「そうだな」
弱気になっていても仕方ない。
いつかお前とまた逢えるときに胸を張っていられるよう、俺は俺が為すべきことを為すだけだ。
窓越しに見えるのは、作戦の目標地点。
「ランディングポイント確認。全員、降下用意」
俺はヘリ内で指示を出した。
お前が願う平和な世界を創る一歩になると信じて。
蒼い空はどこへ行ったのか
輝く星はどこへ行ったのか
窓越しに見えるのは
授業と授業の合間のほんのわずかな休憩時間。
私は自分のいるEクラスから少し離れた、Bクラスへと向かう。
目当てのクラスが近づくたびにドキドキする。
今日はなんて声をかけよう。
ノートを貸して欲しいとかかな?
分からないところがあって…って質問するのもいいよね。
そんなことを考えているうちに、Bクラスに辿り着く。
廊下側の近い席に、彼はいた。
扉のすぐ近くにいた女子たちに声をかけて呼び出してもらう。
窓越しに見えるのは、彼が振り向いてニコッと笑いかけてくれるその姿。
嬉しくてひらひらと軽く手を振る。
ああ、私はひどく彼が好きだ。
彼が扉に向かって歩き出す。
私の目の前までもうすぐ……
お題:窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは
今日、不幸なことがあった私
立ちはだかった困難の壁に対して、途方に暮れている顔がうつっている
まぁ酷い顔だこと
泣きそうだね
でも、まだ諦めたくない
あんな目にあったまま終わりたくない
だから今、考えられる精一杯の努力をしよう
頑張るよ
嫌だけど
最悪だけど
今に見てろよ
最後に笑顔でいるのは私だ。
窓越しに見えるのは深海。張り付くように暗い中を進むたびに見覚えのない奇妙な住人達が通り過ぎていく。気が付けば一呼吸すら慎重に浅く小さく繰り返す、暗い世界を小さな光だけを頼りに流れにのって彷徨う夢を見た。引き上げられるように全身が汗で重い。水の中にいたかのような感覚に苛まれながら目を覚ます。窓越しに見える太陽の差し込む光は暑苦しいほど。